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9月
144.前を見つめて
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次の日に決意を新たに生徒会室に行けば、カズマさんにダークさんに千代丸さんとあつまってるのに、やっぱりアキラさんはいなくて
「ははっ、酷い顔だね?
いつものクリクリお目々が腫れて棒になってるよ
ずっと泣いていたのかな?
僕たちは最高にカッコ悪かったもんね?結局はアキラの手の中で転がされていた駒だったね……
そして、全部の責任もアキラが取っていったよ
あのタイミングで消えたのは、僕を巻き込まないためだったのかな?」
そう…結局はこんなにαがいながら、すべての責任を被ったのはΩのアキラさんで
裏で手を回してくれていたのも、全てアキラさんだった。
マスコミに絶妙なタイミングで学園長のスキャンダルをリークして
人狼の現族長に牙狼ビジネスの収益性の情報まで送っていたらしい
「まさか、現族長とまで繋がってるとは思いませんでしたよ
なるほどね…牙狼を亜種として登録するのがすんなりと進んでいくわけですよ…」
ダークさんが苦笑を漏らしていく。
「カズマさん…僕は弱かったから
牙狼だって言い訳にして
いつかは処分されるんだって、どこかで諦めて暮らしてたから
アキラさんは僕にいっぱい未来を見せてくれていたのに…
僕は約束しましたから、迎えに来てくれるって、待ってるって
だから……アキラさんが迎えに来てくれるまでに僕は強くなります!」
カズマさんが力強く頷いてくれる。
僕はもう、恐れてたらいけないんだ
上だけを向いて、歩いていくんだ
だって…約束してくれたから
迎えに来てくれるってアキラさんは必ず約束は守ってくれるから
それからの学園生活は順風満帆とはいかなかった。
学園長が退任したことで、実子の現生徒会長のカズマさんへの風当たりが強くなったり
副生徒会長だったアキラさんが退学したことで、いろいろと憶測を立てられたりしたけど
それでもカズマさんは弱音なんか吐かずにもくもくと仕事をこなす。
アキラさんがいたときより真面目なくらいだ
「俺がこんな事で弱音を吐いてたらおかしいだろ?
アキラはもっと大変な状況なんだから……」
カズマさんは教えてくれないけど、アキラさんはたぶん裁判とかにかけられるんだろう
アキラさんはぎりぎり18歳未満で未成年だから裁判の情報なんてわからなくて
拘置所とか入れられてるのかな?取り調べとかされてるのかな?って考えると…心配で泣きたくなってくるけど……
でも、今は僕のできることをやろうって決めたから
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ずっと泣いていたのかな?
僕たちは最高にカッコ悪かったもんね?結局はアキラの手の中で転がされていた駒だったね……
そして、全部の責任もアキラが取っていったよ
あのタイミングで消えたのは、僕を巻き込まないためだったのかな?」
そう…結局はこんなにαがいながら、すべての責任を被ったのはΩのアキラさんで
裏で手を回してくれていたのも、全てアキラさんだった。
マスコミに絶妙なタイミングで学園長のスキャンダルをリークして
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「まさか、現族長とまで繋がってるとは思いませんでしたよ
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「カズマさん…僕は弱かったから
牙狼だって言い訳にして
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僕は約束しましたから、迎えに来てくれるって、待ってるって
だから……アキラさんが迎えに来てくれるまでに僕は強くなります!」
カズマさんが力強く頷いてくれる。
僕はもう、恐れてたらいけないんだ
上だけを向いて、歩いていくんだ
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