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自然消滅しそうな彼氏ー2
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つい、駿哉さんに促されるままに、私のマンションへそのまま招き入れて、出会ったその日だと言うのに、最後までしてしまった。
準備よく避妊具も持っていた駿哉さんに、やっぱりモテるんだろうなって思ったけど、終わった後のベッドの中で聞いてみる。
「駿哉さん、こういう事しちゃったってことは……、私って彼女になってもいいんですか?」
彼は、一瞬ピクリと眉を動かして、すぐに柔和な笑顔になった。
「いいよ。 桃ちゃんは、オレの彼女だよ」
大学生の時以来、人生で2人目の彼氏ができて、私は嬉しくて毎日メッセージを送る。
だけど、駿哉さんはいつも忙しくて、ほとんど連絡を返してくれることはなかった。
平日の夜に、急に連絡してきては、会社帰りに白いYシャツとスラックス姿で私の部屋に来る。
会社の制服らしき紺色のジャンパーを、いつも黒いリュックにつっこんでいて、ちょっと肌寒い日でも絶対に着ていなかった。
「会社名が入っているから、恥ずかしいんだよ」
ジャンパーには社名が刺繍されているらしいが、大きな建設会社なんだから恥ずかしいとか思わなくていいのに。
駿哉さんって謙虚なんだろうなって、ちょっとした違和感を自分の中で理由付けして納得していた。
そして、駿哉さんは部屋に入ってエッチしたら、すぐに帰っちゃう。
週末にデートしたこともないし、駿哉さんの家にも行ったことがない。
一緒に合コンに行った先輩は、結局お目当ての男性と上手くいかなかったみたいで、あの時のメンバーの話をするのはタブーになっていた。
ちょっとヘンだなって、駿哉さんのことを疑いつつも、合コンの後に抜け駆けして飲みに行って付き合うことになったなんて、先輩にも言えなくて。
「忙しくて、なかなか返事できないけど、可愛い桃ちゃんが好きだよ。
桃ちゃんも大人の女性なら、わかるよね?」
大きなビルや話題のショッピングビルなどの建設に関わっているって言ってたから、忙しいんだろうなって分かったふりをする。
淋しかったけど私も大人っぽく見られたくて、だんだん連絡を控えるようになった。
ーーーー
泥酔してしまった歓迎会の翌日、白河君の部屋から戻った私は、いつのまにか付けられたらしいキスマークを鏡で見る。
あぁ、酔っぱらった勢いで、後輩と浮気?
最低な先輩で、最低な彼女じゃないの、私。
準備よく避妊具も持っていた駿哉さんに、やっぱりモテるんだろうなって思ったけど、終わった後のベッドの中で聞いてみる。
「駿哉さん、こういう事しちゃったってことは……、私って彼女になってもいいんですか?」
彼は、一瞬ピクリと眉を動かして、すぐに柔和な笑顔になった。
「いいよ。 桃ちゃんは、オレの彼女だよ」
大学生の時以来、人生で2人目の彼氏ができて、私は嬉しくて毎日メッセージを送る。
だけど、駿哉さんはいつも忙しくて、ほとんど連絡を返してくれることはなかった。
平日の夜に、急に連絡してきては、会社帰りに白いYシャツとスラックス姿で私の部屋に来る。
会社の制服らしき紺色のジャンパーを、いつも黒いリュックにつっこんでいて、ちょっと肌寒い日でも絶対に着ていなかった。
「会社名が入っているから、恥ずかしいんだよ」
ジャンパーには社名が刺繍されているらしいが、大きな建設会社なんだから恥ずかしいとか思わなくていいのに。
駿哉さんって謙虚なんだろうなって、ちょっとした違和感を自分の中で理由付けして納得していた。
そして、駿哉さんは部屋に入ってエッチしたら、すぐに帰っちゃう。
週末にデートしたこともないし、駿哉さんの家にも行ったことがない。
一緒に合コンに行った先輩は、結局お目当ての男性と上手くいかなかったみたいで、あの時のメンバーの話をするのはタブーになっていた。
ちょっとヘンだなって、駿哉さんのことを疑いつつも、合コンの後に抜け駆けして飲みに行って付き合うことになったなんて、先輩にも言えなくて。
「忙しくて、なかなか返事できないけど、可愛い桃ちゃんが好きだよ。
桃ちゃんも大人の女性なら、わかるよね?」
大きなビルや話題のショッピングビルなどの建設に関わっているって言ってたから、忙しいんだろうなって分かったふりをする。
淋しかったけど私も大人っぽく見られたくて、だんだん連絡を控えるようになった。
ーーーー
泥酔してしまった歓迎会の翌日、白河君の部屋から戻った私は、いつのまにか付けられたらしいキスマークを鏡で見る。
あぁ、酔っぱらった勢いで、後輩と浮気?
最低な先輩で、最低な彼女じゃないの、私。
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