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10章動き出す者たち
200話 トルト国で2
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「お待たせしましたわアシュア」
「ベルティーナ様!」
今椅子から立って元気にわたくしの名前を呼んでくれた男の子はこの国の第4王子です。
そしてわたくしの婚約者で青い髪と瞳がとても綺麗なんですのよ。
会う前は嫌だったんです、だってトルト国の王子ですからね。
だから適当にお相手をして、形だけの婚約にしてしまおうとしたのですが、これがまたわたくし好みだったんですよ。
「アシュア、またわたくしに様をつけて、要らないと言ったでしょ」
アシュアはいつもこうなの、それがまた可愛いのだけど、仲良くなるのに様付けはダメよね。
「ですが僕の立場的には助けてもらった国の王子です、それなのに第1王女であるベルティーナ様をよ、呼び捨て何てとても」
モジモジしながら言ってきています、だから可愛いのよ!でもこれではいい夫婦にはなれませんよね。
「アシュア確かにわたくしはそう言った理由であなたと婚約しました、でも今はそれでよかったと思っていますよ」
「どうしてですか?」
「二人でこの国を良くすることが出来るからです」
わたくしがここに来たのはこの国がまた戦争の好きな国にならないようにする為です、ほんとはお兄様たちのどちらかが来て、適当な女性をっという話もあったのですが、お父様を暗殺しようとしたので遠くに飛ばされてしまいました。
今第1王子であるアレジスサお兄様は獣人の国オルトース国に、第2王子のサイザお兄様はドワーフの国ガラトヘルムに行かれました。
今向こうはマコッチが教育をしている最中らしく、丁度いいからと言われわたくしが進言しました、きっと心を改めて帰ってきてくれます。
「で、でも僕はこの国を動かすほどの力はありませんよ、継承権だって10位ですし」
アシュアは第3妃との子供ですからね、まあそうなります。
「いいんですよ、わたくしたちは裏から行けばいいのです」
「裏からですか」
そうです、マコッチのように目立たず行けばいいのです。
「そうよ、アシュアだけだと調べられて困ることになるわ、そしてわたくしだけだとこの国の事をよく知らないくて上手く立ち回れないの、だから一緒にやるのよ、大丈夫きっとうまく行くわ」
「は、はい頑張ってみます僕」
まだアシュアは自信が無いようですね、まだ子供ですから私がリードしてあげますわ。
「でもまずお勉強ね、ガンエックス」
「はい姫様」
マコッチから貰っているこのテキストはとてもすごいの、わたくしも一緒に勉強をしているくらいなんですよ。
「では姫様、俺も」
「ええよろしくねガンエックス」
ガンエックスには勉強中にアシュアの護衛である男性騎士二人、マントルとベクトを鍛えてもらっています。
「頑張ってマントル、ベクト」
「「は、はいアシュア様」」
出来れば学園の休みの日以外もこうやって一緒に勉強と訓練をしたいのだけど、さすがにそれはできません。
「姫様あの二人疲れている感じでしたが、平気ですか?」
「カミーネ、そっちはガンエックスに任せましょ、それよりお茶をくれるかしら?」
ガンエックスは回復魔法も使えます、それにカミーネとファンミルの訓練がどう言ったものなのか聞いたところ、相当に厳しいそうですからあの二人も疲労しているのでしょう。
ですがアシュアの護衛ですから頑張ってもらわないと困るのです、たとえアシュアと同い年でもです。
「良く出来ましたねアシュア」
それから3時間、勉強の終了時間です、困った顔をしたり、嬉しそうな顔をしているアシュアを見て、楽しい休日が過ごせました。
「うぅ~やっぱり難しいです、エントロス国ではこんなに難しい事を学園で教えてるんですか?」
「ある教師が進めている改革なのよ、前まではもっと簡単な授業でしたわ」
ケティー先生のおかげで学生の質が上がりました、マコッチに頼んで良かったわ。
「そうですか・・・丁度二人も帰ってきました」
ガンエックスが護衛の二人を連れて帰ってきました、2人がとてもぐったりしています。
「ご苦労様マントルにベクト、随分疲れてるけど大丈夫?」
「え、ええ何とか、なぁベクト」
「はい・・・ははは」
2人は苦笑いを浮かべているわ、一体何をしたのガンエックス。
「どういうことかしらガンエックス」
「いやいや、カミーネとファンミルに比べたら全然大したことしてないですよ」
あの二人と比べたらそれはそうでしょう、二人はまだ子供なのですわよ、身体を壊したら困ります。
「あなた、もう少し手加減してあげなさい」
「姫様、俺は手加減しています、さすがに13歳の子供たちですからね」
分かっているようだけど、でも明らかに二人はフラフラよ。
「あれを見てもそうなの?そう言えるの!」
立ってるのがやっとって感じの二人を見ながらそう言ったわ、アシュアもすごく心配そう。
これが続くとさすがに困るわ、今のうちに直して貰わないとね・・・でも前はそうじゃなかったのよ、どうして今回はこうなのかしら?
「ああ、あれは疲れてフラフラなんじゃなくて、称号とレベルアップのせいです」
「え!?」
わたくしは驚きました、疲れではなく称号とレベルのせいと言われるとは思いませんでした。
「称号でステータスがすごく上がり、更にレベルが30以上一気に上がってしまったから、身体が追い付かないんですよ」
「な、なにそれ!?」
ガンエックスが説明してくれたわ、聞いたら驚きよ。
「だ、ダンジョンに転移して実戦をしてきたぁ!?」
「そうだよカミーネ」
「そ、そうだよじゃないでしょガンエックス!」
カミーネとファンミルがすごい顔しているわ、わたくしも驚きよ。
「しょうがないだろファンミル、急いで強くなるには実戦が早道なんだ」
「そ、そうかもだけど・・・ねぇ姫様」
カミーネとファンミルがわたくしを見てきました、見られたって困るわ。
「今後はないようにねガンエックス」
「え!?カミーネとファンミルにも行って貰おうと思ってたんですが・・・分かりました」
カミーネとファンミルがビックリしているわ、確かに2人はわたくしの護衛のせいでレベルはあげていません、ガンエックスと訓練はしていてスキルは色々覚えたけど、仕方ないのよ。
「お願いだからやめてちょうだいガンエックス」
「しょうがないですね、ごめんな二人とも」
「そ、そんな!?」
「楽しみにしてたのに」
2人はがっかりしているけど、わたくし聞いてませんよ。
「ちょっと二人とも後で話があります、じゃあアシュアまた今度ね」
「は、はい、僕もマントルとベクトに話がありますからね、じゃあまた来週」
その後部屋に戻ったらカミーネとファンミルにすごい勢いでお願いされたわ。
やっぱりレベルはあげたいのね、仕方ないから加減をして行くように言いましたわよ。
「ベルティーナ様!」
今椅子から立って元気にわたくしの名前を呼んでくれた男の子はこの国の第4王子です。
そしてわたくしの婚約者で青い髪と瞳がとても綺麗なんですのよ。
会う前は嫌だったんです、だってトルト国の王子ですからね。
だから適当にお相手をして、形だけの婚約にしてしまおうとしたのですが、これがまたわたくし好みだったんですよ。
「アシュア、またわたくしに様をつけて、要らないと言ったでしょ」
アシュアはいつもこうなの、それがまた可愛いのだけど、仲良くなるのに様付けはダメよね。
「ですが僕の立場的には助けてもらった国の王子です、それなのに第1王女であるベルティーナ様をよ、呼び捨て何てとても」
モジモジしながら言ってきています、だから可愛いのよ!でもこれではいい夫婦にはなれませんよね。
「アシュア確かにわたくしはそう言った理由であなたと婚約しました、でも今はそれでよかったと思っていますよ」
「どうしてですか?」
「二人でこの国を良くすることが出来るからです」
わたくしがここに来たのはこの国がまた戦争の好きな国にならないようにする為です、ほんとはお兄様たちのどちらかが来て、適当な女性をっという話もあったのですが、お父様を暗殺しようとしたので遠くに飛ばされてしまいました。
今第1王子であるアレジスサお兄様は獣人の国オルトース国に、第2王子のサイザお兄様はドワーフの国ガラトヘルムに行かれました。
今向こうはマコッチが教育をしている最中らしく、丁度いいからと言われわたくしが進言しました、きっと心を改めて帰ってきてくれます。
「で、でも僕はこの国を動かすほどの力はありませんよ、継承権だって10位ですし」
アシュアは第3妃との子供ですからね、まあそうなります。
「いいんですよ、わたくしたちは裏から行けばいいのです」
「裏からですか」
そうです、マコッチのように目立たず行けばいいのです。
「そうよ、アシュアだけだと調べられて困ることになるわ、そしてわたくしだけだとこの国の事をよく知らないくて上手く立ち回れないの、だから一緒にやるのよ、大丈夫きっとうまく行くわ」
「は、はい頑張ってみます僕」
まだアシュアは自信が無いようですね、まだ子供ですから私がリードしてあげますわ。
「でもまずお勉強ね、ガンエックス」
「はい姫様」
マコッチから貰っているこのテキストはとてもすごいの、わたくしも一緒に勉強をしているくらいなんですよ。
「では姫様、俺も」
「ええよろしくねガンエックス」
ガンエックスには勉強中にアシュアの護衛である男性騎士二人、マントルとベクトを鍛えてもらっています。
「頑張ってマントル、ベクト」
「「は、はいアシュア様」」
出来れば学園の休みの日以外もこうやって一緒に勉強と訓練をしたいのだけど、さすがにそれはできません。
「姫様あの二人疲れている感じでしたが、平気ですか?」
「カミーネ、そっちはガンエックスに任せましょ、それよりお茶をくれるかしら?」
ガンエックスは回復魔法も使えます、それにカミーネとファンミルの訓練がどう言ったものなのか聞いたところ、相当に厳しいそうですからあの二人も疲労しているのでしょう。
ですがアシュアの護衛ですから頑張ってもらわないと困るのです、たとえアシュアと同い年でもです。
「良く出来ましたねアシュア」
それから3時間、勉強の終了時間です、困った顔をしたり、嬉しそうな顔をしているアシュアを見て、楽しい休日が過ごせました。
「うぅ~やっぱり難しいです、エントロス国ではこんなに難しい事を学園で教えてるんですか?」
「ある教師が進めている改革なのよ、前まではもっと簡単な授業でしたわ」
ケティー先生のおかげで学生の質が上がりました、マコッチに頼んで良かったわ。
「そうですか・・・丁度二人も帰ってきました」
ガンエックスが護衛の二人を連れて帰ってきました、2人がとてもぐったりしています。
「ご苦労様マントルにベクト、随分疲れてるけど大丈夫?」
「え、ええ何とか、なぁベクト」
「はい・・・ははは」
2人は苦笑いを浮かべているわ、一体何をしたのガンエックス。
「どういうことかしらガンエックス」
「いやいや、カミーネとファンミルに比べたら全然大したことしてないですよ」
あの二人と比べたらそれはそうでしょう、二人はまだ子供なのですわよ、身体を壊したら困ります。
「あなた、もう少し手加減してあげなさい」
「姫様、俺は手加減しています、さすがに13歳の子供たちですからね」
分かっているようだけど、でも明らかに二人はフラフラよ。
「あれを見てもそうなの?そう言えるの!」
立ってるのがやっとって感じの二人を見ながらそう言ったわ、アシュアもすごく心配そう。
これが続くとさすがに困るわ、今のうちに直して貰わないとね・・・でも前はそうじゃなかったのよ、どうして今回はこうなのかしら?
「ああ、あれは疲れてフラフラなんじゃなくて、称号とレベルアップのせいです」
「え!?」
わたくしは驚きました、疲れではなく称号とレベルのせいと言われるとは思いませんでした。
「称号でステータスがすごく上がり、更にレベルが30以上一気に上がってしまったから、身体が追い付かないんですよ」
「な、なにそれ!?」
ガンエックスが説明してくれたわ、聞いたら驚きよ。
「だ、ダンジョンに転移して実戦をしてきたぁ!?」
「そうだよカミーネ」
「そ、そうだよじゃないでしょガンエックス!」
カミーネとファンミルがすごい顔しているわ、わたくしも驚きよ。
「しょうがないだろファンミル、急いで強くなるには実戦が早道なんだ」
「そ、そうかもだけど・・・ねぇ姫様」
カミーネとファンミルがわたくしを見てきました、見られたって困るわ。
「今後はないようにねガンエックス」
「え!?カミーネとファンミルにも行って貰おうと思ってたんですが・・・分かりました」
カミーネとファンミルがビックリしているわ、確かに2人はわたくしの護衛のせいでレベルはあげていません、ガンエックスと訓練はしていてスキルは色々覚えたけど、仕方ないのよ。
「お願いだからやめてちょうだいガンエックス」
「しょうがないですね、ごめんな二人とも」
「そ、そんな!?」
「楽しみにしてたのに」
2人はがっかりしているけど、わたくし聞いてませんよ。
「ちょっと二人とも後で話があります、じゃあアシュアまた今度ね」
「は、はい、僕もマントルとベクトに話がありますからね、じゃあまた来週」
その後部屋に戻ったらカミーネとファンミルにすごい勢いでお願いされたわ。
やっぱりレベルはあげたいのね、仕方ないから加減をして行くように言いましたわよ。
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