僕と精霊〜The last magic〜

過去との決着編

第81話 ニ者面談

　龍神学園の前で大爆発が起きた。モニーは逃れる事が出来たがジャンはゼロ距離で巻き込まれてしまった。

　辺りは瓦礫が散らばった更地となった。幸い学園は校庭がめちゃくちゃになっただけで校舎まで爆発届かなかった

「学園長...どういうつもりだ！」
モニーは学園長に剣を向ける
「どくのだモニー前会長」
学園長は瓦礫を杖に変形させて構える

「どくわけにはいかない、あなたは何を考えているんだ！」
「ならば仕方ない、消えてもらう」
杖に膨大な熱が集中し強大な火球が生み出される

「桁違いだ、数秒でも隙をついてジャン君を回収して逃げるよ！」
「€☆<」
モニーも剣に魔力を集中させる

「ファイアボール❗️」
「ストリダン‼️」
伸びた刀身から金切り音が鳴り始め巨大な火球を貫く

「案外通用するな」
「ならばこれで」
学園長の背後に無数の火球が生み出される

「嘘だろ...気張るなぁ」
モニーはため息を吐いて剣を地面に刺す
「重音弾！軽音弾！合奏❗️」
２つの音弾が混ざり合い、耳障りな音を放つ音弾が完成する

「合奏弾・不協和音砲アンサンブル・ディソナンス‼️」
「メテオファイア‼️」
巨大な音弾と無数の火球がぶつかり合い、激しい光が発生する

「クソ！少しは効いてくれよ...」
モニーの期待は簡単にへし折られる。学園長は無傷の状態だった

「遊びは終わりにしよう」
「嘘だろ、今の結構本気だったんだけど...」
「バインドチェーン」
「ぐっ！」
魔力の鎖がモニーを縛り付ける

「エクスプロージョン❗️」
(やばっ！魔力も遮断されたよ)
「メル！逃げろ！」
モニーは縛られながらも剣を投げ捨てる

「>>」
「いいから逃げろ！50m以上は離れるなよ！」
モニーは共鳴を解いて、できる限りメルにダメージいかないように準備をする

　魔弾が着実にモニーの方へ近づいてゆく
(死ぬなよ僕)
モニーは瞳を閉じて覚悟を決める

「吸魔壁きゅうまへき」
「？」
間一髪の所でモニーの目の前に巨大な壁が現れる

「危ない所だったわ、間に合って良かった」
「あなたは！？」
「それにしても学園長、貴方ともあろうお方がこんな子どもに本気を出すなんて少し大人気ないんじゃないんですか？」

「むぅ..貴様は..」
「びっくりしましたよ突然パンプちゃんが血を吐いて倒れた時は...もしかしてジャンに何かあったんじゃないかって思って此処へ来てみたら、ウチの子が随分とお世話になりましたね」
「アミィ・バーン」
なんとやって来たのはアミィだった

「いくら学園長でも私の家族に手を出すのであれば、問答無用消えてもらいますよ」
アミィは落ちていた木の枝を杖に変形させて構える

　
「ええ！なんでママと学園長が！？...話が見えてこない」
「戦っているようですね」
「危ないんじゃないか？」
騒ぎを聞きつけたアドロン達は学園から飛び出してくる

「アドロン！危ないから下がっててちょうだい！」
「で、でもママが」
「早く❗️」
「は、はい！」
アドロン達は普段アミィが見せることのない形相にびくつきながらも避難を始める

「そういう事か」
学園長は火球をアドロン達の方へ放つ
「うわっ！...スカルド❗️」
「ま、間に合わない！」
「キャア！」
アドロン達は火球から逃れようと全力で走り出すが、火球はどこまでも追いかけて来た

「モンスターマジック❗️」
アミィの杖から獣の頭の影が飛び出して火球を食べる
「サイクロン！ボルテックス！」
アミィは更に影に風と電気の魔法を食べさせる

「言いましたよね、子どもに手を出さないでくださいって...本気で怒りますよ」
「グルルル‼️」
影の口元で３つの魔力が混ざり合い１つになる

「ヘルフレイムノヴァ」
「三位一体....三元ノ息さんげんのいき❗️」
学園長の放った黒い火球と影が吐き出した魔力の息が激しくぶつかり合う