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5.騎士、天国と地獄
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レイモンドはご機嫌だった。午前中には、ひとりでニヤニヤしすぎて同じ団の仲間達が若干引くほどだった。
油断すると笑い出してしまいそうだ。顔に力を入れ、口元を引き締める。
もちろん団員達も、レイモンドがソフィアに夢中な事は知っていた。ソフィアが婚約をオッケーしたことは、団員達にとっても嬉しい出来事だ。
ここ数日は本当に忙しかった。
久しぶりに会いに行ったソフィアの笑顔は相変わらず可愛らしい。見ているだけで、日頃の疲れなんて飛んでいってしまう。
自分のために、自らお茶の用意をしてくれようとするソフィアを制止し、その白く柔らかい手を握った。その途端、白い顔が耳まで赤く染まる。あまりの可愛さに思わず手に力が入った。
ソフィアは本当に天使か女神なんじゃないか……
この世に、こんなにも可愛らしい存在があっていいのだろうか。レイモンドはソフィアの顔を見つめながら、本気でそう思っていた。手を握っているだけで、ソフィア不足だったのが満たされていく。
「あの、レイ?」
ソフィアが難しい顔をしてこちらを見ている。
「ごめん、嫌だったかな?」
慌ててパッと手を離した。
もしかして、嫌われてしまったのだろうか?
ソフィアのこんな顔は初めてで不安がよぎる。
「そうではなくて……」
ソフィアが言った言葉に一瞬時が止まった。
今何て言った?
うまく言葉が出ない……
「今……好きって言った?」
聞き間違いではないことを祈りながら聞き返すと、ソフィアは恥ずかしそうに頷いた。
ソフィア、ソフィア、ソフィア……
ソフィアを抱きしめながら、あまりの幸福に目頭が熱くなるのを感じた。
「もう一度言って」
恥ずかしそうに視線をそらすソフィアのあごを持ち上げこちらを向かせる。
もう一度聞きたい。間違いではない事を確認させて欲しい。
「レイのことが好き」
少し涙ぐむソフィアがたまらなく愛しい。あぁ、なんでこんなに可愛いんだろう。
抑えきれずにソフィアの可愛い唇にそっと口づける。真っ赤になって息をとめているソフィアが可愛すぎて困ってしまう。
しつこくして嫌われたくない……でも抑えがきかない。
もう一度だけ……そう思いながらレイモンドは何度もキスをするのだった。
☆ ☆ ☆
いくらソフィアが自分を受け入れてくれたからといって、すぐに婚約できるわけではない。正式に婚約するためには、王の承認等、多くの手続きが必要なため最低でも1ヶ月以上はかかるのだ。それでも10年以上ソフィアを求め続けたレイモンドにとって、1カ月なんてあっと言う間に思えた。
「もう少しだ」
レイモンドはこの状況に満足していた。あともう少しで、ソフィアを自分のものだと宣言できる。
さて、ソフィアはどこにいるだろう?
華やかな夜会会場を見回すが、ソフィアの姿は見えなかった。今日の夜会にはソフィアも来るはずだが、まだ来ていないのだろうか。
本当は自分がソフィアをエスコートしたかったが、そうもいかない事情がレイモンドにはあった。今日の夜会は来賓の都合上、警備体制を万全に整えておく必要があったのだ。
警備のものものしい雰囲気を感じさせぬよう、団長であるレイモンドは出席者として会場入りしている。
もちろん仕事を疎かにするつもりはないが、少しくらいソフィアと過ごす時間はとれるだろう。今までは近づくことすらできなかったソフィアとの初めてのダンスを期待し、レイモンドは少しだけ浮かれていた。
お偉いさんのご機嫌とりも、レイモンドの重要な仕事の一つだ。会場中、怪しい所がないかを警備しながら挨拶してまわる。
笑顔で愛想を振りまいていると、一人で立ちつくしているイザベラ王女が目に留まった。
「イザベラ王女、どうされ……」
レイモンドの言葉がとまる。
イザベラ王女の視線の先には流れるように踊る1組の男女がいた。
「ソフィー」
兄のアルフレッドと踊っているのは、愛しいソフィアだった。
「まぁご覧になって。アルフレッド様が踊ってらっしゃる」
「珍しいわ。私も踊っていただけないかしら」
「お相手はやっぱりソフィア様なのね」
「本当にお二人とも美しくて……」
お似合いだと口々に言う令嬢達の声がやけに大きく聞こえた。
体が冷たくなるのを感じる。
微笑みあっている二人は、レイモンドから見てもお似合いだった。決して認めたくないはなかったが、アルフレッドと踊るソフィアはいつも以上に魅力的だ。
やっぱり兄には敵わないのだろうか。
そんな諦めにも似たような感情がレイモンドの胸に広がっていく。
仕事も身のこなしも完璧な兄のアルフレッドは、レイモンドにとって憧れだ。兄にようになりたいと今でも思っている。
そのアルフレッドがソフィアと見つめ合っている。そのことがレイモンドを不安にさせた。
兄は非常に女性からの人気が高い。けれども、どれだけ多くの令嬢から想いを寄せられても軽く流しつづけている。そんな兄に、レイモンドは誰か思う人がいるのかと尋ねてみたことがあった。
「そんな女性はいないよ」
その時は笑って否定されてしまったが、もし兄がソフィアの事を好きだったとしたら……
恐ろしい考えに目眩がした。
もしそうだとしたら、ソフィアも自分より兄の方がいいに決まっている。
二人のダンスが終わった。
ソフィアのそばに行かなくては……今すぐ側に……
そう思うのに、二人の雰囲気が気になり体が動かない。
「……っ」
言葉にならない声がレイモンドのくちから漏れた。アルフレッドがソフィアの手にキスをしたのだ。
ソフィアに触れたアルフレッドに対する嫉妬と、ソフィアの心が奪われるのではないかという不安で押しつぶされそうだ。
眩しい笑顔で見つめ合う二人見つめながら、レイモンドはただその場に立ち尽くすことしかできなかった。
油断すると笑い出してしまいそうだ。顔に力を入れ、口元を引き締める。
もちろん団員達も、レイモンドがソフィアに夢中な事は知っていた。ソフィアが婚約をオッケーしたことは、団員達にとっても嬉しい出来事だ。
ここ数日は本当に忙しかった。
久しぶりに会いに行ったソフィアの笑顔は相変わらず可愛らしい。見ているだけで、日頃の疲れなんて飛んでいってしまう。
自分のために、自らお茶の用意をしてくれようとするソフィアを制止し、その白く柔らかい手を握った。その途端、白い顔が耳まで赤く染まる。あまりの可愛さに思わず手に力が入った。
ソフィアは本当に天使か女神なんじゃないか……
この世に、こんなにも可愛らしい存在があっていいのだろうか。レイモンドはソフィアの顔を見つめながら、本気でそう思っていた。手を握っているだけで、ソフィア不足だったのが満たされていく。
「あの、レイ?」
ソフィアが難しい顔をしてこちらを見ている。
「ごめん、嫌だったかな?」
慌ててパッと手を離した。
もしかして、嫌われてしまったのだろうか?
ソフィアのこんな顔は初めてで不安がよぎる。
「そうではなくて……」
ソフィアが言った言葉に一瞬時が止まった。
今何て言った?
うまく言葉が出ない……
「今……好きって言った?」
聞き間違いではないことを祈りながら聞き返すと、ソフィアは恥ずかしそうに頷いた。
ソフィア、ソフィア、ソフィア……
ソフィアを抱きしめながら、あまりの幸福に目頭が熱くなるのを感じた。
「もう一度言って」
恥ずかしそうに視線をそらすソフィアのあごを持ち上げこちらを向かせる。
もう一度聞きたい。間違いではない事を確認させて欲しい。
「レイのことが好き」
少し涙ぐむソフィアがたまらなく愛しい。あぁ、なんでこんなに可愛いんだろう。
抑えきれずにソフィアの可愛い唇にそっと口づける。真っ赤になって息をとめているソフィアが可愛すぎて困ってしまう。
しつこくして嫌われたくない……でも抑えがきかない。
もう一度だけ……そう思いながらレイモンドは何度もキスをするのだった。
☆ ☆ ☆
いくらソフィアが自分を受け入れてくれたからといって、すぐに婚約できるわけではない。正式に婚約するためには、王の承認等、多くの手続きが必要なため最低でも1ヶ月以上はかかるのだ。それでも10年以上ソフィアを求め続けたレイモンドにとって、1カ月なんてあっと言う間に思えた。
「もう少しだ」
レイモンドはこの状況に満足していた。あともう少しで、ソフィアを自分のものだと宣言できる。
さて、ソフィアはどこにいるだろう?
華やかな夜会会場を見回すが、ソフィアの姿は見えなかった。今日の夜会にはソフィアも来るはずだが、まだ来ていないのだろうか。
本当は自分がソフィアをエスコートしたかったが、そうもいかない事情がレイモンドにはあった。今日の夜会は来賓の都合上、警備体制を万全に整えておく必要があったのだ。
警備のものものしい雰囲気を感じさせぬよう、団長であるレイモンドは出席者として会場入りしている。
もちろん仕事を疎かにするつもりはないが、少しくらいソフィアと過ごす時間はとれるだろう。今までは近づくことすらできなかったソフィアとの初めてのダンスを期待し、レイモンドは少しだけ浮かれていた。
お偉いさんのご機嫌とりも、レイモンドの重要な仕事の一つだ。会場中、怪しい所がないかを警備しながら挨拶してまわる。
笑顔で愛想を振りまいていると、一人で立ちつくしているイザベラ王女が目に留まった。
「イザベラ王女、どうされ……」
レイモンドの言葉がとまる。
イザベラ王女の視線の先には流れるように踊る1組の男女がいた。
「ソフィー」
兄のアルフレッドと踊っているのは、愛しいソフィアだった。
「まぁご覧になって。アルフレッド様が踊ってらっしゃる」
「珍しいわ。私も踊っていただけないかしら」
「お相手はやっぱりソフィア様なのね」
「本当にお二人とも美しくて……」
お似合いだと口々に言う令嬢達の声がやけに大きく聞こえた。
体が冷たくなるのを感じる。
微笑みあっている二人は、レイモンドから見てもお似合いだった。決して認めたくないはなかったが、アルフレッドと踊るソフィアはいつも以上に魅力的だ。
やっぱり兄には敵わないのだろうか。
そんな諦めにも似たような感情がレイモンドの胸に広がっていく。
仕事も身のこなしも完璧な兄のアルフレッドは、レイモンドにとって憧れだ。兄にようになりたいと今でも思っている。
そのアルフレッドがソフィアと見つめ合っている。そのことがレイモンドを不安にさせた。
兄は非常に女性からの人気が高い。けれども、どれだけ多くの令嬢から想いを寄せられても軽く流しつづけている。そんな兄に、レイモンドは誰か思う人がいるのかと尋ねてみたことがあった。
「そんな女性はいないよ」
その時は笑って否定されてしまったが、もし兄がソフィアの事を好きだったとしたら……
恐ろしい考えに目眩がした。
もしそうだとしたら、ソフィアも自分より兄の方がいいに決まっている。
二人のダンスが終わった。
ソフィアのそばに行かなくては……今すぐ側に……
そう思うのに、二人の雰囲気が気になり体が動かない。
「……っ」
言葉にならない声がレイモンドのくちから漏れた。アルフレッドがソフィアの手にキスをしたのだ。
ソフィアに触れたアルフレッドに対する嫉妬と、ソフィアの心が奪われるのではないかという不安で押しつぶされそうだ。
眩しい笑顔で見つめ合う二人見つめながら、レイモンドはただその場に立ち尽くすことしかできなかった。
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