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第3章.三年後の聖女
☆22.聖女の快感
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けれどもすぐに腰を引かれてしまう。そして次は欲望が間際にまで入れられ、やはり腰を引かれてしまった。更に花弁に押し当てられて刺激され、知らず小さく喘ぎ声が漏れ出る。胎内が熱く焦れフェレイドを欲しがっていた。
「……っ」
わたそは口をかすかに開け荒い呼吸で快感をどうにか散らした。
「サーヤ」
フェレイドがわたしの目を覗き込む。
「サーヤがこんなに可愛いとは思わなかった」
「ど、どういう意味!?」
抗議仕掛けたわたしの頬を長い指が包み込む。青い瞳にはわたしだけが映っていた。
「わたしが知るあなたはいつも怒ってばかりだった」
フェレイドは親指でわたしの唇を辿りながら呟いた。
「今は、あなたの怒った顔、笑った顔、泣いた顔……すべてが見たい」
フェレイドはそう囁きわたしの中に身を沈めた。蜜の満ちたわたしの体は難なくその熱い塊を飲み込んでしまう。
「あっ……」
わたしは目を見開き片手を上げた。けれどもすぐに力強い手で押さえ付けられ、シーツに縫い止められてしまう。わたしは顔を背け胎内に押し入られる感覚に大きく喘いだ。怒張の半ばまでが入れられたところで、フェレイドが動きを止める。
「サーヤ……」
名を呼ばれるのと同時にずるりと引き抜かれる。けれども、次の瞬間深く突き入れられ、わたしは声にならない声を上げた。
「……っ!!」
硬さと熱さを増した怒張の切っ先に、最奥をこじ開けようと繰り返し小突れる。こりっとした感触に耐え切れず、わたしは咽ぶような吐息を洩らした
「……あっ」
両脚から力が抜け落ち、小刻みに全身が震え出す。気が狂うほどの快感と、気が狂うことへの恐怖がない交ぜになる。そんなわたしを目にし、フェレイドは更に怒張を奥へ、奥へと押し込んで行った。
「ひぅっ……」
わたしは喉を仰け反らせ空気を求め微かに口を開けた。ところがその唇をすぐさま唇で塞がれてしまう。
「ん、んん……」
わたしはフェレイドの首に手を回し、その熱い吐息を与えられるままに吸い込んだ。熱い舌が口腔をまさぐり歯茎を辿る。
(もっと……)
わたしはフェレイドの頬に手を当てた。唇と身体が深くまで繋がり、肌が隙間なく密着している。
(もっとこの人が欲しい)
このまま熱に溶け一つになってしまえばよいのにと、わたしはどちらのものとも知れない熱を感じながら思った。
「……」
不意に唇が離され、舌と舌の間に唾液が糸を引く。フェレイドはわたしの唇を舐め腰を抱え直した。
「サーヤ、愛している」
言葉と共にフェレイドが動き始める。
「あっ……やっ……」
熱が体の中を激しく擦り、ベッドと共に体が上下に揺れた。抽送の勢いに、繋がる箇所から蜜が溢れ出し、隠微な泡立つ音を立てる。
「うっ……はぁっ。うあっ」
わたしは胎内を灼熱に貫かれ、背筋に強烈な痺れが何度も走るのを感じた。
「ああっ……。あ、フェレイド……」
フェレイドは貪欲に容赦なく突き続ける。わたしは何度も首を振った。
「あ、あ……。お、お願い。もう……」
絶え間ない刺激に神経が焼き切れてしまいそうだった。フェレイドの逞しい肩に手を掛け、背筋を限界にまで仰け反らせる。子宮から脊髄に、脊髄から脳髄に感覚が駆け抜けて行く。視界が白く染まり端に銀色の火花が散った。
「ああ……」
わたしは体をぐったりとシーツの上に弛緩させた。目から大粒の涙が音も無く溺れ落ちる。未だに体の中を満たす熱い塊に喘ぎながら、わたしはそれでもフェレイドに告げた。
「好き……」
フェレイドの首に手を回し引き寄せる。
「大好き、好きよ」
フェレイドもわたしを見下ろし熱っぽい目で告げた。
「わたしも愛している」
「……っ」
わたそは口をかすかに開け荒い呼吸で快感をどうにか散らした。
「サーヤ」
フェレイドがわたしの目を覗き込む。
「サーヤがこんなに可愛いとは思わなかった」
「ど、どういう意味!?」
抗議仕掛けたわたしの頬を長い指が包み込む。青い瞳にはわたしだけが映っていた。
「わたしが知るあなたはいつも怒ってばかりだった」
フェレイドは親指でわたしの唇を辿りながら呟いた。
「今は、あなたの怒った顔、笑った顔、泣いた顔……すべてが見たい」
フェレイドはそう囁きわたしの中に身を沈めた。蜜の満ちたわたしの体は難なくその熱い塊を飲み込んでしまう。
「あっ……」
わたしは目を見開き片手を上げた。けれどもすぐに力強い手で押さえ付けられ、シーツに縫い止められてしまう。わたしは顔を背け胎内に押し入られる感覚に大きく喘いだ。怒張の半ばまでが入れられたところで、フェレイドが動きを止める。
「サーヤ……」
名を呼ばれるのと同時にずるりと引き抜かれる。けれども、次の瞬間深く突き入れられ、わたしは声にならない声を上げた。
「……っ!!」
硬さと熱さを増した怒張の切っ先に、最奥をこじ開けようと繰り返し小突れる。こりっとした感触に耐え切れず、わたしは咽ぶような吐息を洩らした
「……あっ」
両脚から力が抜け落ち、小刻みに全身が震え出す。気が狂うほどの快感と、気が狂うことへの恐怖がない交ぜになる。そんなわたしを目にし、フェレイドは更に怒張を奥へ、奥へと押し込んで行った。
「ひぅっ……」
わたしは喉を仰け反らせ空気を求め微かに口を開けた。ところがその唇をすぐさま唇で塞がれてしまう。
「ん、んん……」
わたしはフェレイドの首に手を回し、その熱い吐息を与えられるままに吸い込んだ。熱い舌が口腔をまさぐり歯茎を辿る。
(もっと……)
わたしはフェレイドの頬に手を当てた。唇と身体が深くまで繋がり、肌が隙間なく密着している。
(もっとこの人が欲しい)
このまま熱に溶け一つになってしまえばよいのにと、わたしはどちらのものとも知れない熱を感じながら思った。
「……」
不意に唇が離され、舌と舌の間に唾液が糸を引く。フェレイドはわたしの唇を舐め腰を抱え直した。
「サーヤ、愛している」
言葉と共にフェレイドが動き始める。
「あっ……やっ……」
熱が体の中を激しく擦り、ベッドと共に体が上下に揺れた。抽送の勢いに、繋がる箇所から蜜が溢れ出し、隠微な泡立つ音を立てる。
「うっ……はぁっ。うあっ」
わたしは胎内を灼熱に貫かれ、背筋に強烈な痺れが何度も走るのを感じた。
「ああっ……。あ、フェレイド……」
フェレイドは貪欲に容赦なく突き続ける。わたしは何度も首を振った。
「あ、あ……。お、お願い。もう……」
絶え間ない刺激に神経が焼き切れてしまいそうだった。フェレイドの逞しい肩に手を掛け、背筋を限界にまで仰け反らせる。子宮から脊髄に、脊髄から脳髄に感覚が駆け抜けて行く。視界が白く染まり端に銀色の火花が散った。
「ああ……」
わたしは体をぐったりとシーツの上に弛緩させた。目から大粒の涙が音も無く溺れ落ちる。未だに体の中を満たす熱い塊に喘ぎながら、わたしはそれでもフェレイドに告げた。
「好き……」
フェレイドの首に手を回し引き寄せる。
「大好き、好きよ」
フェレイドもわたしを見下ろし熱っぽい目で告げた。
「わたしも愛している」
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