流星姫は平凡騎士をご所望です

第二王女スピカ

★☆王女のオット

スピカが卒業するのを待って、二人は婚約を交わした。長年近衛騎士の騎士団長を務めていたレオニード・ワルシャワが退位することとなり、その地位にエリオット・メリノアが指名された。20歳という歴代最年少で、騎士の中で最も高位の近衛の騎士団長に就くことになった。


流星の祝祭が始まって20年の節目の年、演劇にまた一つの演目が加わった。



『騎士は星の乙女に忠誠を』


実は、エリオットは、初めて行われた流星の祝祭の日に産まれている。二人が出会い時間を重ね、愛を育て結婚したのは、流星の祝祭が20年目になった記念の年という奇跡だった。


エリオットは、スピカを愛した。スピカに言葉で守られた過去に、今こうして一緒にいられる喜びを感じ、そして喜んで欲しかった・・・が、喜ばせ方が少々間違っている気がする。そう・・・彼はまだ若いのだ。



「あっ、あふっ、えり、おっ・・・とぉ、もう、だめぇっ！！」



もう、何度絶頂を迎えたかわからない。何度も何度も体を揺さぶられ、激しく求められる。


「スピカ、愛してるっ、スピカを、喜ば、せるっ、のが、俺のっ、使命だ！うっ・・・射精でる・・・くっ！」


エリオットは熱い白濁をスピカに注ぎ込む。


「あっ、ひゃうっ！あぅ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」

「・・・スピカ・・・スピカ、愛してる」

「・・・私も・・・愛してるわ」


エリオットはその言葉に、再度自身のモノが熱を持っているのを自覚した。スピカを目の前にすると、おさまらなくなってしまうエリオットは、何度も何度もスピカを求める。


「スピカ、俺まだイケるぞ？」

「！？・・・待って、休ませて・・・」

「ダメだ、スピカの中が気持ち良すぎてとまらない！」

「きゃぅんっ、ひぁっ、あぅっ、んんんんっっ！！！」

「スピカをまだまだ喜ばせたい、可愛がりたい、まだ足りない・・・」



二人の夜は激しく、そして・・・とてつもなく長い。夜の閨だけはエリオットには敵わないスピカ。忠誠なる騎士を捕まえたつもりが、絶倫騎士を捕まえたようだ。



「スピカ愛してる・・・おやすみ」


意識を飛ばしてしまったスピカは、エリオットの隣ですぅすぅと寝息を立てている。



「エリオット・・・私の・・・オット」

「そうだが？何を確認してるんだ？」


とぎれて聞こえた寝言に、俺はお前の夫で間違いないがと返答をするエリオット。


のちにスピカが公爵位を賜り、二人は王宮から公爵家の屋敷へと居を移すことになった。


「あっ、あぅ、ダメ！もう、だめぇぇっ！」


今日もスピカの嬌声が響いている。いつまでもスピカだけを見つめ、スピカだけを愛したエリオットだった。





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スピカ×エリオット編（完）



これにて第二王女スピカと、第三騎士団所属の男爵令息騎士の恋のお話は完結といたします。一目惚れをした王女のスピカが、言葉で逞しく鍛えられた騎士のエリオットを守るという構図を描きたく、この関係性となりました。最終的にはスピカに対して遠慮がなくなったエリオットは、とにかくスピカを愛します。心でも身体でも。二人の間には男の子が三人産まれます。男の子達は、それぞれ、近衛騎士、第二騎士団、第三騎士団に所属することになります。騎士団の中でも中枢をになっていく存在になるのですが、三兄弟の恋の行方は複雑で・・・またそれは別のお話・・・




次回


第三王子編スタートします！


うさぎみたい・・・


うん、天使だね・・・