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10章動き出す者たち
閑話 テミル君と対面
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『いつまで待たせるのバンヨウ、早く式をあげなさいよ、私も行くから』
『い、いえ、私たちは挙げないつもりなんです、ダンジョン攻略を優先したいんです』
マコッチです、私は今通信でバンヨウに催促をしています、だってね告白を受けたのにいつまで経っても結婚式を挙げたって報告が来ないのよ、それが終わってからテミル君に会うって話なのにさ。
『じゃあいつテミル君に会えるのよぉ~』
『そ、それなら今度行きますよ、丁度装備を変えたいと思ってたんです』
そう言う事じゃ無いのよ、まあそっちも大切なんだけど。
「これはこっちで作戦を立てましょうかね『分かったわ装備を用意して待ってるからね』」
『は、はい直ぐに準備していきます、ええもうすぐに』
こうしてものの2時間で転移を要望してきましたよ、きっとさっきの通信で少し時間を置いた事で何かを察知したのかもね。
「どうぞです」
「す、すみません」
「そんなに緊張しないで、楽にしてよテミル君」
テミル君が私の前に来ました、ほんとやっとです、それに先に会わせて結婚式をしないつもりなのね、ふっふっふそうはいきませんよバンヨウ。
「は、はい」
「テミル、お姉さまなら平気ですよ、ほら深呼吸です」
バンヨウとテミル君がイチャイチャし始めました。
「っく、爆発しろ!!・・・ゴホン、それでバンヨウからどこまで聞きましたか?テミル君」
私はつい声に出てしまいましたが、話を進めました、おかしいな画面で見てた時は幸せそうだなぁとか思ってたんだけど、実際目の前でされると違うって事かしら?それともこんなにアツアツなのに式を挙げないからかしら?
「は、はい!マコッチさんがマーコト商会を立ち上げたすごい人で、冒険者を支援していると聞きました」
ふむ、ダンジョンマスターとは言ってないのね、じゃあそれでいいかな?
「お姉さま、出来ればテミルにはその先をお願いします」
「その先って言うと、リサたちと同じって事ね」
私がすぐに質問したら、バンヨウが頷きました、そうかぁバンヨウはホントにテミル君を好きなんだね。
「じゃあまず、テミル君の覚悟を聞きたいわね、テミル君!」
「は、はい!」
「あなたは今のままでも十分バンヨウと親しく秘密も共有してるわ、これ以上はいらないと私は思うの、でもバンヨウは違うみたい、あなたはそれに応えられますか?」
テミル君にそう聞きました、少し遠回りに聞けばこの先を聞くには相当な覚悟が必要なのは分かるからね。
「僕は一度バンヨウを信じられない事がありました、変な訓練を進められた時も母さんを助けてくれた時も信じたのに・・・だからバンヨウが僕をここに連れてきてくれた時から覚悟は決まっています、聞かせてください」
「そう・・・なんか焼けちゃうわね、ごちそうさまバンヨウ」
「お、お姉さま!!」
私はテミル君の答えを聞いてバンヨウを茶化しました、全く幸せ者め。
「覚悟は聞いたわ、じゃあお話しします、私はコルルから行けるダンジョンのマスターなの」
「え!?ダンジョンのマスター?」
「うん、でも危険はないのよ、むしろ応援している方なの、まあこれはマーコト商会を見てくれれば分かるかな」
テミル君はあまり商会にはいかないみたいだけど、商会で扱ってる店がコルルに多くあることからも分かったようで頷いていました、それに。
「じゃ、じゃああのダンジョンの中にいる天使たちって、もしかして」
「私のモンスターよ、私は冒険者を倒すためにダンジョンを作ってないの」
私はDPがもらえてのんびりダンジョン経営が出来ればいいのよ、その為には長く冒険者が入っていてくれないといけないからこういった方向になってるわ。
「じゃ、じゃあバンヨウやラビー、ポチーノはモンスターなの?」
テミル君がすごく不安な感じで3人を見てるね。
「最初はそうでしたよテミル、でも今は魔族や獣人です、進化して魔石が魔核に変化したんですよ」
バンヨウが説明してくれたわ、見つめ合いながらね。
「はぁ~まあそんなとこだから安心していいわテミル君」
「わ、分かりました」
「うんうん、じゃあ式はまだだけど結婚祝いに装備を贈るわ、あ!?それと拠点として家も渡さないとね、あとは」
今まで他のPTには色々あげてたけど、バンヨウたちにはこれと言って渡してないの、ここで出しきるわ。
「拠点!?い、家って」
「お姉さま、訓練できる施設もよろしくお願いします」
「もちろんよ、せっかくだからお風呂も温泉にしましょ、アクセサリーは何にしようかしらね」
みんなに意見を聞いてラビーには攻撃力を上げる物を、ポチーノには素早さをそしてバンヨウとテミルには全部が平均に上がる指輪をそれぞれ贈り、鎧の魔装ももちろんあげたわ。
そして付与はもちろん世界を無視した私的な限界物です、これで魔王だって一撃ですよ。
「マコッチが暴走してるよ、スイしらなーい」
「主様それはやり過ぎです」
「そ、そうですよお姉さま、普通のでお願いします」
ラビーとバンヨウが止めてきました、もう!今まで何もしてあげられなかったんだからこれ位いいじゃない。
それにスイちゃん、失礼よ暴走何てしてないわ!これが私の普通なのよ、もっとすごいのだってあるんだからね。
「分かったわよ普通のにするわ、まったく遠慮しちゃって」
しょうがないのでリサたち位のネックレスとかにしました。
「す、すごい人なんだね、これは大変そうだ」
最後にテミル君がそう言ってたのを私は聞き逃さなかったですよ、これから支援してあげるからね、うふふ。
『い、いえ、私たちは挙げないつもりなんです、ダンジョン攻略を優先したいんです』
マコッチです、私は今通信でバンヨウに催促をしています、だってね告白を受けたのにいつまで経っても結婚式を挙げたって報告が来ないのよ、それが終わってからテミル君に会うって話なのにさ。
『じゃあいつテミル君に会えるのよぉ~』
『そ、それなら今度行きますよ、丁度装備を変えたいと思ってたんです』
そう言う事じゃ無いのよ、まあそっちも大切なんだけど。
「これはこっちで作戦を立てましょうかね『分かったわ装備を用意して待ってるからね』」
『は、はい直ぐに準備していきます、ええもうすぐに』
こうしてものの2時間で転移を要望してきましたよ、きっとさっきの通信で少し時間を置いた事で何かを察知したのかもね。
「どうぞです」
「す、すみません」
「そんなに緊張しないで、楽にしてよテミル君」
テミル君が私の前に来ました、ほんとやっとです、それに先に会わせて結婚式をしないつもりなのね、ふっふっふそうはいきませんよバンヨウ。
「は、はい」
「テミル、お姉さまなら平気ですよ、ほら深呼吸です」
バンヨウとテミル君がイチャイチャし始めました。
「っく、爆発しろ!!・・・ゴホン、それでバンヨウからどこまで聞きましたか?テミル君」
私はつい声に出てしまいましたが、話を進めました、おかしいな画面で見てた時は幸せそうだなぁとか思ってたんだけど、実際目の前でされると違うって事かしら?それともこんなにアツアツなのに式を挙げないからかしら?
「は、はい!マコッチさんがマーコト商会を立ち上げたすごい人で、冒険者を支援していると聞きました」
ふむ、ダンジョンマスターとは言ってないのね、じゃあそれでいいかな?
「お姉さま、出来ればテミルにはその先をお願いします」
「その先って言うと、リサたちと同じって事ね」
私がすぐに質問したら、バンヨウが頷きました、そうかぁバンヨウはホントにテミル君を好きなんだね。
「じゃあまず、テミル君の覚悟を聞きたいわね、テミル君!」
「は、はい!」
「あなたは今のままでも十分バンヨウと親しく秘密も共有してるわ、これ以上はいらないと私は思うの、でもバンヨウは違うみたい、あなたはそれに応えられますか?」
テミル君にそう聞きました、少し遠回りに聞けばこの先を聞くには相当な覚悟が必要なのは分かるからね。
「僕は一度バンヨウを信じられない事がありました、変な訓練を進められた時も母さんを助けてくれた時も信じたのに・・・だからバンヨウが僕をここに連れてきてくれた時から覚悟は決まっています、聞かせてください」
「そう・・・なんか焼けちゃうわね、ごちそうさまバンヨウ」
「お、お姉さま!!」
私はテミル君の答えを聞いてバンヨウを茶化しました、全く幸せ者め。
「覚悟は聞いたわ、じゃあお話しします、私はコルルから行けるダンジョンのマスターなの」
「え!?ダンジョンのマスター?」
「うん、でも危険はないのよ、むしろ応援している方なの、まあこれはマーコト商会を見てくれれば分かるかな」
テミル君はあまり商会にはいかないみたいだけど、商会で扱ってる店がコルルに多くあることからも分かったようで頷いていました、それに。
「じゃ、じゃああのダンジョンの中にいる天使たちって、もしかして」
「私のモンスターよ、私は冒険者を倒すためにダンジョンを作ってないの」
私はDPがもらえてのんびりダンジョン経営が出来ればいいのよ、その為には長く冒険者が入っていてくれないといけないからこういった方向になってるわ。
「じゃ、じゃあバンヨウやラビー、ポチーノはモンスターなの?」
テミル君がすごく不安な感じで3人を見てるね。
「最初はそうでしたよテミル、でも今は魔族や獣人です、進化して魔石が魔核に変化したんですよ」
バンヨウが説明してくれたわ、見つめ合いながらね。
「はぁ~まあそんなとこだから安心していいわテミル君」
「わ、分かりました」
「うんうん、じゃあ式はまだだけど結婚祝いに装備を贈るわ、あ!?それと拠点として家も渡さないとね、あとは」
今まで他のPTには色々あげてたけど、バンヨウたちにはこれと言って渡してないの、ここで出しきるわ。
「拠点!?い、家って」
「お姉さま、訓練できる施設もよろしくお願いします」
「もちろんよ、せっかくだからお風呂も温泉にしましょ、アクセサリーは何にしようかしらね」
みんなに意見を聞いてラビーには攻撃力を上げる物を、ポチーノには素早さをそしてバンヨウとテミルには全部が平均に上がる指輪をそれぞれ贈り、鎧の魔装ももちろんあげたわ。
そして付与はもちろん世界を無視した私的な限界物です、これで魔王だって一撃ですよ。
「マコッチが暴走してるよ、スイしらなーい」
「主様それはやり過ぎです」
「そ、そうですよお姉さま、普通のでお願いします」
ラビーとバンヨウが止めてきました、もう!今まで何もしてあげられなかったんだからこれ位いいじゃない。
それにスイちゃん、失礼よ暴走何てしてないわ!これが私の普通なのよ、もっとすごいのだってあるんだからね。
「分かったわよ普通のにするわ、まったく遠慮しちゃって」
しょうがないのでリサたち位のネックレスとかにしました。
「す、すごい人なんだね、これは大変そうだ」
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