295 / 372
11章大会
226話 優秀な研究成果2
しおりを挟む
「お、おおお待ちしていました、ど、どうぞこちらです」
「ケティー先生何をしたのですか!?」
魔族のテントに行くと外でゴウファンが立っていて、すごく動揺して対応してくれました。
「あ、あはは何もしてませんよ、さぁさぁ中に入りましょう」
「はぁ~まったく」
呆れながらテントに入って行きました、中には風車と水車が人位の大きさで展示されていたんです。
「何ですかこの建物は?」
「これは風車といいまして、風で動く施設です、そして家の中はこうなっていまして、粉ひきが自動で出来るんです」
生徒が説明してくれました、ゴウファンは少し離れています、動揺してて大変なので生徒に離されました。
「なるほど、画期的ですね、こちらの水車も同じ感じですがどう違うんですか?」
「動力が違うんです、同じ用途にも使えますが、他にも水を高い場所に流すことも出来ます」
生徒が羊皮紙に書かれた事を説明してくれています、うんうんしっかり勉強しているのね。
「なるほど、マーコト商会が絡んでいるというのは分かりました」
イビルディア先生に睨まれました、そう言えばエントロス国にはすでに風車が広まり切ってますからね、マーコト商会が広めたのは誰もが知っていることです。
「まぁ良いじゃないですか、これなんて変わったことをしてますよ、魔石砕きですって」
絵を見て言いました、異世界ならではですよね。
「話を逸らしたいのでしょうが、後で抱き枕の刑です」
それはいつもしてるじゃないですか、もしかして。
「羨ましいのですか?イビルディア先生」
「そ、そそそそんな事はないです」
そう言って速足になりました、やっぱりそうなんですね、まぁ確かにイビルディア先生には何も渡してませんもんね、これが終わったら何かお祝いに渡そうかな。
「ケティー様、ありがとうございました」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
テントを出て離れる時、ゴウファンと生徒たちに大声でお礼を言われてしまいました、頭まで下げてです、すごく目立ってしまいました。
「驚きましたねイビルディア先生」
「ケティー先生が加減を知らないだけでしょう・・・あら?アビルの所は何やら人が多いですね」
ジト目をしながらそう言ってきましたよ、ごめんなさい。
「あれは勇者様がいるんですよ、装備に関係してるからきっと見たかったんじゃないですか?」
「勇者様が!?こ、これは大変じゃ無いですか」
「ええ大変ですよ、違う意味でね」
私は既に知っているんです、アビルのとこの研究には欠点があることをです、それは。
「こんなに魔力を注がないとダメじゃ使えないでしょ!!」
あの声はタマね、勇者の中で魔力を流すのに長けているタマだから出る疑問だわ、そして中に入ると更に。
「それに加工も難しいぞ、オリハルコンを溶かす溶鉱炉が必要だろう」
イカルガ君が追撃で言ってるわ、そうなのよ魔力を混合させたから熱にも溶けにくいの。
「で、ですからこれはまだ研究段階です、鉱石を改良した研究成果なんですよ勇者様」
生徒が対応しきれなくてアビルが説明してるわ、アルエドの改良型ポーションと同じ感じよ、使うにはまだ至ってないのよ。
「なんだよ、せっかくすげぇ鉱石があるってパンフに書いてあったから来たのに、拍子抜けだ」
マサルがつまらなそうにそう言ってテントを出て行きました。
「僕たちも行きましょう、これでは直ぐには使えそうもないです」
タマとイカルガ君も出て行きました、アビルが膝を付いていますよ。
「くそ!これはすごい事なんだぞ、通常の鉄の5倍は強度があるんだ、それなのに」
生徒たちもがっかりしています、確かにすごい事よ、私が作った魔鋼ミスリルも色々な事をして使えるようにしたんです、でもアビルたちはそれを使わず必死に作り上げたのよ。
「立ちなさいアビル」
「イビルディア」
イビルディア先生がアビルを睨んでいます、きっと激励を言うのですね。
「情けない、研究をしていたら最初に出来た物はこんな物でしょう、何年この大会に出ているのですかあなたは」
もしかして毎年一緒なの?他の先生は来ないのかな。
「ふ、ふん!そんな事はわかってる、見ていろよ次に出す時はこの鉱石を使えるようにしてやるぜ」
アビルが立ち上がって生徒の方に歩いて行きました。
「優しいですねイビルディア先生」
「らしくないアビルなんて見たくなかっただけです、でもこれはホントに扱いが難しそうですね」
