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1章 派遣
16話 街に着いて
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「「「やっと着いた~」」」
レニー・アルノ・ピュイがぐったりしていて門の列に並び、僕はキョウコの手を繋いで列が動くのを待っていました。
5日間の旅は、キョウコにはつらかったみたいで、今日は宿で相手をしなければなりません。
「それが最初の一手で、まず標的にならない事なんだよね」
「アレスト?」
「キョウコ、僕はギルドに行くから、レニーとアルノとピュイを連れて宿を取っておいてくれるかな」
「分かったわ、合流は中央広場ね」
誰でも分かる場所を合流地点にして、お金もキョウコに渡しました。
そして、僕とアルシュナとミネルビルで冒険者ギルドに向かい、受付でダンジョンの素材を提出したよ。
「これがオレたちの貰ってる報酬なんだな」
「そうだよミネルビル、すべて君たちの品で、この後は僕が一人で獲りに行ってる分だね」
「「え!」」
キョウコしか知らない事だけど、僕は資金調達の為に一人でダンジョンに入っていました。
その階層は40階で、ボスがミノタウロスと言うデカい牛が相手です。
「途中には、ミノタって小型のミノタウロスがいてね、武器もかなり高価な品ばかりを落とすよ」
「そ、そんな凄い奴らを一人で」
「うん、おかげで資金には余裕があるんだ」
「付与魔法士が偉そうに」
アルシュナたちに説明していたら、受付嬢がボソッと言って来て、アルシュナとミネルビルが聞き逃さずに受付嬢を睨んだよ。
でも、世間では付与魔法士の対応はこんなもので、ギルド職員になってもコネとか思われておしまいです。
「おまえ、今なんて言った?」
「いえいえ、前衛がいないと戦えない人が何か言ってるなぁと思っただけです」
「あなた!アレストさんがどれだけ凄いか知らないの」
「二人とも、別に僕は気にしないから、査定の邪魔はしちゃだめだよ」
二人はかなり不満そうだけど、それ以上に問題のある奴らが待合場でこちらを見ています。
そんな視線に気づかずに、アルシュナとミネルビルが怒っているけど、受付嬢から報酬を受け取り早々に離れると、出口の前にそいつらが並んで通せんぼしてきたよ。
「なんだこいつら?」
「お前ら見ない顔だな」
「それがどうしたよ、顔なんていちいち覚えてないだろう」
「そうでもないさ、俺はここの上位冒険者だからな」
4つ星と余裕ぶっているそいつは、自分で2つ名を名乗ってきて、僕は笑いそうなのを堪えたよ。
普通2つ名は、その人の凄さを表して他人が呼ぶもので、自分で名乗るモノではなかったんだ。
「剛力のジェルスト?」
「そうさ、ここでは俺を知らない奴はいねぇんだよ」
「だから何だよ、自己紹介なんて頼んでねぇぞ」
「そうじゃねぇ、そっちの付与魔法士に用があるんだよ」
僕がコネでギルド職員になったのが気に入らないらしく、何度もここに換金に来ているから文句を言ってきたんだ。
報酬も取られているかもしれないと言って来て、ミネルビルたちを戸惑わせる気でいて、合ってるかと計算させようとした。
「直ぐには計算できないだろうが、そいつは後ろでコソコソするのが得意な付与魔法士だ、きっとやってるんだよ」
「さっきから、随分な言い様だけど、ワタシたちはアレストさんを尊敬しているし、そんな人じゃないわ」
「そうだぜ、あまり舐めてると痛い目をみるぞ」
武器に手を掛けてミネルビルが威嚇したら、相手の男数名も構えて来て、僕はそこで止めました。
ギルド内で武器を抜くと、とても大変な罰金を取られるし、やるなら素手か決闘という形にした方が良いと勧めました。
「お前正気か?俺は4つ星だぞ」
「4つ星と言っても色々いるけど、君は5つ星に上がれない4つ星だからね、正直怖くない」
「なっ!」
怒って来る男に、僕は壁を越えられない原因を話すと、なんで知ってるとか驚いて来ました。
そんな事も分からないから永遠に4つ星なわけで、そんな奴は数えきれないほどいると教えたよ。
「それにねジェルスト君、2つ名は自分で名乗ってはダメだ、とても間抜けに見える」
「こ、このやろぉー!」
「おっと」
僕の挑発に乗ってしまったジェルストは、力の限りの右ストレートを繰り出して来て、僕は大振りだったから簡単に避け、そのまま足を引っかけて転ばせました。
他の男は動けず、僕は視線を向けて言ってあげる事にしたよ。
「君たちも考え直しなよ、いきがっているだけじゃ強くなれない、もっと自分を見つめ直すんだ」
「し、知った風な事言いやがって」
「風じゃなくて、僕は知ってるから言ってるんだよジェルスト」
誰しも壁にぶつかる事はあり、それを乗り越えられるのはその人の強さです。
でも、それを超えられないと違う道に進みやすく、それは大抵悪い方の道なんだ。
「今ならまだ間に合う、だから引き返してきなよ」
「な、何を言ってやがる」
「分かるはずだよジェルスト、考えを変える機会は今しかない、よく考えるんだね」
それだけ言って、僕は二人の背中を押してギルドを出ました。
ミネルビルとアルシュナは、何を言ってるのか分かっていない感じだけど、これは二人の為の布石でした。
「二人とも、僕の為に怒ってくれてありがとう、でも冷静に対処しないといけない事も理解してね」
「それは分かりますけど」
「そうだぜアレスト、あそこまで言われたら頭にくるだろう」
「そうだね・・・でも付与魔法士の扱いなんてそんなものだし、仲間が分かってくれてるだけで良いんだよ」
大切に思っている人達が分かってくれていれば良いと、二人に伝えてそれが支えであることを話しました。
それがあるから怒らないで済んでいるし我慢も出来たと、にっこりとほほ笑んで見せたよ。
「強いんですねアレストさん」
「まぁ色々あったからね、もう切り替えてるだけさ」
「だけどよ、あいつら改心なんてしないぜ」
「そうかもしれないけど、きっかけは与えた」
二人にも伝えられて、その場の気持ちだけで動かない様に教える事が出来ました。
そして、冷静に対処する大切さを教えた事で、この後起きる事にも慌てずに動く事が出来るようになったんだ。
「じゃあ、広場に行ってキョウコさんたちと合流しましょう」
「その前に、ちょっと二人に渡したいものがある、受け取ってくれるかな」
収納スキルの中に用意していたネックレスを見せて、信頼の証と差し出したんだ。
僕を分かってくれた証でもあり、もっと早く渡す予定だったけど、旅の最中ずっと渡せなかったと言い訳を伝えました。
「君たちはキョウコと一緒だったからね」
「まぁそうですね」
「だってさ、キョウコさんと夜一緒の所みたいじゃんか」
「だから渡せなかったんだ」
これからは、信頼できる仲間として扱う事を約束し、頼りにしている事も伝えました。
二人はちょっとテレていたけど、もう立派な冒険者の顔をしていたよ。
レニー・アルノ・ピュイがぐったりしていて門の列に並び、僕はキョウコの手を繋いで列が動くのを待っていました。
5日間の旅は、キョウコにはつらかったみたいで、今日は宿で相手をしなければなりません。
「それが最初の一手で、まず標的にならない事なんだよね」
「アレスト?」
「キョウコ、僕はギルドに行くから、レニーとアルノとピュイを連れて宿を取っておいてくれるかな」
「分かったわ、合流は中央広場ね」
誰でも分かる場所を合流地点にして、お金もキョウコに渡しました。
そして、僕とアルシュナとミネルビルで冒険者ギルドに向かい、受付でダンジョンの素材を提出したよ。
「これがオレたちの貰ってる報酬なんだな」
「そうだよミネルビル、すべて君たちの品で、この後は僕が一人で獲りに行ってる分だね」
「「え!」」
キョウコしか知らない事だけど、僕は資金調達の為に一人でダンジョンに入っていました。
その階層は40階で、ボスがミノタウロスと言うデカい牛が相手です。
「途中には、ミノタって小型のミノタウロスがいてね、武器もかなり高価な品ばかりを落とすよ」
「そ、そんな凄い奴らを一人で」
「うん、おかげで資金には余裕があるんだ」
「付与魔法士が偉そうに」
アルシュナたちに説明していたら、受付嬢がボソッと言って来て、アルシュナとミネルビルが聞き逃さずに受付嬢を睨んだよ。
でも、世間では付与魔法士の対応はこんなもので、ギルド職員になってもコネとか思われておしまいです。
「おまえ、今なんて言った?」
「いえいえ、前衛がいないと戦えない人が何か言ってるなぁと思っただけです」
「あなた!アレストさんがどれだけ凄いか知らないの」
「二人とも、別に僕は気にしないから、査定の邪魔はしちゃだめだよ」
二人はかなり不満そうだけど、それ以上に問題のある奴らが待合場でこちらを見ています。
そんな視線に気づかずに、アルシュナとミネルビルが怒っているけど、受付嬢から報酬を受け取り早々に離れると、出口の前にそいつらが並んで通せんぼしてきたよ。
「なんだこいつら?」
「お前ら見ない顔だな」
「それがどうしたよ、顔なんていちいち覚えてないだろう」
「そうでもないさ、俺はここの上位冒険者だからな」
4つ星と余裕ぶっているそいつは、自分で2つ名を名乗ってきて、僕は笑いそうなのを堪えたよ。
普通2つ名は、その人の凄さを表して他人が呼ぶもので、自分で名乗るモノではなかったんだ。
「剛力のジェルスト?」
「そうさ、ここでは俺を知らない奴はいねぇんだよ」
「だから何だよ、自己紹介なんて頼んでねぇぞ」
「そうじゃねぇ、そっちの付与魔法士に用があるんだよ」
僕がコネでギルド職員になったのが気に入らないらしく、何度もここに換金に来ているから文句を言ってきたんだ。
報酬も取られているかもしれないと言って来て、ミネルビルたちを戸惑わせる気でいて、合ってるかと計算させようとした。
「直ぐには計算できないだろうが、そいつは後ろでコソコソするのが得意な付与魔法士だ、きっとやってるんだよ」
「さっきから、随分な言い様だけど、ワタシたちはアレストさんを尊敬しているし、そんな人じゃないわ」
「そうだぜ、あまり舐めてると痛い目をみるぞ」
武器に手を掛けてミネルビルが威嚇したら、相手の男数名も構えて来て、僕はそこで止めました。
ギルド内で武器を抜くと、とても大変な罰金を取られるし、やるなら素手か決闘という形にした方が良いと勧めました。
「お前正気か?俺は4つ星だぞ」
「4つ星と言っても色々いるけど、君は5つ星に上がれない4つ星だからね、正直怖くない」
「なっ!」
怒って来る男に、僕は壁を越えられない原因を話すと、なんで知ってるとか驚いて来ました。
そんな事も分からないから永遠に4つ星なわけで、そんな奴は数えきれないほどいると教えたよ。
「それにねジェルスト君、2つ名は自分で名乗ってはダメだ、とても間抜けに見える」
「こ、このやろぉー!」
「おっと」
僕の挑発に乗ってしまったジェルストは、力の限りの右ストレートを繰り出して来て、僕は大振りだったから簡単に避け、そのまま足を引っかけて転ばせました。
他の男は動けず、僕は視線を向けて言ってあげる事にしたよ。
「君たちも考え直しなよ、いきがっているだけじゃ強くなれない、もっと自分を見つめ直すんだ」
「し、知った風な事言いやがって」
「風じゃなくて、僕は知ってるから言ってるんだよジェルスト」
誰しも壁にぶつかる事はあり、それを乗り越えられるのはその人の強さです。
でも、それを超えられないと違う道に進みやすく、それは大抵悪い方の道なんだ。
「今ならまだ間に合う、だから引き返してきなよ」
「な、何を言ってやがる」
「分かるはずだよジェルスト、考えを変える機会は今しかない、よく考えるんだね」
それだけ言って、僕は二人の背中を押してギルドを出ました。
ミネルビルとアルシュナは、何を言ってるのか分かっていない感じだけど、これは二人の為の布石でした。
「二人とも、僕の為に怒ってくれてありがとう、でも冷静に対処しないといけない事も理解してね」
「それは分かりますけど」
「そうだぜアレスト、あそこまで言われたら頭にくるだろう」
「そうだね・・・でも付与魔法士の扱いなんてそんなものだし、仲間が分かってくれてるだけで良いんだよ」
大切に思っている人達が分かってくれていれば良いと、二人に伝えてそれが支えであることを話しました。
それがあるから怒らないで済んでいるし我慢も出来たと、にっこりとほほ笑んで見せたよ。
「強いんですねアレストさん」
「まぁ色々あったからね、もう切り替えてるだけさ」
「だけどよ、あいつら改心なんてしないぜ」
「そうかもしれないけど、きっかけは与えた」
二人にも伝えられて、その場の気持ちだけで動かない様に教える事が出来ました。
そして、冷静に対処する大切さを教えた事で、この後起きる事にも慌てずに動く事が出来るようになったんだ。
「じゃあ、広場に行ってキョウコさんたちと合流しましょう」
「その前に、ちょっと二人に渡したいものがある、受け取ってくれるかな」
収納スキルの中に用意していたネックレスを見せて、信頼の証と差し出したんだ。
僕を分かってくれた証でもあり、もっと早く渡す予定だったけど、旅の最中ずっと渡せなかったと言い訳を伝えました。
「君たちはキョウコと一緒だったからね」
「まぁそうですね」
「だってさ、キョウコさんと夜一緒の所みたいじゃんか」
「だから渡せなかったんだ」
これからは、信頼できる仲間として扱う事を約束し、頼りにしている事も伝えました。
二人はちょっとテレていたけど、もう立派な冒険者の顔をしていたよ。
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