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番外
無茶なお願い
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『……ーーって、大神にお願いしてみてください』
嘘、だろ……。
片耳の中に聞こえてきた犬榧君の指令のとんでもなさに、むしろ俺がとんでもないドッキリにハメられてるんじゃないかと思った。
ありえない。
でも俺が動かないとこの地獄の収録は終わらないし、いつまでも、別室の犬榧君とスタッフを待たせたら悪いし……。
覚悟を決めて顔を上げる。
まだ食べるものが何もない食卓で、ひたすら俺をじっと見つめてくる俊に対して――俺はボソリとつぶやいた。
「俊……。ごめん。一つお願いがあるんだけど、聞いてくれねぇかな」
俊は対面の席で微かに笑顔を浮かべ、頷いた。
「できることなら、何でもします」
胸がきゅうんと痛む。
ああ、俊。本当に、ごめん……こんなこと、頼むなんて。
後で一人バニーボーイズコンサートでも何でもするから、許してくれ……!
「……その。……脱いで、くれない?」
手に汗握りながら、ついに口から出した、犬榧君からの指令ーー。
目の前で、琥珀色の瞳が、怪訝そうに細められた。
「……? このパーカーですか? いいですけど……」
俊は長く濃いまつ毛を伏せ、腕をクロスさせて自分の着ていた白いパーカーを脱ぎ、テーブル越しに俺に渡してきた。
「どうぞ。使ってください」
どうやら、寒いのかと思われたらしい。
女の子が見たらうっとりするような、鍛え抜かれた筋肉の形も露わな、黒いTシャツ姿。
そんな俊をチラッと一瞥しつつ、俺はゆっくり、首を横に振った。
「そうじゃなくて。上、全部脱いでほしいんだ……」
言いながら、自分の言っているセリフの訳の分からなさ、恥ずかしさでかっと頬が熱くなる。
いや、訳が分からないって言ったら、これを言われてる俊の方なんだろうけど……!
「……ここでですか?」
いつものポーカーフェイスで、冷静に聞き返されて、俺は心臓が止まりそうになった。
だ、だよな! ほんと、何で焼肉屋で上半身はだか!? だよな!
こんなんで、俊の愛を試すって、訳がわかんねぇよ。
でも、俺のそんな動揺は悟られちゃいけない。
俺は長い芸能生活で培ったなけなしの演技力を総動員して、笑顔を作り大きくうなずいた。
「うん」
「なぜ?」
突っ込まれて、答えに窮してしまった。
こんなアドリブ演技は流石にしたことがない。それでも、舞台はもう始まってる……!
「その……。急に俊の裸が、見たくなっちまって……会わないうちに、どのくらい逞しくなってるかなって」
どんな理由だよ!!
うう……思わず自分で自分に脳内ツッコミしてしまった上に、イヤホンから犬榧君の忍び笑いが聞こえてくる……!
恥ずかしくて全身が汗まみれになり、顔が燃え上がりそうだ。
そんな俺の目の前で、約一ヶ月ぶりに会ったっていうのに突然脱衣を要求された俊は、潔く頷いた。
「いいですよ。脱ぎます」
俊は平然とTシャツを脱ぎ、そのボディビルダー並みに鍛えた美しい上半身を隠しカメラに対して露わにし始めた。
細かくきっぱりと浮きたった腹斜筋、発達した胸鎖乳突筋、そしてやっぱり、男だろうが女だろうが一度は顔を埋めたくなるようなカッコいい大・胸・筋……!
放映されたとき、絶対、録画しよう。
……じゃあないだろう、俺!
俺のせいで、俺が見たいっつったから脱いでんだよ……!
あああもう、恥ずかしい……こんな場所で裸が見たいとか言い出すなんて、絶対今、俺、俊にヘンタイだと思われてる!
絶望感のあまり、顔を両手で覆った所で、引き戸がスパンと開いた。
「失礼しまーす。烏龍茶二杯と特上タン塩おもちいたしましたー!」
若い女性店員がお盆に烏龍茶の入ったグラス、それに特上タン塩の皿を持って入ってくる。
俊は上半身裸のまま、入ってきた店員の方は一瞥もせず、琥珀色の目で俺の方をじっと見つめてくる。
女性店員の方は、撮影のことを知っていることもあるせいか、不自然なほど無反応だ。
つまりこの異常な空間の中で、動揺しまくっているのは俺一人……。
「あ、どうもぉ~~」
針の筵を感じながら会釈して、店員さんの配膳が終わるのを待つ。
やがて何事もなかったように店員さんが戸を閉めると、当然のように俊が上半身裸のまま、トングを握って肉を焼き始めた。
俊と一緒の時はいつも、鍋を作れば鍋奉行、肉を焼けば焼肉奉行をするのが俊だ。
いや、もしかしたら夫とは言え、先輩の俺に気を遣っているのかもしれないけど。
でも、こんな上半身裸の時まで……油が跳ねたりしたら、芸能人人生に関わるんじゃ!?
「お、俺がやるよ…… !」
手を伸ばしてトングを貰おうとしたら、うっかり大きな手の甲を握ってしまった。
「あっ……」
肌の触れる熱い感触に俊がビクリとして、獰猛な狼の目で俺を見つめる。
あ……やばいやばい、裸でこの雰囲気はやばい。
俺、撮られてるのにテーブルの下で勃っちゃう……!
頭の中も下半身も大混乱してるっていうのに、畳み掛けるようにして更なる指令がイヤホンから飛んできた。
『案外アッサリ脱ぎましたね。じゃあ、次、行きましょうか。兎原さんの荷物、開けてもらっていいですか』
え、俺の荷物……?
確か、準備中にADさんから貰った、お菓子の入ったお洒落な紙袋は入れた気がするけど……。
トングは仕方なく俊に任せて、一旦手を引いた。
そのまま、隣の席に乗せてあるリュックのジッパーをこっそり開ける。
指で奥まで押し開くと、菓子の入ったビニール袋と太いペンみたいなものが入っていた。
『――ペン、入ってますよね』
言われてそれを指で摘んだ瞬間、イヤホンから新たな指令の続きが入り、俺は再度絶句した。
いやだから……これ、罠にハメられてるのは一体誰なの? 俺だよね……?
俊が焼肉屋で脱がされる仕打ちをされても平然としてる分、俺はもうすでに泣き出しそうだった。
あまりの無茶振りに真っ青になりながら、すぐに焼けてレモン汁と共に小皿に入れられた繊細なタン塩を急いでかき込む。
特上なのに味がしねぇ……。
次の肉を焼こうとする俊を止めるように、俺は悲壮な決意と共に声をかけた。
「あのさ、俊……ごめん。一回、立って……!」
「えっ……。はい」
もはや理由すら聞かないでくれるのは、俺が余りにも必死な顔してるからだよな。
演技、全然出来ない、情けねぇ……。
そして俊……ごめん!
心の中で土下座しながら、俺もまた椅子を下げ、席を立ち上がった。
「ら……」
「ら……?」
「落書きしていい? 身体に……」
嘘、だろ……。
片耳の中に聞こえてきた犬榧君の指令のとんでもなさに、むしろ俺がとんでもないドッキリにハメられてるんじゃないかと思った。
ありえない。
でも俺が動かないとこの地獄の収録は終わらないし、いつまでも、別室の犬榧君とスタッフを待たせたら悪いし……。
覚悟を決めて顔を上げる。
まだ食べるものが何もない食卓で、ひたすら俺をじっと見つめてくる俊に対して――俺はボソリとつぶやいた。
「俊……。ごめん。一つお願いがあるんだけど、聞いてくれねぇかな」
俊は対面の席で微かに笑顔を浮かべ、頷いた。
「できることなら、何でもします」
胸がきゅうんと痛む。
ああ、俊。本当に、ごめん……こんなこと、頼むなんて。
後で一人バニーボーイズコンサートでも何でもするから、許してくれ……!
「……その。……脱いで、くれない?」
手に汗握りながら、ついに口から出した、犬榧君からの指令ーー。
目の前で、琥珀色の瞳が、怪訝そうに細められた。
「……? このパーカーですか? いいですけど……」
俊は長く濃いまつ毛を伏せ、腕をクロスさせて自分の着ていた白いパーカーを脱ぎ、テーブル越しに俺に渡してきた。
「どうぞ。使ってください」
どうやら、寒いのかと思われたらしい。
女の子が見たらうっとりするような、鍛え抜かれた筋肉の形も露わな、黒いTシャツ姿。
そんな俊をチラッと一瞥しつつ、俺はゆっくり、首を横に振った。
「そうじゃなくて。上、全部脱いでほしいんだ……」
言いながら、自分の言っているセリフの訳の分からなさ、恥ずかしさでかっと頬が熱くなる。
いや、訳が分からないって言ったら、これを言われてる俊の方なんだろうけど……!
「……ここでですか?」
いつものポーカーフェイスで、冷静に聞き返されて、俺は心臓が止まりそうになった。
だ、だよな! ほんと、何で焼肉屋で上半身はだか!? だよな!
こんなんで、俊の愛を試すって、訳がわかんねぇよ。
でも、俺のそんな動揺は悟られちゃいけない。
俺は長い芸能生活で培ったなけなしの演技力を総動員して、笑顔を作り大きくうなずいた。
「うん」
「なぜ?」
突っ込まれて、答えに窮してしまった。
こんなアドリブ演技は流石にしたことがない。それでも、舞台はもう始まってる……!
「その……。急に俊の裸が、見たくなっちまって……会わないうちに、どのくらい逞しくなってるかなって」
どんな理由だよ!!
うう……思わず自分で自分に脳内ツッコミしてしまった上に、イヤホンから犬榧君の忍び笑いが聞こえてくる……!
恥ずかしくて全身が汗まみれになり、顔が燃え上がりそうだ。
そんな俺の目の前で、約一ヶ月ぶりに会ったっていうのに突然脱衣を要求された俊は、潔く頷いた。
「いいですよ。脱ぎます」
俊は平然とTシャツを脱ぎ、そのボディビルダー並みに鍛えた美しい上半身を隠しカメラに対して露わにし始めた。
細かくきっぱりと浮きたった腹斜筋、発達した胸鎖乳突筋、そしてやっぱり、男だろうが女だろうが一度は顔を埋めたくなるようなカッコいい大・胸・筋……!
放映されたとき、絶対、録画しよう。
……じゃあないだろう、俺!
俺のせいで、俺が見たいっつったから脱いでんだよ……!
あああもう、恥ずかしい……こんな場所で裸が見たいとか言い出すなんて、絶対今、俺、俊にヘンタイだと思われてる!
絶望感のあまり、顔を両手で覆った所で、引き戸がスパンと開いた。
「失礼しまーす。烏龍茶二杯と特上タン塩おもちいたしましたー!」
若い女性店員がお盆に烏龍茶の入ったグラス、それに特上タン塩の皿を持って入ってくる。
俊は上半身裸のまま、入ってきた店員の方は一瞥もせず、琥珀色の目で俺の方をじっと見つめてくる。
女性店員の方は、撮影のことを知っていることもあるせいか、不自然なほど無反応だ。
つまりこの異常な空間の中で、動揺しまくっているのは俺一人……。
「あ、どうもぉ~~」
針の筵を感じながら会釈して、店員さんの配膳が終わるのを待つ。
やがて何事もなかったように店員さんが戸を閉めると、当然のように俊が上半身裸のまま、トングを握って肉を焼き始めた。
俊と一緒の時はいつも、鍋を作れば鍋奉行、肉を焼けば焼肉奉行をするのが俊だ。
いや、もしかしたら夫とは言え、先輩の俺に気を遣っているのかもしれないけど。
でも、こんな上半身裸の時まで……油が跳ねたりしたら、芸能人人生に関わるんじゃ!?
「お、俺がやるよ…… !」
手を伸ばしてトングを貰おうとしたら、うっかり大きな手の甲を握ってしまった。
「あっ……」
肌の触れる熱い感触に俊がビクリとして、獰猛な狼の目で俺を見つめる。
あ……やばいやばい、裸でこの雰囲気はやばい。
俺、撮られてるのにテーブルの下で勃っちゃう……!
頭の中も下半身も大混乱してるっていうのに、畳み掛けるようにして更なる指令がイヤホンから飛んできた。
『案外アッサリ脱ぎましたね。じゃあ、次、行きましょうか。兎原さんの荷物、開けてもらっていいですか』
え、俺の荷物……?
確か、準備中にADさんから貰った、お菓子の入ったお洒落な紙袋は入れた気がするけど……。
トングは仕方なく俊に任せて、一旦手を引いた。
そのまま、隣の席に乗せてあるリュックのジッパーをこっそり開ける。
指で奥まで押し開くと、菓子の入ったビニール袋と太いペンみたいなものが入っていた。
『――ペン、入ってますよね』
言われてそれを指で摘んだ瞬間、イヤホンから新たな指令の続きが入り、俺は再度絶句した。
いやだから……これ、罠にハメられてるのは一体誰なの? 俺だよね……?
俊が焼肉屋で脱がされる仕打ちをされても平然としてる分、俺はもうすでに泣き出しそうだった。
あまりの無茶振りに真っ青になりながら、すぐに焼けてレモン汁と共に小皿に入れられた繊細なタン塩を急いでかき込む。
特上なのに味がしねぇ……。
次の肉を焼こうとする俊を止めるように、俺は悲壮な決意と共に声をかけた。
「あのさ、俊……ごめん。一回、立って……!」
「えっ……。はい」
もはや理由すら聞かないでくれるのは、俺が余りにも必死な顔してるからだよな。
演技、全然出来ない、情けねぇ……。
そして俊……ごめん!
心の中で土下座しながら、俺もまた椅子を下げ、席を立ち上がった。
「ら……」
「ら……?」
「落書きしていい? 身体に……」
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