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7章学校

132話 他国の子はダメ

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「どうですかケティー先生、考えて貰えましたか?」


私はイビルディア先生にある事を頼まれています、そう他の生徒も指導してくださいってね。


「はい、あの子たちの教育で手一杯なので出来そうもありません」


「まぁそうですわね」


普通に断ったのに何故か満面の笑顔で撫でてくれます、何故に!?


「では何か打開策の提示をお願いします、あなたなら考えているでしょ」


「うぅさすがイビルディア先生、取り敢えずテキストがあるのでそれを配ります」


そのテキストは村でも使っている物で、中学生までの問題が載っています。

ハッキリ言って私はこれにはあまり乗り気ではないです、だって他のクラスは国の違う子たちが多いんです。


別にその子たちが悪いわけではないんですよ、でも国に帰るのは確実なの。

今のクラスですら、嫁いだりしたらどうなるか解らないってのに、そんな危険は冒したくないわよ。

まぁ断り切れないと思ってたし、マーコト商会があるからそこらへんで操作しようと思ってるのよ。


だから私は学力が上がるだけの方で妥協しました、戦闘訓練の方は確実にしません、ええ絶対に却下ですよ。

でもこの感じだとそっちの方の対策も言っておかないとダメねたぶん。


「分かりました、そう校長には伝えます」


「お願いします、でも戦闘訓練の方も武器を色々使った方針にした方が良いですよ」


私はイビルディア先生の膝の上から下りた際、言っておきました。


「あら!それは何故かしら?」


「他の国でもそう言った戦略を組むようになるからです、では私はこれで」


そう、この前の戦争が終わってから他国の会議で結構話題に上がってるの、他の兵種を組み入れ色々なところから攻めたりとかね、今のこの子たちが上に立つころには、いろいろな武器を使って戦う事になりそうなのよ。


「私が招いたことだけど、やっぱりいやね・・・まぁ遅かれ早かれ起きる事だけど・・・やっぱりいやね」


私は歩きながら呟いています、出来るだけ学園で味方を作っているけど、その子たちだってどうなるか解らないわ。

それに、戦争なんてしない方が良いのよ、私が今教えているのは、どうしても戦わなければいけない時のための物なの。


「まぁ未来の事を考えてたってどうしようもないわ、出来るだけの事をするまでよ」


私はそう決意して自室に向かいました。



《校長室で》


「どうじゃったかなイビルディア先生」


「はい、やはりケティー先生に直接は無理でした」


校長と教頭は肩を落としてがっかりしていた。


「ですがご安心ください、これを貰う事が出来ましたわ」


「これは・・・ふむふむ」


教頭がテキストの中身を確認しその内容のすごさに固まっていた。


「どうですかすごいでしょう教頭!」


「ああこれがあれば問題になることはない、よくやりましたイビルディア先生」


「いえ私ではないです、ケティー先生が対策を立ててくれたのですわ」


それを聞き二人はすごい顔をして驚いていた、妥協した案でこれほどの事をしてくれるとは思っていなかったのだ。


「さすがと言うほかないのう」


「そうですね校長、でもこちらとしても助かります、あと問題は実技ですかね」


「そうじゃな、さすがのケティー先生も戦争を左右するところの教育はあまり進めておらんからのう」


2人が悩んでいる、ケティー先生であるマコッチは外部に分からないよう、普通の戦闘訓練に見せて、称号やスキルを覚えさせている。

そしてそれは生徒に聞けば分かりそうなものではあるのだが、クラスの生徒はそれを秘匿している、恐らくそれを外に知らせたらケティーがいなくなってしまうのではないかっと思っているからだ。


だがそれをイビルディアは知っていて不敵に笑っていた。


「ご安心ください、ケティー先生はその辺も考えてくれていましたよ」


「「な!?」」


イビルディア先生はケティーに言われた内容を説明した、2人がそれを聞き悩んでいる。


「それはどうなんでしょうか?」


「そうさのう、ケティー先生の考えも分かるが、こればかりは先の話じゃのう」


イビルディア先生が話した事は他の武器を使い兵種を増やすと言う物だ、だがそれほど重要と思っていない校長たちは考え込んでいた。


「校長、すでに先の戦争では行われた事ですわ、これは必ず必要になります、どうかお考え下さい」


「フム、分かったイビルディア先生が言うのじゃ、そのように通達をしよう、頼むぞファルトル」


3人の話し合いはそこで終わったが部屋の上で聞いている者がいた。


「チュチュ、どうやらマスターの言っている通りになりそうでチュ、行くでチュ100万7号8号9号」


「わかってるでチュ、すでに優しそうな子や、危なそうな子のめぼしは付いてるでチュなあ8号9号」


「「チュチュー」」


部屋の上でネズミたちの動きが活発になるのだった。
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