1 / 7
1.はじまりの物語
しおりを挟む
「マーガレット、お前が悪いんだ。お前が俺を愛さないから……」
朦朧とする意識の中、ダリルの声が聞こえる。
あぁ、また失敗しちゃったな。この感じだと、私が死ぬまであと数分ってところかしら。
出血多量で立っていられない私を、ダリルが優しく抱きしめる。私を刺したくせして、なんでそんな愛おしそうに触れてくるの?
そもそもどうして私は今死にかけているんだろう? いつもならまだ死ぬ時じゃないはずじゃないのに。
それでも刺された痛みすら、もう感じられなくなってきた。視界もだんだん暗くなっていく。きっともうすぐ私の意識も消えるだろう。
「ダリル、どう……して? クーデター……まだ……はずでしょ?」
「マーガレット。まさかお前も……か?」
息も絶え絶えの私には、驚いたダリルの言葉がうまく聞きとれなかった。
☆ ☆ ☆
「お嬢様、大丈夫ですか?」
突然悲鳴と共に飛び起きた私の顔を心配そうに覗きこんでいるのはアネット、私の侍女だ。そしてここは……うん。間違いなく私の部屋ね。
「ねぇアネット、私は今何歳だったっけ?」
「えっ!?……お嬢様は今年16歳になられましたが……」
アネットが不審がるのも当然だ。自分の主がいきなり叫び声をあげた上に、自分の年まで分からなくなってるんだから。だけど今はアネットのフォローをしている余裕はない。
「また戻ってきちゃったのね……」
「何かおっしゃいましたか?」
「ううん。何でもないの」
ただまた時が巻き戻っちゃっただけだから。
こんな異常な状況をさらっと受け入れられているのは、私、マーガレット アルバルスがこうやって16歳の今日に戻ってくるのはこれで9回目だからだ。しかも巻き戻る寸前に9回とも殺されちゃってるのよね。
こんなことになったのは、きっと初めて殺された時に未練が残りすぎていたからだろう。その未練というのは、一回くらい誰かとキスしてみたかったっていう事!!
だって殺されたのは結婚式の途中、誓いのキスの直前だったんだから。きっと私はキスするまで死ぬたびに巻き戻っちゃう運命なのよ。
でもおかしいな。前回はなんであんな風に殺されちゃったんだろ?
これまで9回殺されちゃってるうちの8回は、婚約者であるこの国の王太子、アーサーとの結婚式の最中、クーデターに巻きこまれて死んだのよね。
なのに前回は結婚式でもなければ、クーデターも起こってなかった。何でもない時にいきなり殺されちゃったんだから訳が分からない。
さぁ、そろそろ私を刺した奴のお出ましかな?
毎回こうやって前の人生の反省をしていると、私にとっの最恐人物は現れる。
「お嬢様、ダリル様がいらっしゃいました」
ほーら、来た。
私がパジャマ姿のままだろうと平気で寝室に通されるのは、この男が幼い頃から我が家で生活しているからだろう。
「マーガレット、具合が悪いと聞いたんだけど……」
「ごめんなさい。ちょっと怖い夢を見ちゃって」
私は非常に過保護に育てられているので、少しでも変わったことがあればすぐにこうやって人が飛んでくる。でも珍しい。いつもなら我先に様子を見にくるはずの兄がいない。
「お兄様は一緒じゃないんですか?」
「キースは今日用があるとかで、出かけてるよ」
へぇ。こんな事初めてね。今までは巻き戻るたびにお兄様とダリルが一緒に部屋に来ていたから。ということはダリルと二人かぁ。さっき自分を殺したばかりの相手に微笑みかけるのって、何回やっても難しい。
「怖い夢かぁ……一体どんな夢を見たんだい?」
ベッドサイドの椅子に腰掛け、くすっと笑うダリルのカッコいいこと!! 一生本人に伝えるつもりはないけど、ダリルは私の初恋相手だ。幼い頃から優しかったダリルは、アーサーとの結婚が決まった後も、私の憧れだった。
あーあ。この人、私を殺しさえしなければ最高なのになぁ。ダリルの顔は今でもめちゃくちゃ好みだ。
「マーガレット?」
いけない!! 見惚れてしまうところだった。この男に9回も殺されているのに、顔を見るたびかっこいいと思ってしまう自分の愚かさが憎い。
「えーっと、何の夢だったか忘れちゃいました」
あなたに殺される夢です、なんて言えるわけないもんね。こう言っておけば、これ以上追求されないはずなんだけど……今回は様子が違った。
「ねぇ、マリー……」
ひどく冷ややかなダリルの声にゾクっとする。
何でその呼び方を知ってるの!?
驚いた私を見て、ダリルはひどく満足そうに笑った。
マリー……私の事をそう呼ぶのは一人だけ。婚約者のアーサーだけだ。だけどまだこの人生ではアーサーに会ったことはないし、婚約もしていない。だから私がマリーと呼ばれてることをダリルが知ってるはずはない。
アネットが見ていない事を確認し、ダリルが私の耳元に顔を寄せた。
「ねぇマリー、自分を殺した男と二人でいるのって、どんな気分?」
どうして……?
「あら、お嬢様? 顔色がすぐれませんが、気分は悪くないですか?」
そりゃ顔色も悪くなるわよ。なんなら恐怖で吐いちゃいそうなくらいよ。
でもダリルがあやしいほどににっこり笑っているので、「大丈夫よ」としか返せない。
なんかダリルが軽く首を傾げてこっちを見てる。これってきっと、「俺の言いたいこと、分かるだろ?」って言ってるんだろうな。
分かりたくないけど、ダリルの言いたい事は分かっている。アネットを追い出して二人で話したいって事だろう。
あぁ、ヤダヤダ。でも確かに二人で話さなきゃいけないし……
「あの……アネット……わ、私ダリルにちょっと相談したい事があるの。えーっと、そう、お兄様のことで。だからしばらくダリルと二人にしてもらえないかしら?」
ちょっとどもっちゃったけど、アネットは全く怪しむ様子もなくすんなりと部屋を出て行った。
ううっ。とうとう本当にダリルと二人っきり……
ビクビクする私とは対照的に、ダリルは非常に嬉しそうだ。
「やっと二人きりになれたね」
そう言うと、私の長い髪を手にとった。そのまま手にした髪の毛にキスをする。
うそー!! ダリルが私にこんな事するのって、初めてじゃない?
恐怖なのかトキメキなのか分からないけど、心臓がバクバクして胸が苦しい。
「あ、あのダリル? さっきの話なんだけど……」
「何だ? 俺がお前を殺した話か?」
やっぱり私の聞き間違いとかじゃないのよね? ってことは……
「ダリルも時が戻ってるって事?」
「ああ。9回戻ってきたから、これで10回目の人生だな」
えー、10回目!? 一緒じゃーん!!
って、一緒だからって、イェーイってことにはならない。
「ねぇ、それって私を殺すたびに巻き戻ってるってこと?」
「そうだな。毎回お前が死んだ瞬間に今日に戻るな」
悪びれもせずにさらっと言うのが腹立たしい。殺した相手が目の前にいるんだから、少しは気まずいとか思わないのかしら?
でもダリルも巻き戻ってるって聞いて、納得する部分もあるのよね。
ダリルがクーデターを起こすのは、騎士団長の地位についてからだ。これがまたなぜか毎回、騎士団史上最年少という若さで騎士団長の地位についているのよね。
私が巻き戻るたびに団長に就任する年が若くなってるから不思議だったんだけど、ダリルも巻き戻るたびに知識を得ていたからなんだろうな。
「前回はクーデターを起こすのも面倒だからと思ってさっさと殺してみたが、正解だったな」
「正解だったって……」
「だってそうだろ? 早く殺したおかげでお前も俺と同じように巻き戻りの記憶があると分かったんだから」
言ってる事は正しいのかもしれないけど、なんかモヤモヤしちゃ……えぇ!?
「ダ、ダリル!?」
いきなりダリルが私の事を抱きしめたもんだから、声が裏返ってしまった。ダリルから抱きしめられるなんて、殺されるより信じられない出来事だ。
「マーガレット……お前は俺のもんだ」
「ちょ、ちょっと待って!!」
全力でダリルを押し、腕から抜け出した。
「ダリルは私の事嫌いなんじゃなかったの?」
「何言ってんだよ。愛してるに決まってるだろ」
朦朧とする意識の中、ダリルの声が聞こえる。
あぁ、また失敗しちゃったな。この感じだと、私が死ぬまであと数分ってところかしら。
出血多量で立っていられない私を、ダリルが優しく抱きしめる。私を刺したくせして、なんでそんな愛おしそうに触れてくるの?
そもそもどうして私は今死にかけているんだろう? いつもならまだ死ぬ時じゃないはずじゃないのに。
それでも刺された痛みすら、もう感じられなくなってきた。視界もだんだん暗くなっていく。きっともうすぐ私の意識も消えるだろう。
「ダリル、どう……して? クーデター……まだ……はずでしょ?」
「マーガレット。まさかお前も……か?」
息も絶え絶えの私には、驚いたダリルの言葉がうまく聞きとれなかった。
☆ ☆ ☆
「お嬢様、大丈夫ですか?」
突然悲鳴と共に飛び起きた私の顔を心配そうに覗きこんでいるのはアネット、私の侍女だ。そしてここは……うん。間違いなく私の部屋ね。
「ねぇアネット、私は今何歳だったっけ?」
「えっ!?……お嬢様は今年16歳になられましたが……」
アネットが不審がるのも当然だ。自分の主がいきなり叫び声をあげた上に、自分の年まで分からなくなってるんだから。だけど今はアネットのフォローをしている余裕はない。
「また戻ってきちゃったのね……」
「何かおっしゃいましたか?」
「ううん。何でもないの」
ただまた時が巻き戻っちゃっただけだから。
こんな異常な状況をさらっと受け入れられているのは、私、マーガレット アルバルスがこうやって16歳の今日に戻ってくるのはこれで9回目だからだ。しかも巻き戻る寸前に9回とも殺されちゃってるのよね。
こんなことになったのは、きっと初めて殺された時に未練が残りすぎていたからだろう。その未練というのは、一回くらい誰かとキスしてみたかったっていう事!!
だって殺されたのは結婚式の途中、誓いのキスの直前だったんだから。きっと私はキスするまで死ぬたびに巻き戻っちゃう運命なのよ。
でもおかしいな。前回はなんであんな風に殺されちゃったんだろ?
これまで9回殺されちゃってるうちの8回は、婚約者であるこの国の王太子、アーサーとの結婚式の最中、クーデターに巻きこまれて死んだのよね。
なのに前回は結婚式でもなければ、クーデターも起こってなかった。何でもない時にいきなり殺されちゃったんだから訳が分からない。
さぁ、そろそろ私を刺した奴のお出ましかな?
毎回こうやって前の人生の反省をしていると、私にとっの最恐人物は現れる。
「お嬢様、ダリル様がいらっしゃいました」
ほーら、来た。
私がパジャマ姿のままだろうと平気で寝室に通されるのは、この男が幼い頃から我が家で生活しているからだろう。
「マーガレット、具合が悪いと聞いたんだけど……」
「ごめんなさい。ちょっと怖い夢を見ちゃって」
私は非常に過保護に育てられているので、少しでも変わったことがあればすぐにこうやって人が飛んでくる。でも珍しい。いつもなら我先に様子を見にくるはずの兄がいない。
「お兄様は一緒じゃないんですか?」
「キースは今日用があるとかで、出かけてるよ」
へぇ。こんな事初めてね。今までは巻き戻るたびにお兄様とダリルが一緒に部屋に来ていたから。ということはダリルと二人かぁ。さっき自分を殺したばかりの相手に微笑みかけるのって、何回やっても難しい。
「怖い夢かぁ……一体どんな夢を見たんだい?」
ベッドサイドの椅子に腰掛け、くすっと笑うダリルのカッコいいこと!! 一生本人に伝えるつもりはないけど、ダリルは私の初恋相手だ。幼い頃から優しかったダリルは、アーサーとの結婚が決まった後も、私の憧れだった。
あーあ。この人、私を殺しさえしなければ最高なのになぁ。ダリルの顔は今でもめちゃくちゃ好みだ。
「マーガレット?」
いけない!! 見惚れてしまうところだった。この男に9回も殺されているのに、顔を見るたびかっこいいと思ってしまう自分の愚かさが憎い。
「えーっと、何の夢だったか忘れちゃいました」
あなたに殺される夢です、なんて言えるわけないもんね。こう言っておけば、これ以上追求されないはずなんだけど……今回は様子が違った。
「ねぇ、マリー……」
ひどく冷ややかなダリルの声にゾクっとする。
何でその呼び方を知ってるの!?
驚いた私を見て、ダリルはひどく満足そうに笑った。
マリー……私の事をそう呼ぶのは一人だけ。婚約者のアーサーだけだ。だけどまだこの人生ではアーサーに会ったことはないし、婚約もしていない。だから私がマリーと呼ばれてることをダリルが知ってるはずはない。
アネットが見ていない事を確認し、ダリルが私の耳元に顔を寄せた。
「ねぇマリー、自分を殺した男と二人でいるのって、どんな気分?」
どうして……?
「あら、お嬢様? 顔色がすぐれませんが、気分は悪くないですか?」
そりゃ顔色も悪くなるわよ。なんなら恐怖で吐いちゃいそうなくらいよ。
でもダリルがあやしいほどににっこり笑っているので、「大丈夫よ」としか返せない。
なんかダリルが軽く首を傾げてこっちを見てる。これってきっと、「俺の言いたいこと、分かるだろ?」って言ってるんだろうな。
分かりたくないけど、ダリルの言いたい事は分かっている。アネットを追い出して二人で話したいって事だろう。
あぁ、ヤダヤダ。でも確かに二人で話さなきゃいけないし……
「あの……アネット……わ、私ダリルにちょっと相談したい事があるの。えーっと、そう、お兄様のことで。だからしばらくダリルと二人にしてもらえないかしら?」
ちょっとどもっちゃったけど、アネットは全く怪しむ様子もなくすんなりと部屋を出て行った。
ううっ。とうとう本当にダリルと二人っきり……
ビクビクする私とは対照的に、ダリルは非常に嬉しそうだ。
「やっと二人きりになれたね」
そう言うと、私の長い髪を手にとった。そのまま手にした髪の毛にキスをする。
うそー!! ダリルが私にこんな事するのって、初めてじゃない?
恐怖なのかトキメキなのか分からないけど、心臓がバクバクして胸が苦しい。
「あ、あのダリル? さっきの話なんだけど……」
「何だ? 俺がお前を殺した話か?」
やっぱり私の聞き間違いとかじゃないのよね? ってことは……
「ダリルも時が戻ってるって事?」
「ああ。9回戻ってきたから、これで10回目の人生だな」
えー、10回目!? 一緒じゃーん!!
って、一緒だからって、イェーイってことにはならない。
「ねぇ、それって私を殺すたびに巻き戻ってるってこと?」
「そうだな。毎回お前が死んだ瞬間に今日に戻るな」
悪びれもせずにさらっと言うのが腹立たしい。殺した相手が目の前にいるんだから、少しは気まずいとか思わないのかしら?
でもダリルも巻き戻ってるって聞いて、納得する部分もあるのよね。
ダリルがクーデターを起こすのは、騎士団長の地位についてからだ。これがまたなぜか毎回、騎士団史上最年少という若さで騎士団長の地位についているのよね。
私が巻き戻るたびに団長に就任する年が若くなってるから不思議だったんだけど、ダリルも巻き戻るたびに知識を得ていたからなんだろうな。
「前回はクーデターを起こすのも面倒だからと思ってさっさと殺してみたが、正解だったな」
「正解だったって……」
「だってそうだろ? 早く殺したおかげでお前も俺と同じように巻き戻りの記憶があると分かったんだから」
言ってる事は正しいのかもしれないけど、なんかモヤモヤしちゃ……えぇ!?
「ダ、ダリル!?」
いきなりダリルが私の事を抱きしめたもんだから、声が裏返ってしまった。ダリルから抱きしめられるなんて、殺されるより信じられない出来事だ。
「マーガレット……お前は俺のもんだ」
「ちょ、ちょっと待って!!」
全力でダリルを押し、腕から抜け出した。
「ダリルは私の事嫌いなんじゃなかったの?」
「何言ってんだよ。愛してるに決まってるだろ」
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
年下の彼氏には同い年の女性の方がお似合いなので、別れ話をしようと思います!
ほったげな
恋愛
私には年下の彼氏がいる。その彼氏が同い年くらいの女性と街を歩いていた。同じくらいの年の女性の方が彼には似合う。だから、私は彼に別れ話をしようと思う。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる