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君は誰よりも美しい(2)
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声に出したわけではなかったので、なんと言われたのかがわからず、助けを求めて菊乃に目を向ける。
(この人誰? 今何か言った?)
菊乃はすぐに真琴の意を汲んで、「ああ、そうそう」と満面の笑みを浮かべ、手の平を男性に向けてその名を告げた。
「この方はうちの檀家の総代で、高柳冬馬さんとおっしゃるの。冬馬さん、こちらは東京からいらしたお嬢さん。お名前は真琴さんで、真実の真にお琴の琴って書くんですって。洒落ているわよねえ」
「……総代?」
聞き慣れない単語に首を傾げる。
「檀家の代表ね」
檀家とは布施をしてその寺の財政を助ける家のことで、高柳家は長年総代を務めているのだそうだ。
これだけの寺の総代ということは、相当な金持ちなのかと戦慄していると、菊乃はニコニコしながら予想を肯定してくれた。
「お嬢さんは高柳産業ってご存知かしら?」
「はい。名前だけですが……」
情報システムや樹脂・エレクトロニクス、化学品、空調設備工事、住宅設備機器、エネルギーなど、多角的に事業を展開する地元の大企業で、創業は明治にまで遡る。なんと経営者一族は加賀藩の重臣の子孫で、戦前は男爵位をいただいていたのだそうだ。
「冬馬さんはその高柳家の直系で役員さんなの」
「……」
これには背筋に冷や汗が流れるのを感じた。
(この辺の名士ってことじゃない。失礼がないようにしないと)
急いで身なりを整えて立ち上がり、「狩野真琴と申します」と深々と頭を下げる。
男性は――冬馬は「お気遣いなく」と苦笑し、真琴に腰掛けるように促すと、深紅の椿の花束を縁側に置いた。
「肩書から推測されるほどの立場ではないんです。私は高柳のお飾りのようなものですから」
「本当なら社長さんのはずなんだけどね。まだお若いのにさっさと隠居しちゃって」
「私はあいにく経営には向いていないんですよ。趣味に生きるのが合っています」
「趣味もよろしいですけど、それより前に結婚ですよ。いつまで独り身のままなんですか。せっかく前に勧めた縁談も釣り書の段階で断ってしまって……」
身内だけしか理解できない会話が始まりそうになったので、真琴は置いて行かれると慌てておずおずと口を挟んだ。
「あのう、趣味って……」
冬馬は当たり前のように真琴の隣に座り、膝の上に手を置いて淡々と説明する。
「私は売れない作家をやっておりましてね。若い方はご存知ないでしょうが、独楽井快というペンネームで純文学を執筆しております」
真琴は作家に詳しいわけではないが、独楽井快の名前はどこかで聞いたことがあった。売れないというのは謙遜なのだろう。
菊乃が「ああ、そうそう!」と声を上げる。
「ちょっと待っててね。私、冬馬さんの本は全部買っていて、同じものを二冊持っているのよ。真琴さんに一冊差し上げるわ!」
縁側から寺に上がり込んだかと思うと、七十とは思えない足さばきで奥へと引っ込んだ。真琴は遠慮しようとしたのだが、時すでに遅く、菊乃を止めようとした手は虚しく宙を掴むばかりだった。
冬馬はくすくすと笑いながら、庭園の松の木を眺めた。
「菊乃さんは誰に対してもいつもああなんですよ。私もぜひ読んでいただきたいので、よろしければ受け取ってもらえませんか」
作家本人にそう頼まれると断りづらい。
「はい。では、せっかくなので……」
それから菊乃が戻るまでに、当たり障りのない世間話に興じる。
真琴は金沢の郷土料理について語りながら、なぜこれほどの男性が独り身なのかと不思議に思い、密かにその影を帯びた横顔を観察していた。
(名家出身で、お金持ちで、作家で、いくらでも相手がいそうなものだけど……)
いや、余計なお世話だと心の中で自分を叱り付ける。
世の中には独身主義もいれば、結婚せずに多数と関係を持ち、それをよしとする人物もいる。生き方など人それぞれなのだとうんうんと頷いた。
冬馬も様子を窺っていたらしい。会話がなんとなく途切れたところで、その切れ長の目を真琴の左手薬指に落とした。よく見ると冬馬の瞳は黒でも茶でもなく、少々琥珀色がかった、日本人としては珍しい色をしていた。
「おや、結婚されるのですか?」
「ええ、はい。近いうちに……」
「……そうなんですか」と低い声でぽつりと呟き、薄い唇の端に笑みを浮かべる。
「どこの誰だか知らないが、あなたのような美しい女性を妻にできるなど幸運な男だ」
「……」
どこか熱の籠もった眼差しとこの賛辞には戸惑い、どう反応すべきなのか迷っていると、冬馬の方から「婚約者の方はどんなお仕事をされているのですか?」と話を振ってくれた。
「はい、公務員です」
薫はまだ司法修習生なので、正確には公務員ではないのだが、目的のためには手段を選ばず、達成するまでは諦めない性格からして、必ず検察官になると確信できたので、あえてそう答えておいた。
冬馬は「それはおめでとうございます」と笑い、「私もそろそろ結婚しなくちゃな」と溜め息を吐いた。
「おわかりでしょう。春になるととにかく結婚と付き合い始めのカップルが増えて、独り身の中年は肩身が狭い」
真琴はおどけたその台詞と竦めた肩から、先ほどの発言は純粋なお世辞なのだと安心し、冬馬も男なのだからと抱いていた警戒を解いた。
(もう、私ったら自意識過剰だよね。わざわざ私を口説く意味なんてないだろうし)
気を取り直して愛想笑いを浮かべる。
「今日はどうしてこのお寺にいらしたんですか?」
「ええ、父の墓参りに来たんです。一昨年亡くなりました。今日は月命日だったんです」
「それはお気の毒に……」
冬馬は隣に置いた椿の花束を見下ろした。
「そう言っていただけるのはありがたいのですが、父はいくつになっても女遊びをやめず、挙げ句家に若い愛人を囲ったので、母は早くに心労で亡くなってしまいましてね。私としてはやっと死んでくれたかという気分です」
「そ、そうなんですか……」
なんともコメントし辛い親子関係である。
真琴の母も不倫の果てに愛人のもとに走ったが、富裕層ともなると妻と同居させるものらしい。きっと高柳本家は家というよりは屋敷で、二人の女が顔を合わせずとも、暮らしていけるだけの広さがあるのだろう。
東京の下町にある狭い中古の一軒家で、薫とともに暮らしてきた真琴には、想像すらできない話だった。
それにしてもと気まずさに膝に目を落としながら思う。
(そんな家庭事情を赤の他人の私に言っちゃってもいいのかな? 普通隠しておこうとするものじゃない?)
意図を把握できずに目を泳がせていると、話はさらにとんでもない方向に進んでいった。
「ですが、当時まだ子どもだった私も、父の愛人に何度か会ったことがありましてね……。母には申し訳ないと思うのですが、その儚げで妖しい美しさに心惹かれてしまった。父がなぜ彼女に夢中になったのか、理解できてしまったのです」
「あ、あの……」
もはやついて行けずに目を瞬かせることしかできない。
「彼女を愛したのは父と私だけではなく、どうやら兄もだったようですが……。以来、あの人の面影を忘れられずに追い続けて、独り身のまま四十となってしまいました」
「……」
真琴は再び背筋から汗がじわりと滲むのを感じていた。
(こ、これにどう答えればいいの!?)
(この人誰? 今何か言った?)
菊乃はすぐに真琴の意を汲んで、「ああ、そうそう」と満面の笑みを浮かべ、手の平を男性に向けてその名を告げた。
「この方はうちの檀家の総代で、高柳冬馬さんとおっしゃるの。冬馬さん、こちらは東京からいらしたお嬢さん。お名前は真琴さんで、真実の真にお琴の琴って書くんですって。洒落ているわよねえ」
「……総代?」
聞き慣れない単語に首を傾げる。
「檀家の代表ね」
檀家とは布施をしてその寺の財政を助ける家のことで、高柳家は長年総代を務めているのだそうだ。
これだけの寺の総代ということは、相当な金持ちなのかと戦慄していると、菊乃はニコニコしながら予想を肯定してくれた。
「お嬢さんは高柳産業ってご存知かしら?」
「はい。名前だけですが……」
情報システムや樹脂・エレクトロニクス、化学品、空調設備工事、住宅設備機器、エネルギーなど、多角的に事業を展開する地元の大企業で、創業は明治にまで遡る。なんと経営者一族は加賀藩の重臣の子孫で、戦前は男爵位をいただいていたのだそうだ。
「冬馬さんはその高柳家の直系で役員さんなの」
「……」
これには背筋に冷や汗が流れるのを感じた。
(この辺の名士ってことじゃない。失礼がないようにしないと)
急いで身なりを整えて立ち上がり、「狩野真琴と申します」と深々と頭を下げる。
男性は――冬馬は「お気遣いなく」と苦笑し、真琴に腰掛けるように促すと、深紅の椿の花束を縁側に置いた。
「肩書から推測されるほどの立場ではないんです。私は高柳のお飾りのようなものですから」
「本当なら社長さんのはずなんだけどね。まだお若いのにさっさと隠居しちゃって」
「私はあいにく経営には向いていないんですよ。趣味に生きるのが合っています」
「趣味もよろしいですけど、それより前に結婚ですよ。いつまで独り身のままなんですか。せっかく前に勧めた縁談も釣り書の段階で断ってしまって……」
身内だけしか理解できない会話が始まりそうになったので、真琴は置いて行かれると慌てておずおずと口を挟んだ。
「あのう、趣味って……」
冬馬は当たり前のように真琴の隣に座り、膝の上に手を置いて淡々と説明する。
「私は売れない作家をやっておりましてね。若い方はご存知ないでしょうが、独楽井快というペンネームで純文学を執筆しております」
