上 下
172 / 431

間章・まじめ魔王さまは本を読みたい④

しおりを挟む

 最寄りの川に支流を作り、底を固めて作った灌漑用水路は、城から少し歩いた東側を流れている。
 いずれこの辺りを耕作地として開拓したら、さらにここから細かな支流を造ったり水門をつけたりすることになるだろう。
 城の裏手に設置した転送陣による貯水池とは違い、テルバハルム山脈から遥々地表を流れてくる川の水だ。気候などによっては水量が大きく増減する可能性もあるため、そのうち堤防などの治水工事も必要になるかもしれない。
 デスタリオラが歩みを進める足元、水路の脇には早くも雑草がちらほらと芽を出していた。土地が水を吸い続ければ、数十年後にはこのあたりもきっと緑が生い茂るはずだ。
 魔法を利用した生活用水と、物理的な施工による農業用水の確保が叶った。何らかのトラブルでどちらかが潰れたとしても、片方が生きていれば当面は何とかなる。
 住まいと食料と水。城に集まった臣下たちの生活基盤が整いつつある手応えを感じながら、デスタリオラは携えた杖をつき水路沿いをのんびり歩く。
 ここしばらく地下に籠もりきりだったため、視察ついでの散歩のようなものだ。

「……というわけで、まず我の衣服から新調することになってな」

 塔の自室に置いていたアルトバンデゥスには、おそらく階下で交わされていた会話など筒抜けだったろう。そうは思いながらも一通り、事の顛末などを話して聞かせる。
 いつも携行しているからたまには休ませてやろうと思ったのに、部屋へ取りに戻ると念話の声はどこか気落ちした様子で、<対応:お帰りをお待ちしておりました>なんて無機質な声をかけてきた。
 思考そのものが存在理由のような杖は、もしかしたら殺風景な部屋に放っておかれるのがつまらなかったのかもしれない。今度からはウーゼたちに、部屋で話し相手になってやってくれと声をかけてから地下書庫へ向かうことにしよう。

<賛同:まず頂点に君臨するデスタリオラ様の身なりから整えるのは当然の流れかと。化蜘蛛アラクネルの糸で織られた布は数百年劣化しない逸品と言われておりますから、あとは腕の良い仕立て屋に任せることが叶えば、『魔王』にふさわしい立派な装束が出来上がることでしょう>

 言外に今の格好は『魔王』にふさわしくないと言われているようで、何とも返答に困る。
 アルトバンデゥス自身に貶めるつもりはなくとも、こうした言葉が自然と出るからには、やはりそれに近い認識なのだろう。現に夜御前やウーゼたちからも、今の服装に対する評価は芳しくなかった。
 デスタリオラはそれまで眺めていた水路から、自身の身に纏っているものへと視線を移す。
 長く着用したままでいた黒いローブとマントは端々がほつれ、擦り切れている。代謝がないため皮脂などで汚れることはなくとも、風雨に晒され砂埃を受けるうちに、布地自体がだいぶ痛んできたようだ。
 体躯があまり大きくないためか、初めて出会う者たちからあまりに見縊られるのを何とかしようと収蔵空間インベントリから引き出した肩鎧も、皆から遠まわしに似合ってないと言われては反論も出ない。

(両側に竜種の爪があしらわれていて、それ以外は無駄もなくシンプルで、ちょっと格好良いと思うのだがなぁ……)

 このままでは他の装備品を引き出してみたところで、彼女らに渋い顔をされるのが目に見えている。
 元々外見にはあまり頓着しないたちだから、下手に手出しをするよりは服も装備も全て任せてしまったほうが良さそうだ。何か必要な素材があれば適宜、収蔵空間インベントリから出せば良いだろう。
 仕立てに関しては、夜御前が縫製の得意な地人族ホービンに渡りをつけてくれるらしい。細々した道具の製作や調度品を任せられるような、手先の器用な種族も臣下に欲しいと思っていた所だからちょうど良かった。

 枝分かれした水路の先、水量の調整用に掘った溜池の端に小さな水飛沫が上る。
 わずかな波紋からぬらりと姿を現す四つ足の白い体。這うように水辺から上がり、長い尻尾を水中から抜いて後ろ脚で立ち上がったのは魔王城の古参、白蜥蜴だった。
 金色に光る瞳以外、体に色素を持たない彼は遠目でも目立つ。おそらく蜥蜴族リザードルの変異種だと思われるが、未だに個体名も種族もわからないまま。そのため呼び名も適当に「白蜥蜴」と呼んでいるが、当人はそれで構わないらしい。

