終焉の蒼空

胡蝶

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襲撃ー参ー

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 目が覚めると、私は真っ暗なところにいた。夜目がきくのでだいたいの状況はわかるけど、なにがどうなっているのかさっぱりわからない。

今はいつなんだろう。夜?あれからどのくらいたったのかしら...
というか、私やっぱり気絶したのよね。
だったら敵の城に連れていかれて、閉じ込められてるってのがだいたいのとこかしら。

狼なんか捕まえてどうするのかしら。
そうだわ、なぜ殺さなかったの?わざわざ生け捕りにする理由ってなに?なにかあるとすれば....

結局なにも思いつかずにパタンと寝そべった時、背後から小さな子供のうめき声がした。

「うぅ...」

え!?
なに、誰かいるの!?

ひたすら気配を探った。
だけどうまく掴めなくて、疲れているのかしらと思ったけど、どうもそうではないらしい。

感じることは感じるのだ。とても弱い、今にも力尽きてしまいそうな微弱な気配を。

つまり、その子供は死にそうなのだ。
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