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4章 先生に会って気付きました
3.
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15分ほどしてなんとか涙が止まり、呼吸もいくばくか落ち着いた僕は、やっと顔をカシルの胸から上げた。カシルはその間静かに僕の背中や頭を撫でてくれていた。
ソファに座るファリア先生はユアに絡んでいる。
「すごくいい毛並みしてるね! ツヤツヤだし毛先までパワーを感じる。伸ばすともっと魔力貯められるよ。瞳もきれいな灰色で、体内の魔力コントロールが上手い証拠だね、君はきっと疲れ知らずだろう。ぜひとも私の魔力体内循環機構の研究を手伝ってほしいな」
と早口でまくし立てていた。
僕は車いすにきちんと座りなおす。しかし右側に立つカシルの袖を握って、黙っていた。まだ喉が引くついてしゃべれないから。それでも、あまり時間がない。1時間の予定で来ていただいたのに。先生をちゃんと見定めないと。
僕が泣き止むのを待ってくれていたんだから、悪い人ではないとは思う。
カシルが僕をみてうなずくと、ファリア先生に視線を移し口を開いた。
「カルシード公爵夫人、お待たせいたしました。そしてしばらく黙っていてくださいませ。これからあなたの簡単な経歴を私がハルトライア様に説明します。その後、夫人に質問をいたしますので、それまでくれぐれも黙っていて下さい」
黙っていろと二回も言った。カシルが妙にとげとげしい。
やっぱり、結構な知り合いなんだ。
先生を見るカシルの瞳はどこか怒りを乗せていたけれど、
「それでは、ハルトライア様、気楽に聞いてくださいませ」
と僕を見つめかえした瞳は、とても優しかった。
「こちらにいらっしゃいますのは、ファリア=ミュー=カルシード公爵夫人です。ハルトライア様の主治医、レイズ=ミュー=カルシード公爵のご伴侶でいらっしゃいます。リフシャル侯爵家と共に並び称される我が国二大侯爵家の一つ、イスベラルド侯爵現当主の妹君でもあります。ですが魔法研究に没頭しすぎて侯爵家からほぼ縁を切られておりまして、後ろ盾はカルシード公爵のみとなっております」
経歴を離す言葉にも、苛立ちを感じる。いったい何に怒っているのだろう。
ファリア先生は確かに早口で聞かれていない情報まで話していたけれど、僕が泣いたのは僕が勝手に先生に嫉妬しただけなのに。
と思ったとたん、ヒクと喉が揺れた。カシルを好きだと気づいてしまったばかりだから、ほんの些細な感情でまた涙腺が緩んでしまう。喉よ止まれ涙よ止まれと唾液をぐっと飲み込んだ。
「ちなみに私は以前魔法関係で少々お世話になったことがございましたので、面識がございます。魔法の知識においては、魔法研究所でもトップクラスです。殿下の先生をされていること、また夫であるカルシード公爵がハルトライア様の担当医であることからも、夫婦ともに信頼できる可能性は高いです」
「説明ありがと「お静かに願います」」
たった一言でファリア先生を黙らせた。ファリア先生は声に出さず口パクで「はぁーい」と笑う。
そんな二人がとても気心知れている気がして、やっぱり元恋人なのでは、と勘繰ってしまう。
でも、恋人だったとしても今は違うから。
そう言い聞かせてみるけれど、また喉がヒクとなった。【つる】が動いたらどうしよう。僕は怒りや嫉妬に身をやつしてはいけないんだ。頑張れ僕。
「では、カルシード公爵夫人、ハルトライア様とお話をしていただく前に質問いたします。私と魔法陣による魔法契約をしていただけますか? あなたが機密情報を漏洩する方ではないと明言できるくらいには信頼しておりますが、ハルトライア様の安全のため、ご協力願います。できないのであれば、今回の話はなかったことにしていただきます」
「なんだ、そんなこと? 魔法契約くらい、10でも20でも、いっくらでもするよっ」
「ありがとうございます。では早速いたしましょう。ユア、テーブルの上のティーカップ類を下げてください」
契約魔法だって? カシルはそんなものを用意していたのか! 僕の執事は準備がよすぎないか?
驚きで息が止まっているうちに、テーブルの食器をユアが片付け、カシルが一枚の羊皮紙を広げた。中には不思議な魔法陣が描かれている。契約魔法陣は人間二人の間になにかしら制約をかける魔法だ。制約はどのような内容でもよい。しかし昔は犯罪に使われるなど悪用されることが多かったため、魔法道具店で購入するときに身分が必要だ。もちろんリフシャル侯爵家の名を出せば余裕で買える。
しかし何の相談もなく、このような手段を用意しているなんて。
お前は僕を守りたいのだろうけれど、僕だってお前を守りたいのに。
「ハルトライア様は存在はご存じでも実物は初見かと思います。契約をする際は、この魔法陣の右と左に契約者の血をたらします。そして、契約内容を魔力を乗せた声で唱え、魔法陣に封じます。この羊皮紙はそののち三つに分かれますので、二つは各人で保管し残りは国の魔法省契約課に提出いたします」
「うんうん、契約内容はルゥが望むもの全部言ってくれたらいいよ。ルゥと一緒にトラ君を守れるなんてうれしいなぁ」
朗らかに自分の指を魔法でシュッと切ったファリア先生。そして笑顔のままに魔法陣の左に血をたらした。カシルは右に。
「魔法陣に刻む【汝らは過去に知ったそしてこれから未来に知るハルトライア=ミュー=リフシャルの体の状態及び魔力及び使用魔法の全てにおいてハルトライア=ミュー=リフシャルの許可なく汝ら以外に話すべからず。なされない場合汝らに死を与える】」
えっ? 死?
【死を与える】って、どうして?
確かに自分は僕の騎士だとさっき断言してくれた。騎士であれば主を守って死ぬこともある。
でも僕はそれをかけらも望んでいないのに。
……あぁそうか。
カシルは生きて僕に守られる約束、もう忘れてしまったんだ。
だからこんな簡単に命を差し出してしまうんだ。
僕の喉がついに「ひっ」と小さな音を出した。
目の前では魔法陣がカシルの言葉に反応して光りだし、右と左に垂らした二人の血がふわと浮いた。
細い糸のように端から伸び、魔法陣の真ん中で絡まり、グルグルと巻き付き始めた。あっという間に二つの血の区別はつかなくなり、最後には小さな繭玉になって魔法陣に吸い込まれ、魔法陣の光も消えた。そして羊皮紙はきれいに三つに分かれた。
「っひ、ぅぅうっ」と変な音が出た口を両手でふさぐ。それでも抑えられなくて、瞳から溢れて零れた。
だめだ、感情が制御できない。
頑張って我慢していたのに、もう限界だ。
すごく苦しい、どうしよう。
ソファに座るファリア先生はユアに絡んでいる。
「すごくいい毛並みしてるね! ツヤツヤだし毛先までパワーを感じる。伸ばすともっと魔力貯められるよ。瞳もきれいな灰色で、体内の魔力コントロールが上手い証拠だね、君はきっと疲れ知らずだろう。ぜひとも私の魔力体内循環機構の研究を手伝ってほしいな」
と早口でまくし立てていた。
僕は車いすにきちんと座りなおす。しかし右側に立つカシルの袖を握って、黙っていた。まだ喉が引くついてしゃべれないから。それでも、あまり時間がない。1時間の予定で来ていただいたのに。先生をちゃんと見定めないと。
僕が泣き止むのを待ってくれていたんだから、悪い人ではないとは思う。
カシルが僕をみてうなずくと、ファリア先生に視線を移し口を開いた。
「カルシード公爵夫人、お待たせいたしました。そしてしばらく黙っていてくださいませ。これからあなたの簡単な経歴を私がハルトライア様に説明します。その後、夫人に質問をいたしますので、それまでくれぐれも黙っていて下さい」
黙っていろと二回も言った。カシルが妙にとげとげしい。
やっぱり、結構な知り合いなんだ。
先生を見るカシルの瞳はどこか怒りを乗せていたけれど、
「それでは、ハルトライア様、気楽に聞いてくださいませ」
と僕を見つめかえした瞳は、とても優しかった。
「こちらにいらっしゃいますのは、ファリア=ミュー=カルシード公爵夫人です。ハルトライア様の主治医、レイズ=ミュー=カルシード公爵のご伴侶でいらっしゃいます。リフシャル侯爵家と共に並び称される我が国二大侯爵家の一つ、イスベラルド侯爵現当主の妹君でもあります。ですが魔法研究に没頭しすぎて侯爵家からほぼ縁を切られておりまして、後ろ盾はカルシード公爵のみとなっております」
経歴を離す言葉にも、苛立ちを感じる。いったい何に怒っているのだろう。
ファリア先生は確かに早口で聞かれていない情報まで話していたけれど、僕が泣いたのは僕が勝手に先生に嫉妬しただけなのに。
と思ったとたん、ヒクと喉が揺れた。カシルを好きだと気づいてしまったばかりだから、ほんの些細な感情でまた涙腺が緩んでしまう。喉よ止まれ涙よ止まれと唾液をぐっと飲み込んだ。
「ちなみに私は以前魔法関係で少々お世話になったことがございましたので、面識がございます。魔法の知識においては、魔法研究所でもトップクラスです。殿下の先生をされていること、また夫であるカルシード公爵がハルトライア様の担当医であることからも、夫婦ともに信頼できる可能性は高いです」
「説明ありがと「お静かに願います」」
たった一言でファリア先生を黙らせた。ファリア先生は声に出さず口パクで「はぁーい」と笑う。
そんな二人がとても気心知れている気がして、やっぱり元恋人なのでは、と勘繰ってしまう。
でも、恋人だったとしても今は違うから。
そう言い聞かせてみるけれど、また喉がヒクとなった。【つる】が動いたらどうしよう。僕は怒りや嫉妬に身をやつしてはいけないんだ。頑張れ僕。
「では、カルシード公爵夫人、ハルトライア様とお話をしていただく前に質問いたします。私と魔法陣による魔法契約をしていただけますか? あなたが機密情報を漏洩する方ではないと明言できるくらいには信頼しておりますが、ハルトライア様の安全のため、ご協力願います。できないのであれば、今回の話はなかったことにしていただきます」
「なんだ、そんなこと? 魔法契約くらい、10でも20でも、いっくらでもするよっ」
「ありがとうございます。では早速いたしましょう。ユア、テーブルの上のティーカップ類を下げてください」
契約魔法だって? カシルはそんなものを用意していたのか! 僕の執事は準備がよすぎないか?
驚きで息が止まっているうちに、テーブルの食器をユアが片付け、カシルが一枚の羊皮紙を広げた。中には不思議な魔法陣が描かれている。契約魔法陣は人間二人の間になにかしら制約をかける魔法だ。制約はどのような内容でもよい。しかし昔は犯罪に使われるなど悪用されることが多かったため、魔法道具店で購入するときに身分が必要だ。もちろんリフシャル侯爵家の名を出せば余裕で買える。
しかし何の相談もなく、このような手段を用意しているなんて。
お前は僕を守りたいのだろうけれど、僕だってお前を守りたいのに。
「ハルトライア様は存在はご存じでも実物は初見かと思います。契約をする際は、この魔法陣の右と左に契約者の血をたらします。そして、契約内容を魔力を乗せた声で唱え、魔法陣に封じます。この羊皮紙はそののち三つに分かれますので、二つは各人で保管し残りは国の魔法省契約課に提出いたします」
「うんうん、契約内容はルゥが望むもの全部言ってくれたらいいよ。ルゥと一緒にトラ君を守れるなんてうれしいなぁ」
朗らかに自分の指を魔法でシュッと切ったファリア先生。そして笑顔のままに魔法陣の左に血をたらした。カシルは右に。
「魔法陣に刻む【汝らは過去に知ったそしてこれから未来に知るハルトライア=ミュー=リフシャルの体の状態及び魔力及び使用魔法の全てにおいてハルトライア=ミュー=リフシャルの許可なく汝ら以外に話すべからず。なされない場合汝らに死を与える】」
えっ? 死?
【死を与える】って、どうして?
確かに自分は僕の騎士だとさっき断言してくれた。騎士であれば主を守って死ぬこともある。
でも僕はそれをかけらも望んでいないのに。
……あぁそうか。
カシルは生きて僕に守られる約束、もう忘れてしまったんだ。
だからこんな簡単に命を差し出してしまうんだ。
僕の喉がついに「ひっ」と小さな音を出した。
目の前では魔法陣がカシルの言葉に反応して光りだし、右と左に垂らした二人の血がふわと浮いた。
細い糸のように端から伸び、魔法陣の真ん中で絡まり、グルグルと巻き付き始めた。あっという間に二つの血の区別はつかなくなり、最後には小さな繭玉になって魔法陣に吸い込まれ、魔法陣の光も消えた。そして羊皮紙はきれいに三つに分かれた。
「っひ、ぅぅうっ」と変な音が出た口を両手でふさぐ。それでも抑えられなくて、瞳から溢れて零れた。
だめだ、感情が制御できない。
頑張って我慢していたのに、もう限界だ。
すごく苦しい、どうしよう。
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