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4章 活発
74話 王都アルサーマル
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「移動に1週間・・・長かった」
王都について俺は愚痴っていた、これでも早い方ではあるんだ何せ馬車だからな、外の景色を見ていて馬車の速度を大体で計ったが10から15キロの間だろう、出発の時間が9時頃で途中休憩や野営、村などに泊まったりしたのでかなりのんびりな旅だった、なにせ300キロを7日だからな、今のファラを考慮して俺が走れば1時間も掛からなくて着ける距離だ。
こうやって愚痴っているが野営などが辛いのではなく、主に夜が原因だ、マリアンナが俺を抱き枕にしたがるんだ、寝床に引っ張られることが頻繁にあった、マリアも最初は抵抗してくれたのだが7日となるとあきらめてしまったんだ馬車の中でもずっとだからな、俺のオーラが関係しているみたいなんだがとても困った。
「私はいつもより楽だったわ、ユーヤの家のおかげでね」
野営の時は俺の収納に入っているログハウスで宿泊した、料理も俺が作ったからすごく快適だったようだ、まぁそのせいで俺は抱き枕になったんだがな、それに魔法テントの方を皆の前で使うのはまだ早いからな、空間が広くなったログハウスの方がまだみんなの驚きは少ないと思ったんだ、それでもかなり驚かれたよ。
「わたくしも同感ね、村で泊まるのがつらいなんて初めての事でしたわぁ」
「言い過ぎですマリアンナ様、でも喜んでくれて嬉しいですよ」
護衛の騎士たちも頷いている、俺のログハウスは魔法で防御されてるんだ、だから見張りが要らない、そして家の中はかなり広いのでみんなで遊んだり、俺の作業を見学したりと快適に過ごしていたよ。
ちなみにその防御魔法はファラの攻撃を弾くほどだ、テストに丁度いいからとファラに試して貰ったが壊せなくて膨れて怒っていた、モンスターにしたらドラゴンでも上級の奴が数体は必要だな。
「どうぞ貴族様」
王都の門番が馬車の中をチラッと見て通してくれた、こんなんでいいのか?もう少ししっかり調べないとまずいんじゃないだろうか。
「ふふ心配そうねユーヤ、でも大丈夫なのよ、門にそう言った魔法陣が刻まれてるの、通ると反応するから簡単に通してくれるのよ」
マリアがそう教えてくれた、この門は貴族用の門で外に出ないで確認が取れるのだろう、たしかに何か刻まれていたように見えた、だが今までの魔法陣の性能を考えるとそれほど性能が良いとは言い切れないんじゃないかと思う、学園で使っている訓練場の柱の物ですら結構簡単な物だった、刻む場所が多く取れるとはいえもう少し細かく設定した方が良いのではと不安になるんだ。
「ほら二人とも話してないで降りなさい」
俺たちが話している間にマリアンナたちの屋敷に到着したようだ、上級貴族は王都にしっかりとした屋敷を持っているらしい、ファラトイアの屋敷と同じくらいの広さだ、数日しか滞在しなくて年間数回しか使わないのになんとも贅沢だな。
「おかえりなさいませ奥様」
「お出迎えご苦労様セーバル、こちらユーヤ君って言うの、マリアの護衛騎士よ」
俺を紹介してくれたので学園の時のように礼をした、向こうはかなり警戒している、人族と分かるんだろうな。
「それでは奥様、我々は支度をしてまいります」
「お願いねディラ、ラティスはお茶をお願い、さぁわたくしたちは魔導ボックスで遊びましょ」
マリアンナに引っ張られて俺たちは昼の軽食なしでマリアンナの訓練の相手をした。
「はぁ楽しかったわぁ」
夕食の席でマリアンナが生き生きしているよ、あれだけ訓練が出来ることがないんだろうな、俺はそうでもないがマリアはかなり辛そうだ。
「マリアフラフラなのー」
「ありがとファラ、でも辛かったですわ」
ファラがマリアの頭に乗って撫でている、ほんと仲良くなったよな。
「マリアもまだまだね、ユーヤ君を見習いなさい」
「無理ですわよお母さま!どうしたら魔導巨神を5時間も動かせるのですか、ボックスを使ったからと言っても無理です、2人がおかしいのですわ!」
魔導ボックスは普通の魔導巨神を動かすよりは少なくて済むが魔力を使うのはかわらないからな、マリアンナが俺と一緒に動かせるのがおかしいと思う。
「わたくしは途中でポーションを飲んでいましたもの、これくらいできますわよ、ユーヤ君がすごいのよ」
そう言えば休憩の時にラティスから飲み物を貰って飲んでいたな、あれが全部そうだったのか?
「よくあの苦い物を飲んでいられますねお母さま」
「まぁ明日までに十分訓練をしたい時だけね必要な時は我慢するものよマリア、だから今日の料理は味がしないのよ」
舌を出して見せてきた、きっと麻痺しているんだ、大会の為に少し無理をしてたんだな、マリアンナでも不安を感じていたって訳か、少し可哀そうだな。
「良ければ僕が治しましょうかマリアンナ様」
「「え!?」」
二人が驚いてこっちを見てきた、せっかくここの人たちが作ってくれた食事が味がしないなんてもったいないだろ、それに戦場では飯が美味いかで士気が変わるほどなんだぞ、治せるなら治しておいて明日に備えた方が良いだろう、だがこの驚き様は少し変だな、もしやその麻痺って回復魔法では治せないのか?
「ユーヤ君気持ちは嬉しいのだけど、これは魔法では治せないのよ、状態異常でも何でもないのだからね」
やはりそうか、だが俺の回復功なら出来る、向こうにいた時痺れキノコを食べてしまった時があるんだが舌の痺れを治した事があるんだ、味覚が感じられないのなら舌の痺れと同じだから行けると思う。
「僕の回復は気と言う物を使うんです、ちょっと手を握りますね」
そう言ってマリアンナの手を握って回復功を使った。
「ふぁっ!?・・・はぅぅ~」
「お、お母さま!?」
顔を赤くし始めたマリアンナを見てマリアが心配している、だが直ぐに回復はおわったぞ。
「どうですかマリアンナ様」
「ふぅ~・・・そうねぇ・・・かなり良いわねぇ」
トロ~ンとした顔で言われた、いや舌の感覚を確認してほしいのだから食事を口に入れないといけないんだ、なのにどうもおかしい、ウットリしているというか、俺を見る目が少し怖い。
「じゃ、じゃあ回復も食事も済んだので俺はこれで」
嫌な予感を感じたので席を離れようとした、僕と言うのも忘れてな。
「待ってぇ!ユーヤ君~」
「な、何でしょうかマリアンナ様」
っと思ったのだが間に合わなかったみたいだ、俺の腰にマリアンナがしがみ付いてきている、マリア助けてくれ。
「ユーヤ申し訳ないのだけど、それはもうだめだわ、あきらめなさい」
「な!?んだと!」
マリアとファラがやれやれというしぐさをしている、ファラまでか!?ファラまでなのか!
「でも・・・マリアが先なんだろ?前に言ってたよな、な!」
「普通の時はそうだけれど、その状態になったらもう誰かが相手をしないと収まらないのよ」
マリアががっくりして話てくれた、なんでも発情した状態らしい、自分たちの種族では相当に高揚しないとならないらしく、交配相手が納得いかない時、どうしても精を取らないといけない場合に薬とかを使ってなる状態なのだそうだ、そしてマリアンナは手ごわい相手と死闘を繰り広げた時になったことがあり、それを宥めるのにかなり大変だったらしい。
「私が5歳の時だったのだけれど、10人で対応して3人が再起不能になったわ」
マリアが遠い目をしている、そしてセーバルさんたちもだ、ここでそれが起きたんだな、となると獣人の発情期もそんな感じなのだろうか、少し不安になってきたな、それに原因は俺の回復功だよな、何がいけなかったんだ?
「でも・・・誰かが相手をすればいいのですよね、俺じゃなく他の人に頼めば」
俺はここの執事さんであるセーバルさんを見た、セーバルさんなら誰か呼んでくれると思ったからだ、だが直ぐに顔を逸らされたよ。
「何故だ!?」
「みんな知ってるのよ、発情したお母さまの相手がすごく大変なことを、責任もって相手してあげてねユーヤ君」
マリアが俺にくん付けしてきた、そして俺たちからだんだん離れて行っているんだ、恐らく巻き添えを食わないためだろう・・・それほどかよ!?それにあれだけ警戒していたセーバルさんが俺に任せるほどってどんなだよ。
「頑張ってなのユーヤ」
ファラまでマリアと一緒にいる、俺はマリアンナに寝室に引きづられていったよ、どうしてこうなった。
王都について俺は愚痴っていた、これでも早い方ではあるんだ何せ馬車だからな、外の景色を見ていて馬車の速度を大体で計ったが10から15キロの間だろう、出発の時間が9時頃で途中休憩や野営、村などに泊まったりしたのでかなりのんびりな旅だった、なにせ300キロを7日だからな、今のファラを考慮して俺が走れば1時間も掛からなくて着ける距離だ。
こうやって愚痴っているが野営などが辛いのではなく、主に夜が原因だ、マリアンナが俺を抱き枕にしたがるんだ、寝床に引っ張られることが頻繁にあった、マリアも最初は抵抗してくれたのだが7日となるとあきらめてしまったんだ馬車の中でもずっとだからな、俺のオーラが関係しているみたいなんだがとても困った。
「私はいつもより楽だったわ、ユーヤの家のおかげでね」
野営の時は俺の収納に入っているログハウスで宿泊した、料理も俺が作ったからすごく快適だったようだ、まぁそのせいで俺は抱き枕になったんだがな、それに魔法テントの方を皆の前で使うのはまだ早いからな、空間が広くなったログハウスの方がまだみんなの驚きは少ないと思ったんだ、それでもかなり驚かれたよ。
「わたくしも同感ね、村で泊まるのがつらいなんて初めての事でしたわぁ」
「言い過ぎですマリアンナ様、でも喜んでくれて嬉しいですよ」
護衛の騎士たちも頷いている、俺のログハウスは魔法で防御されてるんだ、だから見張りが要らない、そして家の中はかなり広いのでみんなで遊んだり、俺の作業を見学したりと快適に過ごしていたよ。
ちなみにその防御魔法はファラの攻撃を弾くほどだ、テストに丁度いいからとファラに試して貰ったが壊せなくて膨れて怒っていた、モンスターにしたらドラゴンでも上級の奴が数体は必要だな。
「どうぞ貴族様」
王都の門番が馬車の中をチラッと見て通してくれた、こんなんでいいのか?もう少ししっかり調べないとまずいんじゃないだろうか。
「ふふ心配そうねユーヤ、でも大丈夫なのよ、門にそう言った魔法陣が刻まれてるの、通ると反応するから簡単に通してくれるのよ」
マリアがそう教えてくれた、この門は貴族用の門で外に出ないで確認が取れるのだろう、たしかに何か刻まれていたように見えた、だが今までの魔法陣の性能を考えるとそれほど性能が良いとは言い切れないんじゃないかと思う、学園で使っている訓練場の柱の物ですら結構簡単な物だった、刻む場所が多く取れるとはいえもう少し細かく設定した方が良いのではと不安になるんだ。
「ほら二人とも話してないで降りなさい」
俺たちが話している間にマリアンナたちの屋敷に到着したようだ、上級貴族は王都にしっかりとした屋敷を持っているらしい、ファラトイアの屋敷と同じくらいの広さだ、数日しか滞在しなくて年間数回しか使わないのになんとも贅沢だな。
「おかえりなさいませ奥様」
「お出迎えご苦労様セーバル、こちらユーヤ君って言うの、マリアの護衛騎士よ」
俺を紹介してくれたので学園の時のように礼をした、向こうはかなり警戒している、人族と分かるんだろうな。
「それでは奥様、我々は支度をしてまいります」
「お願いねディラ、ラティスはお茶をお願い、さぁわたくしたちは魔導ボックスで遊びましょ」
マリアンナに引っ張られて俺たちは昼の軽食なしでマリアンナの訓練の相手をした。
「はぁ楽しかったわぁ」
夕食の席でマリアンナが生き生きしているよ、あれだけ訓練が出来ることがないんだろうな、俺はそうでもないがマリアはかなり辛そうだ。
「マリアフラフラなのー」
「ありがとファラ、でも辛かったですわ」
ファラがマリアの頭に乗って撫でている、ほんと仲良くなったよな。
「マリアもまだまだね、ユーヤ君を見習いなさい」
「無理ですわよお母さま!どうしたら魔導巨神を5時間も動かせるのですか、ボックスを使ったからと言っても無理です、2人がおかしいのですわ!」
魔導ボックスは普通の魔導巨神を動かすよりは少なくて済むが魔力を使うのはかわらないからな、マリアンナが俺と一緒に動かせるのがおかしいと思う。
「わたくしは途中でポーションを飲んでいましたもの、これくらいできますわよ、ユーヤ君がすごいのよ」
そう言えば休憩の時にラティスから飲み物を貰って飲んでいたな、あれが全部そうだったのか?
「よくあの苦い物を飲んでいられますねお母さま」
「まぁ明日までに十分訓練をしたい時だけね必要な時は我慢するものよマリア、だから今日の料理は味がしないのよ」
舌を出して見せてきた、きっと麻痺しているんだ、大会の為に少し無理をしてたんだな、マリアンナでも不安を感じていたって訳か、少し可哀そうだな。
「良ければ僕が治しましょうかマリアンナ様」
「「え!?」」
二人が驚いてこっちを見てきた、せっかくここの人たちが作ってくれた食事が味がしないなんてもったいないだろ、それに戦場では飯が美味いかで士気が変わるほどなんだぞ、治せるなら治しておいて明日に備えた方が良いだろう、だがこの驚き様は少し変だな、もしやその麻痺って回復魔法では治せないのか?
「ユーヤ君気持ちは嬉しいのだけど、これは魔法では治せないのよ、状態異常でも何でもないのだからね」
やはりそうか、だが俺の回復功なら出来る、向こうにいた時痺れキノコを食べてしまった時があるんだが舌の痺れを治した事があるんだ、味覚が感じられないのなら舌の痺れと同じだから行けると思う。
「僕の回復は気と言う物を使うんです、ちょっと手を握りますね」
そう言ってマリアンナの手を握って回復功を使った。
「ふぁっ!?・・・はぅぅ~」
「お、お母さま!?」
顔を赤くし始めたマリアンナを見てマリアが心配している、だが直ぐに回復はおわったぞ。
「どうですかマリアンナ様」
「ふぅ~・・・そうねぇ・・・かなり良いわねぇ」
トロ~ンとした顔で言われた、いや舌の感覚を確認してほしいのだから食事を口に入れないといけないんだ、なのにどうもおかしい、ウットリしているというか、俺を見る目が少し怖い。
「じゃ、じゃあ回復も食事も済んだので俺はこれで」
嫌な予感を感じたので席を離れようとした、僕と言うのも忘れてな。
「待ってぇ!ユーヤ君~」
「な、何でしょうかマリアンナ様」
っと思ったのだが間に合わなかったみたいだ、俺の腰にマリアンナがしがみ付いてきている、マリア助けてくれ。
「ユーヤ申し訳ないのだけど、それはもうだめだわ、あきらめなさい」
「な!?んだと!」
マリアとファラがやれやれというしぐさをしている、ファラまでか!?ファラまでなのか!
「でも・・・マリアが先なんだろ?前に言ってたよな、な!」
「普通の時はそうだけれど、その状態になったらもう誰かが相手をしないと収まらないのよ」
マリアががっくりして話てくれた、なんでも発情した状態らしい、自分たちの種族では相当に高揚しないとならないらしく、交配相手が納得いかない時、どうしても精を取らないといけない場合に薬とかを使ってなる状態なのだそうだ、そしてマリアンナは手ごわい相手と死闘を繰り広げた時になったことがあり、それを宥めるのにかなり大変だったらしい。
「私が5歳の時だったのだけれど、10人で対応して3人が再起不能になったわ」
マリアが遠い目をしている、そしてセーバルさんたちもだ、ここでそれが起きたんだな、となると獣人の発情期もそんな感じなのだろうか、少し不安になってきたな、それに原因は俺の回復功だよな、何がいけなかったんだ?
「でも・・・誰かが相手をすればいいのですよね、俺じゃなく他の人に頼めば」
俺はここの執事さんであるセーバルさんを見た、セーバルさんなら誰か呼んでくれると思ったからだ、だが直ぐに顔を逸らされたよ。
「何故だ!?」
「みんな知ってるのよ、発情したお母さまの相手がすごく大変なことを、責任もって相手してあげてねユーヤ君」
マリアが俺にくん付けしてきた、そして俺たちからだんだん離れて行っているんだ、恐らく巻き添えを食わないためだろう・・・それほどかよ!?それにあれだけ警戒していたセーバルさんが俺に任せるほどってどんなだよ。
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