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5章戦
閑話 テミルの故郷
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「やっと着いたー」
テミルです、僕たちは今僕の故郷の村に来ています、どうしてかは・・・まぁ妹から手紙が届き、母さんの体調が悪いと書いてあったからです。
「ここがテミルの故郷なのね」
「なかなかいい景色です」
「草の香りがいい匂いだワン」
みんなには僕が強くなったのを報告する為と言ってあります、心配させたくなかったからね。
「ねぇバンヨウ、ほんとに家に来るの?」
「いいではないですか、PT仲間として挨拶をしても」
「そうですテミル、テミルは前衛の主力なのです、心配しないように言っておくのです」
「そうワン、安心させるワン」
と困ったことに、家に付いてくると言っています、これでは母さんの体調が悪い事がばれて、心配しちゃうじゃないか。
べつにバレてもいいんだけど、みんなに気を使わせたくないんだ、優しいからきっとそうなっちゃうんだよ。
「あ!着いちゃった」
「ここがそうです?テミル」
「う、うんそうだよラビー」
考えてる内に家に着いてしまいました、周りには何もない一軒家です、あるのは井戸くらいだね。
「ただいま」
僕が中に入るとテーブルを挟んで妹と父さんが座っていました、奥には母さんがいるんだろうね音がしているよ、なんだか懐かしいなぁ。
「良く帰ってきたなテミル」
しんみりしてると父さんが抱きしめてくれました、その時足を引きずっていたのが見えたけど、何処か怪我したのかな。
「と、父さん」
「お帰りお兄ちゃん」
僕が父さんを放そうとしたら、少し下の方で妹の声がしました。
「ああただいまミルア」
僕は妹にも挨拶をしていると、正面に母さんが立っていました、少し痩せたかな?それに少し顔色が悪いような気がするね。
「母さんただいま」
「おかえりテミル、そちらの方たちはだれなの?」
そう言えばみんなの事を忘れてたね、恥ずかしい所を見られたけど、しょうがないよね。
「ああ紹介するよ、僕が入ってるPT仲間のバンヨウとラビーとポチーノだよ」
「そうだったのか、いや恥ずかしい所を見せてしまったな」
僕がそう言うと父さんが離れて、照れ臭そうにしてるよ。
「いえ、分かりますわお父様、それよりラビー」
「おっけーです『ヒール』」
ラビーが父さんに回復魔法を掛けてくれたよ、さっき足を引きずっていたのに気付いて、治してくれたみたいだね、やっぱり優しいねみんなは。
「おお!足が痛くない、ありがとうお嬢ちゃん」
「テミルの父親だもん当然です」
ラビーがそう言ったら父さんがキョトンとしていたよ、僕たちの中ではこれが普通だけど、普通はお礼とかにお金を払うものなんだよ。
もちろんみんなは要らないって言って突き返してくるだろうけどね。
「そうですか、申し遅れましたテミルの父のルマンです、こっちは私の妻の」
「ミリーカです、ほらミルア」
母さんの後ろに隠れてミルアが頭を少し下げて挨拶をしていた、いつもは人懐っこいのにどうしたんだろう?
「狭い家ですがどうぞこちらに」
「ありがとうございます」
僕たちは旅の話をしたり、僕がいなかった時の家の話をして夕食を食べ、宿を取る為にバンヨウたちと外に出たんだ。
「あそこが村の宿屋だよバンヨウ」
僕は宿屋を指さしてみんなに知らせたよ、まあ看板を見れば分かるんだけどね。
「ありがとテミル、じゃあ明日の朝迎えに行くわ」
「お礼を言うのは僕だよバンヨウ、ありがとう父さんのけがを治してくれて」
僕はバンヨウに頭を下げてお礼を言ったよ、もちろんラビーとポチーノにもね。
「解っているでしょテミル、私たちの仲なんだからお礼なんていらないわ、ああそれと、これをお母さまに渡して飲んでもらって、何処か具合が悪いようだから」
バンヨウも気付いていたのか、きっとどこか悪いと思うけど心配だよ。
「ありがとう、でもこれ何?色からしてHPポーションじゃないよね?」
HPポーションは青なんだ、色の濃さで中級上級って見分けるんだけど、今貰ったのは赤いんだよ。
状態異常回復薬でもない、あれは黄色なんだ、ちなみにMPは緑だね、そして全部すごく苦いんだ。
魔法薬ギルドってとこが長年研究してるけど、どうしても苦いままらしいよ。
「そうね、ある人から貰った物なの、具合を聞いてどうしてもダメそうだったら使ってちょうだい」
バンヨウたちが宿屋のある方に歩いて行きました、全部ばれてたのかな?
僕がこの後母さんの具合を聞こうとしてることも、たとえみんなと分かれることになっても、治すために手を尽くすことも。
「敵わないなバンヨウには」
そう言いながら家に向かって、僕はあることを考えていました。
いつかバンヨウを守れるくらい強くなってみせるよ、その時僕はバンヨウに告白するつもりです、結果はどうなるか分からないけど、それを目標にしてるんだ。
今はとてもじゃないけど出来ないよ、全然敵わないんだもん、情けないじゃないか。
「ただいま~」
「お兄ちゃん!」
僕が家に入るとすぐにミルアが抱き着いてきた。
「ど、どうしたミルア?」
「手紙読んでくれたんだね、お父さんの怪我、治してくれてありがとうお兄ちゃん」
僕がここを出る時は、まだ学校に行ったばかりで文字が書けなかったのに、頑張ってるんだなミルア。
ほとんどが父さんの文字だったけど、何か所かはミルアの物だった、この村には教会があって、そこで週に一日だけ文字を教えてくれているんです。
僕も習っていてある程度できるんだ、そして15歳になったから、僕は街に行って冒険者を始めたんです、家にお金を送る為にね。
でも父さんの怪我は手紙に書いてなかったと思うけど、もしかしてモンスターと戦ったってとこだったのかな?
何処の村も結構モンスターに襲撃を受けるんだ、だから冒険者を雇ったりするけど、それが出来ない時は村の戦える人達で対処するんだ。
ここではよく来るのはゴブリンとかボアかな、たまにオークとかが来て大けがをするけど、手紙にはボアって書いてあったからみんなで戦ったんだねって思ってたけど、そうかその時怪我をしたんだね父さん。
「ミルア、それは僕じゃなくてラビーに言ってあげてほしかったな、僕はみんなには言ってなかったんだよ」
「うん、わかった」
いい返事だね、これなら明日は平気かな、僕はミルアを撫でながら椅子に座って母さんの具合を聞きました。
「そんな⁉︎じゃあ薬は効かないの?」
話を聞くと街の病院に行って薬を貰っていたそうです、でもそれほど効いてないみたいなんだ。
「ええ、薬を飲むと何日かは楽なの、でもすぐに元に戻ってしまうわ」
「その薬、信用できるの?」
症状が戻ってしまうならダメじゃないか!
そう思って父さんの見たら頷いていた、父さんはスキルの鑑定を持ってるんだ。
「ああ、それは間違いない、儂が鑑定を掛けたからな」
父さんは元アイアンの冒険者なんだ、どうしてもシルバーの試験に合格出来なかったって、昔悔しそうに話してくれたことがあるんだ。
だから僕がシルバーの試験を受けて合格したって言ったら、驚いていたよ。
バンヨウたちも一緒に受けたんだ、内容はあのダンジョンの30階のボス討伐でした。
「じゃあ治らないって事なの父さん」
「もっと大きな街、例えばファーロンなら分からん、だがあの薬の説明では症状を抑えると記されていた、アルベルトではこれが精いっぱいなんだと儂は思っている」
「悪化はしないの、だから心配しないで」
悪くなることはないって言っても、そう言っている母さんを見ると、さっきよりも具合が悪いように見える。
「そう・・・なんだね」
「お兄ちゃん」
ミルアが僕に抱き着いてきた、僕も何とかしてあげたい、けど分からないな鑑定は人には効かないし・・・しょうがない、バンヨウから貰った物を使うしかないね。
「じゃあこれを使ってよ母さん」
「これは?」
母さんが受け取り、みんなが見ているね。
でも僕も分からないよ、何かの薬だと思うんだけど、バンヨウの事だから変な物じゃないのは確かだよ。
「僕の仲間がくれたんだ、薬だって言ってたからきっと直るよ」
「ほう、どれどれ『鑑定』・・・うぅ~」
ドサ!
父さんが鑑定を掛け、しばらくして倒れました。
「あ、あなた⁉︎」
「お父さん⁉︎」
「だ、大丈夫、気絶してるだけだ」
鑑定を掛けて気絶って、いったい何を見たの父さん!?
テミルです、僕たちは今僕の故郷の村に来ています、どうしてかは・・・まぁ妹から手紙が届き、母さんの体調が悪いと書いてあったからです。
「ここがテミルの故郷なのね」
「なかなかいい景色です」
「草の香りがいい匂いだワン」
みんなには僕が強くなったのを報告する為と言ってあります、心配させたくなかったからね。
「ねぇバンヨウ、ほんとに家に来るの?」
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「そうですテミル、テミルは前衛の主力なのです、心配しないように言っておくのです」
「そうワン、安心させるワン」
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べつにバレてもいいんだけど、みんなに気を使わせたくないんだ、優しいからきっとそうなっちゃうんだよ。
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「う、うんそうだよラビー」
考えてる内に家に着いてしまいました、周りには何もない一軒家です、あるのは井戸くらいだね。
「ただいま」
僕が中に入るとテーブルを挟んで妹と父さんが座っていました、奥には母さんがいるんだろうね音がしているよ、なんだか懐かしいなぁ。
「良く帰ってきたなテミル」
しんみりしてると父さんが抱きしめてくれました、その時足を引きずっていたのが見えたけど、何処か怪我したのかな。
「と、父さん」
「お帰りお兄ちゃん」
僕が父さんを放そうとしたら、少し下の方で妹の声がしました。
「ああただいまミルア」
僕は妹にも挨拶をしていると、正面に母さんが立っていました、少し痩せたかな?それに少し顔色が悪いような気がするね。
「母さんただいま」
「おかえりテミル、そちらの方たちはだれなの?」
そう言えばみんなの事を忘れてたね、恥ずかしい所を見られたけど、しょうがないよね。
「ああ紹介するよ、僕が入ってるPT仲間のバンヨウとラビーとポチーノだよ」
「そうだったのか、いや恥ずかしい所を見せてしまったな」
僕がそう言うと父さんが離れて、照れ臭そうにしてるよ。
「いえ、分かりますわお父様、それよりラビー」
「おっけーです『ヒール』」
ラビーが父さんに回復魔法を掛けてくれたよ、さっき足を引きずっていたのに気付いて、治してくれたみたいだね、やっぱり優しいねみんなは。
「おお!足が痛くない、ありがとうお嬢ちゃん」
「テミルの父親だもん当然です」
ラビーがそう言ったら父さんがキョトンとしていたよ、僕たちの中ではこれが普通だけど、普通はお礼とかにお金を払うものなんだよ。
もちろんみんなは要らないって言って突き返してくるだろうけどね。
「そうですか、申し遅れましたテミルの父のルマンです、こっちは私の妻の」
「ミリーカです、ほらミルア」
母さんの後ろに隠れてミルアが頭を少し下げて挨拶をしていた、いつもは人懐っこいのにどうしたんだろう?
「狭い家ですがどうぞこちらに」
「ありがとうございます」
僕たちは旅の話をしたり、僕がいなかった時の家の話をして夕食を食べ、宿を取る為にバンヨウたちと外に出たんだ。
「あそこが村の宿屋だよバンヨウ」
僕は宿屋を指さしてみんなに知らせたよ、まあ看板を見れば分かるんだけどね。
「ありがとテミル、じゃあ明日の朝迎えに行くわ」
「お礼を言うのは僕だよバンヨウ、ありがとう父さんのけがを治してくれて」
僕はバンヨウに頭を下げてお礼を言ったよ、もちろんラビーとポチーノにもね。
「解っているでしょテミル、私たちの仲なんだからお礼なんていらないわ、ああそれと、これをお母さまに渡して飲んでもらって、何処か具合が悪いようだから」
バンヨウも気付いていたのか、きっとどこか悪いと思うけど心配だよ。
「ありがとう、でもこれ何?色からしてHPポーションじゃないよね?」
HPポーションは青なんだ、色の濃さで中級上級って見分けるんだけど、今貰ったのは赤いんだよ。
状態異常回復薬でもない、あれは黄色なんだ、ちなみにMPは緑だね、そして全部すごく苦いんだ。
魔法薬ギルドってとこが長年研究してるけど、どうしても苦いままらしいよ。
「そうね、ある人から貰った物なの、具合を聞いてどうしてもダメそうだったら使ってちょうだい」
バンヨウたちが宿屋のある方に歩いて行きました、全部ばれてたのかな?
僕がこの後母さんの具合を聞こうとしてることも、たとえみんなと分かれることになっても、治すために手を尽くすことも。
「敵わないなバンヨウには」
そう言いながら家に向かって、僕はあることを考えていました。
いつかバンヨウを守れるくらい強くなってみせるよ、その時僕はバンヨウに告白するつもりです、結果はどうなるか分からないけど、それを目標にしてるんだ。
今はとてもじゃないけど出来ないよ、全然敵わないんだもん、情けないじゃないか。
「ただいま~」
「お兄ちゃん!」
僕が家に入るとすぐにミルアが抱き着いてきた。
「ど、どうしたミルア?」
「手紙読んでくれたんだね、お父さんの怪我、治してくれてありがとうお兄ちゃん」
僕がここを出る時は、まだ学校に行ったばかりで文字が書けなかったのに、頑張ってるんだなミルア。
ほとんどが父さんの文字だったけど、何か所かはミルアの物だった、この村には教会があって、そこで週に一日だけ文字を教えてくれているんです。
僕も習っていてある程度できるんだ、そして15歳になったから、僕は街に行って冒険者を始めたんです、家にお金を送る為にね。
でも父さんの怪我は手紙に書いてなかったと思うけど、もしかしてモンスターと戦ったってとこだったのかな?
何処の村も結構モンスターに襲撃を受けるんだ、だから冒険者を雇ったりするけど、それが出来ない時は村の戦える人達で対処するんだ。
ここではよく来るのはゴブリンとかボアかな、たまにオークとかが来て大けがをするけど、手紙にはボアって書いてあったからみんなで戦ったんだねって思ってたけど、そうかその時怪我をしたんだね父さん。
「ミルア、それは僕じゃなくてラビーに言ってあげてほしかったな、僕はみんなには言ってなかったんだよ」
「うん、わかった」
いい返事だね、これなら明日は平気かな、僕はミルアを撫でながら椅子に座って母さんの具合を聞きました。
「そんな⁉︎じゃあ薬は効かないの?」
話を聞くと街の病院に行って薬を貰っていたそうです、でもそれほど効いてないみたいなんだ。
「ええ、薬を飲むと何日かは楽なの、でもすぐに元に戻ってしまうわ」
「その薬、信用できるの?」
症状が戻ってしまうならダメじゃないか!
そう思って父さんの見たら頷いていた、父さんはスキルの鑑定を持ってるんだ。
「ああ、それは間違いない、儂が鑑定を掛けたからな」
父さんは元アイアンの冒険者なんだ、どうしてもシルバーの試験に合格出来なかったって、昔悔しそうに話してくれたことがあるんだ。
だから僕がシルバーの試験を受けて合格したって言ったら、驚いていたよ。
バンヨウたちも一緒に受けたんだ、内容はあのダンジョンの30階のボス討伐でした。
「じゃあ治らないって事なの父さん」
「もっと大きな街、例えばファーロンなら分からん、だがあの薬の説明では症状を抑えると記されていた、アルベルトではこれが精いっぱいなんだと儂は思っている」
「悪化はしないの、だから心配しないで」
悪くなることはないって言っても、そう言っている母さんを見ると、さっきよりも具合が悪いように見える。
「そう・・・なんだね」
「お兄ちゃん」
ミルアが僕に抱き着いてきた、僕も何とかしてあげたい、けど分からないな鑑定は人には効かないし・・・しょうがない、バンヨウから貰った物を使うしかないね。
「じゃあこれを使ってよ母さん」
「これは?」
母さんが受け取り、みんなが見ているね。
でも僕も分からないよ、何かの薬だと思うんだけど、バンヨウの事だから変な物じゃないのは確かだよ。
「僕の仲間がくれたんだ、薬だって言ってたからきっと直るよ」
「ほう、どれどれ『鑑定』・・・うぅ~」
ドサ!
父さんが鑑定を掛け、しばらくして倒れました。
「あ、あなた⁉︎」
「お父さん⁉︎」
「だ、大丈夫、気絶してるだけだ」
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