72 / 83
〈幕間〉王太子妃になれと言われましたが、全力で拒否します~弟への愛は無限大ですわ~
2.
しおりを挟む
ようやく始まったお茶会。
それは訓練だった。王城へ行き王子と会い、その婚約者になるための。ルゥも傍に立ち、ファリアのふるまいを真剣な顔で見ている。彼は代わりだから何かあればファリアの振りしないといけない。だからここにいるのだ。
代わりの訓練は何度も繰り返された。男のルゥに女として振舞えと強要し続ける訓練はとても過酷だった。しかも失敗すればルゥだけでなく母親まで鞭打たれた。だがルゥはいつどんなときでも耐え涙を見せなかった。
ファリアが失敗しても鞭はルゥに飛んだ。苛立ちを我が娘で解消するわけにはいかない。体に傷があればファリアの価値がなくなるからだ。
ルゥが鞭打たれる度にファリアの顔はゆがんだ。それに気付いたルゥはこっそりファリアに向けて首を振る。気にしないでと。水色のカツラがふわと揺れて、彼の切ない表情により影を落とした。
ルゥの鞭打たれる回数を減らすため、ファリアは必死に訓練に励んだ。努力すれば、いつかルゥが鞭打たれない日が来る。その思いだけで日々を懸命に乗り越えた。
そんな過酷な中、月一で母親に叱責される茶会以外でも、二人はこっそり会っていた。ファリアは自分の侍従とその子供に頼み、侍従の子供のふりをしてルゥを部屋に呼んでいた。それは遊ぶためではなく、訓練のためだった。二人は何度も繰り返し練習した。貴族の所作だけでなく魔法など学んだことをすべて。ともに教え合うことで、ルゥの所作は令嬢により近くなり、ファリアは高貴な美の塊へと完成されていった。
「ねぇさま、そんなにれんしゅうなさらなくても、ねぇさまはもう十分うつくしくございます」
繰り返される二人だけの訓練の途中、ルゥがそう諭したこともある。だがファリアは
「痛いのは見るのも嫌なの。だからあなたも私のために頑張ってくれる? あなたは私の代わり。鞭で打たれた痕が体に残るのは嫌よ。一応治療はしていただいてるみたいだけれど」と聞かなかった。
しかしファリアの奥底の本心は違った。本当はルゥといる口実が欲しかったのだ。母親の呪縛にからめとられた者同士、ただの傷のなめ合いだったのかもしれない。
それでも二人で魔法を練習し、美しい花をいくつも咲かせられた時は手を取り合い飛び上がって喜んだ。
「ルゥ! 上手よ! すごいわ! コスモスもタンポポもとってもきれい!」
「リアねぇさまも上手ですっ。それにねぇさまのばらとゆりの花たばの方が、とってもすてきです」
「何言ってるの! あなたの手にある杖はとても難しいのよっ。私の花束の杖の方が簡単なのっ。ルゥは魔力の使い方が上手ねっ」
社交ダンスでは男役と女役を交互にかわりあって二人で踊った。いつかの日には、着替えるのが面倒だからと二人ともドレスのまま踊ったこともある。結局ドレープが絡みあって二人して思い切り転んでしまった。
顔を見合わせ二人で笑いあった。
「あはははっ! やっぱりサボっちゃだめだったわねっ」
「ふふ、けがはないですか? りあねぇさま」
「大丈夫よっ、ルゥは?」
「わたしもないです、たのしいです」
「ねっ。コケるのも面白いわねっ。もう一回やりましょっ」
二人でいるだけで、何もかもが本当に楽しかった。たとえ訓練だったとしても。
そうして、ついに第2王子殿下と顔合わせの日が来た。ファリアは9歳になっていた。
「この度は、国の太陽、国王陛下、国の輝ける明星、第2王子殿下にお目通り叶いご挨拶出来ますこと、心より嬉しく思います。イズベラルド候爵家次女、ファリア=ミュー=イズベラルドでございます」
つややかな水色の髪は美しく結わえられ銀の髪飾りにはピンクトルマリンの宝石が光る。緩やかに広がる淡いピンクの美しいドレスには小さなブルートパーズが華を添えた。厳しい訓練を乗り切り一ミリのミスもなく、どの角度からも完璧な礼を披露したファリアは、あまりにも美しかった。そしてルゥは侍従の一人としてお仕着せをまとい後方に控えていた。「代わり」と気付かれないよう瞳には幻影魔法をかけ今は灰色の瞳になっていた。
2歳年上のアークフリクト第2王子殿下との顔合わせはスムーズに運び、ファリアは婚約者となった。婚約誓約書を書き終え屋敷に戻った母が歓喜に満ちて彼女を抱きしめる。
「よくやったわ! あなたはこの家一番の強者だわ! ファリア、愛しているわ!」
「母様のおかげですわ」
母に抱かれながら、ファリアの目はルゥを見ていた。今日を迎えたことでもうルゥは鞭打たれない。それが一番うれしかった。そうして声に出さず「ありがとう」と彼に伝えるためにウィンクをした。
ファリアはこの結果がルゥのおかげだと心から思っていた。
そうしてファリアが第2王子の婚約者として内定した次の日、ファリアはルゥを連れて家出をした。
婚約者となれば、これから貴族学園に通い始めるまでの3年間、その大半を王城で過ごし、王族として名を連ねるための教育を受けねばならない。これまでより自由はもっと狭まるだろう、そう思ったらどうしても飛び出したくなったのだ。
「りあねぇさま、ほんとうに行かれるのですか?」
「ルゥも一緒にですわっ」
「ですが」
「最初で最後ですわ。もうこんなことできないもの。なら、一回くらい良いと思うのよ。だって私たち、頑張りましたもの」
付いてきてねとウインクをしたファリアは、とまどうルゥを連れて飛び出した。
一応書置きを残してきた。『3日間探さないでください、戻ってまいります』と。
歩きにくいからとドレスはやめて侍従の子供から借りた服をまとった。
手持ちの金はほんの少し。それでも二人だけの逃避行は楽しかった。
街角に隠れ、どこかの家の裏庭を勝手に抜け、路地の隅から雑踏を眺め、そして衛兵のいない時に店に駆け寄り食べ物を買う。
そうして夜になり、小さな宿屋の窓から抜け出した二人は王都のはずれにある草原に来た。
二人で寝ころんで空を見上げた。三日月が沈みかけている。もう夜の8時。屋敷にいたなら寝る準備をしながら今日の勉強の復習をしているころだ。最近は王族の家系図を何度も覚えさせられたから、歴代順にファリアに語らせ、侍従がそれを確認していただろう。
家を出ればそんなことをしなくてもいい。
なんて楽しいのだろう。毎日こうしてルゥと一緒にお出かけして、走って笑って、そんな日だけだったらいいのに。
「ああ、楽しいわ!」
「はい、りあねぇさま」
「ねぇルゥ、これからなにをしたい?」
「りあねぇさまがしたいことを手伝いたいです」
「私はあなたのしたいことを聞いているのよ! このお出かけだって私がしたいって言ったからですわ。明日はあなたのしたいことをするわ。だってあなたは私の代わりっ。だから明日は代わるわ」
ウインクしたファリアをじっと見て、ルゥは答えた。
「……まほう、ねぇさまの魔法、また見たいです。わたしもねぇさまのように上手に使ってみたいです」
「ほんと!? わぁ! 魔法楽しいわよね! では明日はいっしょにたくさん魔法で遊びましょう!」
それは訓練だった。王城へ行き王子と会い、その婚約者になるための。ルゥも傍に立ち、ファリアのふるまいを真剣な顔で見ている。彼は代わりだから何かあればファリアの振りしないといけない。だからここにいるのだ。
代わりの訓練は何度も繰り返された。男のルゥに女として振舞えと強要し続ける訓練はとても過酷だった。しかも失敗すればルゥだけでなく母親まで鞭打たれた。だがルゥはいつどんなときでも耐え涙を見せなかった。