「水浴びをしていたのか」

 近づいて声をかけると、もの言わぬトカゲは首をわずかに上下させ、体を震わせて水気を飛ばす。
 この白蜥蜴と小鬼族の兄妹は、初めて城に着いた頃から『魔王』である自分を恐れずに接してくれた、いわば最初の臣下だ。
 会話による意思疎通はできずとも、今でもこうして物怖じせず、変にかしこまることもなく普通に応じてくれるのは、こちらとしても気が楽でいい。

「こっちの水路は川の水を引いているから、魚も流れてくるそうだな。お前の食糧はそれで不足ないか?」

 水路を掘ってからいつもこの辺で姿を見かける白蜥蜴は、どうやら川魚を主食としているらしい。食糧調達に問題はないかと問えば、再び首を縦に振る。
 それからわずかに逡巡する様子を見せ、こちらの目をじっと見る。口を開きながらゆっくりと右手を上げ、次いで左手も持ち上げて、しばらくそのままの格好でいると、不意にそれらを下ろして口も閉じた。

「……?」

 何か、訴えたいことがあるらしい。全く意図が汲めず、通訳を求めて携えているアルトバンデゥスの宝玉へ目を向ける。

<意訳:獲った川魚を小鬼族の子らにあげてみたが、どうやら泥臭くて食べられないようだ。臭みを抜いたり焼いたりと何か手立てがあれば、彼らにも食べられるだろう。……と言いたい様ですね>

「な……るほど?」

 うなずいてはみたものの、臭みだとか手立てとかの意味は理解し得ていない。何か、食す前に準備が要るということだろうか。地下書庫でまた調べてみよう。
 食糧はそのまま口に入れることしか考えていなかったが、そういえば八朔の実は固い皮を剥く必要があったし、耕作だって収穫した植物に何か手を加えないと食べられなかったはずだ。
 『魔王』として在るには不必要な事柄なのか、生得の知識にはそれに類する情報がほとんどない。ひとまず白蜥蜴には「検討してみる」とだけ請け負って、外水路を後にした。




「食事というのは難儀なものだな。種族毎に摂取できるものが異なるし、季節によっては手に入りにくかったり、長く置くと痛んだり、食味がどうこうとか色々あるのだろう? 面倒な上に手間もかかる。それを死ぬまで繰り返さねばならないとは、みな大変だな……」

<同意:生命体にとっては言葉通り生きる糧ですから、それを自らの力で確保できるかどうかに生存がかかっているんでしょうね>

 自室で本を読みながらぼやくと、そばに立てかけていたアルトバンデゥスも薄ぼんやりとした同意を返した。
 生命活動の維持に食事を必要としないという面では、自分も思考武装具インテリジェンスアーマも同じだ。食に対しての認識の薄さもおそらく共通しているだろう。
 通常の生命は食べなければ死ぬ。自ら食糧を確保できなければ生きられない。強者が生きて弱者が死ぬのは当たり前のこと。……そんな状況の中で、脆弱な小鬼族などはよく自分が城に着くまで生き永らえたものだ。

 部屋の中央に鎮座する巨岩。その上へ敷きっぱなしの布に腰かけていたのだが、ずるずると上半身が滑るうちに半ば寝椅子でくつろぐような恰好になっていた。
 はじめは邪魔だと思っていた岩だが、こうして寄り掛かることも座ることも、寝そべることもできるから中々便利なものだ。いつか上面を削ってテーブルにしようと考えていたが、このまま使うのも有りかもしれない。

「これから城の住民が増えれば、食糧は種類も量もさらに必要となってくる。耕作地を作る他にも何か考えておかねばなるまい……森で狩り尽すのもまずいから、ええと、畜産とかか?」

<同意:肉食の種族は多いでしょうから、森でとれる獲物だけではいずれ賄いきれなくなります。特に寒さに弱い種は冬が来ると活動が鈍るため、それまでに備蓄も必要かと>

「なるほど、備蓄か。保存するために必要なものを明日調べてこよう。どうもそのあたりのことは疎いから城に書庫があって助かった」

<質問:デスタリオラ様は、今まで全く食事を口にされたことがないのですか?>

「ああ、この自我が発生してからは物を食べた記憶がない。何をせずとも役割を終えるまでは生命を維持できるようになっているのだろう。食事も、睡眠も必要としない『魔王』の体というのは、便利ではあるが何だか少しつまらないような気もするな」

 疲れも飢えも知らず、全ての耐性を備え、熱に焼かれることも寒さに凍えることもない。
 脆弱すぎて生きるのに苦労するような者たちと比べれば、遥かに恵まれた境遇ではあるが、完全を繕うゆえの欠落のようなものを感じた。
 完璧な球体の、中身が一部こぼれ落ちているような。……表面のどこにも隙がないから、もうこぼれたものを戻すこともできない。そんな空想が胸中に浮かぶ。

「その通りですわ」

 自分の言葉尻を拾うように入口から声がかけられ、手元の本を閉じた。
 あれだけきつく言いつけたばかりなのに、その日のうちにまたこの部屋へ足を踏み入れるとは一体何を考えているのやら。有用である限り自分が害されることはないという自負によるものか、それとも他の目論見でもあるのか。
 部屋の入口へ顔を向けると、長衣を引きずりながら現れた夜御前は、唇で弧を描きながら静かに微笑みを返す。

「この地の全てを自由にできる立場でありながら、デスタリオラ様は所有欲や支配欲は希薄でいらっしゃいますけれど。生命の摂理に付属する欲くらいは、お愉しみになられてもよろしいのではなくて?」

 纏わりつくような声音が空気を伝い、窓の開け放たれた室内をぬるく満たす。
 化蜘蛛アラクネルの女王はうっそりと笑んだまま、たおやかな仕草で組んでいた両手を下ろす。……と同時に、着けていた長衣が足元へ落ちた。
 天井に浮かべた光球が照らすだけの暗い室内、一糸纏わぬ白い肢体が妖しく浮かび上がる。

「たとえ食欲と睡眠欲が不要でも、欲と言えば……もうひとつございますでしょう?」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

茶番には付き合っていられません

わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。 婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。 これではまるで私の方が邪魔者だ。 苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。 どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。 彼が何をしたいのかさっぱり分からない。 もうこんな茶番に付き合っていられない。 そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。

居酒屋ぼったくり

秋川滝美
大衆娯楽
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。 全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説!!

気づいたら異世界でスライムに!? その上ノーチートって神様ヒドくない?【転生したらまさかのスライム《改題》】

西園寺卓也
ファンタジー
北千住のラノベ大魔王を自称する主人公、矢部裕樹《やべひろき》、28歳。 社畜のように会社で働き、はや四年。気が付いたら異世界でスライムに転生?してました! 大好きなラノベの世界ではスライムは大魔王になったりかわいこちゃんに抱かれてたりダンジョンのボスモンスターになったりとスーパーチートの代名詞!と喜んだのもつかの間、どうやら彼にはまったくチートスキルがなかったらしい。 果たして彼は異世界で生き残る事ができるのか? はたまたチートなスキルを手に入れて幸せなスラ生を手に入れられるのか? 読みまくった大人気ラノベの物語は知識として役に立つのか!? 気づいたら異世界でスライムという苦境の中、矢部裕樹のスラ生が今始まる! ※本作品は「小説家になろう」様にて「転生したらまさかのスライムだった!その上ノーチートって神様ヒドくない?」を改題した上で初期設定やキャラのセリフなどの見直しを行った作品となります。ストーリー内容はほぼ変更のないマルチ投稿の形となります。

せっかくですもの、特別な一日を過ごしましょう。いっそ愛を失ってしまえば、女性は誰よりも優しくなれるのですよ。ご存知ありませんでしたか、閣下?

石河 翠
恋愛
夫と折り合いが悪く、嫁ぎ先で冷遇されたあげく離婚することになったイヴ。 彼女はせっかくだからと、屋敷で夫と過ごす最後の日を特別な一日にすることに決める。何かにつけてぶつかりあっていたが、最後くらいは夫の望み通りに振る舞ってみることにしたのだ。 夫の愛人のことを軽蔑していたが、男の操縦方法については学ぶところがあったのだと気がつく彼女。 一方、突然彼女を好ましく感じ始めた夫は、離婚届の提出を取り止めるよう提案するが……。 愛することを止めたがゆえに、夫のわがままにも優しく接することができるようになった妻と、そんな妻の気持ちを最後まで理解できなかった愚かな夫のお話。 この作品は他サイトにも投稿しております。 扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID25290252)をお借りしております。

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

噂好きのローレッタ

水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。 ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。 ※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです) ※小説家になろうにも掲載しています ◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました (旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

処理中です...