流星姫は平凡騎士をご所望です

王太子アルフレッドの新たな婚約者

流星の祝祭

『流星の祝祭』


想い合っていた男女が引き裂かれ、悲恋となった
叶わなかった愛しい人との幸せな未来
辛く、苦しい毎日、心の喪失感
離れてもなお、遠くから互いの幸せを願う二人
あの流星にたった一つの願いを込めて
「彼が幸せになりますように・・・」
「彼女が幸せになりますように・・・」
星の妖精のいたずらが、二人の子を結び付け
想い合う二人のそれぞれの宝が、奇跡を産んだ
時を経て、二人は、またあの頃に戻る
過去に今を重ねて、失った時間をとり戻す






【流星に願いを】


とあるお城に、幼い、小さなお姫様がいました
かわいいお姫様は、ある男の子に意地悪をされます
「お前は誰にも愛されていないから、そんな名前なんだ！」
かわいいお姫様は悲しくて、辛くて、涙がとまりません
「かわいいお姫様、なぜ泣いているのですか？」
優しい騎士は、泣いているお姫様に聞きました
「私は愛されていないって、男の子が意地悪を言うの」
騎士はお姫様に名前を聞きました、そして言いました
「素敵なお名前ですね、流星と言う意味があるのですよ
流れ星が消える前に、お願い事をしたら叶うと言われているのです
青のドレスにたくさんの星の飾り、まるで星の妖精姫ですね」
お姫様は喜びました。それから毎日、いろんな事を頑張りました
勉強に、ダンスに、礼儀作法。全てはあの騎士にもう一度会う為に
小さかったかわいいお姫様は、大人の美しいお姫様になりました
そしてある日、あの時の騎士にもう一度会う事ができました
二人は出会った瞬間、恋に落ち、二人は恋人になりました
お姫様の母は言いました。あなたが選んだ相手を愛しなさい
騎士の父は言いました。お前を愛してくれる人を大事にしなさい
お姫様の母と騎士の父は、昔、悪い王様に引き裂かれた恋人でした
お姫様の母である王妃様は、赤い髪の美しい娘でした
王様は、その美しい娘が欲しくなり、恋人の男から奪ったのです
美しい娘は、毎日、悲しみにくれ、涙がとまりませんでした
恋人だった二人は、遠く離れてしまい、会う事もできません
恋人だった二人は会えなくなる前に、小さな約束をしました
毎晩、夜空を見上げて、星を探して、流れ星に願いましょう
「貴方が幸せになりますように」「貴女が幸せになりますように」
それから長い時が経ち、二人はそれぞれにこどもが産まれました
美しい娘の王妃様にはかわいい娘、恋人だった男には優しい息子
かわいい娘は小さなお姫様に、優しい息子は心優しい騎士になりました
奇跡の出会いが起きました「かわいいお姫様、なぜ泣いているのですか？」
離れ離れになった恋人達の子どもが大きくなって、二人は結婚しました
かわいいお姫様と優しい騎士の間に、かわいい子どもが産まれました
春の夜空に輝く星が、誰かに見つけてもらえるように名前を付けました
その昔、恋人だった二人は、また会う事ができるようになりました
会えなかった、長い長い時間を取り戻す為に、王妃様は決めました
王妃様は王様の所から、愛しい人への元へ向かい、城を出て行きました
昔恋人だった二人は、長い長い時間をかけて、やっと夫婦になれました
二人は残りの時間を、慈しみ、愛し合い、互いを想い幸せになりました






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次回


【アルフレッド×エリアナ編完結！】

何度も何度も間違えた

そして全てを失ったのだな

しかし

幸せだったよ・・・