羊皮紙を赤い顔で見ながら言っています、まったく素直じゃないですね。
「そんな事は無いですよ、少し見方を変えればこれは簡単に加工できます」
ミスリルの方は出来なかったけど、鉄は出来るんですよ、だから大変だったんだよねぇ、思い出すと懐かしいわ。
「そ、それはどういった方法ですか、ていうかもしかしてケティー先生」
「魔族が使っていた魔装を作る過程で知っているんですよ」
そう言ってごまかしました、まぁ誤魔化し切れてませんけどね。
「ヒントだけでも、お願いケティー先生」
私の体を両手でクルっと回転させ、頭を下げて願いしてきました随分真剣だね、そんなにアビルが心配なんだね。
「じゃあヒントですよ、魔鋼鉄にするからダメなんです」
「え!?それだけですか?」
「はい、アビルならきっとそれで分かりますよ、さぁ行ってあげてください」
私を置いてアビルの方に歩いて行き、しばらくアビルと話しているのを見ていたら。
「そうか!?そう言う事か!ありがとうイビー」
大声を出してアビルがイビルディア先生に抱き着いています、それほど切羽詰まっていたんですね。
「大変な目に会いました」
しばらくしてイビルディア先生が帰ってきて顔を真っ赤にしています。
「イビーですか、ふふ仲がいいんですね」
ケンカするほどってやつですね、少し羨ましいわ。
「もう!ここはつまらないです帰りましょう」
私を抱っこしてテントを出ました、素直じゃないですね、可愛いですけど。
「ケティー先生何をしたのですか!?」
魔族のテントに行くと外でゴウファンが立っていて、すごく動揺して対応してくれました。
「あ、あはは何もしてませんよ、さぁさぁ中に入りましょう」
「はぁ~まったく」
呆れながらテントに入って行きました、中には風車と水車が人位の大きさで展示されていたんです。
「何ですかこの建物は?」
「これは風車といいまして、風で動く施設です、そして家の中はこうなっていまして、粉ひきが自動で出来るんです」
生徒が説明してくれました、ゴウファンは少し離れています、動揺してて大変なので生徒に離されました。
「なるほど、画期的ですね、こちらの水車も同じ感じですがどう違うんですか?」
「動力が違うんです、同じ用途にも使えますが、他にも水を高い場所に流すことも出来ます」
生徒が羊皮紙に書かれた事を説明してくれています、うんうんしっかり勉強しているのね。
「なるほど、マーコト商会が絡んでいるというのは分かりました」
イビルディア先生に睨まれました、そう言えばエントロス国にはすでに風車が広まり切ってますからね、マーコト商会が広めたのは誰もが知っていることです。
「まぁ良いじゃないですか、これなんて変わったことをしてますよ、魔石砕きですって」
絵を見て言いました、異世界ならではですよね。
「話を逸らしたいのでしょうが、後で抱き枕の刑です」
それはいつもしてるじゃないですか、もしかして。
「羨ましいのですか?イビルディア先生」
「そ、そそそそんな事はないです」
そう言って速足になりました、やっぱりそうなんですね、まぁ確かにイビルディア先生には何も渡してませんもんね、これが終わったら何かお祝いに渡そうかな。
「ケティー様、ありがとうございました」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
テントを出て離れる時、ゴウファンと生徒たちに大声でお礼を言われてしまいました、頭まで下げてです、すごく目立ってしまいました。
「驚きましたねイビルディア先生」
「ケティー先生が加減を知らないだけでしょう・・・あら?アビルの所は何やら人が多いですね」
ジト目をしながらそう言ってきましたよ、ごめんなさい。
「あれは勇者様がいるんですよ、装備に関係してるからきっと見たかったんじゃないですか?」
「勇者様が!?こ、これは大変じゃ無いですか」
「ええ大変ですよ、違う意味でね」
私は既に知っているんです、アビルのとこの研究には欠点があることをです、それは。
「こんなに魔力を注がないとダメじゃ使えないでしょ!!」
あの声はタマね、勇者の中で魔力を流すのに長けているタマだから出る疑問だわ、そして中に入ると更に。
「それに加工も難しいぞ、オリハルコンを溶かす溶鉱炉が必要だろう」
イカルガ君が追撃で言ってるわ、そうなのよ魔力を混合させたから熱にも溶けにくいの。
「で、ですからこれはまだ研究段階です、鉱石を改良した研究成果なんですよ勇者様」
生徒が対応しきれなくてアビルが説明してるわ、アルエドの改良型ポーションと同じ感じよ、使うにはまだ至ってないのよ。
「なんだよ、せっかくすげぇ鉱石があるってパンフに書いてあったから来たのに、拍子抜けだ」
マサルがつまらなそうにそう言ってテントを出て行きました。
「僕たちも行きましょう、これでは直ぐには使えそうもないです」
タマとイカルガ君も出て行きました、アビルが膝を付いていますよ。
「くそ!これはすごい事なんだぞ、通常の鉄の5倍は強度があるんだ、それなのに」
生徒たちもがっかりしています、確かにすごい事よ、私が作った魔鋼ミスリルも色々な事をして使えるようにしたんです、でもアビルたちはそれを使わず必死に作り上げたのよ。
「立ちなさいアビル」
「イビルディア」
イビルディア先生がアビルを睨んでいます、きっと激励を言うのですね。
「情けない、研究をしていたら最初に出来た物はこんな物でしょう、何年この大会に出ているのですかあなたは」
もしかして毎年一緒なの?他の先生は来ないのかな。
「ふ、ふん!そんな事はわかってる、見ていろよ次に出す時はこの鉱石を使えるようにしてやるぜ」
アビルが立ち上がって生徒の方に歩いて行きました。
「優しいですねイビルディア先生」
「らしくないアビルなんて見たくなかっただけです、でもこれはホントに扱いが難しそうですね」
羊皮紙を赤い顔で見ながら言っています、まったく素直じゃないですね。
「そんな事は無いですよ、少し見方を変えればこれは簡単に加工できます」
ミスリルの方は出来なかったけど、鉄は出来るんですよ、だから大変だったんだよねぇ、思い出すと懐かしいわ。
「そ、それはどういった方法ですか、ていうかもしかしてケティー先生」
「魔族が使っていた魔装を作る過程で知っているんですよ」
そう言ってごまかしました、まぁ誤魔化し切れてませんけどね。
「ヒントだけでも、お願いケティー先生」
私の体を両手でクルっと回転させ、頭を下げて願いしてきました随分真剣だね、そんなにアビルが心配なんだね。
「じゃあヒントですよ、魔鋼鉄にするからダメなんです」
「え!?それだけですか?」
「はい、アビルならきっとそれで分かりますよ、さぁ行ってあげてください」
私を置いてアビルの方に歩いて行き、しばらくアビルと話しているのを見ていたら。
「そうか!?そう言う事か!ありがとうイビー」
大声を出してアビルがイビルディア先生に抱き着いています、それほど切羽詰まっていたんですね。
「大変な目に会いました」
しばらくしてイビルディア先生が帰ってきて顔を真っ赤にしています。
「イビーですか、ふふ仲がいいんですね」
ケンカするほどってやつですね、少し羨ましいわ。
「もう!ここはつまらないです帰りましょう」
私を抱っこしてテントを出ました、素直じゃないですね、可愛いですけど。
21
お気に入りに追加
3,161
あなたにおすすめの小説
【完結】彼女を妃にした理由
つくも茄子
恋愛
ファブラ王国の若き王が結婚する。
相手はカルーニャ王国のエルビラ王女。
そのエルビラ王女(王妃)付きの侍女「ニラ」は、実は王女の異母姉。本当の名前は「ペトロニラ」。庶子の王女でありながら母親の出自が低いこと、またペトロニラの容貌が他の姉妹に比べて劣っていたことで自国では蔑ろにされてきた。今回も何らかの意図があって異母妹に侍女として付き従ってきていた。
王妃付きの侍女長が彼女に告げる。
「幼い王女様に代わって、王の夜伽をせよ」と。
拒むことは許されない。
かくして「ニラ」は、ファブラ王国で王の夜伽をすることとなった。
single tear drop
ななもりあや
BL
兄だと信じていたひとに裏切られた未知。
それから3年後。
たった一人で息子の一太を育てている未知は、ある日、ヤクザの卯月遥琉と出会う。
素敵な表紙絵は絵師の佐藤さとさ様に描いていただきました。
一度はチャレンジしたかったBL大賞に思いきって挑戦してみようと思います。
よろしくお願いします
[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます
はな
BL
佐藤雪には恋人がいる。だが、その恋人はどうやら周りに女の子がたくさんいるハーレム状態らしい…どうにか、自分だけを見てくれるように頑張る雪。
果たして恋人とはどうなるのか?
主人公 佐藤雪…高校2年生
攻め1 西山慎二…高校2年生
攻め2 七瀬亮…高校2年生
攻め3 西山健斗…中学2年生
初めて書いた作品です!誤字脱字も沢山あるので教えてくれると助かります!
愛された事のない男は異世界で溺愛される~嫌われからの愛され生活は想像以上に激甘でした~
宮沢ましゅまろ
BL
異世界ミスリルメイズ。
魔物とヒトの戦いが激化して、300年。
この世界では、無理矢理に召喚された異世界人が、まるで使い捨てのように駒として使われている。
30歳になる、御厨斗真(トーマ)は、22歳の頃に異世界へと召喚されたものの、異世界人が有する特殊な力がとても弱かった事。色々あり、ローレンス辺境伯の召使として他の異世界人たちと共に召し抱えられてることになったトーマは時間をかけてゆっくりと異世界に馴染んでいった。
しかし、ローレンスが寿命で亡くなったことで、長年トーマを狙っていた孫のリードから危害を加えられ、リードから逃げる事を決意。リードの妻の助けもあって、皆で逃げ出すことに成功する。
トーマの唯一の望みは「一度で良いから誰かの一番になってみたい」という事。
天涯孤独であり、過去の恋人にも騙されていただけで本当の愛を知らないトーマにとっては、その愛がたとえ一瞬の過ぎたる望みだったとしても、どうしても欲しかった。
「お前みたいな地味な男、抱けるわけがないだろう」
逃げだした先。初対面でそう言い切った美丈夫は、トーマの容姿をそう落とした。
好きになれるわけがない相手――本当ならそう思ってもおかしくないのに。
トーマはその美丈夫を愛しく思った。
どこかやさぐれた雰囲気の美丈夫の名前は、フリードリヒという。
この出会いが、誰にも愛されなかったトーマの人生を変える事になるとは、この時はまだ知らなかった。
辺境の国の王太子×内気平凡異世界人
※二章から二人の恋愛に入ります。一章最後当て馬(?)がちらりと出るあたりでちょっとムカつくかもしれませんので、気になる方は二章始まるまで待機をお勧めします。◆平日は1回更新、休日は2回更新を目指しています。
イラスト:モルト様
完結 お飾り正妃も都合よい側妃もお断りします!
音爽(ネソウ)
恋愛
正妃サハンナと側妃アルメス、互いに支え合い国の為に働く……なんて言うのは幻想だ。
頭の緩い正妃は遊び惚け、側妃にばかりしわ寄せがくる。
都合良く働くだけの側妃は疑問をもちはじめた、だがやがて心労が重なり不慮の事故で儚くなった。
「ああどうして私は幸せになれなかったのだろう」
断末魔に涙した彼女は……
巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~
桜華 剛爛
ファンタジー
主人公である鳳(おおとり) ユウマは、いつもと違う帰宅コースを通り帰宅中に従姉妹達が交通事故に会いそうになるところに遭遇、奇跡的に助けることに成功した。
それと同時ぐらいに何か普通では考えられない事がおきて、その子達と共に見知らぬ部屋の中にいた。そこはどうやら神の部屋らしくそこで重大な話を聞きユウマ以外は確実的に異世界へ転移する事になる。
しかしユウマ自身は、この場所に巻き込まれてやったて来ていたので、元の場所に戻る事もできたが、知り合いの子達を見捨てる事ができず共に異世界に行く事にしたのだ。
そして、ユウマに関わった人や生物?の運命を変えることになり、そして自重を知らない転移者達は、周りを巻き込みハチャメチャな事を行うことになっていくのであった。
邪悪な魔術師の成れの果て
きりか
BL
邪悪な魔術師を倒し、歓喜に打ち震える人々のなか、サシャの足元には戦地に似つかわしくない赤子が…。その赤子は、倒したハズの魔術師と同じ瞳。邪悪な魔術師(攻)と、育ての親となったサシャ(受)のお話。
すみません!エチシーンが苦手で逃げてしまいました。
それでもよかったら、お暇つぶしに読んでくださいませ。
悩ましき騎士団長のひとりごと
きりか
BL
アシュリー王国、最強と云われる騎士団長イザーク・ケリーが、文官リュカを伴侶として得て、幸せな日々を過ごしていた。ある日、仕事の為に、騎士団に詰めることとなったリュカ。最愛の傍に居たいがため、団長の仮眠室で、副団長アルマン・マルーンを相手に飲み比べを始め…。
ヤマもタニもない、単に、イザークがやたらとアルマンに絡んで、最後は、リュカに怒られるだけの話しです。
『悩める文官のひとりごと』の攻視点です。
ムーンライト様にも掲載しております。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる