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3章 コスで反逆
58話 剣士なら
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「え、エリナ姉・・・これってなにかな?」
エリナ姉のお知り合いである食器屋さんから帰ると、エリナ姉が自室にアタシたちを集め、冒険者用の装備と言って沢山の服と武器を出しました。
服はアタシたちが知ってる布の鎧以外もダボダボのハカマと言うのから、おへその出る薄着の物と色々です、武器は薄い刃の大剣に片手剣、どれも見た事ない物ばかりです、普通のもあるけど、アルミクは変わった方を持って見てるわ。
「これはみんなのスタンスを考えた装備だよ、剣士と言っても色々あるからさ、それぞれ違うのを持った方が良いと思うんだ、まずアルミクはハカマで大太刀が合ってるかな」
エリナ姉からポンッと渡され、アルミクはすごく戸惑ってるわ、刃の部分が凄く長い剣はどう見てもアルミクの身長よりも長いの、エリナ姉は使い方を説明してるけど使えるのかしらね。
アルミクは力があるから一撃の威力がある武器が良いって事らしいです、そしてドミノンは片手剣を両手に持った双剣使いね。
アタシも1撃の威力を考えた大剣を受け取ったの、それの補佐をするミーオは細い刃のカタナだそうです、威力と速度、その両方を使い分け戦闘をしようとエリナ姉は言いました。
「でもさエリナ姉、この服は動きにくいぞ」
「アルミク、その武器で重要なのはね、足の位置なんだよ、動く時も独特の足運びがある、足を前後に広げて腰を落として、重く早い一撃を入れるんだ」
エリナ姉が剣を持たないで動きを見せてくれます、アルミクはそれをマネて、背中に担いだ鞘から抜き出し振ろうとしたの、でも長すぎる刃が鞘から抜けなくて困ってます、アタシたちは笑いそうよ。
服を着てないからだとエリナ姉に言われ、アタシたちはそれぞれの服を着て防具を付けました、全員が違う服装だから、なかなかカッコいいとアタシは感想を頭の中だけで言います、でもアルミクを見ていたから睨んできたわね。
「何だよサーヤ、似合わないとか言いたいのか?」
アルミクは最近背が高くなってきたの、ハカマは正直カッコいいと思ったわ、でも言わない、アタシは普通の冒険者の鎧だもの、負けた気になるわ。
普通じゃないかしら?っと返事をして、アタシは同じ冒険者装備のドミノンを褒めに行きます。
「それじゃ剣を振って見てよアルミク」
庭に移動したアタシたちは、早速武器を抜いて振ってみます、そこでアルミクは嫌がってます、また笑えるかもと、アタシたちは離れて見学よ。
「エリナ姉、また俺を笑い者にする気かよ、抜けないだろ」
まあやって見なさいっと、アルミクはガッカリしながら剣を抜きます、でもそれはさっきまでの動きじゃなかったの、ちゃんと鞘から抜け凄く鋭かったんです。
アタシたちはぼーっと見てしまったわ、不覚にもかっこいいと言っちゃったわよ、アルミクも驚いてるから聞こえてないけど、ほんと不思議よ。
「ど、どうしてだよエリナ姉!?何が変わったんだ」
「何が変わったって、装備が変わったでしょアルミク、武器に合った服を着ればそれなりに動けるよ」
そんなはずない、アタシたち4人は揃えて言いましたよ、今の動きがたまたま偶然なら
分かるけど、そんな動きじゃなかった、レベルアップのせいじゃないのは分かります、それだけアルミクの動きはすごかった、でも服のせいなはずないわよ。
エリナ姉は服装を揃える事で、すごい力を引き出せると言います、つまり農民さんたちと同じです、エリナ姉だから出来る事です。
「揃えないと今はダメだけど、強くなればそれなりに動けるようになるんだよ、だからそれまでの繋ぎだね」
「つなぎって・・・まぁいいや、要は強くなったって事だよな、早く試したいぜ」
実はアタシも楽しみです、貰った大きな剣をダンジョンで振ってみたいの、アルミクの様に無駄に振り回したりしないわ、持つだけでも分かる程の力が剣から伝わってくる、それに羽の様に軽いわ。
エリナ姉の話では、武技の様な固有の必殺技があるそうです、それを聞いてアルミクは楽しそう、まったく子供ねっとアタシは子守の気持ちです。
「でも、楽しみなのはほんとよね、ダンジョンに冒険にいけるなんて、今でも信じられない」
「ん、それに夢にも近づいた」
ミーオとアタシには夢があります、酒場ではないお料理屋さんを二人で開きたいの、エリナ姉のようなウエイトレスの服を着て、笑顔でお店を開きたい、ジューダスさんに相談してお店の手配をお願いしました、来年成人したらアタシとミーオはお店を開きます。
お金を貯める方法も与えてくれたエリナ姉の為、少しでも力になりたいんです、それにエリナ姉の衣装はかわいいから着てみたいわ。
普段着に着替え部屋に戻る時、頑張ろうねとミーオと頷きあいました、アルミクたちは遊んでるように見えるけど、二人もそうなの、頑張っているのよ、みんな早く一人前になりたい一心でいます。
「そうよ、アタシたちは早く一人前にならくちゃいけない、エリナ姉とササピー母さんの為にもね」
エリナ姉が孤児院の増設を行ったので、きっと子供が増えるんだと思う、エリナ姉のやる事は必ず理由があるもん。
冬に子供が逃げて来るのはいつもの事だけど、今年は違うわ、着替えて子供のお世話に戻ると、街の子供たちが遊んでた、みんなで協力出来る様になった、だからもう負けない。
「やっぱできないよな?とりゃっ!」
教室に入ると、アルミクとドミノンがさっきの技を使おうと頑張ってるわ、アルミクは長い木剣を鞘から出そうとして失敗してる、子供たちが笑ってるわ、間抜けよね。
アタシも笑ったのだけど、アルミクの頑張りを見て笑うのを止めました、自分の力で強くなろうとしてるの、アタシは笑う事が出来なかった。
「やるじゃないアルミク」
ミーオと一緒に素振りに参加したわ、ちょっと見直したわよ、エリナ姉に助けられてばかりじゃダメって事よね。
4人で素振りをしてるのを遠くでエリナ姉が見てる、きっと喜んでくれてる、子供たちと遊んでるけどね。
「だけどよサーヤ、お前たちは冒険者にならないんだろ?」
「そうよ、今できるのはこれね、孤児院の為には必要よ」
そうだよなとか、アルミクが言ってきたわ、そうなのよ、アタシたちはここの為に頑張ってる、自分の為なんてその後よ。
ここを出た人たちはダメな奴らばかりだもん、アタシは絶対そんなことしない、素振りを頑張るのはその為です。
「アルミク、絶対死んじゃダメだからね、無理はダメなのよ」
「分かってるよサーヤ、ドミノンと生き延びる、見てろ負けないからなサーヤ」
アタシたち4人は誓ったのよ、孤児院を守る為に絶対死なないってね、そしてアタシたちを捨てた親に見せてやるの、アタシたちはすごいんだってね。
エリナ姉のお知り合いである食器屋さんから帰ると、エリナ姉が自室にアタシたちを集め、冒険者用の装備と言って沢山の服と武器を出しました。
服はアタシたちが知ってる布の鎧以外もダボダボのハカマと言うのから、おへその出る薄着の物と色々です、武器は薄い刃の大剣に片手剣、どれも見た事ない物ばかりです、普通のもあるけど、アルミクは変わった方を持って見てるわ。
「これはみんなのスタンスを考えた装備だよ、剣士と言っても色々あるからさ、それぞれ違うのを持った方が良いと思うんだ、まずアルミクはハカマで大太刀が合ってるかな」
エリナ姉からポンッと渡され、アルミクはすごく戸惑ってるわ、刃の部分が凄く長い剣はどう見てもアルミクの身長よりも長いの、エリナ姉は使い方を説明してるけど使えるのかしらね。
アルミクは力があるから一撃の威力がある武器が良いって事らしいです、そしてドミノンは片手剣を両手に持った双剣使いね。
アタシも1撃の威力を考えた大剣を受け取ったの、それの補佐をするミーオは細い刃のカタナだそうです、威力と速度、その両方を使い分け戦闘をしようとエリナ姉は言いました。
「でもさエリナ姉、この服は動きにくいぞ」
「アルミク、その武器で重要なのはね、足の位置なんだよ、動く時も独特の足運びがある、足を前後に広げて腰を落として、重く早い一撃を入れるんだ」
エリナ姉が剣を持たないで動きを見せてくれます、アルミクはそれをマネて、背中に担いだ鞘から抜き出し振ろうとしたの、でも長すぎる刃が鞘から抜けなくて困ってます、アタシたちは笑いそうよ。
服を着てないからだとエリナ姉に言われ、アタシたちはそれぞれの服を着て防具を付けました、全員が違う服装だから、なかなかカッコいいとアタシは感想を頭の中だけで言います、でもアルミクを見ていたから睨んできたわね。
「何だよサーヤ、似合わないとか言いたいのか?」
アルミクは最近背が高くなってきたの、ハカマは正直カッコいいと思ったわ、でも言わない、アタシは普通の冒険者の鎧だもの、負けた気になるわ。
普通じゃないかしら?っと返事をして、アタシは同じ冒険者装備のドミノンを褒めに行きます。
「それじゃ剣を振って見てよアルミク」
庭に移動したアタシたちは、早速武器を抜いて振ってみます、そこでアルミクは嫌がってます、また笑えるかもと、アタシたちは離れて見学よ。
「エリナ姉、また俺を笑い者にする気かよ、抜けないだろ」
まあやって見なさいっと、アルミクはガッカリしながら剣を抜きます、でもそれはさっきまでの動きじゃなかったの、ちゃんと鞘から抜け凄く鋭かったんです。
アタシたちはぼーっと見てしまったわ、不覚にもかっこいいと言っちゃったわよ、アルミクも驚いてるから聞こえてないけど、ほんと不思議よ。
「ど、どうしてだよエリナ姉!?何が変わったんだ」
「何が変わったって、装備が変わったでしょアルミク、武器に合った服を着ればそれなりに動けるよ」
そんなはずない、アタシたち4人は揃えて言いましたよ、今の動きがたまたま偶然なら
分かるけど、そんな動きじゃなかった、レベルアップのせいじゃないのは分かります、それだけアルミクの動きはすごかった、でも服のせいなはずないわよ。
エリナ姉は服装を揃える事で、すごい力を引き出せると言います、つまり農民さんたちと同じです、エリナ姉だから出来る事です。
「揃えないと今はダメだけど、強くなればそれなりに動けるようになるんだよ、だからそれまでの繋ぎだね」
「つなぎって・・・まぁいいや、要は強くなったって事だよな、早く試したいぜ」
実はアタシも楽しみです、貰った大きな剣をダンジョンで振ってみたいの、アルミクの様に無駄に振り回したりしないわ、持つだけでも分かる程の力が剣から伝わってくる、それに羽の様に軽いわ。
エリナ姉の話では、武技の様な固有の必殺技があるそうです、それを聞いてアルミクは楽しそう、まったく子供ねっとアタシは子守の気持ちです。
「でも、楽しみなのはほんとよね、ダンジョンに冒険にいけるなんて、今でも信じられない」
「ん、それに夢にも近づいた」
ミーオとアタシには夢があります、酒場ではないお料理屋さんを二人で開きたいの、エリナ姉のようなウエイトレスの服を着て、笑顔でお店を開きたい、ジューダスさんに相談してお店の手配をお願いしました、来年成人したらアタシとミーオはお店を開きます。
お金を貯める方法も与えてくれたエリナ姉の為、少しでも力になりたいんです、それにエリナ姉の衣装はかわいいから着てみたいわ。
普段着に着替え部屋に戻る時、頑張ろうねとミーオと頷きあいました、アルミクたちは遊んでるように見えるけど、二人もそうなの、頑張っているのよ、みんな早く一人前になりたい一心でいます。
「そうよ、アタシたちは早く一人前にならくちゃいけない、エリナ姉とササピー母さんの為にもね」
エリナ姉が孤児院の増設を行ったので、きっと子供が増えるんだと思う、エリナ姉のやる事は必ず理由があるもん。
冬に子供が逃げて来るのはいつもの事だけど、今年は違うわ、着替えて子供のお世話に戻ると、街の子供たちが遊んでた、みんなで協力出来る様になった、だからもう負けない。
「やっぱできないよな?とりゃっ!」
教室に入ると、アルミクとドミノンがさっきの技を使おうと頑張ってるわ、アルミクは長い木剣を鞘から出そうとして失敗してる、子供たちが笑ってるわ、間抜けよね。
アタシも笑ったのだけど、アルミクの頑張りを見て笑うのを止めました、自分の力で強くなろうとしてるの、アタシは笑う事が出来なかった。
「やるじゃないアルミク」
ミーオと一緒に素振りに参加したわ、ちょっと見直したわよ、エリナ姉に助けられてばかりじゃダメって事よね。
4人で素振りをしてるのを遠くでエリナ姉が見てる、きっと喜んでくれてる、子供たちと遊んでるけどね。
「だけどよサーヤ、お前たちは冒険者にならないんだろ?」
「そうよ、今できるのはこれね、孤児院の為には必要よ」
そうだよなとか、アルミクが言ってきたわ、そうなのよ、アタシたちはここの為に頑張ってる、自分の為なんてその後よ。
ここを出た人たちはダメな奴らばかりだもん、アタシは絶対そんなことしない、素振りを頑張るのはその為です。
「アルミク、絶対死んじゃダメだからね、無理はダメなのよ」
「分かってるよサーヤ、ドミノンと生き延びる、見てろ負けないからなサーヤ」
アタシたち4人は誓ったのよ、孤児院を守る為に絶対死なないってね、そしてアタシたちを捨てた親に見せてやるの、アタシたちはすごいんだってね。
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