僕と精霊〜The last magic〜

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最後の魔法編

第173話 屍と共に

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 ジャン達はそれぞれの敵と互角の攻防を繰り広げていた。

「速攻で戦力分散とは運の悪いヤツめ」
「うるせぇ、お前なんか俺達だけで充分だ!」
(そうです。貴様のような輩に負けるような我々ではありません)
ザルの体から水の魔力が溢れ出す。

「サラさんとの修行の成果見せてやるぜ❗️」
「下界の者修行なぞ、我々天使にとってままごとに過ぎんわ!」
「(共鳴奏操きょうめいそうそうけん❗️)」
精霊石の輝きと共にメイデンが入り込んでいる武器の形状が変わり始める。


「...!」
サンドーガの斬撃が空間を斬り裂き、穴が生まれる。
「ジャン!コイツ前より強くなってる!」
「分かってる!この姿も長くは保たない。一気に決める!」
「おう!」
ジャンは魔刀をを構え、パンプは大量の宝石を作り出す。

「「ふう!」」
水色の宝石が砕けると共に発生した風に乗り2人は高速移動でサンドーガを囲む。

「「りん!」」
砕けた緑色の宝石から飛び出したツタがサンドーガを縛り、2人の分身が大量に現れる。

「....」
サンドーガは居合の構えを取り、2人の本体の気配を探る。

「「!」」
ジャンの分身達は魔銃でパンプの分身達は赤い宝石で一斉に攻撃を始める。

「....っ!」
サンドーガは体勢を崩して膝を地面につける。

「「ざん‼️」」
最後に砕けた茶色の宝石から山が飛び出してサンドーガを上空へと押し上げる。

「「オラァァァ‼️‼️」」
サンドーガよりも更に天高い上空から2人が拳を振り下ろした。
「....っ!!」
作り出した山を破壊しながら2人の一撃は地面に巨大なクレーターを作り出した。

「これでどうだ!この!」
「や、やばい、そろそろ時間切れ...だ...」
精霊石の輝きが収まり、2人は体から煙を排出しながら元の姿に戻る。

「....💢!」
「マジかよ」
「やべ」
脱力状態の2人の前に傷を再生させたサンドーガがクレーターから姿を現す。

「...!」
居合の構えと斬撃がほぼ同時であった。2人はバラバラに斬り裂かれた。...はずだが無事であった。

「な、なんだ?」
「あー❗️」
「パンプ、また強くなったな。だが辛そうなら俺も加勢するぜ」
「兄ちゃん❗️」
パンプにとって兄の背中がまた一段と大きなものに見えた。


「....!」
「くっ!私ではまだヤツを倒すほどの力がないという事ですか」
ウリエラは体力の消耗もあり、少しずつだがベルゴンドに押され始めた。

「....❗️」
「くっ..!」
「シャイニングベール❗️」
「....っ!」
突如ウリエラの前に現れた光の壁がベルゴンドを弾き飛ばす。

「あ、ああ...」
「ウリエラ、どうした?腰が抜けてるぞ。仕方ない、私も加勢しよう」
懐かしき友達の翼がそこにはあった。

死んだはずのガブリラとザンパが現れた。





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