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君は誰よりも美しい(4)
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ところが、すぐさま菊乃に電話をかけ、十万円について説明すると、
『えっ? お金? そんな大金いくらなんでも本なんかに挟まないわよ?』
、とあっさり否定された。
「じゃあ、一体誰が……」
『うちの主人の仕業とも思えないし、となると、冬馬さんのお金じゃない?』
現金は薄手の封筒に入っていたのだが、冬馬が束の間本を預かった際に帯から滑り落ち、間に挟まったのではないかというのが菊乃の推理だった。
「いつもそんなにたくさんの現金を持ち歩いているんですか?」
『そうとも限らないけど、冬馬さんはうちへのお布施だけじゃなくて、市内の神社にもよく散歩がてらに奉納しているから。むしろ、十万円なら少ない方よ』
「そ、そうなんですか……」
真琴も両親の墓のある寺には、一般の檀家レベルで布施をしているし、正月には神社に賽銭を投げ入れる。薫の大学受験の年には、御神体に向かって約三十分間手を合わせ続け、合格を祈願しまくった果てに、奮発して一万円を奉納した。
しかし、一度に十万円で、しかもそれが安い方だと聞くと、金持ちとは恐ろしいものだと慄くしかない。
『なんだったら、冬馬さんの電話番号と住所を教えましょうか?』
「あっ、いえ、それは……」
たとえ薫の嫉妬と束縛がなくとも、独身男性の自宅を訪れるのは、さすがに抵抗があって躊躇われた。
『そうねえ、この際私が預かっておきましょうか。冬馬さん、月に三、四回はうちにいらっしゃるから、次来た時にでも渡しておくわよ』
親切心にありがたく甘えることにして、菊乃の都合のいい日時を聞き出しアポイントを取る。
薫に隠し事が増えていくのが後ろめたかった。
再びあの古く苔むした寺へ行く前夜、薫に求められて抱かれたのだが、行為の最中になんとなく目を合わせられずにいた。
そうした真琴の態度が気に入らなかったのだろうか。
「真琴、どこを見ているんだ?」
薫が突然、歯を立てて首筋を噛んだのだ。
「痛っ……」
思わず目の前にある厚い胸に手を当てて、押し返そうとしてしまったが、筋肉質の肉体はびくともしない。
それどころか、真琴の腰を抱え直すと、一層激しく分身を打ち込んできた。
「あんっ……やんっ……んあっ……」
弱いところを繰り返し突かれ、耐え切れずに喉を仰け反らせ、快感に喘ぎながら涙を流す。
薫がこうして軽く傷付けてくるのは初めてではない。首筋は血が滲むほどではないが、今頃赤くなってはいるだろう。
やがて、一度熱を放って怒りも鎮まったのか、不意に狂おしいほど激しい動きが止まる。しかし、薫は真琴の胎内にみずからの一部を収めたままだった。
真琴はどうにか呼吸を落ち着けて薫を見上げ、喘ぎ過ぎて枯れた声で途切れ途切れに尋ねる。
「薫は、どうして、私に、痛くするの……?」
しばしの沈黙と溜め息ののち、薫は真琴の頬を撫でながらこう答えた。
「……好きだから」
真琴を抱いていると時折激情に駆られ、そのまま壊してしまいたくなるのだと語る。
「壊してしまえば、もう誰にも奪られない」
レンズ越しではない黒い瞳は昏く熱くどこまでも真摯で、薫が本心を語っているのだとありありと伝える。
真琴はあらためて義弟の情熱に震え上がった。引き締まった二の腕を掴んで訴える。
「誰も、私なんか、奪らないよ……。だから、お願い……。そんなに怖いこと、言わないで……」
「……」
義姉の弱々しい声にそそられたのだろうか。薫の分身がみるみるかたさを取り戻し、体積を増して真琴の隘路を押し広げた。
「あっ……」
更なる欲望の気配を体で感じ取り、真琴の目が大きく見開かれる。
「真琴……愛してる」
掠れた声での愛の囁きは優しさすら感じさせるのに、動きは強引で細い腕をぐいと引っ張り上げる。一方、真琴は力ない体を繋がったまま起こされ、ベッドの上で胡坐を掻いた薫の腰に載せられた。
「あっ……んっ……」
これ以上は無理だと思っていたのに、角度が垂直となって、更に奥まで肉の固まりが入り込む。切っ先で子壺への入り口をこじ開けられる苛烈な快感が、稲妻となって下腹部から脳髄へと走る。
「は……あっ……」
広い背に両手を回してどうにか堪える。体と体がこれ以上ないほど密着し、二つの豊かな膨らみがかたい胸に圧し潰された。
薫が真琴の細腰をしっかりと掴んで上下に揺すぶる。
「あっ……んっ……ひっ……あっ!」
時折持ち上げられた腰をパンと音を立てて落とされ、最奥から串刺しにされたかのような感覚に陥った。
(壊れ、ちゃう)
足腰は繰り返される刺激に小刻みに震え、結合部は愛液と白濁とが入り混じり、ぐちゅぐちゅと淫らな音を立てている。
同時に、真琴の思考も快感に掻き混ぜられて混乱し、次第に言語で思考できなくなっていった。代わって体が反応して薫の分身を締め付ける。
「ああ……」
再び灼熱が最奥に放たれたのを感じながら、真琴はなぜか写真の月子の表情を思い出していた。そして、あの顔は男が壊したいと思うものではなく、すでに壊れかけている女性のものだと気付いたのだ。
だが、そう悟った時には真琴の意識は、薫の手によって奈落の底にまで引きずり込まれ、交わりの悦楽に塗れてどこまでも堕ちるばかりだった。
――菊乃との約束の日の天気は、あいにく曇天ののちの小雨だった。
肌寒く、カーディガンでは足りなかったので、ベージュのワンピースにライトブルーのGジャンを羽織り、バス停から傘を広げて例の寺へと向かう。
この街には青空よりも雨が似合うと思う。景色が煙り、柔らかく温かみのある趣きになるからだ。
きっと木造りの寺院や家々が多いからだろう。木材は切られてもなお生きているのだと聞いたことがある。湿気を与えられ、かつて木であった頃を思い出し、命のぬくもりを伝えるのかもしれなかった。
十分ほど歩いて、荘厳な門構えの前で傘を閉じ、誰でもいらっしゃいとばかりに開け放たれた玄関を潜る。
「ごめんくださーい。狩野ですがー」
「はいはいはーい!」
割烹着姿の菊乃が奥の戸を開け、満面の笑みで小走りにやって来た。
「いらっしゃい!」
「前はありがとうございました。あのう、こちらなんですけど……」
早速バッグから封筒を取り出し、受け取ってもらおうとしたのだが、菊乃は首を振り、「裏に回って」と玄関から出るよう促した。
「ちょうどよかったわ。今、冬馬さんがお墓参りにいらしてるの。直接手渡したほうがいいんじゃない?」
「あっ、そうなんですか」
確かに本人に説明も確認もできる。
「じゃあ、おじゃましますね」
軽く頭を下げたのち墓地へと向かう。
江戸時代にまで遡るという、広々としたその墓地は、何百人、何千人もの霊が横たわっているのにもかかわらず、不気味さや重苦しい死の気配はなかった。
代わりに、音がまったくない以上の静けさが落ちている。名もなき鳥が鳴く声と野の花が風に揺られる葉ずれだけが聞こえ、皆、仏のもとで安らかな眠りに就いているのだと思えた。
苔むした道を黙々と歩いて行くと、規則正しく並んだ長方体の簡素な墓や、寺社の屋根が載ったような形の墓、竹柵で区切られた区画の中にある、歴史上の著名人などの墓が目に入る。年月に磨り減り名が読めないものも多かった。
更に三分ほど奥に歩いて行くと、代々の檀家の墓のある区画となり、うち一つの五輪塔型の古い墓の前で、黒橡の羽織を身に纏った男が、腰を屈めて手を合わせていた。
真琴の気配と足音に気付いたのか、立ち上がり、唇の端に笑みを浮かべながら振り返る。
「やあ、真琴さん、またお会いできましたね」
『えっ? お金? そんな大金いくらなんでも本なんかに挟まないわよ?』
、とあっさり否定された。
「じゃあ、一体誰が……」
『うちの主人の仕業とも思えないし、となると、冬馬さんのお金じゃない?』
現金は薄手の封筒に入っていたのだが、冬馬が束の間本を預かった際に帯から滑り落ち、間に挟まったのではないかというのが菊乃の推理だった。
「いつもそんなにたくさんの現金を持ち歩いているんですか?」
『そうとも限らないけど、冬馬さんはうちへのお布施だけじゃなくて、市内の神社にもよく散歩がてらに奉納しているから。むしろ、十万円なら少ない方よ』
「そ、そうなんですか……」
真琴も両親の墓のある寺には、一般の檀家レベルで布施をしているし、正月には神社に賽銭を投げ入れる。薫の大学受験の年には、御神体に向かって約三十分間手を合わせ続け、合格を祈願しまくった果てに、奮発して一万円を奉納した。
しかし、一度に十万円で、しかもそれが安い方だと聞くと、金持ちとは恐ろしいものだと慄くしかない。
『なんだったら、冬馬さんの電話番号と住所を教えましょうか?』
「あっ、いえ、それは……」
たとえ薫の嫉妬と束縛がなくとも、独身男性の自宅を訪れるのは、さすがに抵抗があって躊躇われた。
『そうねえ、この際私が預かっておきましょうか。冬馬さん、月に三、四回はうちにいらっしゃるから、次来た時にでも渡しておくわよ』
親切心にありがたく甘えることにして、菊乃の都合のいい日時を聞き出しアポイントを取る。
薫に隠し事が増えていくのが後ろめたかった。
再びあの古く苔むした寺へ行く前夜、薫に求められて抱かれたのだが、行為の最中になんとなく目を合わせられずにいた。
そうした真琴の態度が気に入らなかったのだろうか。
「真琴、どこを見ているんだ?」
薫が突然、歯を立てて首筋を噛んだのだ。
「痛っ……」
思わず目の前にある厚い胸に手を当てて、押し返そうとしてしまったが、筋肉質の肉体はびくともしない。
それどころか、真琴の腰を抱え直すと、一層激しく分身を打ち込んできた。
「あんっ……やんっ……んあっ……」
弱いところを繰り返し突かれ、耐え切れずに喉を仰け反らせ、快感に喘ぎながら涙を流す。
薫がこうして軽く傷付けてくるのは初めてではない。首筋は血が滲むほどではないが、今頃赤くなってはいるだろう。
やがて、一度熱を放って怒りも鎮まったのか、不意に狂おしいほど激しい動きが止まる。しかし、薫は真琴の胎内にみずからの一部を収めたままだった。
真琴はどうにか呼吸を落ち着けて薫を見上げ、喘ぎ過ぎて枯れた声で途切れ途切れに尋ねる。
「薫は、どうして、私に、痛くするの……?」
しばしの沈黙と溜め息ののち、薫は真琴の頬を撫でながらこう答えた。
「……好きだから」
真琴を抱いていると時折激情に駆られ、そのまま壊してしまいたくなるのだと語る。
「壊してしまえば、もう誰にも奪られない」
レンズ越しではない黒い瞳は昏く熱くどこまでも真摯で、薫が本心を語っているのだとありありと伝える。
真琴はあらためて義弟の情熱に震え上がった。引き締まった二の腕を掴んで訴える。
「誰も、私なんか、奪らないよ……。だから、お願い……。そんなに怖いこと、言わないで……」
「……」
義姉の弱々しい声にそそられたのだろうか。薫の分身がみるみるかたさを取り戻し、体積を増して真琴の隘路を押し広げた。
「あっ……」
更なる欲望の気配を体で感じ取り、真琴の目が大きく見開かれる。
「真琴……愛してる」
掠れた声での愛の囁きは優しさすら感じさせるのに、動きは強引で細い腕をぐいと引っ張り上げる。一方、真琴は力ない体を繋がったまま起こされ、ベッドの上で胡坐を掻いた薫の腰に載せられた。
「あっ……んっ……」
これ以上は無理だと思っていたのに、角度が垂直となって、更に奥まで肉の固まりが入り込む。切っ先で子壺への入り口をこじ開けられる苛烈な快感が、稲妻となって下腹部から脳髄へと走る。
「は……あっ……」
広い背に両手を回してどうにか堪える。体と体がこれ以上ないほど密着し、二つの豊かな膨らみがかたい胸に圧し潰された。
薫が真琴の細腰をしっかりと掴んで上下に揺すぶる。
「あっ……んっ……ひっ……あっ!」
時折持ち上げられた腰をパンと音を立てて落とされ、最奥から串刺しにされたかのような感覚に陥った。
(壊れ、ちゃう)
足腰は繰り返される刺激に小刻みに震え、結合部は愛液と白濁とが入り混じり、ぐちゅぐちゅと淫らな音を立てている。
同時に、真琴の思考も快感に掻き混ぜられて混乱し、次第に言語で思考できなくなっていった。代わって体が反応して薫の分身を締め付ける。
「ああ……」
再び灼熱が最奥に放たれたのを感じながら、真琴はなぜか写真の月子の表情を思い出していた。そして、あの顔は男が壊したいと思うものではなく、すでに壊れかけている女性のものだと気付いたのだ。
だが、そう悟った時には真琴の意識は、薫の手によって奈落の底にまで引きずり込まれ、交わりの悦楽に塗れてどこまでも堕ちるばかりだった。
――菊乃との約束の日の天気は、あいにく曇天ののちの小雨だった。
肌寒く、カーディガンでは足りなかったので、ベージュのワンピースにライトブルーのGジャンを羽織り、バス停から傘を広げて例の寺へと向かう。
この街には青空よりも雨が似合うと思う。景色が煙り、柔らかく温かみのある趣きになるからだ。
きっと木造りの寺院や家々が多いからだろう。木材は切られてもなお生きているのだと聞いたことがある。湿気を与えられ、かつて木であった頃を思い出し、命のぬくもりを伝えるのかもしれなかった。
十分ほど歩いて、荘厳な門構えの前で傘を閉じ、誰でもいらっしゃいとばかりに開け放たれた玄関を潜る。
「ごめんくださーい。狩野ですがー」
「はいはいはーい!」
割烹着姿の菊乃が奥の戸を開け、満面の笑みで小走りにやって来た。
「いらっしゃい!」
「前はありがとうございました。あのう、こちらなんですけど……」
早速バッグから封筒を取り出し、受け取ってもらおうとしたのだが、菊乃は首を振り、「裏に回って」と玄関から出るよう促した。
「ちょうどよかったわ。今、冬馬さんがお墓参りにいらしてるの。直接手渡したほうがいいんじゃない?」
「あっ、そうなんですか」
確かに本人に説明も確認もできる。
「じゃあ、おじゃましますね」
軽く頭を下げたのち墓地へと向かう。
江戸時代にまで遡るという、広々としたその墓地は、何百人、何千人もの霊が横たわっているのにもかかわらず、不気味さや重苦しい死の気配はなかった。
代わりに、音がまったくない以上の静けさが落ちている。名もなき鳥が鳴く声と野の花が風に揺られる葉ずれだけが聞こえ、皆、仏のもとで安らかな眠りに就いているのだと思えた。
苔むした道を黙々と歩いて行くと、規則正しく並んだ長方体の簡素な墓や、寺社の屋根が載ったような形の墓、竹柵で区切られた区画の中にある、歴史上の著名人などの墓が目に入る。年月に磨り減り名が読めないものも多かった。
更に三分ほど奥に歩いて行くと、代々の檀家の墓のある区画となり、うち一つの五輪塔型の古い墓の前で、黒橡の羽織を身に纏った男が、腰を屈めて手を合わせていた。
真琴の気配と足音に気付いたのか、立ち上がり、唇の端に笑みを浮かべながら振り返る。
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