19 / 73
第19話 出会い
しおりを挟む
フェンディル・ワーグスト、サイクロプスとして生まれたが人間の様な見た目をし一族から嫌われた男……彼は忌み嫌われ続けた故に愛と言うものを知らなかった。
だがとある国で出会った少女がフェンディルに愛を教えてくれた。
不死鳥が王冠を被るシンプルな紋章が刻まれた旗が街中に並ぶ、周りの人々は国王生誕50周年を祝うために活気で満ちて居た。
その中を一人ボロボロのコートを羽織り歩く青年、彼が若かりし頃のフェンディルだった。
腰に携えた剣は2メートルは超えるフェンディルが持つと短剣の様に小さく見えて居た。
「楽しそうな街だ」
笑顔の人々を見てボソッと呟く、フェンディルは風の噂でこの国の事を聞いた。
セルナルド王国、人口50万人と少なく、兵士の数も他国に劣るものの豊富な資源とライノルドと言う絶対的な強さを持つ騎士のおかげで何の不安も無く暮らせる比較的平和な国だった。
そして何よりこの国の国民は全員では無いが他種族に理解があるとの事だった。
サイクロプス達の村で居場所の無いフェンディル、この国なら居場所を見つけられる……そんな気がして居た。
辺りをキョロキョロと見回し歩く、周りよりも一際大きいフェンディルは周りの注目を自然と集めて居た。
だが人間の様な見た目が幸いし、サイクロプスと言うのはバレて居なかった。
「これからどうするか……」
ポケットから取り出した麻の小さな袋を逆さまにしてお金を勘定する、宿代も合わせて1週間も保たない程しか残金は無かった。
「困ったな……」
この国で住むにしても職が無ければ何も出来ない……だがフェンディルには戦うと言う事以外取り柄が無かった。
サイクロプスとして生まれたフェンディル、だが生まれてすぐに捨てられた。
そこからどうやって物心付くまで生きたかは知らない、だが気が付けばフェンディルは森の中でひっそりと生きて居た。
それ故に今の今まで戦うと言う行為以外の事をしたことが無かった。
今後の不安に頭を悩ましていると路地の方から微かだが悲鳴が聞こえた。
その声にフェンディルは悲鳴の聞こえた方を向く、周りの人々は何も気がついて居ない様子だった。
助ける為に……と言うよりは好奇心だった。
何が起こっているのか、その思いで踏み入れた路地裏、それがフェンディルの運命を変える事となる。
「誰か居るのか?」
少し大きめな声で呼び掛ける、だが声は返って来なかった。
随分と奥まで入って来たが声の主は居ない、フェンディルは進んで居た方向に背を向けようとした、だがその時再び声が聞こえた。
「誰か……助けて!」
その声はすぐ近くだった。
だが曲がり角のない一本道に人は居ない、フェンディルは上を見上げると建物の屋上に一瞬だけ人影を見た。
「まさか……上か?」
恐る恐るジャンプして一気に屋上へと飛び乗る、するとそこには3人の盗賊に連れ去られようとしている赤く綺麗な髪をした青と金の瞳をした少女が恐怖に耐える表情をして居た。
その表情を見たフェンディルの身体は盗賊が喋るよりも先に動いて居た。
「おま……」
盗賊がフェンディルの存在に気がついた数秒後に少女の手を掴んで居た盗賊の一人が後頭部に衝撃を与えられ意識を失う、そして残りの二人の頭を掴み互いに頭突きさせ合うとそのまま地面に寝転がせた。
「こんなものか」
盗賊を片付けフェンディルはグッと伸びをする、そして少女に視線を移すと恐怖に耐える表情では無く、驚いた表情をして居た。
「貴方……強いのね!」
「あ、あぁ」
さっきまでの恐怖を感じさせない程に元気な声で詰め寄り言う少女、その行動にフェンディルは少し驚いて居た。
生まれてから人間と話したのは数えられる程度、話した人はこの身長と筋骨隆々な体格を恐れて居た……だが彼女はそんな事気にもして居なかった。
そんな少女にフェンディルは驚き、興味を抱いた。
自身を恐る人間や自分を捨てたサイクロプス一族にはろくな奴が居ない……そう思って居たフェンディルにとっては人に興味を抱くと言うのは珍しい事だった。
「でも……貴方人間じゃ無いわよね?」
難しそうな表情をしてそう言い放った少女の言葉にフェンディルは固まった。
何故一目でバレたのか、見た目に関しては人間と遜色がない筈だった。
「何故分かった?俺はサイクロプスだがこの通り見た目は人間に近い」
「私の右目、常に『サーチ』の魔法が発動されてるの」
そう言って金色の目を指差す少女、よく見ると黒目の部分が魔法陣になって居た。
「常に魔法を……魔力はどうなっているんだ?辛くないのか?」
「分からない……でも生まれた時からそうだったから」
そう言って笑う少女、魔法を使えるからこそ分かる、魔力が無くなれば酷い疲れに襲われる、最悪な時は吐き気や頭痛もする……辛く無いなんて言葉は嘘の筈だった。
「そんな事より貴方お仕事してるの?」
「うっ……仕事はしてない、昔は傭兵をしてたが旅をするのに辞めてしまった」
「ふーん、それじゃあ私を守ってよ!」
そう唐突に提案をする少女、その言葉にフェンディルは首を傾げた。
「何故見ず知らずの俺を雇う?しかもサイクロプスだぞ?」
少女の言葉の真意が分からなかった。
助けたのは確か、だが助けた理由は金銭を要求する目的かも知れない、それに自分はサイクロプス、滅多にバレはしないが分かっているのなら側に置いておきたい訳がない……少女の言動は理解出来なかった。
「そんな事簡単よ、私が面白そうと思ったからよ!」
そう言って眩しい笑顔を見せる少女、その言葉にフェンディルは不思議と笑って居た。
「ハハッ……おかしな奴だ」
「よく言われるわ、私はジーニャ、貴方は?」
「俺は……フェンディル・ワーグストだ」
ジーニャが差し出した小さな手を握ってそう伝えるフェンディル、するとジーニャは『良い名前ね』と微笑んで言った。
この会話がフェンディルにとって人生で初めてのまともな会話だった。
だがとある国で出会った少女がフェンディルに愛を教えてくれた。
不死鳥が王冠を被るシンプルな紋章が刻まれた旗が街中に並ぶ、周りの人々は国王生誕50周年を祝うために活気で満ちて居た。
その中を一人ボロボロのコートを羽織り歩く青年、彼が若かりし頃のフェンディルだった。
腰に携えた剣は2メートルは超えるフェンディルが持つと短剣の様に小さく見えて居た。
「楽しそうな街だ」
笑顔の人々を見てボソッと呟く、フェンディルは風の噂でこの国の事を聞いた。
セルナルド王国、人口50万人と少なく、兵士の数も他国に劣るものの豊富な資源とライノルドと言う絶対的な強さを持つ騎士のおかげで何の不安も無く暮らせる比較的平和な国だった。
そして何よりこの国の国民は全員では無いが他種族に理解があるとの事だった。
サイクロプス達の村で居場所の無いフェンディル、この国なら居場所を見つけられる……そんな気がして居た。
辺りをキョロキョロと見回し歩く、周りよりも一際大きいフェンディルは周りの注目を自然と集めて居た。
だが人間の様な見た目が幸いし、サイクロプスと言うのはバレて居なかった。
「これからどうするか……」
ポケットから取り出した麻の小さな袋を逆さまにしてお金を勘定する、宿代も合わせて1週間も保たない程しか残金は無かった。
「困ったな……」
この国で住むにしても職が無ければ何も出来ない……だがフェンディルには戦うと言う事以外取り柄が無かった。
サイクロプスとして生まれたフェンディル、だが生まれてすぐに捨てられた。
そこからどうやって物心付くまで生きたかは知らない、だが気が付けばフェンディルは森の中でひっそりと生きて居た。
それ故に今の今まで戦うと言う行為以外の事をしたことが無かった。
今後の不安に頭を悩ましていると路地の方から微かだが悲鳴が聞こえた。
その声にフェンディルは悲鳴の聞こえた方を向く、周りの人々は何も気がついて居ない様子だった。
助ける為に……と言うよりは好奇心だった。
何が起こっているのか、その思いで踏み入れた路地裏、それがフェンディルの運命を変える事となる。
「誰か居るのか?」
少し大きめな声で呼び掛ける、だが声は返って来なかった。
随分と奥まで入って来たが声の主は居ない、フェンディルは進んで居た方向に背を向けようとした、だがその時再び声が聞こえた。
「誰か……助けて!」
その声はすぐ近くだった。
だが曲がり角のない一本道に人は居ない、フェンディルは上を見上げると建物の屋上に一瞬だけ人影を見た。
「まさか……上か?」
恐る恐るジャンプして一気に屋上へと飛び乗る、するとそこには3人の盗賊に連れ去られようとしている赤く綺麗な髪をした青と金の瞳をした少女が恐怖に耐える表情をして居た。
その表情を見たフェンディルの身体は盗賊が喋るよりも先に動いて居た。
「おま……」
盗賊がフェンディルの存在に気がついた数秒後に少女の手を掴んで居た盗賊の一人が後頭部に衝撃を与えられ意識を失う、そして残りの二人の頭を掴み互いに頭突きさせ合うとそのまま地面に寝転がせた。
「こんなものか」
盗賊を片付けフェンディルはグッと伸びをする、そして少女に視線を移すと恐怖に耐える表情では無く、驚いた表情をして居た。
「貴方……強いのね!」
「あ、あぁ」
さっきまでの恐怖を感じさせない程に元気な声で詰め寄り言う少女、その行動にフェンディルは少し驚いて居た。
生まれてから人間と話したのは数えられる程度、話した人はこの身長と筋骨隆々な体格を恐れて居た……だが彼女はそんな事気にもして居なかった。
そんな少女にフェンディルは驚き、興味を抱いた。
自身を恐る人間や自分を捨てたサイクロプス一族にはろくな奴が居ない……そう思って居たフェンディルにとっては人に興味を抱くと言うのは珍しい事だった。
「でも……貴方人間じゃ無いわよね?」
難しそうな表情をしてそう言い放った少女の言葉にフェンディルは固まった。
何故一目でバレたのか、見た目に関しては人間と遜色がない筈だった。
「何故分かった?俺はサイクロプスだがこの通り見た目は人間に近い」
「私の右目、常に『サーチ』の魔法が発動されてるの」
そう言って金色の目を指差す少女、よく見ると黒目の部分が魔法陣になって居た。
「常に魔法を……魔力はどうなっているんだ?辛くないのか?」
「分からない……でも生まれた時からそうだったから」
そう言って笑う少女、魔法を使えるからこそ分かる、魔力が無くなれば酷い疲れに襲われる、最悪な時は吐き気や頭痛もする……辛く無いなんて言葉は嘘の筈だった。
「そんな事より貴方お仕事してるの?」
「うっ……仕事はしてない、昔は傭兵をしてたが旅をするのに辞めてしまった」
「ふーん、それじゃあ私を守ってよ!」
そう唐突に提案をする少女、その言葉にフェンディルは首を傾げた。
「何故見ず知らずの俺を雇う?しかもサイクロプスだぞ?」
少女の言葉の真意が分からなかった。
助けたのは確か、だが助けた理由は金銭を要求する目的かも知れない、それに自分はサイクロプス、滅多にバレはしないが分かっているのなら側に置いておきたい訳がない……少女の言動は理解出来なかった。
「そんな事簡単よ、私が面白そうと思ったからよ!」
そう言って眩しい笑顔を見せる少女、その言葉にフェンディルは不思議と笑って居た。
「ハハッ……おかしな奴だ」
「よく言われるわ、私はジーニャ、貴方は?」
「俺は……フェンディル・ワーグストだ」
ジーニャが差し出した小さな手を握ってそう伝えるフェンディル、するとジーニャは『良い名前ね』と微笑んで言った。
この会話がフェンディルにとって人生で初めてのまともな会話だった。
0
お気に入りに追加
282
あなたにおすすめの小説
ステータス999でカンスト最強転移したけどHP10と最低ダメージ保障1の世界でスローライフが送れません!
矢立まほろ
ファンタジー
大学を卒業してサラリーマンとして働いていた田口エイタ。
彼は来る日も来る日も仕事仕事仕事と、社蓄人生真っ只中の自分に辟易していた。
そんな時、不慮の事故に巻き込まれてしまう。
目を覚ますとそこはまったく知らない異世界だった。
転生と同時に手に入れた最強のステータス。雑魚敵を圧倒的力で葬りさるその強力さに感動し、近頃流行の『異世界でスローライフ生活』を送れるものと思っていたエイタ。
しかし、そこには大きな罠が隠されていた。
ステータスは最強だが、HP上限はまさかのたった10。
それなのに、どんな攻撃を受けてもダメージの最低保証は1。
どれだけ最強でも、たった十回殴られただけで死ぬ謎のハードモードな世界であることが発覚する。おまけに、自分の命を狙ってくる少女まで現れて――。
それでも最強ステータスを活かして念願のスローライフ生活を送りたいエイタ。
果たして彼は、右も左もわからない異世界で、夢をかなえることができるのか。
可能な限りシリアスを排除した超コメディ異世界転移生活、はじまります。
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
【3部完結】ダンジョンアポカリプス!~ルールが書き変った現代世界を僕のガチャスキルで最強パーティーギルド無双する~
すちて
ファンタジー
謎のダンジョン、真実クエスト、カウントダウン、これは、夢であるが、ただの夢ではない。――それは世界のルールが書き変わる、最初のダンジョン。
無自覚ド善人高校生、真瀬敬命が眠りにつくと、気がつけばそこはダンジョンだった。得たスキルは『ガチャ』!
クラスメイトの穏やか美少女、有坂琴音と何故か共にいた見知らぬ男性2人とパーティーを組み、悪意の見え隠れする不穏な謎のダンジョンをガチャスキルを使って善人パーティーで無双攻略をしていくが……
1部夢現《ムゲン》ダンジョン編、2部アポカリプスサウンド編、完結済。現代ダンジョンによるアポカリプスが本格的に始まるのは2部からになります。毎日12時頃更新中。楽しんで頂ければ幸いです。
月夜の猫屋
来条恵夢
ファンタジー
「あの世」と「この世」の仲介人たちの生と死の狭間での話。
「あるときは怪しい喫茶店 またあるときは不気味な雑貨屋 またまたあるときは謎の何でも屋しかしてその実態は――」
「その名も虚しい、幽霊たちの迷子センター」
「決め台詞を! おまけに、虚しいって何、虚しいって!」
ひねくれぼっちが異世界転生したら雑兵でした。~時には独りで瞑想したい俺が美少女とイケメンと魔物を滅すらしい壮大冒険譚~
アオイソラ
ファンタジー
おっす! 俺エルドフィン!(声は野沢雅子じゃねぇぞ!)
ぼっち現代が虚無虚無ぷりんでサヨナラしたらファンタジーぽい世界の18歳に転生してた!
転生後の世界って飯は不味いわ、すぐ死ぬわ、娯楽も少ないわ、恋愛要素ないわ、風呂は入れないわで、全っ然つまんないし、別にチートキャラでもなく雑魚だし、いっそまた次に逝ってもいいかな、なんて思ってたんだけど、そんなモブ人生がどうも様子がおかしくなってきたゾっ!
プラチナブロンドの睫毛をキラキラさせて、可愛い瞳のワルキューレたんが俺に迫るのだ。
「やらぬのか? 契約は成された。我のすべては汝の思うがままだ」
えぇーっいいの?! やりますっ! やらせてくださいっ! やらいでかっ!
「人間と魔物の戦いが始まったくらいの昔の話、大戦争にうちの祖先が関わってたって言い伝えがある。魔剣も、その時の祖先が持ってたもので、神から貰った神器だって話なんだ」
顔に恐怖を貼り付けたイケメンも俺に迫るのだ。
「助けてくれ…」
おうっ! 任しとけっ相棒!! だがあえて言おうっBLはねぇっっ!
一度死んだくらいで人はそんなに変わりませんっ…デフォは愚痴愚痴、不平不満ディスり節を炸裂し続ける、成長曲線晩成型?のひねくれぼっちが異世界転生したらの物語。
イケメンホイホイ、ヒロイン体質?の主人公がスーパーハニーなワルキューレ達と大活躍?!
北欧神話と古代ノルウェーをモチーフにした、第四の壁ぶっ壊しまくりの壮大な冒険譚!
※ カクヨム、なろうにも掲載しています。カクヨムにはおまけストーリー・作成資料なども紹介してます☺️❤️
「カクヨム」「アオイソラ」でどぞ☆彡
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる