僕と精霊〜The last magic〜

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絶海の孤島編

第132話 霧の中

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 霧へ飛び込んだアドロンは奥に潜んでいた悪魔に斬りかかる。

「ぎっ?お前、なんでオデの場所わかった?」
「やっぱりいやがったか!早速だが死んでもらう❗️」
ブクブクに膨れた肥満体を小さな羽で虫のように器用に飛んでいる悪魔はアドロンの攻撃を避ける

「お前、危ないヤツ!オデ頑張る!」
悪魔は体から煙を噴射させ、霧を更に濃くする
「隠れやがったか!」

「ブヒヒヒ!お前なんで眠らないか分かんないけどオデが倒して食う!見えないだろ~見えないだろ~ブヒヒヒ!」
あらゆる方向から悪魔の笑い声が聞こえてくる

「腹立つ野郎だ、こっちは見えねぇってのに俺らの位置を把握してやがる!そっちがその気ならこっちだって!混沌の鎧ルシルフル‼️」
アドロンは全身を鎧に変形させ身を固める

「姿を変えても無駄無駄!このオデの攻撃で倒してやる」
悪魔は体を丸めて突進をしては霧の中へ消え、突進しては霧の中へと消えた。しかし、弾力のある巨体はアドロンに傷をつける事は出来なかった。

「そのまま突っ込んできなぁ‼️反逆者リベンジモード❗️」
アドロンはそのまま鎧から大量のトゲを生やす
「ブヒョヒョ!何をしても...ブギャアァァ‼️」
考え無しに突っ込んできた悪魔は見事に串刺しになり拘束される

「おーし、捕まえたぜブタ野郎...もうこんな事できないようにいっぱい懲らしめなきゃね」
アドロンは捕らえた悪魔を串刺しにしたまま電気を浴びせる

「ブブブブブ!ヒヒヒヒヒヒヒ❗️こ、このォォ‼️」
「なっ!くそ!」
強力な電気に苦しむ悪魔はアドロン向けて煙を噴射し、拘束を解く

「ブヒヒヒ!流石のお前も直接煙を吸えば寝るはず」
「なにしやがるテメェ」
「ブヒー!効いてない!?」

「俺にはその類の攻撃は効かねんだよ、さてお遊びはここまでだ」
「ぶ、人間の分際でオデの技が効かないなんて!ここは逃げる!」
悪魔は海へ飛び込んで器用によ泳ぎ始める

「やばっ!アイツ逃げるよ!...逃すか!」
アドロンは最大の電気を溜める
「ひぃ!ひぃ!ひぃ!」

「サンダーブラスト‼️」
「ひぃっ!ギャアア‼️」
両手から放たれた極太の電撃光線は悪魔を貫く

 無事に悪魔を倒す事ができた。しかし、霧は晴れなかった
「霧は晴れねぇか...この悪魔が原因じゃないって事?...いや、たしかにこの霧はあの悪魔の仕業に違いない」
何か妙だとアドロンは考え込む、だがどれだけ考えようとも霧は晴れない

 そして世が明け、皆が目を覚ました。





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