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3章 1年2学期
84話 フルーツを穫ろう
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「あの~そろそろ離れてくれるかな?」
次の日、僕とシャンティは孤児院に向かい、シャンティとの約束を果たしてダンジョンを強化したんです。
でも、僕が言ってる様にティアとシャンティが抱き着いて来て、なかなか離れようとしません。
「良いじゃないですかアレシャス様」
「そうよアレシャス、ダンジョンを作ってる今だけしか出来ないのよ」
孤児院の門を通った時、ティアが走ってきて、そのままタックルの様な抱きつきを受けました。
それを見て、横にいたシャンティも一緒になってきて、両手に花とかシーラさんたちにはからかわれたよ。
会えなくて我慢の限界だったのかもだけど、子供たちも見てるので応接室まで待ってほしかったです。
「2人とも、出来上がるまでだからね」
「「は~い」」
ふたりの返事を聞いて、ダンジョンの4階を作っていきます。
でも、そこは20階分を繋げている特殊な階層で、フルーツのモンスターを出すために作ってみました。
「そして~ここが新しく作った階層だよ」
いつもの通り、孤児院の地下室に移動し、門を通って野菜ダンジョン4階層に来ました。
「1階層が野菜で、2階層がボアとかの肉が穫れる階。3階層は宙に浮いてる魚が襲ってきて、次がこれなのね」
「そうだよティア、ここではフルーツが取れるんだ。みんな甘い物好きでしょ」
「好きだけど、あれを倒さないといけないのよね?」
さっきとは態度が一変したティアが指差している先には、ノシノシと歩いている大きなモンスターが見えます。
4足歩行のそいつは、アップルノクスと言うリンゴが何個もくっついた恐竜です。
「あのアレシャス様、あれってドラゴンでは?」
「ちょっと違うよシャンティ、あれは恐竜と言う種類で、フルーツサウルスって言うんだよ」
「言うんだよ、じゃないわよアレシャス!あんなのに勝てるわけないわ」
5mもの巨体で4足歩行で歩き、草をモリモリ食べてるから、ティアは怖がってしまった。
でもシャンティはやる気だし、子供たちもワクワクしてるよ。
「ティア、あいつは大人しいから拍子抜けしちゃうよ。ドラゴンの親戚みたいな奴らだから、あまり油断してたら痛い目を見るから、十分注意してね」
「「「「「え!?」」」」」
ドラゴンと聞いて、みんなはスゴイ顔をしてきました。
恐竜ですから草食と肉食がいて、肉食はドラゴンほどでは無いけど、ワイバーン並には強いんです。
「「「「「ワイバーン!?」」」」」
「そうだよみんな、中でもユウバリティラノが強敵でね、今日はシャンティが戦う相手なんだよ。遭遇したら、みんなで仲良く応援しようね」
子供たちの返事を聞き、シャンティの要望の防御力が高いモンスターに向かって移動を始めます。
同時に、他のフルーツサウルスも倒して行き、数種類のフルーツを手に入れました。
「リンゴにイチゴ、こんなに沢山とれるのに、相変わらず弱いわ。これが草食なのね」
「そうだよティア。ユウバリティラノは肉食恐竜って言ってね、とても凶暴でほかの草食恐竜を食べちゃうんだ、それもあってかなり強いんだよ」
モンスターの詳細を説明しながら進み、強さを教えた。ユウバリティラノの強さは50万ほどで、今のシャンティと同じくらいです。
基本はモンスター同士で縄張りを荒らさなければ戦うことはないけど、こいつらは食事のために襲ってくる。
「そ、それって危険じゃない!?どうするのよ」
「みんなは草食を倒してくれれば良いよ。他の奴らは、しっぽとか頭突きに注意して貰えばそれほどでもないし、シャンティの目標以外の肉食は、戦いたい人だけで頼むね」
ティアはそれを聞いて、シャンティを睨むけど、シャンティはかなりやる気で既に闘気が漏れ始めてる。
他の子たちも戦いたいのか、しっぽを振ってる子がいるけど、ユウバリティラノはシャンティだけで相手をします。そう言った約束だし、その方がシャンティは喜ぶからですね。
「アレシャスのことだから、あたいたちのレベルを見てくれたと思うけど、ほんとに平気なの?」
「もちろんだよティア。ドラゴンよりも皮膚は柔らかいし、強さは50万くらいあるけど、みんなのレベルは60前後で装備も充実してるから倒せる」
武技も魔法だってあるので、余裕とまではいわないけど、しっかりと連携をすれば倒せない敵じゃないと推奨します。
それでも心配するティアを撫でて、耳をモフモフとしました。
とても気持ちいいですけど、それだけではなく安心もさせたんだよ。
「危なかったら助けてよねアレシャス」
「もちろんそのつもりだよティア。でもローズPTもいるし、まずはみんなだけで戦わないとね、訓練の成果を見せてよ」
シーラたち冒険者PTのレベルは40前後で、子供たちよりは低いんですが、武技など中級や上級を持っていて実力は同じくらいです。
だから頼りにしてるけど、まだまだ経験が足りないのか、自信は無さげです。
「ギルドのランクも上がって来たんだけど、ここら辺で試練でも与えようかな」
「ギャオオォォー!」
そんな予定を考えていると、すさまじい鳴き声を轟かせ、ユウバリティラノが僕たちに向かって走ってきます。
他にもあの有名な恐竜、ヴェロキラプトルのメロン版である、メロンラプトルがシーラたちを囲んで来たよ。
「あれは加勢しないとまずいかな?ムクロス頼むよ」
「御意」
いつの間にか後ろにいる忍者のムクロスは、シュっと消えていきシーラさんたちの加勢に向かった。
外側からの攻撃を予期して、メロンラプトルは囲いを解き戦闘が始まります。
「あれならあっちは倒せそうだね」
「ちょっとアレシャス、シャンティが1人で走ったわよ」
向かってくるユウバリティラノに、勇敢にもシャンティは向かって行き、ティアは心配して来た。
でも安心する様に伝えて、僕は応援を始める。子供たちも僕に習って応援をするけど、ティアは心配で仕方ないようです。
「体長10mはあるから仕方ないかな?」
「悠長にしてないで、もう少し近くに行ってよアレシャス、じゃないと助けられないわよ」
「心配性だねティアは」
僕は歩いて近づき、ピンチになったら助ける様に準備をします。
その間に戦いは始まり、ユウバリティラノのかみつき攻撃をシャンティは見事に避けます。
反撃とばかりに爪で背中を切り付け、ユウバリティラノは痛みで雄叫びをあげたんだ。
「ほら、素早さで勝ってるんだから、不意を突かれなければ勝てるんだよ」
シャンティは、その後も爪の攻撃を繰り返し、ユウバリティラノを翻弄して優位な戦いを続けた。
「でも致命傷にはなってないから、武技を使うタイミングを計ってるね。それをユウバリティラノが許してくれるかな?がんばれシャンティ!」
一人で戦うと言ったのはシャンティで、ここで我慢が出来ず武技を使えば負け、そして爪での攻撃を続けていても、ダメージ不足でスタミナが切れてしまう。
そうなれば、ユウバリティラノの攻撃を受けて負ける、ここで必要なのは敵の動きを封じることです。
「やっと見つけました!武技【烈爪連撃】」
僕が動きを封じることが正解だと思っていると、シャンティが予定していた格闘系の中級武技を使い、ユウバリティラノのお腹に穴を開け倒しました。
「中級で一撃とは、さすがシャンティだ・・・もしかして魔石をねらった?」
そう予想してシャンティのところまで走ります。シャンティは武技の反動でかなり息を切らせてました。
「お疲れシャンティ、すごかったよ」
「はぁっはぁっ・・・あ、ありがとうございますアレシャス様」
息を整え、渡したタオルをとって顔を拭くシャンティは、そして僕は説明を求めたんだ。
シャンティが立てた作戦は、まず相手の防御力を測定し、それと同時に動きを観察していた。次に魔石の臭いを傷から嗅ぎ分け、探しながら相手の足を攻撃して動きを鈍らせた。
「なんとか見つけたので、そこを狙って武技を放ちました」
「何かを狙っているのは分かってたけど、まさか動きを鈍くしているとは思わなかったよ」
「私の武技は威力はありますが範囲が狭く、使った後の息切れが凄いので、絶対に当たる様にしました」
すごく大変だったと、シャンティは笑顔で言ってきて、僕はそこに至るまでの方を褒めたんです。
自分の欠点を理解し作戦を立てて戦った事は、欠点をそのままにしても戦い倒せる工夫ですごい感じたよ。
「爪攻撃を分散させていたのはそのためだったんだね、スゴいよシャンティ」
「はうっ!?」
シャンティを撫でて僕は沢山誉めました。
僕の予想の斜め上をシャンティは行ってくれた、それはすばらしいことだよ。
「ほんとに強くなったねシャンティ」
「そ、そんなアレシャス様、私なんてまだまだですよ」
僕はシャンティを誉めまくり、撫でくりまわしたよ。
そして、その後はみんなで連携して戦い、ダンジョンを一掃して今日の最後の仕上げです。
「さぁコレが学園で出す予定のクレープだよ、みんな味の感想を言ってね」
今回フルーツ恐竜たちを設置したのは、シャンティの為でもあったけど、僕たちが出す屋台の事も考えていたんだ。
肉フロアでミルクや肉をドロップするモウギュウって牛モンスターを使い、アイスクリームは作っていたけど、そこにフルーツも加えたかった。
「イチゴの酸味とアイスの甘みが絶妙ね」
「ん、甘みと甘みが合わさって更に良い」
ネムがチョコとクリームを口に付けてバクバク食べて感想をくれました。
ネムが食べているのは、チョコレートと生クリーム、それとバナナの入ったクレープです。
他にもパイナップル(パイナップルキロス)やキウイ(キウイプテラ)もあって、その味の感想も貰えて準備が整います。
「ほんとに甘くておいしいわアレシャス」
「それは良かったよティア。じゃあ今日のメインの登場だよ、ユウバリメロンを使ったデザートの登場で~す」
ユウバリティラノからドロップしたメロンを使い、みんなで一斉に味見をします。
さすがメロンってだけのことはあり、みんなも僕も美味いの一言でした。
次の日、僕とシャンティは孤児院に向かい、シャンティとの約束を果たしてダンジョンを強化したんです。
でも、僕が言ってる様にティアとシャンティが抱き着いて来て、なかなか離れようとしません。
「良いじゃないですかアレシャス様」
「そうよアレシャス、ダンジョンを作ってる今だけしか出来ないのよ」
孤児院の門を通った時、ティアが走ってきて、そのままタックルの様な抱きつきを受けました。
それを見て、横にいたシャンティも一緒になってきて、両手に花とかシーラさんたちにはからかわれたよ。
会えなくて我慢の限界だったのかもだけど、子供たちも見てるので応接室まで待ってほしかったです。
「2人とも、出来上がるまでだからね」
「「は~い」」
ふたりの返事を聞いて、ダンジョンの4階を作っていきます。
でも、そこは20階分を繋げている特殊な階層で、フルーツのモンスターを出すために作ってみました。
「そして~ここが新しく作った階層だよ」
いつもの通り、孤児院の地下室に移動し、門を通って野菜ダンジョン4階層に来ました。
「1階層が野菜で、2階層がボアとかの肉が穫れる階。3階層は宙に浮いてる魚が襲ってきて、次がこれなのね」
「そうだよティア、ここではフルーツが取れるんだ。みんな甘い物好きでしょ」
「好きだけど、あれを倒さないといけないのよね?」
さっきとは態度が一変したティアが指差している先には、ノシノシと歩いている大きなモンスターが見えます。
4足歩行のそいつは、アップルノクスと言うリンゴが何個もくっついた恐竜です。
「あのアレシャス様、あれってドラゴンでは?」
「ちょっと違うよシャンティ、あれは恐竜と言う種類で、フルーツサウルスって言うんだよ」
「言うんだよ、じゃないわよアレシャス!あんなのに勝てるわけないわ」
5mもの巨体で4足歩行で歩き、草をモリモリ食べてるから、ティアは怖がってしまった。
でもシャンティはやる気だし、子供たちもワクワクしてるよ。
「ティア、あいつは大人しいから拍子抜けしちゃうよ。ドラゴンの親戚みたいな奴らだから、あまり油断してたら痛い目を見るから、十分注意してね」
「「「「「え!?」」」」」
ドラゴンと聞いて、みんなはスゴイ顔をしてきました。
恐竜ですから草食と肉食がいて、肉食はドラゴンほどでは無いけど、ワイバーン並には強いんです。
「「「「「ワイバーン!?」」」」」
「そうだよみんな、中でもユウバリティラノが強敵でね、今日はシャンティが戦う相手なんだよ。遭遇したら、みんなで仲良く応援しようね」
子供たちの返事を聞き、シャンティの要望の防御力が高いモンスターに向かって移動を始めます。
同時に、他のフルーツサウルスも倒して行き、数種類のフルーツを手に入れました。
「リンゴにイチゴ、こんなに沢山とれるのに、相変わらず弱いわ。これが草食なのね」
「そうだよティア。ユウバリティラノは肉食恐竜って言ってね、とても凶暴でほかの草食恐竜を食べちゃうんだ、それもあってかなり強いんだよ」
モンスターの詳細を説明しながら進み、強さを教えた。ユウバリティラノの強さは50万ほどで、今のシャンティと同じくらいです。
基本はモンスター同士で縄張りを荒らさなければ戦うことはないけど、こいつらは食事のために襲ってくる。
「そ、それって危険じゃない!?どうするのよ」
「みんなは草食を倒してくれれば良いよ。他の奴らは、しっぽとか頭突きに注意して貰えばそれほどでもないし、シャンティの目標以外の肉食は、戦いたい人だけで頼むね」
ティアはそれを聞いて、シャンティを睨むけど、シャンティはかなりやる気で既に闘気が漏れ始めてる。
他の子たちも戦いたいのか、しっぽを振ってる子がいるけど、ユウバリティラノはシャンティだけで相手をします。そう言った約束だし、その方がシャンティは喜ぶからですね。
「アレシャスのことだから、あたいたちのレベルを見てくれたと思うけど、ほんとに平気なの?」
「もちろんだよティア。ドラゴンよりも皮膚は柔らかいし、強さは50万くらいあるけど、みんなのレベルは60前後で装備も充実してるから倒せる」
武技も魔法だってあるので、余裕とまではいわないけど、しっかりと連携をすれば倒せない敵じゃないと推奨します。
それでも心配するティアを撫でて、耳をモフモフとしました。
とても気持ちいいですけど、それだけではなく安心もさせたんだよ。
「危なかったら助けてよねアレシャス」
「もちろんそのつもりだよティア。でもローズPTもいるし、まずはみんなだけで戦わないとね、訓練の成果を見せてよ」
シーラたち冒険者PTのレベルは40前後で、子供たちよりは低いんですが、武技など中級や上級を持っていて実力は同じくらいです。
だから頼りにしてるけど、まだまだ経験が足りないのか、自信は無さげです。
「ギルドのランクも上がって来たんだけど、ここら辺で試練でも与えようかな」
「ギャオオォォー!」
そんな予定を考えていると、すさまじい鳴き声を轟かせ、ユウバリティラノが僕たちに向かって走ってきます。
他にもあの有名な恐竜、ヴェロキラプトルのメロン版である、メロンラプトルがシーラたちを囲んで来たよ。
「あれは加勢しないとまずいかな?ムクロス頼むよ」
「御意」
いつの間にか後ろにいる忍者のムクロスは、シュっと消えていきシーラさんたちの加勢に向かった。
外側からの攻撃を予期して、メロンラプトルは囲いを解き戦闘が始まります。
「あれならあっちは倒せそうだね」
「ちょっとアレシャス、シャンティが1人で走ったわよ」
向かってくるユウバリティラノに、勇敢にもシャンティは向かって行き、ティアは心配して来た。
でも安心する様に伝えて、僕は応援を始める。子供たちも僕に習って応援をするけど、ティアは心配で仕方ないようです。
「体長10mはあるから仕方ないかな?」
「悠長にしてないで、もう少し近くに行ってよアレシャス、じゃないと助けられないわよ」
「心配性だねティアは」
僕は歩いて近づき、ピンチになったら助ける様に準備をします。
その間に戦いは始まり、ユウバリティラノのかみつき攻撃をシャンティは見事に避けます。
反撃とばかりに爪で背中を切り付け、ユウバリティラノは痛みで雄叫びをあげたんだ。
「ほら、素早さで勝ってるんだから、不意を突かれなければ勝てるんだよ」
シャンティは、その後も爪の攻撃を繰り返し、ユウバリティラノを翻弄して優位な戦いを続けた。
「でも致命傷にはなってないから、武技を使うタイミングを計ってるね。それをユウバリティラノが許してくれるかな?がんばれシャンティ!」
一人で戦うと言ったのはシャンティで、ここで我慢が出来ず武技を使えば負け、そして爪での攻撃を続けていても、ダメージ不足でスタミナが切れてしまう。
そうなれば、ユウバリティラノの攻撃を受けて負ける、ここで必要なのは敵の動きを封じることです。
「やっと見つけました!武技【烈爪連撃】」
僕が動きを封じることが正解だと思っていると、シャンティが予定していた格闘系の中級武技を使い、ユウバリティラノのお腹に穴を開け倒しました。
「中級で一撃とは、さすがシャンティだ・・・もしかして魔石をねらった?」
そう予想してシャンティのところまで走ります。シャンティは武技の反動でかなり息を切らせてました。
「お疲れシャンティ、すごかったよ」
「はぁっはぁっ・・・あ、ありがとうございますアレシャス様」
息を整え、渡したタオルをとって顔を拭くシャンティは、そして僕は説明を求めたんだ。
シャンティが立てた作戦は、まず相手の防御力を測定し、それと同時に動きを観察していた。次に魔石の臭いを傷から嗅ぎ分け、探しながら相手の足を攻撃して動きを鈍らせた。
「なんとか見つけたので、そこを狙って武技を放ちました」
「何かを狙っているのは分かってたけど、まさか動きを鈍くしているとは思わなかったよ」
「私の武技は威力はありますが範囲が狭く、使った後の息切れが凄いので、絶対に当たる様にしました」
すごく大変だったと、シャンティは笑顔で言ってきて、僕はそこに至るまでの方を褒めたんです。
自分の欠点を理解し作戦を立てて戦った事は、欠点をそのままにしても戦い倒せる工夫ですごい感じたよ。
「爪攻撃を分散させていたのはそのためだったんだね、スゴいよシャンティ」
「はうっ!?」
シャンティを撫でて僕は沢山誉めました。
僕の予想の斜め上をシャンティは行ってくれた、それはすばらしいことだよ。
「ほんとに強くなったねシャンティ」
「そ、そんなアレシャス様、私なんてまだまだですよ」
僕はシャンティを誉めまくり、撫でくりまわしたよ。
そして、その後はみんなで連携して戦い、ダンジョンを一掃して今日の最後の仕上げです。
「さぁコレが学園で出す予定のクレープだよ、みんな味の感想を言ってね」
今回フルーツ恐竜たちを設置したのは、シャンティの為でもあったけど、僕たちが出す屋台の事も考えていたんだ。
肉フロアでミルクや肉をドロップするモウギュウって牛モンスターを使い、アイスクリームは作っていたけど、そこにフルーツも加えたかった。
「イチゴの酸味とアイスの甘みが絶妙ね」
「ん、甘みと甘みが合わさって更に良い」
ネムがチョコとクリームを口に付けてバクバク食べて感想をくれました。
ネムが食べているのは、チョコレートと生クリーム、それとバナナの入ったクレープです。
他にもパイナップル(パイナップルキロス)やキウイ(キウイプテラ)もあって、その味の感想も貰えて準備が整います。
「ほんとに甘くておいしいわアレシャス」
「それは良かったよティア。じゃあ今日のメインの登場だよ、ユウバリメロンを使ったデザートの登場で~す」
ユウバリティラノからドロップしたメロンを使い、みんなで一斉に味見をします。
さすがメロンってだけのことはあり、みんなも僕も美味いの一言でした。
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