真琴は作家に詳しいわけではないが、独楽井快の名前はどこかで聞いたことがあった。売れないというのは謙遜なのだろう。
菊乃が「ああ、そうそう!」と声を上げる。
「ちょっと待っててね。私、冬馬さんの本は全部買っていて、同じものを二冊持っているのよ。真琴さんに一冊差し上げるわ!」
縁側から寺に上がり込んだかと思うと、七十とは思えない足さばきで奥へと引っ込んだ。真琴は遠慮しようとしたのだが、時すでに遅く、菊乃を止めようとした手は虚しく宙を掴むばかりだった。
冬馬はくすくすと笑いながら、庭園の松の木を眺めた。
「菊乃さんは誰に対してもいつもああなんですよ。私もぜひ読んでいただきたいので、よろしければ受け取ってもらえませんか」
作家本人にそう頼まれると断りづらい。
「はい。では、せっかくなので……」
それから菊乃が戻るまでに、当たり障りのない世間話に興じる。
真琴は金沢の郷土料理について語りながら、なぜこれほどの男性が独り身なのかと不思議に思い、密かにその影を帯びた横顔を観察していた。
(名家出身で、お金持ちで、作家で、いくらでも相手がいそうなものだけど……)
いや、余計なお世話だと心の中で自分を叱り付ける。
世の中には独身主義もいれば、結婚せずに多数と関係を持ち、それをよしとする人物もいる。生き方など人それぞれなのだとうんうんと頷いた。
冬馬も様子を窺っていたらしい。会話がなんとなく途切れたところで、その切れ長の目を真琴の左手薬指に落とした。よく見ると冬馬の瞳は黒でも茶でもなく、少々琥珀色がかった、日本人としては珍しい色をしていた。
「おや、結婚されるのですか?」
「ええ、はい。近いうちに……」
「……そうなんですか」と低い声でぽつりと呟き、薄い唇の端に笑みを浮かべる。
「どこの誰だか知らないが、あなたのような美しい女性を妻にできるなど幸運な男だ」
「……」
どこか熱の籠もった眼差しとこの賛辞には戸惑い、どう反応すべきなのか迷っていると、冬馬の方から「婚約者の方はどんなお仕事をされているのですか?」と話を振ってくれた。
「はい、公務員です」
薫はまだ司法修習生なので、正確には公務員ではないのだが、目的のためには手段を選ばず、達成するまでは諦めない性格からして、必ず検察官になると確信できたので、あえてそう答えておいた。
冬馬は「それはおめでとうございます」と笑い、「私もそろそろ結婚しなくちゃな」と溜め息を吐いた。
「おわかりでしょう。春になるととにかく結婚と付き合い始めのカップルが増えて、独り身の中年は肩身が狭い」
真琴はおどけたその台詞と竦めた肩から、先ほどの発言は純粋なお世辞なのだと安心し、冬馬も男なのだからと抱いていた警戒を解いた。
(もう、私ったら自意識過剰だよね。わざわざ私を口説く意味なんてないだろうし)
気を取り直して愛想笑いを浮かべる。
「今日はどうしてこのお寺にいらしたんですか?」
「ええ、父の墓参りに来たんです。一昨年亡くなりました。今日は月命日だったんです」
「それはお気の毒に……」
冬馬は隣に置いた椿の花束を見下ろした。
「そう言っていただけるのはありがたいのですが、父はいくつになっても女遊びをやめず、挙げ句家に若い愛人を囲ったので、母は早くに心労で亡くなってしまいましてね。私としてはやっと死んでくれたかという気分です」
「そ、そうなんですか……」
なんともコメントし辛い親子関係である。
真琴の母も不倫の果てに愛人のもとに走ったが、富裕層ともなると妻と同居させるものらしい。きっと高柳本家は家というよりは屋敷で、二人の女が顔を合わせずとも、暮らしていけるだけの広さがあるのだろう。
東京の下町にある狭い中古の一軒家で、薫とともに暮らしてきた真琴には、想像すらできない話だった。
それにしてもと気まずさに膝に目を落としながら思う。
(そんな家庭事情を赤の他人の私に言っちゃってもいいのかな? 普通隠しておこうとするものじゃない?)
意図を把握できずに目を泳がせていると、話はさらにとんでもない方向に進んでいった。
「ですが、当時まだ子どもだった私も、父の愛人に何度か会ったことがありましてね……。母には申し訳ないと思うのですが、その儚げで妖しい美しさに心惹かれてしまった。父がなぜ彼女に夢中になったのか、理解できてしまったのです」
「あ、あの……」
もはやついて行けずに目を瞬かせることしかできない。
「彼女を愛したのは父と私だけではなく、どうやら兄もだったようですが……。以来、あの人の面影を忘れられずに追い続けて、独り身のまま四十となってしまいました」
「……」
真琴は再び背筋から汗がじわりと滲むのを感じていた。
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