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5章 2年1学期
127話 容易すぎるレベルアップ
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なんでしょうね?っと言うのが、わたしとエメローネの感想よ。
それと言うのも、わたしたちは今、白騎士であるアレシャス君の強さを見たからよ。
「え、エメローネは見えた?」
わたしの質問にエメローネは答えず、刀と言う細身の剣を持っているアレシャスをジッとみて、何とか剣筋を見るために頑張ってるわ。
彼は今、わたしでも知らない8つ星のモンスターを相手にしてるのよ。
「み、見える訳ないですよマリア様。なにをしたのかも分かりません」
「そ、そうよね」
レジェンドの上の存在がいるとアレシャス君に言われ、わたしは興奮したなんて物じゃないくらい精神状態が荒れてしまったの。
アレシャス君の肩を揺すってしまう程で、エメローネに止められその時は諦めたの、だからここにこれて最初は嬉しかったのだけど、立ってるだけで精一杯のレベル上げになってるわ。
「それで、あなたならあれに勝てる?」
「バカ言わないでくださいよマリア様!ここに立ってるだけでもやっとなんですよ」
「そ、そうよね」
アレシャス君のモンスターたちに守られているから、相手からの威圧も下がってるのに、やっとここに立てるくらいビシビシ伝わってる。
それだけ、相手の威圧が凄くて、これ以上近づけないのが8星と言う存在で、グラントメタルドラゴンがそんな相手と知って、自分が装備している物の存在をエメローネは感じ始めてる、その気持ちは痛い程分かったわね。
「わたしの装備も、きっと同じようなモノなのよねブルー?」
「さすがです、女帝様の装備は、タイダルスイリュウの鱗で作られた物で、9つ星のエンシェントクラスですね」
「「ふぇっ!?」」
また星が上がった!?っと、ふたりでビックリしてその場に座り込んじゃったわ。
「それを簡単に倒してる、アレシャス君が凄いのが実感できたわ」
「ほんとですね、敵わないはずですよ」
魔法もすごくて、とても戦い慣れているはずよ、彼の要望だった自由の保証が、彼にとって大切なんだと感じたのよ。
「彼がいなくなったら、きっとこの国は大損害ね」
「マリア様・・・ですがアレシャスは」
「そうなのよエメローネ、だから自由にさせてあげましょ」
自由にしても、彼はわたしたちを助けてくれる、それだけで十分なのよ。
その為にも、王都に近い領地を彼に託せる準備をしたくて、エメローネに聞いたわ。
「もう少しですね、丁度良い場所があるにはあるのですが」
「どうせあそこでしょ、純血派を統べてる嫌な奴」
「はい、タランテス・ロードネス公爵です」
反乱を助けたのはそいつで、こちらに残って、何かを企んでる悪い奴なの。
証拠が掴めないから野放しだけれど、アレシャス君の話を持ち掛ける訳にも行かず、どうしましょうっと、ふたりでため息が出たわ。
「少し離れた場所ならあるんですけどね」
「でも、王都がピンチの時、そこでは間に合わないのよね」
「はい、何かいい方法はないのでしょうかマリア様」
それが難しいから悩んでいて、そんな事をしている間に、気分が悪くなってきたわよ。
アレシャス君がモンスターを倒してくれたおかげで、レベルが上がったからで、レベルアップ酔いを始めて体感したわ。
「こ、これがレベルアップ酔い」
「神話の話だと思ってたけど、ウプッ!ほんとになるのね」
5レベルを一気に上げる事なんて、普通は無いから誰も知らなかったわ。
アレシャス君と一緒にいると、驚く体験ばかりで、精神が鍛えられるとワクワクしてきたわ。
「でも、階層をくっ付けるには、後5レベル上げないといけないのよね?」
「それは違いますよ女帝様。おふたりは既に30レベルは軽く上がっています」
「「はいっ!?」」
ふたりで変な声を上げてしまったのだけど、どういうことなのかブルーに聞くまで分からなかったわ。
レベルアップ酔いは、5レベルから起きるだけで、上限はないそうなのよ。
「いやいや、アレシャスが相手にしていたモンスターは1体だぞ」
「その1体でそれだけの経験値を得られたのだよエメローネ殿、それだけの力の差を感じているだろ?」
「それはそうなのだが・・・いくら何でも1体でとは」
それだけのモンスターだったと考えるしかなく、これは強いわけだと再認識したわ。
それに、アレシャス君と一緒にいる学生たちも、これに近い体験をしたはずで、彼を軸に変わるのが伝わって来たのよ。
「アレシャス君は、普通にしているだけでも目立つわけね」
フラフラしながら、戦ってるアレシャス君を見たけど、とても生き生きしてて可愛かったわ。
少し遠くても、早めに叶えてあげたくなって、エメローネに急がせる決断をしたのよ。
「うぷっ!気持ち悪いわ」
「一度寝れば収まりますから、今日はお休みください」
それからアレシャス君は、4体のグラントメタルドラゴンを倒し、わたしたちは80レベル以上上がったのよ。
エメローネは、おかげで領域に入れるようになり、十騎士にもレベルアップをさせたいとお願いしていたわ。
「頼りっぱなしだし、のんびりと暮らすくらい許してあげたいわね」
母親として、シャルティルにものびのびと生活をしてほしいと願っているわたしは、アレシャス君にもそんな気持ちが溢れて来たわ。
国の発展よりも、そちらが大切な気がしてならないの、それが大人の役目に感じたわ。
「レベルが上がったし、これからはわたしが頑張る番よね」
その為に、アレシャス君にレベルを上げてもらった、だから次はわたしたちの番で、絶対に幸せにして見せるわ。
「その為にも、あいつらには退場してもらいたいわね」
エメローネがお願いを承諾してもらって喜んでいる中、わたしは何か突破口を探っていたの。
そして、城に戻ったわたしに手紙が1通届き、その道筋が見えたのよ。
そこには、凄腕のメイドからの暴露情報が書いてあったわ。
「これを使えば、あいつらを黙らせられるわ」
差し出し人は、ダリアと言うメイドで、情報の報酬として謁見を求めているそうなの。
良いタイミングで、少しあぶない感じはしたのだけど、今のわたしはとても強気よ。
ベッドに横になって、これはチャンスだと目を閉じ、これで少しはアレシャス君に報えると嬉しくなったわ。
「それで、あなたがダリアなのね」
次の日に、問題のメイドが謁見すると、どうやらそれだけではないのが感じ取れたわ、だから直ぐに別室行きよ。
「あ、アレシャス君のメイドなの?」
「はい、まだ正式ではありませんが、約束を交わしていて、会いに参りました」
彼女のお話は、アレシャス君の為のモノだと分かり、結局アレシャス君が引き起こした流れの中にいるのだと、自分の力の無さを感じたわね。
「お気持ちは分かりますが、相手が悪いかと思われますよ女帝様」
「そうね・・・それに成功すれば、アレシャス君の願いが叶えられるのだもの、何を置いても成功させたいわ」
「はい、既にわたくしの仲間が領地に潜入しています、許可さえもらえれば即座に実行いたしますよ」
凄く手際が良いと、ダリアにすべてを任せたわ。
彼女はとても良い笑顔で、殲滅すると宣言したのよ。
「あまり大事にはしないでね」
「勿論です、そうしないとアレシャス様に気付かれますからね」
成功してから、彼女はアレシャス君に会いたいらしく、とても女性の顔をしてて若いわねぇ~っと、わたしまで赤くなってしまったわ。
それと言うのも、わたしたちは今、白騎士であるアレシャス君の強さを見たからよ。
「え、エメローネは見えた?」
わたしの質問にエメローネは答えず、刀と言う細身の剣を持っているアレシャスをジッとみて、何とか剣筋を見るために頑張ってるわ。
彼は今、わたしでも知らない8つ星のモンスターを相手にしてるのよ。
「み、見える訳ないですよマリア様。なにをしたのかも分かりません」
「そ、そうよね」
レジェンドの上の存在がいるとアレシャス君に言われ、わたしは興奮したなんて物じゃないくらい精神状態が荒れてしまったの。
アレシャス君の肩を揺すってしまう程で、エメローネに止められその時は諦めたの、だからここにこれて最初は嬉しかったのだけど、立ってるだけで精一杯のレベル上げになってるわ。
「それで、あなたならあれに勝てる?」
「バカ言わないでくださいよマリア様!ここに立ってるだけでもやっとなんですよ」
「そ、そうよね」
アレシャス君のモンスターたちに守られているから、相手からの威圧も下がってるのに、やっとここに立てるくらいビシビシ伝わってる。
それだけ、相手の威圧が凄くて、これ以上近づけないのが8星と言う存在で、グラントメタルドラゴンがそんな相手と知って、自分が装備している物の存在をエメローネは感じ始めてる、その気持ちは痛い程分かったわね。
「わたしの装備も、きっと同じようなモノなのよねブルー?」
「さすがです、女帝様の装備は、タイダルスイリュウの鱗で作られた物で、9つ星のエンシェントクラスですね」
「「ふぇっ!?」」
また星が上がった!?っと、ふたりでビックリしてその場に座り込んじゃったわ。
「それを簡単に倒してる、アレシャス君が凄いのが実感できたわ」
「ほんとですね、敵わないはずですよ」
魔法もすごくて、とても戦い慣れているはずよ、彼の要望だった自由の保証が、彼にとって大切なんだと感じたのよ。
「彼がいなくなったら、きっとこの国は大損害ね」
「マリア様・・・ですがアレシャスは」
「そうなのよエメローネ、だから自由にさせてあげましょ」
自由にしても、彼はわたしたちを助けてくれる、それだけで十分なのよ。
その為にも、王都に近い領地を彼に託せる準備をしたくて、エメローネに聞いたわ。
「もう少しですね、丁度良い場所があるにはあるのですが」
「どうせあそこでしょ、純血派を統べてる嫌な奴」
「はい、タランテス・ロードネス公爵です」
反乱を助けたのはそいつで、こちらに残って、何かを企んでる悪い奴なの。
証拠が掴めないから野放しだけれど、アレシャス君の話を持ち掛ける訳にも行かず、どうしましょうっと、ふたりでため息が出たわ。
「少し離れた場所ならあるんですけどね」
「でも、王都がピンチの時、そこでは間に合わないのよね」
「はい、何かいい方法はないのでしょうかマリア様」
それが難しいから悩んでいて、そんな事をしている間に、気分が悪くなってきたわよ。
アレシャス君がモンスターを倒してくれたおかげで、レベルが上がったからで、レベルアップ酔いを始めて体感したわ。
「こ、これがレベルアップ酔い」
「神話の話だと思ってたけど、ウプッ!ほんとになるのね」
5レベルを一気に上げる事なんて、普通は無いから誰も知らなかったわ。
アレシャス君と一緒にいると、驚く体験ばかりで、精神が鍛えられるとワクワクしてきたわ。
「でも、階層をくっ付けるには、後5レベル上げないといけないのよね?」
「それは違いますよ女帝様。おふたりは既に30レベルは軽く上がっています」
「「はいっ!?」」
ふたりで変な声を上げてしまったのだけど、どういうことなのかブルーに聞くまで分からなかったわ。
レベルアップ酔いは、5レベルから起きるだけで、上限はないそうなのよ。
「いやいや、アレシャスが相手にしていたモンスターは1体だぞ」
「その1体でそれだけの経験値を得られたのだよエメローネ殿、それだけの力の差を感じているだろ?」
「それはそうなのだが・・・いくら何でも1体でとは」
それだけのモンスターだったと考えるしかなく、これは強いわけだと再認識したわ。
それに、アレシャス君と一緒にいる学生たちも、これに近い体験をしたはずで、彼を軸に変わるのが伝わって来たのよ。
「アレシャス君は、普通にしているだけでも目立つわけね」
フラフラしながら、戦ってるアレシャス君を見たけど、とても生き生きしてて可愛かったわ。
少し遠くても、早めに叶えてあげたくなって、エメローネに急がせる決断をしたのよ。
「うぷっ!気持ち悪いわ」
「一度寝れば収まりますから、今日はお休みください」
それからアレシャス君は、4体のグラントメタルドラゴンを倒し、わたしたちは80レベル以上上がったのよ。
エメローネは、おかげで領域に入れるようになり、十騎士にもレベルアップをさせたいとお願いしていたわ。
「頼りっぱなしだし、のんびりと暮らすくらい許してあげたいわね」
母親として、シャルティルにものびのびと生活をしてほしいと願っているわたしは、アレシャス君にもそんな気持ちが溢れて来たわ。
国の発展よりも、そちらが大切な気がしてならないの、それが大人の役目に感じたわ。
「レベルが上がったし、これからはわたしが頑張る番よね」
その為に、アレシャス君にレベルを上げてもらった、だから次はわたしたちの番で、絶対に幸せにして見せるわ。
「その為にも、あいつらには退場してもらいたいわね」
エメローネがお願いを承諾してもらって喜んでいる中、わたしは何か突破口を探っていたの。
そして、城に戻ったわたしに手紙が1通届き、その道筋が見えたのよ。
そこには、凄腕のメイドからの暴露情報が書いてあったわ。
「これを使えば、あいつらを黙らせられるわ」
差し出し人は、ダリアと言うメイドで、情報の報酬として謁見を求めているそうなの。
良いタイミングで、少しあぶない感じはしたのだけど、今のわたしはとても強気よ。
ベッドに横になって、これはチャンスだと目を閉じ、これで少しはアレシャス君に報えると嬉しくなったわ。
「それで、あなたがダリアなのね」
次の日に、問題のメイドが謁見すると、どうやらそれだけではないのが感じ取れたわ、だから直ぐに別室行きよ。
「あ、アレシャス君のメイドなの?」
「はい、まだ正式ではありませんが、約束を交わしていて、会いに参りました」
彼女のお話は、アレシャス君の為のモノだと分かり、結局アレシャス君が引き起こした流れの中にいるのだと、自分の力の無さを感じたわね。
「お気持ちは分かりますが、相手が悪いかと思われますよ女帝様」
「そうね・・・それに成功すれば、アレシャス君の願いが叶えられるのだもの、何を置いても成功させたいわ」
「はい、既にわたくしの仲間が領地に潜入しています、許可さえもらえれば即座に実行いたしますよ」
凄く手際が良いと、ダリアにすべてを任せたわ。
彼女はとても良い笑顔で、殲滅すると宣言したのよ。
「あまり大事にはしないでね」
「勿論です、そうしないとアレシャス様に気付かれますからね」
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※小説家になろう様にも掲載しています。
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