ファリアが失敗しても鞭はルゥに飛んだ。苛立ちを我が娘で解消するわけにはいかない。体に傷があればファリアの価値がなくなるからだ。
ルゥが鞭打たれる度にファリアの顔はゆがんだ。それに気付いたルゥはこっそりファリアに向けて首を振る。気にしないでと。水色のカツラがふわと揺れて、彼の切ない表情により影を落とした。
ルゥの鞭打たれる回数を減らすため、ファリアは必死に訓練に励んだ。努力すれば、いつかルゥが鞭打たれない日が来る。その思いだけで日々を懸命に乗り越えた。
そんな過酷な中、月一で母親に叱責される茶会以外でも、二人はこっそり会っていた。ファリアは自分の侍従とその子供に頼み、侍従の子供のふりをしてルゥを部屋に呼んでいた。それは遊ぶためではなく、訓練のためだった。二人は何度も繰り返し練習した。貴族の所作だけでなく魔法など学んだことをすべて。ともに教え合うことで、ルゥの所作は令嬢により近くなり、ファリアは高貴な美の塊へと完成されていった。
「ねぇさま、そんなにれんしゅうなさらなくても、ねぇさまはもう十分うつくしくございます」
繰り返される二人だけの訓練の途中、ルゥがそう諭したこともある。だがファリアは
「痛いのは見るのも嫌なの。だからあなたも私のために頑張ってくれる? あなたは私の代わり。鞭で打たれた痕が体に残るのは嫌よ。一応治療はしていただいてるみたいだけれど」と聞かなかった。
しかしファリアの奥底の本心は違った。本当はルゥといる口実が欲しかったのだ。母親の呪縛にからめとられた者同士、ただの傷のなめ合いだったのかもしれない。
それでも二人で魔法を練習し、美しい花をいくつも咲かせられた時は手を取り合い飛び上がって喜んだ。
「ルゥ! 上手よ! すごいわ! コスモスもタンポポもとってもきれい!」
「リアねぇさまも上手ですっ。それにねぇさまのばらとゆりの花たばの方が、とってもすてきです」
「何言ってるの! あなたの手にある杖はとても難しいのよっ。私の花束の杖の方が簡単なのっ。ルゥは魔力の使い方が上手ねっ」
社交ダンスでは男役と女役を交互にかわりあって二人で踊った。いつかの日には、着替えるのが面倒だからと二人ともドレスのまま踊ったこともある。結局ドレープが絡みあって二人して思い切り転んでしまった。
顔を見合わせ二人で笑いあった。
「あはははっ! やっぱりサボっちゃだめだったわねっ」
「ふふ、けがはないですか? りあねぇさま」
「大丈夫よっ、ルゥは?」
「わたしもないです、たのしいです」
「ねっ。コケるのも面白いわねっ。もう一回やりましょっ」
二人でいるだけで、何もかもが本当に楽しかった。たとえ訓練だったとしても。
そうして、ついに第2王子殿下と顔合わせの日が来た。ファリアは9歳になっていた。
「この度は、国の太陽、国王陛下、国の輝ける明星、第2王子殿下にお目通り叶いご挨拶出来ますこと、心より嬉しく思います。イズベラルド候爵家次女、ファリア=ミュー=イズベラルドでございます」
つややかな水色の髪は美しく結わえられ銀の髪飾りにはピンクトルマリンの宝石が光る。緩やかに広がる淡いピンクの美しいドレスには小さなブルートパーズが華を添えた。厳しい訓練を乗り切り一ミリのミスもなく、どの角度からも完璧な礼を披露したファリアは、あまりにも美しかった。そしてルゥは侍従の一人としてお仕着せをまとい後方に控えていた。「代わり」と気付かれないよう瞳には幻影魔法をかけ今は灰色の瞳になっていた。
2歳年上のアークフリクト第2王子殿下との顔合わせはスムーズに運び、ファリアは婚約者となった。婚約誓約書を書き終え屋敷に戻った母が歓喜に満ちて彼女を抱きしめる。
「よくやったわ! あなたはこの家一番の強者だわ! ファリア、愛しているわ!」
「母様のおかげですわ」
母に抱かれながら、ファリアの目はルゥを見ていた。今日を迎えたことでもうルゥは鞭打たれない。それが一番うれしかった。そうして声に出さず「ありがとう」と彼に伝えるためにウィンクをした。
ファリアはこの結果がルゥのおかげだと心から思っていた。
そうしてファリアが第2王子の婚約者として内定した次の日、ファリアはルゥを連れて家出をした。
婚約者となれば、これから貴族学園に通い始めるまでの3年間、その大半を王城で過ごし、王族として名を連ねるための教育を受けねばならない。これまでより自由はもっと狭まるだろう、そう思ったらどうしても飛び出したくなったのだ。
「りあねぇさま、ほんとうに行かれるのですか?」
「ルゥも一緒にですわっ」
「ですが」
「最初で最後ですわ。もうこんなことできないもの。なら、一回くらい良いと思うのよ。だって私たち、頑張りましたもの」
付いてきてねとウインクをしたファリアは、とまどうルゥを連れて飛び出した。
一応書置きを残してきた。『3日間探さないでください、戻ってまいります』と。
歩きにくいからとドレスはやめて侍従の子供から借りた服をまとった。
手持ちの金はほんの少し。それでも二人だけの逃避行は楽しかった。
街角に隠れ、どこかの家の裏庭を勝手に抜け、路地の隅から雑踏を眺め、そして衛兵のいない時に店に駆け寄り食べ物を買う。
そうして夜になり、小さな宿屋の窓から抜け出した二人は王都のはずれにある草原に来た。
二人で寝ころんで空を見上げた。三日月が沈みかけている。もう夜の8時。屋敷にいたなら寝る準備をしながら今日の勉強の復習をしているころだ。最近は王族の家系図を何度も覚えさせられたから、歴代順にファリアに語らせ、侍従がそれを確認していただろう。
家を出ればそんなことをしなくてもいい。
なんて楽しいのだろう。毎日こうしてルゥと一緒にお出かけして、走って笑って、そんな日だけだったらいいのに。
「ああ、楽しいわ!」
「はい、りあねぇさま」
「ねぇルゥ、これからなにをしたい?」
「りあねぇさまがしたいことを手伝いたいです」
「私はあなたのしたいことを聞いているのよ! このお出かけだって私がしたいって言ったからですわ。明日はあなたのしたいことをするわ。だってあなたは私の代わりっ。だから明日は代わるわ」
ウインクしたファリアをじっと見て、ルゥは答えた。
「……まほう、ねぇさまの魔法、また見たいです。わたしもねぇさまのように上手に使ってみたいです」
「ほんと!? わぁ! 魔法楽しいわよね! では明日はいっしょにたくさん魔法で遊びましょう!」
40
お気に入りに追加
348
あなたにおすすめの小説
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
異世界に召喚され生活してるのだが、仕事のたびに元カレと会うのツラい
だいず
BL
平凡な生活を送っていた主人公、宇久田冬晴は、ある日異世界に召喚される。「転移者」となった冬晴の仕事は、魔女の予言を授かることだった。慣れない生活に戸惑う冬晴だったが、そんな冬晴を支える人物が現れる。グレンノルト・シルヴェスター、国の騎士団で団長を務める彼は、何も知らない冬晴に、世界のこと、国のこと、様々なことを教えてくれた。そんなグレンノルトに冬晴は次第に惹かれていき___
1度は愛し合った2人が過去のしがらみを断ち切り、再び結ばれるまでの話。
※設定上2人が仲良くなるまで時間がかかります…でもちゃんとハッピーエンドです!
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる