184 / 747
摩訶不思議!精霊界編
第62話 御伽話の伝説
しおりを挟む
パンプに起き始めた異変。ジャン達は必死にパンプの名前を叫ぶ
「パンプ❗️」
「ああぁぐぅ❗️」
「「「「うわぁ!」」」」
パンプのおでこの宝石から衝撃波が広がり、ジャン達を吹き飛ばす
「ジャン殿!このままではパンプがパンプでなくなる!」
「どういう事?」
2人は衝撃波に耐えながら会話を続ける
「昔、母さんから聞いた話だ..御伽話だと思っていたのだが」
「一体パンプに何が!」
「アレは覚醒、その昔おでこに赤い宝石を持つカーバンクルが生贄にされた仲間の仇を取るために一族を絶滅ギリギリまで追い詰めた言われる存在」
「それって暴走?」
「正確には違う、アレも本来の姿だ。邪な感情は無い、ただ防衛本能が自分と仲間達を守れと激しく刺激をしているだけだ」
「アアアァァァ‼️」
パンプの毛並みが逆立ち、おでこの宝石が角のように肥大化していく
「とにかくパンプを止めないと」
「もうダメだ、おそらくああなってしまえば...」
「諦め切れるか!僕は行く!」
ジャンは衝撃波に負けぬ気迫で前へ前へと進み、パンプの元へと寄り添う
「パンプ❗️」
「ジャ...ン❗️」
互いの精霊石の波長が激しくぶつかり合い、心と心で強く存在を認識させる。いつものパンプが戻って来てくれる方法はもうこれしか無い
(そうだ僕だ、何怖がってんだよお前らしく無い)
(だって!オレもこうなってたかもしれないんだぞ!怖いに決まってるだろ!)
(だけどならなかった、だからこうして僕らは出会えたんだ)
(そんなのたまたまだろ!オレみたいなヤツが今まで数え切れないほど殺されてたんだ!最後はオレの代わりに母ちゃんが!ほっといてくれ!)
(そんな自暴自棄になるなよ、だから僕らでアイツを倒してこれ以上犠牲を出さないようにするんだろ?)
(うぅ!良い事ばかり言って!ジャンはオレみたいに辛い思いをしてないからそう言えるんだ!)
(...辛い思いか、確かにパンプと出会ってからはどんな事が起きても辛いなんて思わなかったよ)
(ほらみろ!辛い思いなんてしてないんだ!)
(パンプは凄いよ..まだ赤ん坊だっていうのに...こんな辛い思いばっかだって言うのに生きていけるなんて...僕なんて何度も生きる事から逃げようとしたって言うのに)
(どういう事だよ!辛い思いをしてないのに!)
(パンプと出会う前、僕の人生は地獄みたいなものだったよ。思い出したくもない、吐き気がする。みんなが嫌いになりそうにもなった。誰にも話した事も無い、知っているのは母さんとセバスだけ、パンプにも話したくなかった)
(なんで?)
(こんな事知られたら、いくらパンプでも僕から離れていく、みんなが僕の周りから居なくなる。同じ事で笑い合える友達が本気で好きになった子が居なくなる。それが怖かったから...)
(オレはどんな理由があってもジャンから離れたくない!)
(そうだよね..パンプばかり辛い事をみんなに見られて嫌だったよね。それに比べて僕は..隠してばかりだ)
(オレ、ジャンの昔の事もっと知りたい!そうすればもっと分かり合える気がする)
(そうだよね、それじゃあ僕の記憶を共有するね)
(ああ)
2人の精霊石が同じタイミングで点滅をするとパンプは元の姿に戻る
「ジャン、ごめん。オレ酷い事言った、自分だけが辛いと思ってた」
「良いんだ、僕も昔はそう考えてた」
「なんかオレらってすごく似てるな」
「そうだね」
辺りは焼け野原だと言うのに2人はお互いの顔を見ながら笑い合う
「パンプ!無事か!」
「2人とも大丈夫か?」
「怪我は?」
「体に異変は?」
みんなが駆け寄って来てくれた。色んな事で心配もしてくれた。僕達の為に本気で焦ってくれた
「なぁジャン、オレらって幸せなんだな」
「そうだね」
周りに心配をされながら2人はさらに笑う
「よし!気持ちも整った、もう挫けない。だろ?」
「おうよ!オレらで絶対にアイツをぶっ倒してやる!」
パンプは宝石を身に纏い、竜の姿になる
「みんな乗れ!一気にアイツの所まで飛んでくぞ!」
「ちゃっちゃっと終わらせるか」
もちろんジャンが1番最初に乗り込む
「おいおい、まとまるのは危険だって言ってのによ、良いぜ乗った」
次に乗ったのはアドロンだ
「随分と強くなったな、これもジャン殿のおかげか」
ザンパも乗る
「死ぬか生きるか、やるなら思い切りだよな」
「はいな!」
ラートとボノムも乗った
「攻撃がきたら俺らでカバーすれば良い」
「そうですね」
ザルが乗り、みんな乗る
「よしパンプ、みんな乗った行くぞ」
「おう!」
巨大な宝石の翼を動かし、空高く舞い上がる
「出発だー❗️」
パンプは雄叫びを上げて移動を始める
「これならすぐに追いつきそうだ」
「ヤベェな、早くしねぇとボノム達の故郷まで消されちまうぞ」
「ウケケ、それどころか精霊界が無くなっちまいますぜ」
「なんだボノム?少し楽しそうじゃないか」
「だって俺らが揃ったらもう敵なしですぜ」
「調子良いな、まぁ今回は本当だ。もう誰も死なせてたまるか」
「ええ、ガブリラの為にも頑張らなきゃね」
「よしみんな❗️こっからは何がう待ち受けていようが絶対に勝つぞ❗️」
「「「「おー‼️」」」」
全員で掛け声合わせ、士気を高める
「パンプ❗️」
「ああぁぐぅ❗️」
「「「「うわぁ!」」」」
パンプのおでこの宝石から衝撃波が広がり、ジャン達を吹き飛ばす
「ジャン殿!このままではパンプがパンプでなくなる!」
「どういう事?」
2人は衝撃波に耐えながら会話を続ける
「昔、母さんから聞いた話だ..御伽話だと思っていたのだが」
「一体パンプに何が!」
「アレは覚醒、その昔おでこに赤い宝石を持つカーバンクルが生贄にされた仲間の仇を取るために一族を絶滅ギリギリまで追い詰めた言われる存在」
「それって暴走?」
「正確には違う、アレも本来の姿だ。邪な感情は無い、ただ防衛本能が自分と仲間達を守れと激しく刺激をしているだけだ」
「アアアァァァ‼️」
パンプの毛並みが逆立ち、おでこの宝石が角のように肥大化していく
「とにかくパンプを止めないと」
「もうダメだ、おそらくああなってしまえば...」
「諦め切れるか!僕は行く!」
ジャンは衝撃波に負けぬ気迫で前へ前へと進み、パンプの元へと寄り添う
「パンプ❗️」
「ジャ...ン❗️」
互いの精霊石の波長が激しくぶつかり合い、心と心で強く存在を認識させる。いつものパンプが戻って来てくれる方法はもうこれしか無い
(そうだ僕だ、何怖がってんだよお前らしく無い)
(だって!オレもこうなってたかもしれないんだぞ!怖いに決まってるだろ!)
(だけどならなかった、だからこうして僕らは出会えたんだ)
(そんなのたまたまだろ!オレみたいなヤツが今まで数え切れないほど殺されてたんだ!最後はオレの代わりに母ちゃんが!ほっといてくれ!)
(そんな自暴自棄になるなよ、だから僕らでアイツを倒してこれ以上犠牲を出さないようにするんだろ?)
(うぅ!良い事ばかり言って!ジャンはオレみたいに辛い思いをしてないからそう言えるんだ!)
(...辛い思いか、確かにパンプと出会ってからはどんな事が起きても辛いなんて思わなかったよ)
(ほらみろ!辛い思いなんてしてないんだ!)
(パンプは凄いよ..まだ赤ん坊だっていうのに...こんな辛い思いばっかだって言うのに生きていけるなんて...僕なんて何度も生きる事から逃げようとしたって言うのに)
(どういう事だよ!辛い思いをしてないのに!)
