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過去との決着編
第93話 全てを水に流す
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パンプはジャンを掴んで何処かへ飛んで行ってしまった。学園には誰も残っていない、何も残っていない。沈む夕日に学園の残骸は照らされながらもみるみると影に飲まれていった
「€☆÷1÷÷○○」
「なんだって!?もう移動したのか!場所は...!?行くよメル!」
「〆○#」
モニーとメルは学園に到着と同時に来た方向へ全速力で戻った
クラムはザル達を担いで走り、バーン家に到着した
「此処だよな?」
(さっき来たじゃないですか!此処ですよ!さぁ扉を開けてください)
クラムはツイスターに言われた通りに扉を開けようとしたが両手が塞がってたのでドアノブを咥えて器用に開ける
(あー!もう!なんでも口に入れる癖は直すように言ってたじゃないですか!)
「しからないらろ、ろうてふさぎゃってうんだかあ」
「もう!今アミィさんを呼んできますから、クラムさんは皆さんを運んでくださいね」
ツイスターはクラムの体から飛び出してアミィの元へ向かう
「えっと靴を脱ぐんだっけ?」
クラムは不慣れな足使いで靴を脱いで部屋に入る
上空
パンプは暴れるジャンを取り押さえながら一直線にある方向へ飛び続けていた
「ウルギャアアァァ‼️」
「ジャン❗️最後の警告だ‼️元に戻れぇ‼️」
「ウシャアアァァ‼️」
パンプの最後の警告すらジャンに届く事は無かった
「ジャンがこのままずっとこうだったらオレ嫌だ!アミィも!ユウスケも!セバスも!ルナも!」
「ガアァ❗️ガアァ❗️」
パンプの力は強くなる
「アドロンも!スカルドも!ツイスターも!」
「ギャウ❗️」
「みんなみんな❗️嫌なんだぁぁ‼️」
パンプはそのまま急降下を始める
「パンピー!」
「アンタは行かせな」
「邪魔するな❗️」
アスモンはレヴィアンの顔面に翼で切り傷を加える
「くっ!顔は辞めてって言ってるでしょ~‼️」
レヴィアンは自身の翼に身を包み込んで球体になる
「ま、マズイ!おいお前達!時間を稼げ!」
「「「「キキキー!」」」」
アスモンの髪から無数のコウモリ使い魔が飛び出て来た
「アスモンはパンピーを!」
アスモンも高度を落としてパンプの後を追う
「うおおぉ‼️」
「ウッ...!ガッ!ガッ!」
パンプはがっしりとジャンを掴んであの場所に落ちた。激しい音と共に2人は落ちたが周りに血やバラバラになった体が広がる事はなかった。
何故なら2人が落ちた場所は河川敷の川だったからだ。
水中でもパンプはジャンを離さずにいた。だがその必要はない、ジャンは着水をした時点で気絶をしていた
「ゴボボボボボ...がぼっ!こぽっ」
小さな破裂音と共にジャンは空気と黒いモヤのような物を全て吐き出した
「び、白夜!今のって!」
「ジャンさん!それにパンプさんも!」
河川敷に待機をしていた白夜達は川に落ちる2人を目の当たりにした。白夜は一瞬考えてすぐに行動に出た
「あ!白夜!」
川に飛び込む白夜にローズは遅れをとってしまった
「お姉ちゃん!」
「カナメちゃんは此処で待ってて!」
「で、でも!お姉ちゃんが!」
「大丈夫、お姉ちゃんは私が助けに行くから、約束できる?」
「う、うん」
「良い子ね」
ローズはカナメの頭を撫でて川に飛び込む
「パンピー❗️」
アスモンも川の中に飛び込む
(そろそろ出ないと本当にジャンが死んじゃうな...もう大丈夫だな、あれ?白夜とローズ、それにアスモン...どうして此処に)
パンプは仮死状態に近いジャンを担いで少しずつ水面の方へ浮上していく
(ジャンさん!今助けますからね!)
(もー待ってよ白夜!)
(パンピー❗️)
「ぷはぁ❗️苦しかった!...ごめんジャン、この方法しか無かった。ジャンは水に浸かると気絶するから..ジャンを止めるにはこれしか」
パンプは涙を流しながらジャンが飲み込んでしまった水を吐かせる
「「「ぷはぁ!◽️◽️◽️‼️」」」
水面から顔を出した3人はそれぞれ違う事を一斉に叫ぶ
「パンプ!早くソイツを陸に上げないと本気で死ぬわよ!忘れたの!?」
ローズは力一杯怒鳴ってパンプ達を引っ張りながら陸へ向かう
「そうわさせないわよ」
「「「「!?」」」」
皆が声がした空を見上げると人型のワニの見た目をしたレヴィアンが何かの構えを取っていた
「まとめて死んじゃえ」
レヴィアンが指を鳴らすと川の流れが変わり始めた。水はパンプ達を飲み込んで遠く遠くへと流れていく
「ふふふ...まぁこれでぜーんぶ水に流してあげるわ」
レヴィアンは高笑いをあげて元の姿に戻る
『『『『死ーね!死ーね!』』』』
『気持ち悪ーい!』
『うわぁ!みんなー!嘘つきジャンが来たぞ~!』
「うぅ.....」
皆はどこまで流されてしまうのか
「€☆÷1÷÷○○」
「なんだって!?もう移動したのか!場所は...!?行くよメル!」
「〆○#」
モニーとメルは学園に到着と同時に来た方向へ全速力で戻った
クラムはザル達を担いで走り、バーン家に到着した
「此処だよな?」
(さっき来たじゃないですか!此処ですよ!さぁ扉を開けてください)
クラムはツイスターに言われた通りに扉を開けようとしたが両手が塞がってたのでドアノブを咥えて器用に開ける
(あー!もう!なんでも口に入れる癖は直すように言ってたじゃないですか!)
「しからないらろ、ろうてふさぎゃってうんだかあ」
「もう!今アミィさんを呼んできますから、クラムさんは皆さんを運んでくださいね」
ツイスターはクラムの体から飛び出してアミィの元へ向かう
「えっと靴を脱ぐんだっけ?」
クラムは不慣れな足使いで靴を脱いで部屋に入る
上空
パンプは暴れるジャンを取り押さえながら一直線にある方向へ飛び続けていた
「ウルギャアアァァ‼️」
「ジャン❗️最後の警告だ‼️元に戻れぇ‼️」
「ウシャアアァァ‼️」
パンプの最後の警告すらジャンに届く事は無かった
「ジャンがこのままずっとこうだったらオレ嫌だ!アミィも!ユウスケも!セバスも!ルナも!」
「ガアァ❗️ガアァ❗️」
パンプの力は強くなる
「アドロンも!スカルドも!ツイスターも!」
「ギャウ❗️」
「みんなみんな❗️嫌なんだぁぁ‼️」
パンプはそのまま急降下を始める
「パンピー!」
「アンタは行かせな」
「邪魔するな❗️」
アスモンはレヴィアンの顔面に翼で切り傷を加える
「くっ!顔は辞めてって言ってるでしょ~‼️」
レヴィアンは自身の翼に身を包み込んで球体になる
「ま、マズイ!おいお前達!時間を稼げ!」
「「「「キキキー!」」」」
アスモンの髪から無数のコウモリ使い魔が飛び出て来た
「アスモンはパンピーを!」
アスモンも高度を落としてパンプの後を追う
「うおおぉ‼️」
「ウッ...!ガッ!ガッ!」
パンプはがっしりとジャンを掴んであの場所に落ちた。激しい音と共に2人は落ちたが周りに血やバラバラになった体が広がる事はなかった。
何故なら2人が落ちた場所は河川敷の川だったからだ。
水中でもパンプはジャンを離さずにいた。だがその必要はない、ジャンは着水をした時点で気絶をしていた
「ゴボボボボボ...がぼっ!こぽっ」
小さな破裂音と共にジャンは空気と黒いモヤのような物を全て吐き出した
「び、白夜!今のって!」
「ジャンさん!それにパンプさんも!」
河川敷に待機をしていた白夜達は川に落ちる2人を目の当たりにした。白夜は一瞬考えてすぐに行動に出た
「あ!白夜!」
川に飛び込む白夜にローズは遅れをとってしまった
「お姉ちゃん!」
「カナメちゃんは此処で待ってて!」
「で、でも!お姉ちゃんが!」
「大丈夫、お姉ちゃんは私が助けに行くから、約束できる?」
「う、うん」
「良い子ね」
ローズはカナメの頭を撫でて川に飛び込む
「パンピー❗️」
アスモンも川の中に飛び込む
(そろそろ出ないと本当にジャンが死んじゃうな...もう大丈夫だな、あれ?白夜とローズ、それにアスモン...どうして此処に)
パンプは仮死状態に近いジャンを担いで少しずつ水面の方へ浮上していく
(ジャンさん!今助けますからね!)
(もー待ってよ白夜!)
(パンピー❗️)
「ぷはぁ❗️苦しかった!...ごめんジャン、この方法しか無かった。ジャンは水に浸かると気絶するから..ジャンを止めるにはこれしか」
パンプは涙を流しながらジャンが飲み込んでしまった水を吐かせる
「「「ぷはぁ!◽️◽️◽️‼️」」」
水面から顔を出した3人はそれぞれ違う事を一斉に叫ぶ
「パンプ!早くソイツを陸に上げないと本気で死ぬわよ!忘れたの!?」
ローズは力一杯怒鳴ってパンプ達を引っ張りながら陸へ向かう
「そうわさせないわよ」
「「「「!?」」」」
皆が声がした空を見上げると人型のワニの見た目をしたレヴィアンが何かの構えを取っていた
「まとめて死んじゃえ」
レヴィアンが指を鳴らすと川の流れが変わり始めた。水はパンプ達を飲み込んで遠く遠くへと流れていく
「ふふふ...まぁこれでぜーんぶ水に流してあげるわ」
レヴィアンは高笑いをあげて元の姿に戻る
『『『『死ーね!死ーね!』』』』
『気持ち悪ーい!』
『うわぁ!みんなー!嘘つきジャンが来たぞ~!』
「うぅ.....」
皆はどこまで流されてしまうのか
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