僕と精霊〜The last magic〜

一般人

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兄弟の絆編

父ちゃんは?

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11年前 放課後 ベクトル家

「「ただいまー!」」
「おかえり、ちゃんと勉強したかい?」

「「うん!」」
「よーし、じゃあ手洗いうがいしておやつにでもしようか」
「「わーい!」」


「ねぇねぇ母ちゃん」
「どうしたレート?」

「学校のみんなが言ってたんだけどさ、僕達にも父ちゃんっているの?」
「あー!言ってた言ってた!普通の家には母ちゃんと父ちゃんがいるって言ってたよ!」

「家に父ちゃんは居ないよ」
「「えー!なんで?」」

「そりゃ母ちゃん1人で大丈夫ながらに決まってるじゃないか」
「えー!じゃあ家は普通じゃないの?」

「何言ってんだい、母ちゃんにラートとレート。それが家にとって普通。うちはうち、よそはよそ」
「なんだ家も普通なのか!」

「じゃあ母ちゃん結婚してないの?」
「そだよ」

「じゃあ俺、大きくなったら母ちゃんと結婚する!」
「あー!ずるい!僕が結婚するの!」

「ふふふ、それじゃあ2人が大きくなるのが楽しみね」
お茶菓子を食べながらミールは微笑んだ







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