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1章始まり

3話 イベント

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沈黙を破り、私はスイちゃんに質問しました。


「ちょっとスイちゃん、これはレアなの?」


『おっかしいなー』


なんだかとぼけた喋り方になってるけど、あれがレア4以上なの?



「まあいいわ、ちょっとケモミミ少女、こっち来なさい」

「は、はい」


私は手招きしてケモミミ少女を近くに呼びました、皆さん分かりますよね、あれをやる為ですよ、うんうん。



「あ、あの主様?」


「ヨーシ、ヨシヨシ」


私は近づいてきた少女を撫でくり回しました、柔らかい髪にミミ・・・はぁ~至福の時ですね。





「はぁ~満足」


しばらく少女を撫で回して満足した私は、我に返って少女を見ると、悲しいそうな表情をして座り込んでいました。


や、やり過ぎたかしら?



「(ゴホン)それであなたはなんて呼んだらいいかしら」



『マコッチ~それは最初に言ってあげてよー』


スイちゃんのツッコミを貰いました、でもしょうがないのよ、うん。



「だってケモミミよ!私の世界ではエルフに続いて有名種族なのよ、触らないなんて考えられないわよ」


私とスイちゃんが口論をしていると少女が復活してくれましたよ。



「ど、どうも主様、私はエンシェント・キャットマンです、名前はまだ無いので出来ましたら付けていただきたいです」


潤んだ目で自己紹介してくれました、でも名前ですか。


「またなの!」


『安直なのはダメだよマコッチ、さっきのお詫びにさ』


あれはしょうがないのよ、誰だってああしたいはずなのよ!


「わかったわよ・・・う~ん」



彼女の髪は金色で、目がブルーの可愛い子なのよねー。


それと今気づいたんだけど、幼女と言っても私より少し背が低いくらいなの、目線がちょっと低いくらい・・・それを考えるとやっぱり私、容姿も変わってるのかしら?

年齢はハテナになってたし・・・怖いから後で気が向いたら確認しましょう、うんうん。



「うーんじゃあ、あなたの名前はマリンよ」


「はい!有難うございます主様」


少女が少しひかりましたが、きっとこれは名付けに原因があるのでしょうね、まあいいです。



「喜んで貰って良かったわ、それじゃあダンジョンの続きをって、ああ!?」


私は画面にある文字が点滅しているのを発見して、大声を上げてしまいました。


『ど、どうしたのマコッチ』

「主様?」


2人が驚いているので説明しました。


「イベントの項目が点滅してるのよ、ほら」


『あ、ほんとだね、マコッチ見てみてよー』


私は念じてイベントを開いてみました、どんなことがイベントとして行われるんでしょうね、少しワクワクします。



【イベント】

ブロック崩しゲーム

期間1週間

ゲーム中の得点の100分の1がDPとしてもらえます。

またエリアクリアでも報酬を獲得。


1エリア報酬
レベルアップ券

以降5の倍数時抽選でDP1万P・ガチャ券・レベルアップ券が貰えます。

皆さまふるってご参加下さい。





「おお!?私好みだわ」


私は嬉しくなってすぐにイベントの参加ボタンを押しました、するとコントローラーと、50インチくらいの液晶画面が出てきました。



「この液晶浮いてるんだけど、それに私がよく使ってた物とそっくり・・・まあいいわ」


少し操作してどういったゲームかを確認して見ました。


「ふむふむ、横のと入れ替えて消すと、上からブロックが落ちてきて連鎖させる系のゲームか」


よくあるブロック消しパズルゲームね、3個のブロックを並べたら消えて、上のブロックが落ちてきました。



「3個以上並べると消えるのね、ポイントは5ポイントか、まあ一番低い点ならそれ位かな」


どんどんブロックを消して、上の方に点線が出てきてその線が下まで来ると、ゲームクリアの表示が出ました。



「これでクリアなのね、簡単すぎるけど・・・ああ30フロアあってそれが初級・中級・上級・鬼級・神級があるのね」


初級をクリアしてポイントが5315ポイントでした、まあ初級ならこんな物ですかね。



『すごいねマコッチ!簡単にクリアだね』


「主様すごいです⁉︎」


2人が称賛してくれました、ゲームをやっていてこれだけ褒められるなんて、ちょっと照れますね。



「ありがと二人とも、でも初級だからまだまだこれからね、さあ1週間あるしガンガンやるわよ」

『マコッチファイトー』

「頑張ってください主様」


二人の応援を聞いて私はイベントゲームに1週間没頭しました。

その時私は気づいていなかったんです、自分があることをしていないことに。
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