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4章 1年3学期
111話 決着
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「はあぁぁー武技!【パワードストライク】」
「武技【連撃斬】」
マリア様たちの前に出て盾を構える僕は、エメローネ様とブルーの戦いを見守っています。
二人の攻撃を受け、ドラゴンゾンビが悲鳴を上げるけど、僕はそれを見てちょっと困ってますよ。
「イイイタイッ!クルシイッ!」
ドラゴンゾンビはそれしか言わなくなってきていて、いかにも理性が消失している感じです。
そして雄叫びを上げ暴れていて、二人の攻撃はそれを防ぐ感じに翼や腕を切断するまでに留まってて、ダメージになってない感じです。
「でも、切断した場所から触手が伸びて変異してきた。もうドラゴンかどうかも分からないよ」
魔石をねらわないとダメかもっと、僕のつぶやきを聞いたのか、シャルティル様が「核を狙ってエメローネ!」っと叫んでくれた。
エメローネ様はうなずき、ドラゴンゾンビのお腹辺りに攻撃を集中させ始めたんです。
「だめだわ、肉が腐ってるから剣の勢いが途中でなくなって届いてない。もっと強力な武技を使わないとダメなのよ」
マリア様のつぶやきは、悲鳴にも聞こえたよ。
ふたりの剣がいくらすごい業物でも、ゴムの様な肉を斬るにはそれなりの威力がいります。
「エメローネ!時間を掛けて闘気を溜めないとダメよ」
マリア様が言うように、二人も分かってて、出来ればやっている感じだった。
敵の攻撃が激しい中ではそれも難しく、反動の強い武技は控えているんです。
「ここがもっと広ければ、外のゴーレムやレッドドラゴンたちを呼べるんだけど」
僕が参戦すればなんとかなるでしょうけど、それをするとマリア様たちが無防備になります。
もしかしたら、敵はそれを待っているのかもしれないんですよ。
「アレシャ・・・白騎士、ふたりの援護をしてくれますか」
「しかしマリア様」
「良いのです、今はあれを倒すことを考えましょう」
マリア様の要望に危険だと返そうとしますが、マリア様は頭を左右に振ってきんです。
それだけの覚悟と自信があるのだと、僕はあのモンスターの出番だと念話で呼びます。
「エメローネも強いとは言え、あなたの装備がなければ、やられていたでしょう。あいつは攻撃を受けどんどん大きくなっています、そのうちここを飲み込むかもしれません」
マリア様は、敵の狙いはそれだと言ってきます。
確かにその可能性もあると、僕は援護のモンスターが到着して決意したよ。
「分かりましたマリア様、でも保険はかけさせてもらいますよ」
収集班のラビット2体を二人に渡し、僕は刀を抜きます。
「ラビット?」
「そうですよシャルティル様、白い方が大福で黄色いのが月見と名付けてます。その2体は素早さに特化しているので、もし敵が攻撃をしてきたら、そのスピードを生かし、必ずやお2人を守り防ぐことができるでしょう。ふたりとも女帝様たちを頼むよ」
「「ウサウサー!」」
2体を撫で指示を出すと、2体はマリア様たちの手から離れて立ち敬礼をしたんだ。
シャルティル様は、かなりキラキラした目で見ていて、気に入ってもらえたと玉座の階段を駆け下りました。
「エメローネ様!ブルー!僕が武技を使うから二人は下がって回復して!」
僕は闘気を溜めながら二人に近づき言いました。
ブルーはすぐに分かったようですけど、エメローネ様は僕の前で剣を構えドラゴンゾンビに向けています。
「白騎士1人では無理だ、ワタシが攻撃をした後、そなたが武技を使え」
エメローネ様が闘気を溜めだしたので、僕はそれを止める為動きます。
エメローネ様の肩に手を置き頭を左右に振ったんですよ。
「何故止める白騎士」
「今のエメローネ様は剣に振り回されています。ここに来るまでに武技を使い敵を退いてきたんでしょ?ブルーと戦っていた時に比べて闘気が感じられないし、疲労のせいで手に力だって入らないんじゃないですか?」
剣を握っている手を触ってみると、僕の予想通り、手は震えていて剣を支えているのがやっとと言う感じです。
僕は、アイテム欄からエリクシールを出し、エメローネ様に渡して下がらせます。
「それを飲んで僕の武技を見ていてください、今度は見逃さずしっかりとね」
「白騎士、お前まさか!?」
仮面の下で、僕は笑顔を作って刀の抜いて構えました。
そして上段の構えから、刀を振り下ろす体勢のままで振り返ります。
「いいですかエメローネ様、再生能力が高いモンスターは、闇雲に攻撃してはダメです。少しずつでも闘気を溜め、最強の一撃を持って魔石を両断するんです。こんな風にね、武技【次元裂斬】」
僕はそれほど鋭くない速度で刀を振り下ろした。
刀の軌道の先にいるドラゴンゾンビはもちろん、城までもが斬れて行きました。エメローネ様が武技の威力に驚き、エリクシールを持ったままその場に座り込んでしまいましたよ。
「見えましたかエメローネ様」
「な、なんて威力だ」
僕の問いかけに何とか答えてくれたエメローネ様だけど、武技の威力に魅了されている感じです。
ドラゴンゾンビは、魔石を失い消滅し始めましたよ。
「イタミガ、クルシミガ、キエテイク」
「じゃあね伯爵、次に生まれ変わる時は、こんな事しちゃダメだよ」
消えていくドラゴンゾンビに向かって、刀を納めなから言いました。
ドラゴンゾンビは、消えて行く中で良い笑顔をしていたように見えましたよ。
「さあエメローネ様立ってください、これから王都を復興させますよ」
座り込んでしまっているエメローネ様に手を差し伸べてそう言います。
エメローネ様は、エリクシールを一気に飲んで、やる気の満ちた顔で手を握って立ち上がったんです。
「アレシャス、相手はまた来るぞ、復興には相当時間がかかるが、次に攻撃されたらまず持ちこたえるのは無理だ。ここはひとまず、マリア様を逃がすことを考えた方が良いんじゃないか?」
エメローネ様が僕の名前をボソッと言って当然の答えを口にしています。
王都は守る壁も、中の建物もボロボロで、これをすべて元に戻すのは数年掛かるでしょう。
「相手は待ってはくれない。悔しいが逃げる手伝いを頼む」
「そこは安心してくださいエメローネ様。僕にちょっとした秘策があるので建物は直せますし、外壁の方の改良もしたいので、それを行う許可を後でもらえますかね?」
「それはマリア様に頼めば問題無いが、なにをするつもりだアレシャス?」
「ちょっと強固にしようと考えてて、それとエメローネ様、この姿の時は白騎士でお願いします。アレシャスを連呼しないでくださいよ」
そうだったなと、エメローネ様は笑っていたけど、他で言ってしまいそうでとても心配です。
こうして僕は、マリア様たちの元に戻り今の話を説明して、マリア様から無事補修の許可をもらいました。
でも、そこでちょっと困ったことが起きています。
「イヤですわ!」
「そう言わずにシャルティル様、そのラビットはアレシャ・・・白騎士ノヴァ殿の獣魔ですよ、返さないといけません」
「だって、この子たち目がオットリしてて可愛いのよ」
エメローネ様が戻った事で、護衛役のラビットたちを返して貰おうとしたら、シャルティル様がラビットを抱き抱え返してくれません。
エメローネ様が説得してますけど、マリア様もラビットを抱えて離さないので、もうダメだと思っていますよ。
「エメローネ様もう良いですよ、その2体は今後も護衛として残します」
僕の答えにエメローネ様は驚き、シャルティル様とマリア様は喜んでくれます。
大福と月見は、やれやれって顔で見てきましたね。
「じゃあ始めます、良いですかマリア様」
「ええもちろんよ・・・でも白騎士、何をしようとしているの?」
「ちょっと大魔法を使います。ブルーはこっちに来て手伝って」
「御意!」
玉座の間の中心に位置した僕たちは、魔法陣を魔力で刻み始めます。
それと同時に、外にいるエレメンタルたちに念話を送り、指定した場所に行くように伝えたんだ。
「後はこの魔石を置いて」
「白騎士、大魔法と言っていたが、その魔石は普通のと違うぞ平気なのか?」
「そうね、ちょっと青く光ってるわね」
アイテム欄から麒麟の魔石を取り出すと、いつの間にか玉座から降りてきたマリア様たちが質問してきます。
ちょっとやりにくさを感じながらも、説明しながら魔法陣を完成させていきます。
「これから使う魔法は、時魔法と言うモノです」
「「「時魔法?」」」
「はい、これは莫大な魔力が必要なので神龍魔石を使うんです。中心地のここにその魔石を置き魔力を放出、それを指定の位置にいる、エレメンタルと言うモンスターたちで増幅してもらうんです」
エレメンタルたちは、六望星を作る位置にいて、王都を全て包む事が出来ます。
なるべく簡潔に説明をして僕は詠唱を始め、マリア様たちにはちょっと離れて貰いましたよ。
「こんなに複数の魔法陣を見るのは初めてだぞ」
一際大きな魔法陣から、複数の魔法陣が空に飛んで行き、無数の魔法陣が空を埋めます。
キラキラと輝き、みんなの視線を釘付けにしたよ。
「すごく綺麗ですわ、ねぇお母様」
「そうね、こんな魔法見たことも聞いたことも無いわ」
外は見えませんけど、今六望星が描かれつつあるんです。
そして、おふたりの声を聞いていると、魔法が完成した証の光が七色に輝き始めました。
「じゃあ行きますよ!!時魔法【サンズ・オブ・タイム】」
魔法が発動すると魔法陣がはじけ、光の粒子が広がって行きました。
瓦礫が宙を舞い、城が元に戻り始めていくのは、ここにいる人にとってとても不思議な現象で、誰も何も言えませんね。
「きっと外でも同じだろうけど、次は驚きよりも嬉しさが押し寄せる人も出て来るだろうね」
外でも同じようになっているけど、この魔法の現象は人にも影響を与えます。
傷ついた者はそうなる前に戻り、死んでしまった人も生き返ります。
「武技【連撃斬】」
マリア様たちの前に出て盾を構える僕は、エメローネ様とブルーの戦いを見守っています。
二人の攻撃を受け、ドラゴンゾンビが悲鳴を上げるけど、僕はそれを見てちょっと困ってますよ。
「イイイタイッ!クルシイッ!」
ドラゴンゾンビはそれしか言わなくなってきていて、いかにも理性が消失している感じです。
そして雄叫びを上げ暴れていて、二人の攻撃はそれを防ぐ感じに翼や腕を切断するまでに留まってて、ダメージになってない感じです。
「でも、切断した場所から触手が伸びて変異してきた。もうドラゴンかどうかも分からないよ」
魔石をねらわないとダメかもっと、僕のつぶやきを聞いたのか、シャルティル様が「核を狙ってエメローネ!」っと叫んでくれた。
エメローネ様はうなずき、ドラゴンゾンビのお腹辺りに攻撃を集中させ始めたんです。
「だめだわ、肉が腐ってるから剣の勢いが途中でなくなって届いてない。もっと強力な武技を使わないとダメなのよ」
マリア様のつぶやきは、悲鳴にも聞こえたよ。
ふたりの剣がいくらすごい業物でも、ゴムの様な肉を斬るにはそれなりの威力がいります。
「エメローネ!時間を掛けて闘気を溜めないとダメよ」
マリア様が言うように、二人も分かってて、出来ればやっている感じだった。
敵の攻撃が激しい中ではそれも難しく、反動の強い武技は控えているんです。
「ここがもっと広ければ、外のゴーレムやレッドドラゴンたちを呼べるんだけど」
僕が参戦すればなんとかなるでしょうけど、それをするとマリア様たちが無防備になります。
もしかしたら、敵はそれを待っているのかもしれないんですよ。
「アレシャ・・・白騎士、ふたりの援護をしてくれますか」
「しかしマリア様」
「良いのです、今はあれを倒すことを考えましょう」
マリア様の要望に危険だと返そうとしますが、マリア様は頭を左右に振ってきんです。
それだけの覚悟と自信があるのだと、僕はあのモンスターの出番だと念話で呼びます。
「エメローネも強いとは言え、あなたの装備がなければ、やられていたでしょう。あいつは攻撃を受けどんどん大きくなっています、そのうちここを飲み込むかもしれません」
マリア様は、敵の狙いはそれだと言ってきます。
確かにその可能性もあると、僕は援護のモンスターが到着して決意したよ。
「分かりましたマリア様、でも保険はかけさせてもらいますよ」
収集班のラビット2体を二人に渡し、僕は刀を抜きます。
「ラビット?」
「そうですよシャルティル様、白い方が大福で黄色いのが月見と名付けてます。その2体は素早さに特化しているので、もし敵が攻撃をしてきたら、そのスピードを生かし、必ずやお2人を守り防ぐことができるでしょう。ふたりとも女帝様たちを頼むよ」
「「ウサウサー!」」
2体を撫で指示を出すと、2体はマリア様たちの手から離れて立ち敬礼をしたんだ。
シャルティル様は、かなりキラキラした目で見ていて、気に入ってもらえたと玉座の階段を駆け下りました。
「エメローネ様!ブルー!僕が武技を使うから二人は下がって回復して!」
僕は闘気を溜めながら二人に近づき言いました。
ブルーはすぐに分かったようですけど、エメローネ様は僕の前で剣を構えドラゴンゾンビに向けています。
「白騎士1人では無理だ、ワタシが攻撃をした後、そなたが武技を使え」
エメローネ様が闘気を溜めだしたので、僕はそれを止める為動きます。
エメローネ様の肩に手を置き頭を左右に振ったんですよ。
「何故止める白騎士」
「今のエメローネ様は剣に振り回されています。ここに来るまでに武技を使い敵を退いてきたんでしょ?ブルーと戦っていた時に比べて闘気が感じられないし、疲労のせいで手に力だって入らないんじゃないですか?」
剣を握っている手を触ってみると、僕の予想通り、手は震えていて剣を支えているのがやっとと言う感じです。
僕は、アイテム欄からエリクシールを出し、エメローネ様に渡して下がらせます。
「それを飲んで僕の武技を見ていてください、今度は見逃さずしっかりとね」
「白騎士、お前まさか!?」
仮面の下で、僕は笑顔を作って刀の抜いて構えました。
そして上段の構えから、刀を振り下ろす体勢のままで振り返ります。
「いいですかエメローネ様、再生能力が高いモンスターは、闇雲に攻撃してはダメです。少しずつでも闘気を溜め、最強の一撃を持って魔石を両断するんです。こんな風にね、武技【次元裂斬】」
僕はそれほど鋭くない速度で刀を振り下ろした。
刀の軌道の先にいるドラゴンゾンビはもちろん、城までもが斬れて行きました。エメローネ様が武技の威力に驚き、エリクシールを持ったままその場に座り込んでしまいましたよ。
「見えましたかエメローネ様」
「な、なんて威力だ」
僕の問いかけに何とか答えてくれたエメローネ様だけど、武技の威力に魅了されている感じです。
ドラゴンゾンビは、魔石を失い消滅し始めましたよ。
「イタミガ、クルシミガ、キエテイク」
「じゃあね伯爵、次に生まれ変わる時は、こんな事しちゃダメだよ」
消えていくドラゴンゾンビに向かって、刀を納めなから言いました。
ドラゴンゾンビは、消えて行く中で良い笑顔をしていたように見えましたよ。
「さあエメローネ様立ってください、これから王都を復興させますよ」
座り込んでしまっているエメローネ様に手を差し伸べてそう言います。
エメローネ様は、エリクシールを一気に飲んで、やる気の満ちた顔で手を握って立ち上がったんです。
「アレシャス、相手はまた来るぞ、復興には相当時間がかかるが、次に攻撃されたらまず持ちこたえるのは無理だ。ここはひとまず、マリア様を逃がすことを考えた方が良いんじゃないか?」
エメローネ様が僕の名前をボソッと言って当然の答えを口にしています。
王都は守る壁も、中の建物もボロボロで、これをすべて元に戻すのは数年掛かるでしょう。
「相手は待ってはくれない。悔しいが逃げる手伝いを頼む」
「そこは安心してくださいエメローネ様。僕にちょっとした秘策があるので建物は直せますし、外壁の方の改良もしたいので、それを行う許可を後でもらえますかね?」
「それはマリア様に頼めば問題無いが、なにをするつもりだアレシャス?」
「ちょっと強固にしようと考えてて、それとエメローネ様、この姿の時は白騎士でお願いします。アレシャスを連呼しないでくださいよ」
そうだったなと、エメローネ様は笑っていたけど、他で言ってしまいそうでとても心配です。
こうして僕は、マリア様たちの元に戻り今の話を説明して、マリア様から無事補修の許可をもらいました。
でも、そこでちょっと困ったことが起きています。
「イヤですわ!」
「そう言わずにシャルティル様、そのラビットはアレシャ・・・白騎士ノヴァ殿の獣魔ですよ、返さないといけません」
「だって、この子たち目がオットリしてて可愛いのよ」
エメローネ様が戻った事で、護衛役のラビットたちを返して貰おうとしたら、シャルティル様がラビットを抱き抱え返してくれません。
エメローネ様が説得してますけど、マリア様もラビットを抱えて離さないので、もうダメだと思っていますよ。
「エメローネ様もう良いですよ、その2体は今後も護衛として残します」
僕の答えにエメローネ様は驚き、シャルティル様とマリア様は喜んでくれます。
大福と月見は、やれやれって顔で見てきましたね。
「じゃあ始めます、良いですかマリア様」
「ええもちろんよ・・・でも白騎士、何をしようとしているの?」
「ちょっと大魔法を使います。ブルーはこっちに来て手伝って」
「御意!」
玉座の間の中心に位置した僕たちは、魔法陣を魔力で刻み始めます。
それと同時に、外にいるエレメンタルたちに念話を送り、指定した場所に行くように伝えたんだ。
「後はこの魔石を置いて」
「白騎士、大魔法と言っていたが、その魔石は普通のと違うぞ平気なのか?」
「そうね、ちょっと青く光ってるわね」
アイテム欄から麒麟の魔石を取り出すと、いつの間にか玉座から降りてきたマリア様たちが質問してきます。
ちょっとやりにくさを感じながらも、説明しながら魔法陣を完成させていきます。
「これから使う魔法は、時魔法と言うモノです」
「「「時魔法?」」」
「はい、これは莫大な魔力が必要なので神龍魔石を使うんです。中心地のここにその魔石を置き魔力を放出、それを指定の位置にいる、エレメンタルと言うモンスターたちで増幅してもらうんです」
エレメンタルたちは、六望星を作る位置にいて、王都を全て包む事が出来ます。
なるべく簡潔に説明をして僕は詠唱を始め、マリア様たちにはちょっと離れて貰いましたよ。
「こんなに複数の魔法陣を見るのは初めてだぞ」
一際大きな魔法陣から、複数の魔法陣が空に飛んで行き、無数の魔法陣が空を埋めます。
キラキラと輝き、みんなの視線を釘付けにしたよ。
「すごく綺麗ですわ、ねぇお母様」
「そうね、こんな魔法見たことも聞いたことも無いわ」
外は見えませんけど、今六望星が描かれつつあるんです。
そして、おふたりの声を聞いていると、魔法が完成した証の光が七色に輝き始めました。
「じゃあ行きますよ!!時魔法【サンズ・オブ・タイム】」
魔法が発動すると魔法陣がはじけ、光の粒子が広がって行きました。
瓦礫が宙を舞い、城が元に戻り始めていくのは、ここにいる人にとってとても不思議な現象で、誰も何も言えませんね。
「きっと外でも同じだろうけど、次は驚きよりも嬉しさが押し寄せる人も出て来るだろうね」
外でも同じようになっているけど、この魔法の現象は人にも影響を与えます。
傷ついた者はそうなる前に戻り、死んでしまった人も生き返ります。
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