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寒気がする。
それになんだか、耳が遠い……?
頭が、ボンヤリする……。
ちゃんと舞台に集中しなくちゃ……まだ、始まったばかりだ。
でも、どうしても俺の視線は青磁に行ってしまう。
目が離せない。
つがいって、こんなにも意識を縛られるものだっただろうか。
冷や汗で服がべったりと背中に貼り付いている。
舞台の上には既に、横一列に候補者たちが並んでいた。
司会の二人がテレビで見たようなノリで話をし始めたけれど、さっぱり頭に入ってこない。
「――いやあ、今年も盛り上がりましたねえ!」
「本当に凄い歓声でしたね! さて、この後はいよいよ、お楽しみの……」
「はい! 候補者の自己アピールタイムの始まりですね! それでは、準備のためにいったん候補者の皆さんは全員退場となります!」
十二人の候補者と共に、青磁と航が舞台の下手の方へと歩いていく。
二人の姿が見えなくなった途端、ずっとドキドキしっぱなしだった心臓がやっと落ち着いてきて、まるで走った後みたいにハァハァと喘いでしまった。
音もちゃんと聞こえるし、視野も戻っている。
普通だ……。
さっきのは一時的なもの、だったんだろうか。
額に貼り付いた髪をかきあげると、手のひらにべったり汗がつく。
外に出た方がいいのかな……。だけど、せっかく裕明が確保してくれた席だ。
少なくとも、航の自己アピールだけはちゃんと見なくちゃ。
どうにか呼吸を整えていると、舞台が明るくなり、突然この場に似つかわしくない演歌調の渋いサックスが聞こえ始めた。
舞台上に出てきたのは、一番最初に出てきた、エントリーナンバー1番の男子だ。
見た目が日本人離れした感じの彼はいつの間にか浴衣を身に纏い、マイクを手に流暢に話し始めた。
「えー、経営学部三年、一ノ瀬令です。こんな見た目ですが、私の特技は演歌です。将来は紅白目指してます。聴いてください、『徒花男道』」
会場がわあっと盛り上がり、ゆっくりした音楽に合わせた手拍子が始まる。
モデルみたいなすらっとしたイケメンの彼は、歌い慣れた感じでこぶしを回しながら演歌を熱唱し始めた。
……正直、メチャクチャ上手い。
素人の俺にも、彼の歌唱力がプロ並みだってことが分かる。
俺もそうだけど、完全に他の観客も呑まれていて、不安になった。
やっぱり、この舞台に立ってる人間は、並大抵の大学生じゃない。
航は大丈夫なのか……!?
ハラハラし始めたところで、演歌の1番を歌い切り、拍手と歓声の中でお辞儀をしてトップバッターが去っていく。
音楽が切り替わってロック調に変わり、ハッとした。
これは……小さい頃、よく父さんたちが家でCDを流してた、リヴィン・オン・ア・プレイヤーじゃないか。
こんな選曲をするのは一人しかいない。
舞台の下手から堂々と現れたのは、空手着に黒帯を締めた俺の弟だった。
「押忍! 法学部一年、犬塚航です! 空手の基本的な形(かた)、平安初段から五段を披露します!」
声は大きいけど、礼をした後に上げた顔が引きつっていて、緊張してるのが分かる。
航はギクシャクした動きで八の字に足を広げて立ち、仮想敵からの蹴りを想定した防御動作――左下段払いから演武を始めた。
航の空手の形も、俺の居合道の形と通じる部分がある。
四方八方の敵からの攻撃を想定し、一人で動きながら決められた防御技や攻撃技を繰り出していくのだ。
違いは、刀を使うのか、身一つで戦うのか。
航は舞台の上で立ち回るうちに、集中し始めたのか、その動きから次第に固さが消えていく。
力強い拳や足の動きにキレが出てきて、まるで研ぎ澄まされた刀みたいだった。
普通の稽古ももちろん頑張っているけど、拳立てやスクワット、腹筋や柔軟といった地味な基礎練習を人一倍頑張って努力してたもんな。
「エイ!!」
航の気合と踏み込みの音が会議場の大きな空間に響き渡る。
追突きと言われる最後のパンチを決めて、元の位置に戻り、流れるように次の形が始まる。
高い位置への素早い横蹴りが出ると、空気が鳴り、その迫力におおっと観客席がざわめいた。
あらかじめ決まった複雑な技の組み合わせを、全部正確に覚えるだけでも大変だろうに、航はちゃんと自分のものにしている。
だから、素人が見てもすごくかっこいい。
俺が部活で居合を始めた時も、航への憧れが少なからずあったことを思い出した。
昔はコンプレックスに近いものだったけど、今はただ、誇らしさと、一抹の切なさがある。
目の前で演武する航の瞳は彼の魂の世界に集中していて、生き生きしていた。
俺のことはもう、視界に入っていないのかもしれない。
でも、それでいい。
航、頑張れ……!
汗ばむ拳を握りながら、片時も目を離さずに弟を見守る。
やがて最後の技が終わり、航が静かに礼をすると、会場は声援と大きな拍手に包まれた。
帯を結び直しながら、ほっとしたような顔をした航の姿を見て、俺の緊張感も解けていく。
良かった、やり切った……。
凄くかっこよかったぞって、あとでたくさん褒めてあげよう。
力が抜け、胸を撫で下ろして座席に背中を預けた。
空手着の航が下手から退場していく。
その背中に刺繍された「犬塚」の文字が眩しい。
本当に良かった……。
そんな、緊張感の緩んだ瞬間――すぐに次の候補者が、真っ赤なエレキギターを手に舞台上に飛び出してきた。
金色に染めた髪の毛をゲームのCGキャラクターみたいにツンツンに立たせ、衣装はパンク風、顔にはビジュアル系のメイクを施した超絶美少年だ。
こ、こんな人、さっきの候補者入場の時にいたっけ!?
黒縁メガネで小柄な、真面目そうな男子が航の後だったことは何となく覚えてるけど。
「エントリーナンバー3番、文学部三年の三ノ宮徹です。俺の特技は、このギターです! 普段は成績オール優の真面目な大学生してますが、ライブハウスではメイクしてウィッグ被って、『ミヤ』って名前でバンド活動してます。ちなみに俺、オメガです! フェロモンでみんなをクラクラさせちゃうんで、気をつけて!」
三ノ宮君は、ペロッと赤い舌を出しながらギターをアンプに繋げ、弦を掻き鳴らした。
ギュイイイーンと凄い音が会場に鳴り響いて、会場がわあっと盛り上がる。
「ミヤーッ!! 可愛い!!」
「ミヤ、つがいにしてーっ!!」
ファンの人が沢山来てるのか、会場は大盛り上がりだ。
俺もオメガだけど、それを積極的に売りにしていこうなんて方向性は考えたことがない。
世の中では差別されがちなオメガ性を、逆に自分の魅力にしてしまうなんて。
そのギャップとカリスマ性に惹きつけられてしまうと同時に、不安が湧いた。
航のさっきの特技披露、もしかしてちょっと地味すぎたんじゃないか……?
瓦割りとか、板割りとか、もっと一般人が分かりやすいパフォーマンスをすれば良かったのでは……!?
居合いも、新入生勧誘なんかで一般人に見せるようなときは見栄え重視で、真剣で巻き藁を切ったりするもんな。
急に心臓がドキドキして、手のひらに汗をかいてきた。
あんなに頑張った航が、まさか今日の予選だけで落ちるなんてことないよな。
ない、よな……。
ほとんど舞台を楽しむ余裕がなくなってしまった俺の目の前で、三ノ宮君が圧巻のギターソロを披露する。
これも、名前はわからないけど一度は聞いたことがあるような、有名な曲だ。
手拍子が沸いて、会場がどんどん盛り上がっていく。
そして――終わった時の拍手と声援は、悔しいけれど、航の時よりもずっと多く感じられた。
ああ、神様。
俺の弟が、どうか負けたりしませんように……。
祈るような気持ちでいると、三ノ宮君は下手に下がっていって、舞台上の明かりは少しずつ消えていった。
青磁はエントリーナンバーから言って、出てくるのは最後のはずだ。
次は四番……どんな人だっただろうか。
航よりもかっこいい人だったらどうしよう。
戦々恐々と待っている俺をよそに、会場には急にアナウンスが流れ始めた。
「えー、本来なら次はエントリーナンバー四番の方の特技披露になるのですが、都合により、急遽6番の虎谷青磁君の特技披露の方を先に発表させて頂きます。三時からアルバイト先のわんちゃんのお散歩があるそうです」
会場がどっと笑いで沸く中、俺の目は点になってしまった。
青磁の個人的な都合で順番が早まったのもおかしいけど、今日という大事なイベントの日にドッグカフェのアルバイトを入れるなんて、普通に考えて頭がどうかしてるだろ!?
どんだけマイペースなんだ青磁は……!
いや、犬の散歩も大事といえば大事だけど、それは分かるけど……っ。
ようやく会えたんだから、むしろ俺の方を連れてって欲しいっていうか……!
消化しきれない思いが胃の中でぐるぐる回る内に、舞台も客席も全てが真っ暗になった。
それになんだか、耳が遠い……?
頭が、ボンヤリする……。
ちゃんと舞台に集中しなくちゃ……まだ、始まったばかりだ。
でも、どうしても俺の視線は青磁に行ってしまう。
目が離せない。
つがいって、こんなにも意識を縛られるものだっただろうか。
冷や汗で服がべったりと背中に貼り付いている。
舞台の上には既に、横一列に候補者たちが並んでいた。
司会の二人がテレビで見たようなノリで話をし始めたけれど、さっぱり頭に入ってこない。
「――いやあ、今年も盛り上がりましたねえ!」
「本当に凄い歓声でしたね! さて、この後はいよいよ、お楽しみの……」
「はい! 候補者の自己アピールタイムの始まりですね! それでは、準備のためにいったん候補者の皆さんは全員退場となります!」
十二人の候補者と共に、青磁と航が舞台の下手の方へと歩いていく。
二人の姿が見えなくなった途端、ずっとドキドキしっぱなしだった心臓がやっと落ち着いてきて、まるで走った後みたいにハァハァと喘いでしまった。
音もちゃんと聞こえるし、視野も戻っている。
普通だ……。
さっきのは一時的なもの、だったんだろうか。
額に貼り付いた髪をかきあげると、手のひらにべったり汗がつく。
外に出た方がいいのかな……。だけど、せっかく裕明が確保してくれた席だ。
少なくとも、航の自己アピールだけはちゃんと見なくちゃ。
どうにか呼吸を整えていると、舞台が明るくなり、突然この場に似つかわしくない演歌調の渋いサックスが聞こえ始めた。
舞台上に出てきたのは、一番最初に出てきた、エントリーナンバー1番の男子だ。
見た目が日本人離れした感じの彼はいつの間にか浴衣を身に纏い、マイクを手に流暢に話し始めた。
「えー、経営学部三年、一ノ瀬令です。こんな見た目ですが、私の特技は演歌です。将来は紅白目指してます。聴いてください、『徒花男道』」
会場がわあっと盛り上がり、ゆっくりした音楽に合わせた手拍子が始まる。
モデルみたいなすらっとしたイケメンの彼は、歌い慣れた感じでこぶしを回しながら演歌を熱唱し始めた。
……正直、メチャクチャ上手い。
素人の俺にも、彼の歌唱力がプロ並みだってことが分かる。
俺もそうだけど、完全に他の観客も呑まれていて、不安になった。
やっぱり、この舞台に立ってる人間は、並大抵の大学生じゃない。
航は大丈夫なのか……!?
ハラハラし始めたところで、演歌の1番を歌い切り、拍手と歓声の中でお辞儀をしてトップバッターが去っていく。
音楽が切り替わってロック調に変わり、ハッとした。
これは……小さい頃、よく父さんたちが家でCDを流してた、リヴィン・オン・ア・プレイヤーじゃないか。
こんな選曲をするのは一人しかいない。
舞台の下手から堂々と現れたのは、空手着に黒帯を締めた俺の弟だった。
「押忍! 法学部一年、犬塚航です! 空手の基本的な形(かた)、平安初段から五段を披露します!」
声は大きいけど、礼をした後に上げた顔が引きつっていて、緊張してるのが分かる。
航はギクシャクした動きで八の字に足を広げて立ち、仮想敵からの蹴りを想定した防御動作――左下段払いから演武を始めた。
航の空手の形も、俺の居合道の形と通じる部分がある。
四方八方の敵からの攻撃を想定し、一人で動きながら決められた防御技や攻撃技を繰り出していくのだ。
違いは、刀を使うのか、身一つで戦うのか。
航は舞台の上で立ち回るうちに、集中し始めたのか、その動きから次第に固さが消えていく。
力強い拳や足の動きにキレが出てきて、まるで研ぎ澄まされた刀みたいだった。
普通の稽古ももちろん頑張っているけど、拳立てやスクワット、腹筋や柔軟といった地味な基礎練習を人一倍頑張って努力してたもんな。
「エイ!!」
航の気合と踏み込みの音が会議場の大きな空間に響き渡る。
追突きと言われる最後のパンチを決めて、元の位置に戻り、流れるように次の形が始まる。
高い位置への素早い横蹴りが出ると、空気が鳴り、その迫力におおっと観客席がざわめいた。
あらかじめ決まった複雑な技の組み合わせを、全部正確に覚えるだけでも大変だろうに、航はちゃんと自分のものにしている。
だから、素人が見てもすごくかっこいい。
俺が部活で居合を始めた時も、航への憧れが少なからずあったことを思い出した。
昔はコンプレックスに近いものだったけど、今はただ、誇らしさと、一抹の切なさがある。
目の前で演武する航の瞳は彼の魂の世界に集中していて、生き生きしていた。
俺のことはもう、視界に入っていないのかもしれない。
でも、それでいい。
航、頑張れ……!
汗ばむ拳を握りながら、片時も目を離さずに弟を見守る。
やがて最後の技が終わり、航が静かに礼をすると、会場は声援と大きな拍手に包まれた。
帯を結び直しながら、ほっとしたような顔をした航の姿を見て、俺の緊張感も解けていく。
良かった、やり切った……。
凄くかっこよかったぞって、あとでたくさん褒めてあげよう。
力が抜け、胸を撫で下ろして座席に背中を預けた。
空手着の航が下手から退場していく。
その背中に刺繍された「犬塚」の文字が眩しい。
本当に良かった……。
そんな、緊張感の緩んだ瞬間――すぐに次の候補者が、真っ赤なエレキギターを手に舞台上に飛び出してきた。
金色に染めた髪の毛をゲームのCGキャラクターみたいにツンツンに立たせ、衣装はパンク風、顔にはビジュアル系のメイクを施した超絶美少年だ。
こ、こんな人、さっきの候補者入場の時にいたっけ!?
黒縁メガネで小柄な、真面目そうな男子が航の後だったことは何となく覚えてるけど。
「エントリーナンバー3番、文学部三年の三ノ宮徹です。俺の特技は、このギターです! 普段は成績オール優の真面目な大学生してますが、ライブハウスではメイクしてウィッグ被って、『ミヤ』って名前でバンド活動してます。ちなみに俺、オメガです! フェロモンでみんなをクラクラさせちゃうんで、気をつけて!」
三ノ宮君は、ペロッと赤い舌を出しながらギターをアンプに繋げ、弦を掻き鳴らした。
ギュイイイーンと凄い音が会場に鳴り響いて、会場がわあっと盛り上がる。
「ミヤーッ!! 可愛い!!」
「ミヤ、つがいにしてーっ!!」
ファンの人が沢山来てるのか、会場は大盛り上がりだ。
俺もオメガだけど、それを積極的に売りにしていこうなんて方向性は考えたことがない。
世の中では差別されがちなオメガ性を、逆に自分の魅力にしてしまうなんて。
そのギャップとカリスマ性に惹きつけられてしまうと同時に、不安が湧いた。
航のさっきの特技披露、もしかしてちょっと地味すぎたんじゃないか……?
瓦割りとか、板割りとか、もっと一般人が分かりやすいパフォーマンスをすれば良かったのでは……!?
居合いも、新入生勧誘なんかで一般人に見せるようなときは見栄え重視で、真剣で巻き藁を切ったりするもんな。
急に心臓がドキドキして、手のひらに汗をかいてきた。
あんなに頑張った航が、まさか今日の予選だけで落ちるなんてことないよな。
ない、よな……。
ほとんど舞台を楽しむ余裕がなくなってしまった俺の目の前で、三ノ宮君が圧巻のギターソロを披露する。
これも、名前はわからないけど一度は聞いたことがあるような、有名な曲だ。
手拍子が沸いて、会場がどんどん盛り上がっていく。
そして――終わった時の拍手と声援は、悔しいけれど、航の時よりもずっと多く感じられた。
ああ、神様。
俺の弟が、どうか負けたりしませんように……。
祈るような気持ちでいると、三ノ宮君は下手に下がっていって、舞台上の明かりは少しずつ消えていった。
青磁はエントリーナンバーから言って、出てくるのは最後のはずだ。
次は四番……どんな人だっただろうか。
航よりもかっこいい人だったらどうしよう。
戦々恐々と待っている俺をよそに、会場には急にアナウンスが流れ始めた。
「えー、本来なら次はエントリーナンバー四番の方の特技披露になるのですが、都合により、急遽6番の虎谷青磁君の特技披露の方を先に発表させて頂きます。三時からアルバイト先のわんちゃんのお散歩があるそうです」
会場がどっと笑いで沸く中、俺の目は点になってしまった。
青磁の個人的な都合で順番が早まったのもおかしいけど、今日という大事なイベントの日にドッグカフェのアルバイトを入れるなんて、普通に考えて頭がどうかしてるだろ!?
どんだけマイペースなんだ青磁は……!
いや、犬の散歩も大事といえば大事だけど、それは分かるけど……っ。
ようやく会えたんだから、むしろ俺の方を連れてって欲しいっていうか……!
消化しきれない思いが胃の中でぐるぐる回る内に、舞台も客席も全てが真っ暗になった。
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