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1章 生き甲斐
10話 しつこい女性は嫌われる
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「ミニャル、アイツはもう行ったかな?」
みんなに囲まれてしゃがんでいた俺は、顔を両手で隠しながらあの女がいなくなったことを聞いたよ。
ミニャルは、もういないと言いながら笑っていて、作戦が上手く行ったから隠していた顔を上げニヤリとしたよ。
「それにしても、危なかったよミニャル」
「そうみゃよミニャル、アレシュの名前を言うなんてどうかしてるのみゃ」
「あ、あれは仕方ないのにゃ」
危うく疑われる所で、俺が何とか演技をしたから上手く行った。
ウソ泣きもしなくてはいけなくなり、ちょっと恥ずかしかった事を伝えたよ。
「でも、可愛かった」
「そうにーよ、アレシュは可愛いのにー」
「演技でない時も見たいみー」
みんながおもちゃを見る様に俺をジッと見てきたが、そんな事は絶対にさせないし、作戦は成功したので本題に入ったんだ。
ギルドの受付に納品する品を出し、ミーナがまたかと呆れていたよ。
「薬草200個にMP草100個、それに毒消し草300個ですか」
「ああ、鉱物は直に鍛冶屋に卸すから、後はモンスターの素材を頼むよ」
「これだけでも凄いのに・・・もう10階に降りても良いのではないですか?」
ダンジョンに入るようになって10日、そろそろ良いかと俺も思っていたが、あの女がまた接触して来たから、急いだほうが良いと付け加えた。
交渉の時、勇者たちが何かしてくるのが予想できたからで、準備は万全にしようとみんなに伝えたんだ。
「そうにゃが、装備だけでも十分にゃよ」
「ミニャルの言う通りみゃ」
「うん、アレシュの装備は最強」
「まぁそうなんだが、油断は禁物だろう」
何が起きても対処出来る様にするのが冒険者で、みんなにもそれを教えましたよ。
良い機会なので、俺が指示をしないでその対処をするように伝えたら、イヤそうな顔をみんながしてきたよ。
「なんだ、そんなに自信がないのか?」
「そ、そうじゃないのにゃ」
「そうみゃよ、相手が誰でもやってやるみゃ」
その意気だと応援したんだが、かなりソワソワしていたので、それまでは指導することを提案した。
あいつらの事を一番知っているのは俺だし、元から教えるつもりではあったが、内心ではみんなのことを心配していたよ。
「あの女、いまだに反省してないからな、絶対何か企んでる」
「そうにゃ、あいつはもう死なないと分からないにゃよ」
「そうだなミニャル」
だったら協力する事は無いので、補充の費用は吹っ掛けてやる気で、みんなでニヤリとして見せた。
それを見て、受付で仕事をしていたミーナが嫌そうにして注意をしてきたよ。
「ほどほどにしてくださいよ、本当に困るんですからね」
「分かってるよミーナ」
「そうにゃ、相手次第にゃ」
「それでは、確実に騒動になりますね、まったく困りました、追加報酬を頂きますよ」
それは仕方ないっと、相手の手札であろう公爵様に会う事を決めた。
ミーナは、聞かなかったことにする為に耳を塞いでくれたが、ミニャルたちは会えるのかと首を傾げてきたよ。
「ちょっと伝手があってな」
「じゃあ、今日はこの後行くのにゃ?」
「そうだ、みんなには悪いが付き合ってくれるか?」
聞くまでもないとか笑ってくれて、良い仲間を持った事も報告が出来そうで嬉しかった。
ギルドを出て、貴族区のある北に向かったが、ミニャルたちはキョロキョロしていたよ。
「あまりキョロキョロするなよ、田舎者と思われるぞ」
「そうしたいにゃが、同じ街とは思えない作るにゃ」
「そうだな、綺麗に整えられてるな」
建物はギルドハウスと同じだが、屋敷の庭が凄く整えられ花が咲き乱れていた。
金がかかっているのは見て分かるが、それ以上に綺麗と言うのが似合う場所だったよ。
そんな感想を持ったままで、目的の公爵様の屋敷に到着したんだが、その建物は城と呼んでも良い広さと大きさをしていた。
「こ、ここなのにゃ」
「街から見えなかったみゃよ」
「ああ、魔法で見えなくしているんだ」
「そういう事にゃか・・・って、もしかしてアレシュ」
ミニャルに頷き、建物も同じ仕様だと応えたんだ。
そんなモノも提供したのかと驚かれたが、門を守る兵士に俺が頭を下げられた事はもっと驚かれたよ。
「そんなに驚く事か?」
「だって、公爵の兵にゃよ」
「そうみゃ、私兵が頭を下げるのは主だけなのみゃ」
それだけの事を俺はしたのだろうとジッと見られたが、勇者PTのしりぬぐいをしただけに過ぎなかった。
しかし、頭を下げていた兵士は、そんな事は無いと俺の事をみんなに話し始め、むず痒くなってしまったよ。
「着色し過ぎじゃないか?」
「そんな事はありません、あなた様のそのお姿、忘れもしませんよ」
「ああ~そう言えばそうだったか」
公爵を助けた時、若くしていた事を思い出したが、兵士は俺に再会出来て喜んできて、そのまま案内までしてくれた。
屋敷の中に入り応接室で待ったんだが、兵士がミニャルたちに俺の話をするのを止めなくて、俺は恥ずかしくなってきたよ。
「魔法も凄かったですが、その手際は素晴らしかったです」
「「「「「へぇ~」」」」」
「もうやめてくれないかな、そろそろ来るだろう」
「そうですね、良いお話が出来ます様お祈りしています」
そうなるのは確定しているとか最後に兵士は言って部屋を出て行ったが、俺もそれは疑わなかった。
それだけの報酬を払うのもあるが、決して以前の恩を盾にするつもりではなかったんだ。
「その報酬が凄いから、あの兵士は友好的なのにゃね」
「そうだろうが、勇者たちが出来ない事をしただけだし、俺は襲撃して来たモンスターを倒してないんだよ」
「適材適所と言う事みゃ」
支援が俺の仕事だったから、公爵の娘さんが統治していた街を助けただけで、この屋敷の防衛魔法も娘さんにカードを渡して任せただけだ。
それなのに、兵士は俺の顔を覚えてくれていて、応接室に入って来たレナルダ・ホフセフ公爵様は、初対面なのにお礼を言ってきた。
「昔の事ですし、娘様にはお礼も報酬も貰いましたよホフセフ様」
「あなたは変わった方ですね、世間に広めないという条件はお礼でも報酬でもありませんよ」
「俺は目立つわけにはいかなかったからな、それは俺にとって十分な報酬だったんだ」
「ふふふ、娘が気に入るわけですね、勇者たちよりも勇者をしていますよ」
公爵様は感謝していると纏め、ミニャルたちまで頷いていた。
しかし、今回はその話ではなく、ちょっと問題になる厄介事を頼む為、俺は詳しく説明してお願いしたんだ。
「あらあら、勇者と対立してしまったのですねアレシュ様」
「すみません公爵様、出来るだけ協力しない様にお願いします」
「分かりましたわ、あなたに全面的に協力します」
「いや、そこまでしてもらわなくても」
「いいえ、あなたは娘のオリヴィアを助けてくれたわ、これはそのお返しよ」
モンスターを倒しても、人々の生活は苦しいままだったのに、俺がそれを救ったのは討伐以上に助かったと、どんなに言っても引いてくれなかった。
娘さんの教育もしてくれて、もう感謝しても足りないとか、兵士の時の様に話が止まらなくなってしまったんだ。
「この屋敷だって、あなたのおかげだし、勇者には出来ないわ」
「しかし、世間体という物があるでしょう、勇者に喧嘩を売るような事はしてはダメですよ」
「そこは安心して、貴族として戦って勝つわ」
見ていなさいっと、公爵様は笑って来て、俺は手を貸す事を約束した。
公爵様は、そこまでしなくて良いと言ってくれたが、俺の為に動いてくれるのだから、もう仲間と宣言した。
「やっぱり、あなたは娘の言った通りの人なのね、安心したわ」
「公爵様・・・もしかして、試しました?」
「だって、見るからに子供なんだもの、これくらいはしないとね」
良く分かったと手を差し出して来て、俺は公爵様と握手を交わし、勇者が面会の約束をしている事も分かった。
しかし、断ると断言され強い味方が出来て、後はミニャルたちの訓練だけとなったが、きっと上手く行くと感じていたよ。
みんなに囲まれてしゃがんでいた俺は、顔を両手で隠しながらあの女がいなくなったことを聞いたよ。
ミニャルは、もういないと言いながら笑っていて、作戦が上手く行ったから隠していた顔を上げニヤリとしたよ。
「それにしても、危なかったよミニャル」
「そうみゃよミニャル、アレシュの名前を言うなんてどうかしてるのみゃ」
「あ、あれは仕方ないのにゃ」
危うく疑われる所で、俺が何とか演技をしたから上手く行った。
ウソ泣きもしなくてはいけなくなり、ちょっと恥ずかしかった事を伝えたよ。
「でも、可愛かった」
「そうにーよ、アレシュは可愛いのにー」
「演技でない時も見たいみー」
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「薬草200個にMP草100個、それに毒消し草300個ですか」
「ああ、鉱物は直に鍛冶屋に卸すから、後はモンスターの素材を頼むよ」
「これだけでも凄いのに・・・もう10階に降りても良いのではないですか?」
ダンジョンに入るようになって10日、そろそろ良いかと俺も思っていたが、あの女がまた接触して来たから、急いだほうが良いと付け加えた。
交渉の時、勇者たちが何かしてくるのが予想できたからで、準備は万全にしようとみんなに伝えたんだ。
「そうにゃが、装備だけでも十分にゃよ」
「ミニャルの言う通りみゃ」
「うん、アレシュの装備は最強」
「まぁそうなんだが、油断は禁物だろう」
何が起きても対処出来る様にするのが冒険者で、みんなにもそれを教えましたよ。
良い機会なので、俺が指示をしないでその対処をするように伝えたら、イヤそうな顔をみんながしてきたよ。
「なんだ、そんなに自信がないのか?」
「そ、そうじゃないのにゃ」
「そうみゃよ、相手が誰でもやってやるみゃ」
その意気だと応援したんだが、かなりソワソワしていたので、それまでは指導することを提案した。
あいつらの事を一番知っているのは俺だし、元から教えるつもりではあったが、内心ではみんなのことを心配していたよ。
「あの女、いまだに反省してないからな、絶対何か企んでる」
「そうにゃ、あいつはもう死なないと分からないにゃよ」
「そうだなミニャル」
だったら協力する事は無いので、補充の費用は吹っ掛けてやる気で、みんなでニヤリとして見せた。
それを見て、受付で仕事をしていたミーナが嫌そうにして注意をしてきたよ。
「ほどほどにしてくださいよ、本当に困るんですからね」
「分かってるよミーナ」
「そうにゃ、相手次第にゃ」
「それでは、確実に騒動になりますね、まったく困りました、追加報酬を頂きますよ」
それは仕方ないっと、相手の手札であろう公爵様に会う事を決めた。
ミーナは、聞かなかったことにする為に耳を塞いでくれたが、ミニャルたちは会えるのかと首を傾げてきたよ。
「ちょっと伝手があってな」
「じゃあ、今日はこの後行くのにゃ?」
「そうだ、みんなには悪いが付き合ってくれるか?」
聞くまでもないとか笑ってくれて、良い仲間を持った事も報告が出来そうで嬉しかった。
ギルドを出て、貴族区のある北に向かったが、ミニャルたちはキョロキョロしていたよ。
「あまりキョロキョロするなよ、田舎者と思われるぞ」
「そうしたいにゃが、同じ街とは思えない作るにゃ」
「そうだな、綺麗に整えられてるな」
建物はギルドハウスと同じだが、屋敷の庭が凄く整えられ花が咲き乱れていた。
金がかかっているのは見て分かるが、それ以上に綺麗と言うのが似合う場所だったよ。
そんな感想を持ったままで、目的の公爵様の屋敷に到着したんだが、その建物は城と呼んでも良い広さと大きさをしていた。
「こ、ここなのにゃ」
「街から見えなかったみゃよ」
「ああ、魔法で見えなくしているんだ」
「そういう事にゃか・・・って、もしかしてアレシュ」
ミニャルに頷き、建物も同じ仕様だと応えたんだ。
そんなモノも提供したのかと驚かれたが、門を守る兵士に俺が頭を下げられた事はもっと驚かれたよ。
「そんなに驚く事か?」
「だって、公爵の兵にゃよ」
「そうみゃ、私兵が頭を下げるのは主だけなのみゃ」
それだけの事を俺はしたのだろうとジッと見られたが、勇者PTのしりぬぐいをしただけに過ぎなかった。
しかし、頭を下げていた兵士は、そんな事は無いと俺の事をみんなに話し始め、むず痒くなってしまったよ。
「着色し過ぎじゃないか?」
「そんな事はありません、あなた様のそのお姿、忘れもしませんよ」
「ああ~そう言えばそうだったか」
公爵を助けた時、若くしていた事を思い出したが、兵士は俺に再会出来て喜んできて、そのまま案内までしてくれた。
屋敷の中に入り応接室で待ったんだが、兵士がミニャルたちに俺の話をするのを止めなくて、俺は恥ずかしくなってきたよ。
「魔法も凄かったですが、その手際は素晴らしかったです」
「「「「「へぇ~」」」」」
「もうやめてくれないかな、そろそろ来るだろう」
「そうですね、良いお話が出来ます様お祈りしています」
そうなるのは確定しているとか最後に兵士は言って部屋を出て行ったが、俺もそれは疑わなかった。
それだけの報酬を払うのもあるが、決して以前の恩を盾にするつもりではなかったんだ。
「その報酬が凄いから、あの兵士は友好的なのにゃね」
「そうだろうが、勇者たちが出来ない事をしただけだし、俺は襲撃して来たモンスターを倒してないんだよ」
「適材適所と言う事みゃ」
支援が俺の仕事だったから、公爵の娘さんが統治していた街を助けただけで、この屋敷の防衛魔法も娘さんにカードを渡して任せただけだ。
それなのに、兵士は俺の顔を覚えてくれていて、応接室に入って来たレナルダ・ホフセフ公爵様は、初対面なのにお礼を言ってきた。
「昔の事ですし、娘様にはお礼も報酬も貰いましたよホフセフ様」
「あなたは変わった方ですね、世間に広めないという条件はお礼でも報酬でもありませんよ」
「俺は目立つわけにはいかなかったからな、それは俺にとって十分な報酬だったんだ」
「ふふふ、娘が気に入るわけですね、勇者たちよりも勇者をしていますよ」
公爵様は感謝していると纏め、ミニャルたちまで頷いていた。
しかし、今回はその話ではなく、ちょっと問題になる厄介事を頼む為、俺は詳しく説明してお願いしたんだ。
「あらあら、勇者と対立してしまったのですねアレシュ様」
「すみません公爵様、出来るだけ協力しない様にお願いします」
「分かりましたわ、あなたに全面的に協力します」
「いや、そこまでしてもらわなくても」
「いいえ、あなたは娘のオリヴィアを助けてくれたわ、これはそのお返しよ」
モンスターを倒しても、人々の生活は苦しいままだったのに、俺がそれを救ったのは討伐以上に助かったと、どんなに言っても引いてくれなかった。
娘さんの教育もしてくれて、もう感謝しても足りないとか、兵士の時の様に話が止まらなくなってしまったんだ。
「この屋敷だって、あなたのおかげだし、勇者には出来ないわ」
「しかし、世間体という物があるでしょう、勇者に喧嘩を売るような事はしてはダメですよ」
「そこは安心して、貴族として戦って勝つわ」
見ていなさいっと、公爵様は笑って来て、俺は手を貸す事を約束した。
公爵様は、そこまでしなくて良いと言ってくれたが、俺の為に動いてくれるのだから、もう仲間と宣言した。
「やっぱり、あなたは娘の言った通りの人なのね、安心したわ」
「公爵様・・・もしかして、試しました?」
「だって、見るからに子供なんだもの、これくらいはしないとね」
良く分かったと手を差し出して来て、俺は公爵様と握手を交わし、勇者が面会の約束をしている事も分かった。
しかし、断ると断言され強い味方が出来て、後はミニャルたちの訓練だけとなったが、きっと上手く行くと感じていたよ。
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