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1章
13話 伝説のSランク食材
しおりを挟むキョー…キョー…。
空に雲は無くただ青い空には白い鳥が飛んでいる…ある商人は大きなお店を持つ商人と繋がりを求め。
ある家族はレストランで雑談しながら食事を楽しんでいる…。
そして……。
「なかなか釣れないね~」
「キュ~」
僕達は船の上で釣りをしていた…チロは僕の隣にいるだけだけどね!
なんとなく周りを見てみると、僕と同じように釣りをしているのが見えた
(もしかしてあの人達も食べ過ぎて、自分で食料を求めて釣りをしているのかな?
もし、僕がいっぱい釣ったら少し分けてあげようかな…お腹が空くのは辛いからね!
…一時間後
「釣れない…ここまで釣れないのはおかしい!…こうなったら~【サーチ】!」
僕は魔力の波を海の中まで広げて見てみると…小魚の1匹もいなかった…
「え!? 何でいないの!?」
「キュ?」
チロは頭を傾けている…可愛い!! って…違う違う!
僕は頭を横に振って、どうして魚が1匹もいない考えていると…僕の【サーチ】に反応があった…って!? 大きい!?
【サーチ】で分かる範囲だけで大きさは35m!?
しかもこっちに向かってきてる!?
「皆ー! 今、僕の探知魔法に反応があって最低でも35m級の魔物が近づいてきてます!!」
皆に聞こえるように無属性魔法【サウンド】を使い僕の声が響くようにした…。
《……》
《アハハハハハハ!!》
「え!? 何で笑っているの!?」
何で皆が笑っているのか分からず困っていると…1人の船乗りが近づいてきた
「嬢ちゃん、35m級の魔物なんて物語の中でしかいねぇって!」
「で、でも! 本当に!」
「分かった。分かった。いたらいいな!」
話しかけてきた船乗りは『ガハハハ』と笑いながら僕の肩を叩いた
もう! どうして皆信じてくれないの! ッ! どうしよう…もうすぐ来る!
こうなったら全員眠らせてから一箇所に固めて結界を張ろうと考えていたら…。
ヴ~~~~~!ヴ~~~~~!ヴ~~~~~!
「ッ!? 何この音!」
『私は船長のジャイク・バウンです。大型の魔物が船に接近中です! ですがご安心ください!この船には魔物対策は備わっております! ですが、万が一がございませんように皆様はお部屋にお戻りください!』
突然、船長さんの声が辺りに大きく響き渡ると、何故か殆どの人がゆっくりと落ち着いたペースで船の中に入っていくのが見えた…
「魔物ですか…ランクが高い物でしたら是非買い取らせて欲しいですな…」
「はい。そうですねオーナー」
「お、おいあんた達も早く戻った方がいいぞ!」
「おや、貴方はこの船に乗るのは初めてですかな? 私は何度もこの船を利用していましな~度々魔物は現れるんですよ。その度にこの船に備わっている大砲と言う兵器が魔物を撃退、または討伐されるんですよ」
「そ、そうなのか?」
「ええ、ですから焦らずとも大丈夫で…ッ!?」
ザッパーーーーン!!!!
突然海面が膨れ上がり出てきたのは…壁?
いや、違うこれは皮膚だ!
『ボオオオオオオーーーーン!!!!!!』
《グッ!?」
「な、なにこれ空気が震えてる…?凄い音!」
「キュ~」
辺りにいた人達は耳を抑え、うずくまっている…でも船長は辛そうにしているけど、それでも立ってナイフを構えていた…。
チロは目を回しているので結界の中に入れ、僕はお父さんから貰ったミスリルのナイフをアイテムボックスから取り出し構えた
「お、お客様は平気そうですね…私とは大違いだ…。
それにしてもあの大きな鯨…そして頭に付いている大きな角…まさか…あの、船乗りで受け継がれている…伝説のSランクモンスター、ギガホエール…
『ボオオオオオオーーーーン!!!!』
「くぅ…もう!静かにしてよ!!雷魔法【天雷】」
「い、いけません!!」
僕は人差し指を天に向け上級の雷魔法を放ち命中した!
【天雷】はギガホエールの前身駆け巡ぐり…だんだん一箇所に集まり出した…角に…
「ギガホエールに魔法は通じません! 魔法当ててしまうと魔力が角に集まり、魔法がかえって――」
「!? 結界!」
張った結界に大きな光がぶつかり火花が飛び散る…
「ふぅ…危ない危ない…僕ならあれくらいの魔法を受けても大丈夫だけど、他の人が危ないからね…。
でも…魔法が効かないなら切る?でも相手は凄く大きいし~もう~どうしたらいいのー!!」
僕は頭を抱えてくるくると、回りだした…元々考えるのは余り得意じゃないんだからね!
「大砲を敵に合わせ…撃てーーー!!」
ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!! ドオオオン!!
「うわ! びっくりしたぁ~」
いつのまにか消えていた船長さんは、どうやら他の船乗りに指示を出していたみたいだ…。
大砲が当たった箇所はえぐれ少しの血が流れて煙が上がっている。
「ドンドン撃ちなさい! 気合いを入れて動き奴を殺す事が出来なくても撃退は出来るかもしれません!! それが出来なければ、私達は奴の腹の中に入る事になるでしょう!」
「お、おい…あれ…」
「ま、まさか…」
船長の声が聞こえる中船乗りの人達が徐々に同じ場所…上を見始めた…そこにはギガホエールの尾びれを天高く上げ…力強く海に叩きつける瞬間がゆっくりと見えた…。
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