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牡牛座より愛を込めて
2話
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は、は、と千尋の呼吸が乱れる。
肩越しに突き出された長大な牛の陰茎。牛鞭と呼ばれ、滋養強壮に効くとされるそれも、目の前にあればただ肉の凶器に過ぎない。
肩越しから口元まで届く長大な肉の竿が作り物でないと分かるのは、臭いと頬に触れる熱で否応なく理解できた。
訳の分からない状況でも、ホルスタイン半獣人の発言と脈打つ陰茎を見れば、自分がどうなるのか予測できる。そもそも雪で出来た台へ、裸で上半身が俯せになって尻を突き出せば嫌でも分かるというもの。
雪の冷たさがさほど感じないのは良かったが、状況は極めて悪いとしか言えなかった。
無知な千尋は知らなかったか、その格好は牡牛の精液を取るために牝牛に見立てた擬牝台と同じだ。牝を台に見立てるのではなく、千尋自身が牝扱いされている。
怯える千尋の視界が急に暗く陰ってしまった。恐怖で意識を失ったのではない。2メートルは超える巨漢が千尋に覆い被されば影が落ちるのは当然のこと。
それも千尋の後頭部を跨ぐようにされれば尚更だった。
ぐにゅりと千尋の頬が長大な陰茎で潰された。ホルスタイン半獣人は、そのまま千尋の頬を陰茎で擦り始める。その質量に溢れたのは涙だ。
逞しい牡で顔を汚される屈辱も、言いしれぬ恐怖に打ち勝つことは出来るはずもない。
「我に服従せよ、ニンゲン。服従の証に我に接吻せよ」
どこに? などと問うまでもないだろう。答えは目の前にある。大きく長く張り詰めた、太い肉の鞭。そこ以外に千尋の唇が届くところは無いのだ。
嫌だ、怖い。
怖い、気持ち悪い。
気持ち悪い、逃げたい。
逃げたい、逃げられない。
千尋ができるのはたった一つ。
ビクビクと力を漲らせる、ホルスタイン半獣人の陰茎に屈服して接吻するだけだった。
「……お、ごっ……お゛、……ぉっ……ぐぅ、うぅぅぅ……ッッ!」
上半身を俯せに擬牝台に乗せられたまま、千尋の顔だけは台から外れて固定されていない。代わりに浮いた千尋の顔を固定しているのは、ホルスタイン半獣人の太い腰だった。
彼は千尋の顔の前に巨体を移し、圧迫感のある肉厚な腰を圧して千尋に口を開けと命じた。
巨大な岩壁が迫るような威圧感。視界は逞しい人間の腹筋と、それに続く白黒斑ぶちのホルスタイン牛の毛並みしか見えなかった。
まるで千尋が見るのは自分だけでいいというふうに。
その迫り来る恐怖の前に、千尋は素直に口を開くしかない。
唇が限界まで大きく開かせられ、精液を搾り取る穴のように丸く開いた口にみっちりとホルスタイン半獣人の太い陰茎が捩じ込まれる。
口に含んだまま、舌を動かす事も吸う事もできない。
口淫と言うよりも口に肉の栓を嵌め込まれたみたいだった。
幸いなのは、ホルスタイン半獣人は千尋に牡の証を咥えさせる事が大事で、口淫の技巧は問題視していない態度だ。
むしろ千尋にとって問題なのは、その巨体が庇みたいにびくびくうねる千尋の背中を多い、太い指で尻肉を割ってその谷間に長い舌を差し入れている事だった。
ぢゅぷ、ぢゅぷ……と、卑猥は音を鳴らし、千尋の掌より大きな舌が固く窄んでいたはずの千尋の穴を舐め回す。アナルの皺の一つ一つまで丁寧に舐る舌は、大きな蛭がねっとりと這っているかのようだ。
羞恥と嫌悪は生まれ始めた快楽に塗り潰されて、次第に腰が誘うようにうねり出すのを止められなかった。
「……んん……っ……、ぶ、……っ…んん゛んん゛……!!」
ホルスタイン半獣人が舐められて解れた穴の中に舌をねじ込んでくる。
――入ってくる……入っている!
舌が、獣の舌が、あの逞しい美丈夫が自分の尻の谷間に高い鼻先を埋め、舌を入れて腸壁の粘膜を虐めてくるのだ。
口に埋まった肉の栓は苦しいのに、匂いと味が理性をグズグズに溶かして快楽を求めてしまう。
口に咥えた獣の陰茎は、ケダモノじみた喜びを与える媚薬にさえ千尋は感じ始めていた。
肩越しに突き出された長大な牛の陰茎。牛鞭と呼ばれ、滋養強壮に効くとされるそれも、目の前にあればただ肉の凶器に過ぎない。
肩越しから口元まで届く長大な肉の竿が作り物でないと分かるのは、臭いと頬に触れる熱で否応なく理解できた。
訳の分からない状況でも、ホルスタイン半獣人の発言と脈打つ陰茎を見れば、自分がどうなるのか予測できる。そもそも雪で出来た台へ、裸で上半身が俯せになって尻を突き出せば嫌でも分かるというもの。
雪の冷たさがさほど感じないのは良かったが、状況は極めて悪いとしか言えなかった。
無知な千尋は知らなかったか、その格好は牡牛の精液を取るために牝牛に見立てた擬牝台と同じだ。牝を台に見立てるのではなく、千尋自身が牝扱いされている。
怯える千尋の視界が急に暗く陰ってしまった。恐怖で意識を失ったのではない。2メートルは超える巨漢が千尋に覆い被されば影が落ちるのは当然のこと。
それも千尋の後頭部を跨ぐようにされれば尚更だった。
ぐにゅりと千尋の頬が長大な陰茎で潰された。ホルスタイン半獣人は、そのまま千尋の頬を陰茎で擦り始める。その質量に溢れたのは涙だ。
逞しい牡で顔を汚される屈辱も、言いしれぬ恐怖に打ち勝つことは出来るはずもない。
「我に服従せよ、ニンゲン。服従の証に我に接吻せよ」
どこに? などと問うまでもないだろう。答えは目の前にある。大きく長く張り詰めた、太い肉の鞭。そこ以外に千尋の唇が届くところは無いのだ。
嫌だ、怖い。
怖い、気持ち悪い。
気持ち悪い、逃げたい。
逃げたい、逃げられない。
千尋ができるのはたった一つ。
ビクビクと力を漲らせる、ホルスタイン半獣人の陰茎に屈服して接吻するだけだった。
「……お、ごっ……お゛、……ぉっ……ぐぅ、うぅぅぅ……ッッ!」
上半身を俯せに擬牝台に乗せられたまま、千尋の顔だけは台から外れて固定されていない。代わりに浮いた千尋の顔を固定しているのは、ホルスタイン半獣人の太い腰だった。
彼は千尋の顔の前に巨体を移し、圧迫感のある肉厚な腰を圧して千尋に口を開けと命じた。
巨大な岩壁が迫るような威圧感。視界は逞しい人間の腹筋と、それに続く白黒斑ぶちのホルスタイン牛の毛並みしか見えなかった。
まるで千尋が見るのは自分だけでいいというふうに。
その迫り来る恐怖の前に、千尋は素直に口を開くしかない。
唇が限界まで大きく開かせられ、精液を搾り取る穴のように丸く開いた口にみっちりとホルスタイン半獣人の太い陰茎が捩じ込まれる。
口に含んだまま、舌を動かす事も吸う事もできない。
口淫と言うよりも口に肉の栓を嵌め込まれたみたいだった。
幸いなのは、ホルスタイン半獣人は千尋に牡の証を咥えさせる事が大事で、口淫の技巧は問題視していない態度だ。
むしろ千尋にとって問題なのは、その巨体が庇みたいにびくびくうねる千尋の背中を多い、太い指で尻肉を割ってその谷間に長い舌を差し入れている事だった。
ぢゅぷ、ぢゅぷ……と、卑猥は音を鳴らし、千尋の掌より大きな舌が固く窄んでいたはずの千尋の穴を舐め回す。アナルの皺の一つ一つまで丁寧に舐る舌は、大きな蛭がねっとりと這っているかのようだ。
羞恥と嫌悪は生まれ始めた快楽に塗り潰されて、次第に腰が誘うようにうねり出すのを止められなかった。
「……んん……っ……、ぶ、……っ…んん゛んん゛……!!」
ホルスタイン半獣人が舐められて解れた穴の中に舌をねじ込んでくる。
――入ってくる……入っている!
舌が、獣の舌が、あの逞しい美丈夫が自分の尻の谷間に高い鼻先を埋め、舌を入れて腸壁の粘膜を虐めてくるのだ。
口に埋まった肉の栓は苦しいのに、匂いと味が理性をグズグズに溶かして快楽を求めてしまう。
口に咥えた獣の陰茎は、ケダモノじみた喜びを与える媚薬にさえ千尋は感じ始めていた。
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