僕と精霊〜The last magic〜

摩訶不思議！精霊界編

仕える者達

　アスモンテスは白夜家の次女、カナメと遊んでいた。

「ナハハハ！アスモンちゃん走れー！」
「捕まるかー！」

「お嬢様ー！お待ちをー！」
「アスモン様ー！危険です！」

「くらえモニー！アームポイント！」
「ほわっ！お嬢様！その技は下品です！」

「セバスよ、くらえ！デビルンバ！」
「ハウンドボイス...ウルルルアァァァ‼️」

「むぅ！手強いな」
「アスモンちゃん、カナメに任せて！ヘアースパイダー！」

「お嬢様！その技は禁止と言ったはずです！」
「うわぁ！モニーのバカ！カナメの髪を切ったなー！」

「あー！待つのだカナメ」

「うげぇ、やってしまった....」
「ドンマイですよ、モニーさん」

「すみません、セバスさん。2人とも部屋に篭ってしまいました」
「アドバイスです。いくらお仕置きだとしても、手を上げてはいけません。特に女性の髪や顔は」

「すみません、癖がまだ抜けなくて...」
「あなたが強者だという事はこの町の人間が知る事です。ですが仕える者としてはまだまだ未熟。こうしましょう、1ヶ月武器の所持を禁じます」

「え、それではいざという時に...」
「関係ありません。執事たる者、己の肉体で主人を守れなくてどうするのですか？」

「それは...」
「とりあえずは行なってみてください。カナメさんもお年頃です。あなたの変化も重要ですよ」
「はい、ありがとうございます」
モニーはセバスに深々と礼をし、扉をノックする