(パンプと出会う前、僕の人生は地獄みたいなものだったよ。思い出したくもない、吐き気がする。みんなが嫌いになりそうにもなった。誰にも話した事も無い、知っているのは母さんとセバスだけ、パンプにも話したくなかった)
(なんで?)
(こんな事知られたら、いくらパンプでも僕から離れていく、みんなが僕の周りから居なくなる。同じ事で笑い合える友達が本気で好きになった子が居なくなる。それが怖かったから...)
(オレはどんな理由があってもジャンから離れたくない!)
(そうだよね..パンプばかり辛い事をみんなに見られて嫌だったよね。それに比べて僕は..隠してばかりだ)
(オレ、ジャンの昔の事もっと知りたい!そうすればもっと分かり合える気がする)
(そうだよね、それじゃあ僕の記憶を共有するね)
(ああ)
2人の精霊石が同じタイミングで点滅をするとパンプは元の姿に戻る
「ジャン、ごめん。オレ酷い事言った、自分だけが辛いと思ってた」
「良いんだ、僕も昔はそう考えてた」
「なんかオレらってすごく似てるな」
「そうだね」
辺りは焼け野原だと言うのに2人はお互いの顔を見ながら笑い合う
「パンプ!無事か!」
「2人とも大丈夫か?」
「怪我は?」
「体に異変は?」
みんなが駆け寄って来てくれた。色んな事で心配もしてくれた。僕達の為に本気で焦ってくれた
「なぁジャン、オレらって幸せなんだな」
「そうだね」
周りに心配をされながら2人はさらに笑う
「よし!気持ちも整った、もう挫けない。だろ?」
「おうよ!オレらで絶対にアイツをぶっ倒してやる!」
パンプは宝石を身に纏い、竜の姿になる
「みんな乗れ!一気にアイツの所まで飛んでくぞ!」
「ちゃっちゃっと終わらせるか」
もちろんジャンが1番最初に乗り込む
「おいおい、まとまるのは危険だって言ってのによ、良いぜ乗った」
次に乗ったのはアドロンだ
「随分と強くなったな、これもジャン殿のおかげか」
ザンパも乗る
「死ぬか生きるか、やるなら思い切りだよな」
「はいな!」
ラートとボノムも乗った
「攻撃がきたら俺らでカバーすれば良い」
「そうですね」
ザルが乗り、みんな乗る
「よしパンプ、みんな乗った行くぞ」
「おう!」
巨大な宝石の翼を動かし、空高く舞い上がる
「出発だー❗️」
パンプは雄叫びを上げて移動を始める
「これならすぐに追いつきそうだ」
「ヤベェな、早くしねぇとボノム達の故郷まで消されちまうぞ」
「ウケケ、それどころか精霊界が無くなっちまいますぜ」
「なんだボノム?少し楽しそうじゃないか」
「だって俺らが揃ったらもう敵なしですぜ」
「調子良いな、まぁ今回は本当だ。もう誰も死なせてたまるか」
「ええ、ガブリラの為にも頑張らなきゃね」
「よしみんな❗️こっからは何がう待ち受けていようが絶対に勝つぞ❗️」
「「「「おー‼️」」」」
全員で掛け声合わせ、士気を高める
8
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【get a second chance】~イケメンに生まれ変わったら見える景色が鮮やかになった~
ninjin
ファンタジー
50歳、独身、引きこもりの俺は、自宅の階段から転げ落ちて死んでしまった。しかし、俺は偶然にも【get a second chance】の権利を得る事が出来た。【get a second chance】とは、人生をやり直す事が出来る権利であり、しかも、ゲームのように自分自身のレベルを上げる事で、イケメンにもなれるのである。一回目の人生は、不細工は不細工のまま、勉強しても頭が悪いのは悪いまま、運動神経がなければスポーツは上手くならない。音痴なら歌は上手くならない。才能がない者はどんなに頑張っても無意味だった。しかし、二度目の人生は違う。頑張れば頑張るほど成長できるやりがいのある人生だった。俺は頑張ってレベルを上げて二度目の人生を謳歌する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる