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8章聖戦?

139話 ちょっと休憩

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「はぁ~強い人達を見た後のこの子たちは癒されるわ」


私は今7階で採取をしているあのPTを見ています。


「主様お茶です」


「ありがとマリン」


『それにしてもこの子たちって下に行かないよねぇ』


安全を考えてだけど、アルエドがいるんだしもう少し下でもいいんだけどなぁ。


「まあいいわよ、ゆっくりしてて何だか落ち着くわ」


画面を見ると8階に降りてみんなでせっせと調合をしているの、とても楽しそうだわ。



《画面の中では》


「ほらアルエド、これもすり潰して」


「あいよ」


どうもシャラです、私たちは今ダンジョンの8階にある安全地帯で調合をしています。


最近はアルエドの持っている家の設備でもやっているんですよ、その家がまたすごいんです!王都の魔法薬ギルドにだってないんじゃない?ってくらいの設備があるんです。


そして今回は、まだ先に行きたいのでその準備をしています、そう私たちはいよいよ10階のボスを倒しに行くんですよ。


「シャラ瓶できたの」


「ありがとテト、じゃあ休憩していてね、私は調合するわ」


「はいなの」


私が調合を開始すると、アルエドがいつの間にか横で見ていました、気が散るのよ。

でも静かにしてるし、何よりこれ以上集中力を欠くと失敗します。


「うぅ、何とか出来たわ」


「おお!?さすがだなシャラ、どれどれ『鑑定』」


作ったばかりのポーションをアルエドが鑑定しています、いつもそうなのよ、別に何か変わったことはしてないはずなのに。


「よし!実験は成功だな、うしし、これはかなり売れるぞ」


「え!?ちょっとアルエド!また何かしたの」


最近見ていないと良く試しにって何かを入れてくるの、失敗したらどうするのよ。


「ああ、ちょっと味の改良に果実の汁を凝縮して入れてみたんだ、他にもはちみつとかも入れたぞ」


「ちょっと!勝手な事しないでって言ったでしょ、失敗したらどうするのよ」


「あん?失敗するわけないだろ、ちゃんと横で見てるんだ」


それを聞いて驚きました、あれは調合が見たいからじゃなかったのね。


「それにシャラの腕は確かだ、俺が保証するぜ」


すごい笑顔で言われたわ、恥ずかしいからそんなに見ないでよ。


「そ、それよりこれが終わったらボスの話合いよ」


「ああオークジェネラルだな、だがみんなでタコ殴りでも勝てるぜ」


私はそれを聞いて驚きました、だってオークジェネラルよ、あの大きなオークを力押しで倒すなんて。


「無理よ、今の私たちじゃ」


「ああ、今の状態じゃ無理だな、だからこれを戦闘前に食べるんだ」


アルエドが干し肉を出してきました、いい香りね。


「それは?」


「最近話題の新商品だ、まあ知らないよな」


「ええ知らないわ、みんなもそうよね」


私はみんなを見たけど、全員頭を左右に振ってるわ。


「普通の冒険者には知らされてないんだ、これは扱いが難しくてあまり使っている冒険者はいない、って事になってるんだ」


「なによそれ・・・それじゃなに、他のPTは使ってるとこがあるの?」


私が聞いたら直ぐに頷いていたわ、秘密で使われている物なのね。


「何が変わるのかしら?アルエド」


「そりゃーステータスだ、これを一口食べるとATKが1000上がる、こっちのはDEFだな」


「そ、それはほんとネ!アルエド」


大人しく話を聞いていたネローネが急に興奮して入ってきたわ、まあそうよね。


「ほんとだぜ、だからこれを食ってみんなでタコ殴りで倒せるんだ」


「そ、そんな物の存在を何故知ってるんじゃアルエドよ」


私も疑問、そもそもアルエドは謎が多すぎるのよ、あの家の設備も上級薬を作れる物だし、他にも色々置いてあったわ、デデルドとテトがすごく嬉しそうに部屋を観てたもの。


それにあの設備、あれはきっとエリクサーだって作れるかもしれないわ、素材が手に入ればだけど。

そんな人が私たちと同じアイアンランクで、新人の冒険者だって言うんだからおかしいわよね。


「ああ、これは扱いが難しいんだ、だから情報を隠し買い手を選別してる」


「何処が難しいネ、ただステータスが上がるだけネ」


「これの効力は時間で切れるんだ、大体30分だな」


それを聞いて私はゾっとしました、ボス戦でステータスが急に下がったら、それは私たちの全滅を意味します。


「それは・・・確かに大変じゃな」


「そうなの、テト怖いの」


「そうなんだ、だからしっかり管理できる者だけに販売してる、俺はその選抜された冒険者ってわけさ」


ドヤ顔で言われました、なんかイラッとしますけど、まあいいです。


「じゃあそれを使って戦うのね」


「おうその通りだ!後俺は参加しないからな、近くで見てるだけだ」


私たちはアルエドの顔を一斉に見ました。

私たちだけで戦えって言うの!?あの大きなオークと!


「そんなに驚くなよみんな、俺が参加しなくても平気だって」


「でも」


私はみんなを見ました、同じ気持ちのようです、ハッキリ言って私たちは弱いのよ。

今回だって戦闘は数回しかしてないわ、レベルだって・・・そう言えば最近見てないわね、アルエドの家がすごかったり、なにかと忙しかったのよ。


「もしかしてお前ら気付いてないのか?」


「「「「え!?」」」」


みんなで揃って言ってしまいました、何に気付いてないっていうのよ。


「まあみんなが真剣に調合をしてたって事だな、いいか俺はみんなが調合中にいなくなってた事は知ってるか?」


「それは知ってるわ、でも少しの間でしょ」


ダンジョンで生産してる時、確か10分位いなくなっていたわ、トイレに行ってるのかと思ってたけど。


「トイレだと思ってるだろシャラ、違うぞ、あれは俺だけでモンスターを倒していたんだ、隠し部屋のな」


「な、何ですって!?隠し部屋ってなによ!」
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