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最後の魔法編
第195話 許しておくれ
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呪われた魂、呪われた運命、姉弟喧嘩が始まってしまった。
「見てよこの力❗️溢れて!溢れて溢れて!止まんないよー❗️」
ナージャの拳は軽々と家を吹き飛ばす。
「ポルターガイスト!」
ローズはすぐに吹き飛んだ家の残骸を浮かせてナージャへと叩き落とす。
「技はちゃんと当てないと、どんなに強くても当たんなきゃ意味無いのよ」
「効かないよ!えっと..呪力纏い❗️」
瓦礫を跳ね除けながら飛び出したナージャの体から怨念が更に噴き出す。
「あら、使えるようになったのね。でもまだまだ力の無駄が多いようね。お姉ちゃんがお手本見せてあげる❗️」
ローズの体からも禍々しい力が吹き出し始める。
「白夜、ありがとう...超怨念・裏神子ノ玉」
呪いの力は本来、恨みなどの負の感情に比例していく。しかし、今のローズは違った。感謝と共に大鎌を地面に突き刺し、黒い巫女を呼び出した。
『さぁさぁ祝いましょう。この運命を...そして呪いましょう。この運命を』
巫女はローズの巫女服となる。
ローズ、私の分の力も使って、貴方の思いは私の思い。貴方の呪いは私の呪い。
「お着替え?なんで?」
「これはパパとママ、ナージャや里のみんなが知らない事よ。こっちに来て白夜に教えてもらったの。ああ、白夜って言うのは、そこのお姉さんね」
鎌は刃を納め、棍となる。
「私が扱う呪力は人間の方が使うのが上手かったみたいね。これが正装、まぁ白夜もまだ着たことは無いみたいだけど」
ローズの力は高まり続ける。
「アンタの事が憎かった。アンタが生まれてからパパもママもおかしくなった。私はまるで居ない子みたいに扱われた。でも最後までアンタを嫌いになれなかった。愛おしかった...だからこれで終わらせる」
「僕は..僕はお姉ちゃんより強いんだ❗️だからお姉ちゃんを殺...あ、アレ?」
ナージャは動きを止め、頭を抑え始める。体中からの嘆き声が困惑する声に変わる。
(俺はどうなるんだ!?)
(私の体を返して!)
(ワシの息子の仇はお前じゃない!)
「哀れな..無理矢理集められた怨念達が正気を取り戻し始めてきた。もうじき、弟さんの体も」
無意識に白夜は涙を流していた。彼女にとって、もう助からぬ者達が死してなお苦しみ続ける事に耐えられなかった。
「あ、あれ?僕の体..せっかく生き返ったのに...そうか、そうだよ。僕はお姉ちゃんに..」
「祝呪祓い」
棍で軽く突かれたナージャは力が抜けたように倒れる。
(なぁぁぁぁ!)
(極楽じゃー!)
(昇天ー!)
ナージャの中に潜む怨念達が天へと戻って行く。
「へ..?何..これ?」
ナージャの足は粉々に砕ける。
「ナージャ!」
ローズは弟が地面に落ちる前に抱える。
「ナージャ..」
「お姉ちゃん...へへへ...僕..楽しかったなぁ...」
「もういいわ...これ以上」
「大好きだよ..お..姉ちゃん」
ナージャはすぐに粉々になって、天へと帰ってしまった。
「ナージャ..また、また助けられなかった..また、うぅ..」
今までこんな悲しそうにわんわん声を荒げて泣くローズを見た事が無い。だって無理よ、弟さんを2度も救えなかったんだから。あと少しで手が届いたのに届かなかった。
100年以上生きてたってローズはまだ子供。こんな悲しみ耐えられるわけがない。許せない、ローズにこんな思いをさせたヤツがどうしても憎い。
「誰がこんな事を...」
「それは僕だよ」
悲しみに明け暮れる間もなく白夜達の後ろに悪魔が現れた。
「お前は!?」
「やぁ、久しぶり。前にあったのはあの島かな?」
やって来たのはマモンだ。
「見てよこの力❗️溢れて!溢れて溢れて!止まんないよー❗️」
ナージャの拳は軽々と家を吹き飛ばす。
「ポルターガイスト!」
ローズはすぐに吹き飛んだ家の残骸を浮かせてナージャへと叩き落とす。
「技はちゃんと当てないと、どんなに強くても当たんなきゃ意味無いのよ」
「効かないよ!えっと..呪力纏い❗️」
瓦礫を跳ね除けながら飛び出したナージャの体から怨念が更に噴き出す。
「あら、使えるようになったのね。でもまだまだ力の無駄が多いようね。お姉ちゃんがお手本見せてあげる❗️」
ローズの体からも禍々しい力が吹き出し始める。
「白夜、ありがとう...超怨念・裏神子ノ玉」
呪いの力は本来、恨みなどの負の感情に比例していく。しかし、今のローズは違った。感謝と共に大鎌を地面に突き刺し、黒い巫女を呼び出した。
『さぁさぁ祝いましょう。この運命を...そして呪いましょう。この運命を』
巫女はローズの巫女服となる。
ローズ、私の分の力も使って、貴方の思いは私の思い。貴方の呪いは私の呪い。
「お着替え?なんで?」
「これはパパとママ、ナージャや里のみんなが知らない事よ。こっちに来て白夜に教えてもらったの。ああ、白夜って言うのは、そこのお姉さんね」
鎌は刃を納め、棍となる。
「私が扱う呪力は人間の方が使うのが上手かったみたいね。これが正装、まぁ白夜もまだ着たことは無いみたいだけど」
ローズの力は高まり続ける。
「アンタの事が憎かった。アンタが生まれてからパパもママもおかしくなった。私はまるで居ない子みたいに扱われた。でも最後までアンタを嫌いになれなかった。愛おしかった...だからこれで終わらせる」
「僕は..僕はお姉ちゃんより強いんだ❗️だからお姉ちゃんを殺...あ、アレ?」
ナージャは動きを止め、頭を抑え始める。体中からの嘆き声が困惑する声に変わる。
(俺はどうなるんだ!?)
(私の体を返して!)
(ワシの息子の仇はお前じゃない!)
「哀れな..無理矢理集められた怨念達が正気を取り戻し始めてきた。もうじき、弟さんの体も」
無意識に白夜は涙を流していた。彼女にとって、もう助からぬ者達が死してなお苦しみ続ける事に耐えられなかった。
「あ、あれ?僕の体..せっかく生き返ったのに...そうか、そうだよ。僕はお姉ちゃんに..」
「祝呪祓い」
棍で軽く突かれたナージャは力が抜けたように倒れる。
(なぁぁぁぁ!)
(極楽じゃー!)
(昇天ー!)
ナージャの中に潜む怨念達が天へと戻って行く。
「へ..?何..これ?」
ナージャの足は粉々に砕ける。
「ナージャ!」
ローズは弟が地面に落ちる前に抱える。
「ナージャ..」
「お姉ちゃん...へへへ...僕..楽しかったなぁ...」
「もういいわ...これ以上」
「大好きだよ..お..姉ちゃん」
ナージャはすぐに粉々になって、天へと帰ってしまった。
「ナージャ..また、また助けられなかった..また、うぅ..」
今までこんな悲しそうにわんわん声を荒げて泣くローズを見た事が無い。だって無理よ、弟さんを2度も救えなかったんだから。あと少しで手が届いたのに届かなかった。
100年以上生きてたってローズはまだ子供。こんな悲しみ耐えられるわけがない。許せない、ローズにこんな思いをさせたヤツがどうしても憎い。
「誰がこんな事を...」
「それは僕だよ」
悲しみに明け暮れる間もなく白夜達の後ろに悪魔が現れた。
「お前は!?」
「やぁ、久しぶり。前にあったのはあの島かな?」
やって来たのはマモンだ。
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