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22、第二騎士団への呼び出し
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翌朝支度をしていると、部屋に知らない騎士が来た。ガルシア側の近衛騎士のようだ。
「バージル・ユリシール殿、第二騎士団より伝言です、至急の要件があるとの事、こちらは近衛から補填があるそうなので、第二の詰所へ至急向かわれてください」
「わかりました、では、ミーティア王女殿下に挨拶してから出ます」
「ミーティア王女殿下は、ライアン殿下と既に王都の街へ出発されましたので、こちらで伝えておきます」
「そう・・・ですか、わかりました、お願いします」
(急ぎの要件ってなんだ?とりあえず急ぐか)
急ぎ、第二騎士団の詰所に向かう。
「入るぞ」
「んぁ?バージルじゃない、どうしたのぉ?」
「第二に、急ぎの要件でって呼ばれたんだが?」
「えぇ?今は王女殿下の護衛でしょ?その期間は、こっちの要件はバージルには入らないようにしてるはずだよぉ?」
「なんだと・・・」
「バージル、王女殿下から離れちゃマズいんじゃない?」
「すまない、戻る!」
「バージル、待て!」
トーマスが呼び止める。
「手隙の第二の騎士を数名つける、嫌な予感がする」
「ああ、すまない」
バージルは3名の騎士を連れ、王宮に戻った。
(くそ、油断した!今思えば、伝言しに来た騎士が、ガルシア側だった事におかしいと気付くべきだった・・・ティア、無事でいてくれ!!)
ガチャ。
バージルが第二騎士団の詰所に向かい王宮を出た頃、ミーティアの私室のドアが開く。
ミーティアはまだ眠っていて気付かない。
「俺のミーティア、まだ眠ってていいよ」
部屋に忍び込んだライアンは、ミーティアをシーツで包み抱き上げた。サファイア宮を後にし、王宮で滞在中の自室にミーティアを運び入れ、ベッドに寝かせる。
「やっと手に入れられる、俺のミーティア」
ライアンはそう呟くと、ミーティアの夜着をたくし上げ下着に手をかけ下ろして行く。
肌に触れる感覚にミーティアが目を覚ます。
「っっっ!!!」
「ああ、起きちゃったんだ、おはようミーティア」
逃げようとするが手足がびくともしない。拘束されている事に気付いたミーティアは血の気が引いた。
※次話はR指定の内容を含みます
ーーーーーお知らせーーーーー
近日、新作投稿開始します
仮タイトル
【影、落ちました】
王家の侍従で影としての裏の顔も持つノアール。ある日、落ちてしまう。屋根から!?
感情を表に出さないノアールは、ある1人の令嬢から絆され、感情に抑えが効かなくなってしまう。
別人のようになってしまったノアールは、独占欲丸出しの、まるでじゃれつく大型犬!?
女性にべったり独占欲丸出し、怖がり甘えたな年上男子が好きな方は是非!!
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「やっと手に入れられる、俺のミーティア」
ライアンはそう呟くと、ミーティアの夜着をたくし上げ下着に手をかけ下ろして行く。
肌に触れる感覚にミーティアが目を覚ます。
「っっっ!!!」
「ああ、起きちゃったんだ、おはようミーティア」
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