35 / 38
第二章
15.ラーロからの贈り物
しおりを挟む
それから三日後、嬉しいことが起こった。ラーロがついにしっかりと立つことができたのだ!
エリクの手を借りてゆっくりと起き上がったラーロは、エリクが手を離すと、恐る恐る足を一歩踏み出した。もう一歩、もう一歩と歩みを進めていくが、ラーロの大きな体がよろめくことはない。目を輝かせるラーロと目が合うと、シュゼットは大きくうなずいた。
「おめでとう、ラーロ! 傷も良くなってるから、これなら外に出ても良いかもね」
「やったー!」
ラーロは羽を広げ、小さく円を描きながらサンルームの中を飛び回った。
「シュゼットたちのおかげだよ! ありがとう!」
「元気になって良かった」
シュゼットはラーロの首にギュッと抱きついた。フワフワの胸毛が、シュゼットの顔をくすぐる。ブロンはキャンキャン吠えながら、嬉しそうにラーロの足元を走り回った。
「そうだ、お礼をしなきゃね。はい、これ」
シュゼットに離れるように言うと、ラーロは軽く首を振った。すると、ゴトンッと音を立てて、ラーロの右の角が床に抜け落ちた。
「うわ、ビックリした!」
「キャンッ!」
エリクはビクッと肩を震わせ、ブロンはピョンッとその場で飛び上がった。
「まあ! わざと抜いたの?」とアンリエッタ。
「ううん。もうじき生え変わる頃だったんだ。よかったらシュゼットたちにあげる。おいしい料理をいっぱい食べて、お薬も塗ってくれて、ぼく、すっかり元気なったから、お礼がしたいんだ。高く売れるよ、ぼくらの角」
「そんなの気にしなくて良かったのに」
「ダメだよ。お母さんに怒られちゃう」
シュゼットはラーロの角にそっと触れた。ラーロの体から抜け落ちた角は、氷のようにヒンヤリと冷たくなっている。色も温かみのあるクリーム色から、冬の雲のような淡い白色に変わっている。綺麗だな、とシュゼットは思った。
「本当にもらっていいのなら、これは大事に取っておくよ。ラーロとの思い出に」
「えー、それじゃあ、お礼にならないじゃない」
「なるよ。ラーロと過ごして、すごく楽しかったもん。ずっと覚えておきたいからさ」
シュゼットが「ねえ?」と尋ねると、エリクたちは笑顔でうなずいた。
「そんなに言うなら、取っておいて。その方が本当はぼくも嬉しいし」
ラーロは照れくさそうに頬を赤くして微笑んだ。
「もちろんだよ。この角をリビングに飾っておくから、それを目印に、これからも遊びに来てね」
その後、ラーロはシュゼットとエリクが仕事へ行く前に飛び立っていった。
フェリアスが飛ぶと、空には草木の香りを含んだ爽やかな風が吹く。シュゼットはその風を浴びながら、ラーロの背中が小さくなるまで見送り続けた。
――どうかラーロがこれからは、ケガが少ない楽しい日々を送れますように。
そう願いながら。
「――……って、感動的に分かれたのに」
「ラーロの仕業だよな」
「たぶんねえ」
「キューン」
シュゼットたちはキッチンガーデンの様子を茫然としながら見つめた。
ラーロがシュゼットたちの元を離れた翌日。
シュゼットのキッチンガーデンにはフェリアスの他に、グリフォン、ペリュトン、サテュロス、一角獣など、数えきれないほどの魔獣や魔族がいた。
「おいしい料理は?」
「ここを怪我したんだ」
「良い庭だね」
誰もが同じようなことを言っている。シュゼットはその生き物の波に近づいて行った。
「ちょちょちょ、ちょっと待って! それぞれの話は順番に聞くから! もちろん怪我をしてる子優先で! ……でも、その前に一つ聞いても良い?」
全員がシュゼットに注目する。
「誰に言われてここに来たの?」
全員が口をそろえて「ラーロ!」と答えた。
「ラーロが、困ったり、お腹が空いたりしたら、シュゼットの家に行けって」とグリフォン。
「怪我した時も行けって言ってたわ」とペリュトン。
「それから、綺麗な庭も見れるって」とサテュロス。
「あと、お礼をいっぱい持って行けって。シュゼットが売っても良いって思えるくらいの」
一角獣はそう言うと、首を下ろして、自分の首に下がっていたネックレスを外した。キラキラと輝く大きな石が十二個ついたネックレスだ。
「ダイヤモンドがそれだけあれば、一つくらい売ってくれるでしょう」
「ダ、ダイヤモンド!」
シュゼットが声を上げると、エリクがククッと笑った。
「ラーロなりに気にしてたんだな。シュゼットが自分の角を売らなかったの」
「人間が生きるには、お金が必要だってわかってたのね。賢い子だから」
シュゼットはダイヤモンドのネックレスを震える手で持ち上げながら、「それにしてもやりすぎだよ」と苦笑いをした。
こうして、シュゼットのもとには、よく魔獣や魔族がやってくるようになった。
みんなお礼を持って、食べ物を求めたり、怪我や病気を相談したりしに来た。
魔獣や魔族たちの相手をしている間は、嫌がらせのことも、ロラの家であったことも、シュゼットは少しも思い出さなかった。思い出す暇がないの方が正しいかもしれない。しかしシュゼットは、エリクの言った通り、時間を決めて悩み、それ以外の時は愉快な魔獣や魔族と話をしていると、元気が湧いてくる自分がいることに気が付いていた。
「ラーロは、羽と角以外にも素敵なものをくれたね」
シュゼットは書き物机の椅子に腰を掛けながら、ラーロの羽を手の中でくるくると回した。カンテラの光を受け、フェリアスの羽はキラキラと光った。
エリクの手を借りてゆっくりと起き上がったラーロは、エリクが手を離すと、恐る恐る足を一歩踏み出した。もう一歩、もう一歩と歩みを進めていくが、ラーロの大きな体がよろめくことはない。目を輝かせるラーロと目が合うと、シュゼットは大きくうなずいた。
「おめでとう、ラーロ! 傷も良くなってるから、これなら外に出ても良いかもね」
「やったー!」
ラーロは羽を広げ、小さく円を描きながらサンルームの中を飛び回った。
「シュゼットたちのおかげだよ! ありがとう!」
「元気になって良かった」
シュゼットはラーロの首にギュッと抱きついた。フワフワの胸毛が、シュゼットの顔をくすぐる。ブロンはキャンキャン吠えながら、嬉しそうにラーロの足元を走り回った。
「そうだ、お礼をしなきゃね。はい、これ」
シュゼットに離れるように言うと、ラーロは軽く首を振った。すると、ゴトンッと音を立てて、ラーロの右の角が床に抜け落ちた。
「うわ、ビックリした!」
「キャンッ!」
エリクはビクッと肩を震わせ、ブロンはピョンッとその場で飛び上がった。
「まあ! わざと抜いたの?」とアンリエッタ。
「ううん。もうじき生え変わる頃だったんだ。よかったらシュゼットたちにあげる。おいしい料理をいっぱい食べて、お薬も塗ってくれて、ぼく、すっかり元気なったから、お礼がしたいんだ。高く売れるよ、ぼくらの角」
「そんなの気にしなくて良かったのに」
「ダメだよ。お母さんに怒られちゃう」
シュゼットはラーロの角にそっと触れた。ラーロの体から抜け落ちた角は、氷のようにヒンヤリと冷たくなっている。色も温かみのあるクリーム色から、冬の雲のような淡い白色に変わっている。綺麗だな、とシュゼットは思った。
「本当にもらっていいのなら、これは大事に取っておくよ。ラーロとの思い出に」
「えー、それじゃあ、お礼にならないじゃない」
「なるよ。ラーロと過ごして、すごく楽しかったもん。ずっと覚えておきたいからさ」
シュゼットが「ねえ?」と尋ねると、エリクたちは笑顔でうなずいた。
「そんなに言うなら、取っておいて。その方が本当はぼくも嬉しいし」
ラーロは照れくさそうに頬を赤くして微笑んだ。
「もちろんだよ。この角をリビングに飾っておくから、それを目印に、これからも遊びに来てね」
その後、ラーロはシュゼットとエリクが仕事へ行く前に飛び立っていった。
フェリアスが飛ぶと、空には草木の香りを含んだ爽やかな風が吹く。シュゼットはその風を浴びながら、ラーロの背中が小さくなるまで見送り続けた。
――どうかラーロがこれからは、ケガが少ない楽しい日々を送れますように。
そう願いながら。
「――……って、感動的に分かれたのに」
「ラーロの仕業だよな」
「たぶんねえ」
「キューン」
シュゼットたちはキッチンガーデンの様子を茫然としながら見つめた。
ラーロがシュゼットたちの元を離れた翌日。
シュゼットのキッチンガーデンにはフェリアスの他に、グリフォン、ペリュトン、サテュロス、一角獣など、数えきれないほどの魔獣や魔族がいた。
「おいしい料理は?」
「ここを怪我したんだ」
「良い庭だね」
誰もが同じようなことを言っている。シュゼットはその生き物の波に近づいて行った。
「ちょちょちょ、ちょっと待って! それぞれの話は順番に聞くから! もちろん怪我をしてる子優先で! ……でも、その前に一つ聞いても良い?」
全員がシュゼットに注目する。
「誰に言われてここに来たの?」
全員が口をそろえて「ラーロ!」と答えた。
「ラーロが、困ったり、お腹が空いたりしたら、シュゼットの家に行けって」とグリフォン。
「怪我した時も行けって言ってたわ」とペリュトン。
「それから、綺麗な庭も見れるって」とサテュロス。
「あと、お礼をいっぱい持って行けって。シュゼットが売っても良いって思えるくらいの」
一角獣はそう言うと、首を下ろして、自分の首に下がっていたネックレスを外した。キラキラと輝く大きな石が十二個ついたネックレスだ。
「ダイヤモンドがそれだけあれば、一つくらい売ってくれるでしょう」
「ダ、ダイヤモンド!」
シュゼットが声を上げると、エリクがククッと笑った。
「ラーロなりに気にしてたんだな。シュゼットが自分の角を売らなかったの」
「人間が生きるには、お金が必要だってわかってたのね。賢い子だから」
シュゼットはダイヤモンドのネックレスを震える手で持ち上げながら、「それにしてもやりすぎだよ」と苦笑いをした。
こうして、シュゼットのもとには、よく魔獣や魔族がやってくるようになった。
みんなお礼を持って、食べ物を求めたり、怪我や病気を相談したりしに来た。
魔獣や魔族たちの相手をしている間は、嫌がらせのことも、ロラの家であったことも、シュゼットは少しも思い出さなかった。思い出す暇がないの方が正しいかもしれない。しかしシュゼットは、エリクの言った通り、時間を決めて悩み、それ以外の時は愉快な魔獣や魔族と話をしていると、元気が湧いてくる自分がいることに気が付いていた。
「ラーロは、羽と角以外にも素敵なものをくれたね」
シュゼットは書き物机の椅子に腰を掛けながら、ラーロの羽を手の中でくるくると回した。カンテラの光を受け、フェリアスの羽はキラキラと光った。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです
転生したらチートすぎて逆に怖い
至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん
愛されることを望んでいた…
神様のミスで刺されて転生!
運命の番と出会って…?
貰った能力は努力次第でスーパーチート!
番と幸せになるために無双します!
溺愛する家族もだいすき!
恋愛です!
無事1章完結しました!
婚姻初日、「好きになることはない」と宣言された公爵家の姫は、英雄騎士の夫を翻弄する~夫は家庭内で私を見つめていますが~
扇 レンナ
恋愛
公爵令嬢のローゼリーンは1年前の戦にて、英雄となった騎士バーグフリートの元に嫁ぐこととなる。それは、彼が褒賞としてローゼリーンを望んだからだ。
公爵令嬢である以上に国王の姪っ子という立場を持つローゼリーンは、母譲りの美貌から『宝石姫』と呼ばれている。
はっきりと言って、全く釣り合わない結婚だ。それでも、王家の血を引く者として、ローゼリーンはバーグフリートの元に嫁ぐことに。
しかし、婚姻初日。晩餐の際に彼が告げたのは、予想もしていない言葉だった。
拗らせストーカータイプの英雄騎士(26)×『宝石姫』と名高い公爵令嬢(21)のすれ違いラブコメ。
▼掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
【書籍化決定】断罪後の悪役令嬢に転生したので家事に精を出します。え、野獣に嫁がされたのに魔法が解けるんですか?
氷雨そら
恋愛
皆さまの応援のおかげで、書籍化決定しました!
気がつくと怪しげな洋館の前にいた。後ろから私を乱暴に押してくるのは、攻略対象キャラクターの兄だった。そこで私は理解する。ここは乙女ゲームの世界で、私は断罪後の悪役令嬢なのだと、
「お前との婚約は破棄する!」というお約束台詞が聞けなかったのは残念だったけれど、このゲームを私がプレイしていた理由は多彩な悪役令嬢エンディングに惚れ込んだから。
しかも、この洋館はたぶんまだ見ぬプレミアム裏ルートのものだ。
なぜか、新たな婚約相手は現れないが、汚れた洋館をカリスマ家政婦として働いていた経験を生かしてぴかぴかにしていく。
そして、数日後私の目の前に現れたのはモフモフの野獣。そこは「野獣公爵断罪エンド!」だった。理想のモフモフとともに、断罪後の悪役令嬢は幸せになります!
✳︎ 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
王子殿下はブリュレが好きらしい
cyaru
恋愛
リシェルは4年間の交際を経て結婚をしたセルジオという夫がいた。
恋愛結婚でこの先もずっと一緒だと思っていたが、結婚して2か月目にセルジオの両親が新居に転がり込んできて同居となってしまった。
舅、姑の言動に耐え、セルジオには何度も現状打破を申し入れるが、一向に進展がない。
2年目のある日、セルジオの兄ヨハネスから事実を知らされたリシェル。
リシェルの知らない所で決められていた同居、そしてリシェルの知らない生活費。
その上セルジオは不貞をしていた。
リシェルは別れる事を決意した。
いなくなったリシェルを探すセルジオ。
そんな折、偶々シュトーレン王国を訪れていたカスタード王国の王子ラカント。
訪問の理由としての大義名分はセラミックの売り込みだが本音は兄パルスのお嫁さん探し。欲に目が眩んだ令嬢はゴロゴロ転がっていてもなかなか「これは!」という令嬢には巡り会えない。
宿泊先のキジネ公爵とその義弟ミケネ侯爵に「リシェルを預かってほしい」と頼まれ、手ぶらで帰国するよりは…っとリシェルと共にカスタード王国に帰国したのだが、リシェルを一目見たとたんにパルスが溶けたマシュマロのようになってしまった?!
↑例の如くかなり省略しています。<(_ _)>
☆結婚の在り方についてはオリジナル設定
注意事項~この話を読む前に~
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。舞台は異世界の創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる