284 / 747
番外編
番外編 パンプ、人間になる その1
しおりを挟む
これは僕が2年生の頃の冬の話。あの日は雪がすごくて町のみんなは驚いていた。でも僕達はもっと驚く事件に遭遇したんだ
バーン家 ジャンの部屋 朝7:00
いつも通りの朝が来た。寒いから布団を出たくないけどそろそろ起きないと遅刻しちゃうしなぁ
「ジャン!ジャン!おーきろ!」
いつも通りパンプが僕の腹の上で跳ねて起こしに来た。だが何かおかしい、いつもよりやけに重い、てか苦しいし痛い
「パンプ、起きるから...起きる起きる」
僕は目を擦りながらお腹の上に立っている男の子を抱きかかえた。....男の子?全裸?
僕の目の前に立っていたのはどう見ても1~2歳くらい赤ん坊だった
「あれ?....なんだ夢か」
夢の中でくらい寝たって文句は
「寝るなー!おーきーろー!」
「ブベェ!夢じゃないの!?」
赤ん坊とはいえ思い切り腹を踏まれるのは普通に苦しい。だがこれで夢でない事が分かった。
しかし、この赤ん坊は一体...親戚に子供は居ないはずだし、まさか隠し子?いやいやありえない
「僕はどこからやって来たのかな?」
「?何言ってるんだ?」
「何って..君のお名前は何かな?」
「何言ってんだジャン、パンプだ、パンプ!」
「へぇパンプね...パンプ?」
まだ寝ぼけてるのかな、赤ん坊がパンプ...パンプが人間?パンプが...
「えぇー‼️」
優雅な朝に叫んでしまった。みんなが驚いて僕の部屋に集まった
「ジャン様!」
「どうしたジャン!」
「朝からどうした?」
「なんだなんだ?」
「あっ!ジャンさんおはようございます」
「なんの騒ぎだ?」
「あっ!みんな!おはよう!」
パンプと名乗る赤ん坊はみんなの方を振り向いて手を振る
「「「「「「????」」」」」」
皆同じ顔をして赤ん坊を見つめる
「どうしたんだそんな顔して?あっ!アミィ!腹減った!卵焼きあるか?」
「「「「「「えええぇ~~‼️‼️」」」」」」
いつも通りの朝のはずが一家全員びっくり仰天。目の前の光景に固まる
「ん?オレの顔になんか付いてるのか?」
「あ、あなた本当にパンプちゃん?」
「何言ってるんだよアミィ、オレはオレだぞ」
赤ん坊?パンプは目線を合わせてくれたアミィの頬をつねる
「いたた、夢じゃないわね」
「パ、パンプさん鏡です」
ツイスターが持ってきた鏡に映ったのは間違い無くどう見ても人間だった
「うぶぅー❗️なんだこれ!?オレがルナみたいになってる!」
「気付いて無かったのかよ」
この中で1番驚いたのはパンプだった
「ジャン!どうなってんだ!なんでオレが人間になってるんだ!?しかもなんか寒いぞ!」
「裸だからだ!てか、他に変な所はない?」
僕の問いにパンプは体中をペタペタ触りながら異変を探る
「んーと、ここがムズムズする」
パンプが指差したのは股間であった
「え?」
「まさか...」
「あ~なんかスッキリしてくるぞ!」
「ぁっ....」
ちょろちょろと僕の服に液体がかかった。声にならない声が少し漏れた
「変なの、なぁアミィなんでこの象みたいなヤツからビームが出るんだ?」
「パンプちゃん、これはね...服を持ってきてあげるわ」
母さんは自室の方へ行ってしまった
「パ、パぱぱぱ、パンプ?おしっこしたな?」
「おしっこ?なんだそりゃ」
「今のビームだよ、ものすごく汚いんだ」
「?うーん?ごめん?」
パジャマを脱ぎ捨てて制服に着替えた。なんかもうこのパジャマは着る気が起きない
「まぁとりあえず、朝食でも取ったらどうだ?」
父さんは呑気に階段を降りて行った
「さぁパンプ様は私が運びますよ」
「うわぁ!離せセバス!1人でできる!」
パンプはセバスの拘束を解いて走りだす
「その体で階段は危ないですよ」
「へへーんだ!飛べば関係ないもんね!えいっ!」
パンプは助走をつけて飛ぶ
「ぷぎゃっ!」
助走をした時点で気付くべきだった。パンプは飛ぶ時に助走をしない、当然顔から転んだ
「パンプさん!」
「大丈夫ですか?」
「結構エグい音がしたぞ」
「うう...ゔぅ..えぇーん❗️いだいよぉ~‼️」
普段のパンプではあり得ない程大きな泣き声が近所中に響いた
バーン家 ジャンの部屋 朝7:00
いつも通りの朝が来た。寒いから布団を出たくないけどそろそろ起きないと遅刻しちゃうしなぁ
「ジャン!ジャン!おーきろ!」
いつも通りパンプが僕の腹の上で跳ねて起こしに来た。だが何かおかしい、いつもよりやけに重い、てか苦しいし痛い
「パンプ、起きるから...起きる起きる」
僕は目を擦りながらお腹の上に立っている男の子を抱きかかえた。....男の子?全裸?
僕の目の前に立っていたのはどう見ても1~2歳くらい赤ん坊だった
「あれ?....なんだ夢か」
夢の中でくらい寝たって文句は
「寝るなー!おーきーろー!」
「ブベェ!夢じゃないの!?」
赤ん坊とはいえ思い切り腹を踏まれるのは普通に苦しい。だがこれで夢でない事が分かった。
しかし、この赤ん坊は一体...親戚に子供は居ないはずだし、まさか隠し子?いやいやありえない
「僕はどこからやって来たのかな?」
「?何言ってるんだ?」
「何って..君のお名前は何かな?」
「何言ってんだジャン、パンプだ、パンプ!」
「へぇパンプね...パンプ?」
まだ寝ぼけてるのかな、赤ん坊がパンプ...パンプが人間?パンプが...
「えぇー‼️」
優雅な朝に叫んでしまった。みんなが驚いて僕の部屋に集まった
「ジャン様!」
「どうしたジャン!」
「朝からどうした?」
「なんだなんだ?」
「あっ!ジャンさんおはようございます」
「なんの騒ぎだ?」
「あっ!みんな!おはよう!」
パンプと名乗る赤ん坊はみんなの方を振り向いて手を振る
「「「「「「????」」」」」」
皆同じ顔をして赤ん坊を見つめる
「どうしたんだそんな顔して?あっ!アミィ!腹減った!卵焼きあるか?」
「「「「「「えええぇ~~‼️‼️」」」」」」
いつも通りの朝のはずが一家全員びっくり仰天。目の前の光景に固まる
「ん?オレの顔になんか付いてるのか?」
「あ、あなた本当にパンプちゃん?」
「何言ってるんだよアミィ、オレはオレだぞ」
赤ん坊?パンプは目線を合わせてくれたアミィの頬をつねる
「いたた、夢じゃないわね」
「パ、パンプさん鏡です」
ツイスターが持ってきた鏡に映ったのは間違い無くどう見ても人間だった
「うぶぅー❗️なんだこれ!?オレがルナみたいになってる!」
「気付いて無かったのかよ」
この中で1番驚いたのはパンプだった
「ジャン!どうなってんだ!なんでオレが人間になってるんだ!?しかもなんか寒いぞ!」
「裸だからだ!てか、他に変な所はない?」
僕の問いにパンプは体中をペタペタ触りながら異変を探る
「んーと、ここがムズムズする」
パンプが指差したのは股間であった
「え?」
「まさか...」
「あ~なんかスッキリしてくるぞ!」
「ぁっ....」
ちょろちょろと僕の服に液体がかかった。声にならない声が少し漏れた
「変なの、なぁアミィなんでこの象みたいなヤツからビームが出るんだ?」
「パンプちゃん、これはね...服を持ってきてあげるわ」
母さんは自室の方へ行ってしまった
「パ、パぱぱぱ、パンプ?おしっこしたな?」
「おしっこ?なんだそりゃ」
「今のビームだよ、ものすごく汚いんだ」
「?うーん?ごめん?」
パジャマを脱ぎ捨てて制服に着替えた。なんかもうこのパジャマは着る気が起きない
「まぁとりあえず、朝食でも取ったらどうだ?」
父さんは呑気に階段を降りて行った
「さぁパンプ様は私が運びますよ」
「うわぁ!離せセバス!1人でできる!」
パンプはセバスの拘束を解いて走りだす
「その体で階段は危ないですよ」
「へへーんだ!飛べば関係ないもんね!えいっ!」
パンプは助走をつけて飛ぶ
「ぷぎゃっ!」
助走をした時点で気付くべきだった。パンプは飛ぶ時に助走をしない、当然顔から転んだ
「パンプさん!」
「大丈夫ですか?」
「結構エグい音がしたぞ」
「うう...ゔぅ..えぇーん❗️いだいよぉ~‼️」
普段のパンプではあり得ない程大きな泣き声が近所中に響いた
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
弾撃の魔術師 ~魔法を弾く魔法使い~
カタナヅキ
ファンタジー
主人公の「レイト」は一流の魔術師を目指して魔法学園に入ったが、同級生の女子生徒を庇った際に事件を起こしたせいで退学を言い渡された。彼が在学中に覚えたの防御魔法だけであり、家族の元にも戻らずに冒険者として自立するために冒険者養成学校に入学した。そこでも勉強が苦手な女の子を助けたり、影を操る少年と友達になったり、試験にて魔物に襲われている女の子を救う。
冒険者となった彼の元に過去に助けられた者たちが集まり、優れた能力を持つ仲間が傍にいるせいでレイトは他の人間から強い仲間に寄生する冒険者と馬鹿にされる。しかし、他の人間にどんな風に言われようとレイトは構わず、防御魔法を極めて子供の頃から憧れていた「魔術師」になる事を目指す――
※久々の新作です!!お楽しみください!!
まさか転生?
花菱
ファンタジー
気付いたら異世界? しかも身体が?
一体どうなってるの…
あれ?でも……
滑舌かなり悪く、ご都合主義のお話。
初めてなので作者にも今後どうなっていくのか分からない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる