僕と精霊〜The last magic〜

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七大悪魔復活編

第24話 生徒会長交代!?

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 学園での任務が再開された。再びジャン達3年生は外回りを始める。しかし、生徒会室には活動を再開できない者も居た

「アドロンさん...」
「はぁ..」
ツイスターとスカルドは退屈そうに会長の席に座っている

「会長大丈夫かな~」
「心配してばかりではいけませんよランパさん。会長がいない今、我々がしっかりしなければ」
ルシェはコーヒーを淹れながら黙々と仕事をこなしていく

「でも副会長だって心配ですよね!」
「それは心配しますよ。でもそれとこれは別です」
アドロンが居ない生徒会の雰囲気は全く違う。重いというと少し違うが寂しさはある

「そうだ!新メンバーを追加しましょう!新メンバー」
「新メンバーですか?まぁ確かに今年度は1年生のメンバーは先日の事件で辞退して居ませんからね」
ルシェは学年、クラスごとに分けた名簿を見る

「ふふふ!なんと私は事前に1年の中から新たな生徒会メンバー候補をリストアップしました!」
「行動が速いですね」
ランパの言う通り、名簿にはいくつか印がつけられていた

「では早速スカウトに」
「行きましょう!プギャ」
ランパが部屋を出ようとすると逆側から扉が開かれて顔をぶつける

「いったーい!気をつけてよランパ」
髪飾りに変身していたキャルルはびっくりして元の姿に戻ってしまう

「いたたた、誰ですかぁいきなり扉を開けるなんて」
「ふんっ!いきなり責任転嫁か、流石歴代最低の生徒会だな」
ランパの前にいかにも性格が悪そうな男が立っていた

「何ですかいきなり最低って、ていうか誰ですかあなたは」
「ランパさん、この方は私が1年の頃の生徒会メンバーに居た3年C組のゾルシャ・ブルメさんです、アドロンさんが入るまでは時期生徒会長として期待されていたんです」

「しかーし!アイツは卑怯な手を使い、モニー前会長から指名されて生徒会長になった」
「いや~、割と妥当だと思いますよ。あなたを見れば何となく分かります」
「確かに...」
ランパはキャルルと一緒に笑ってしまう

「わ、笑うな!えーいお前達は新しい生徒会にいらない!」
「新しい生徒会?なんのお話ですか?」
「へっ、寝言は寝て言えっつーの..Zzz」
突然の来客に困惑するツイスターとスカルドはゾルジャを部屋から追い出そうとする

「アイツの精霊共か、どういう訳か知らんが2体とは実に卑怯だ」
「うぉ!」
「きゃ!」
ゾルジャは2人を払い退けて再び部屋に入る

「会長が今空席なんだろ?私によこせ、そしてお前達はクビだ」
「「「「は?」」」」

「あの何を言っているのか意味が分かりません」
「お前、頭おかしいじゃないのか?」
「保健室は1階ですよ、案内しますか?」
「ぷぷぷ、ツイスターとスカルド面白ーい!」
「キャルル、失礼だよ」
ゾルジャの発言を理解できた者は当然いない

「あの、先生方や学園長の許可は?」
「学園長は居なかったからな、他の先生から許可をもらった」

「一体誰ですか!こんな人にそんな無責任な事を言う人は!」
「私だ」
ゾルジャの後ろから見覚えのない教師がやって来た

「誰だコイツ?」
「確か今年から配属になった...」
「ゲルド・ゴーザです。まったく、生徒会のくせに教師の名前すら覚えられないとは」

「知っていますよ、ゲルド・ゴーザ。去年までは問題行動で有名な不良ばかりのグランツェット高校で基礎魔法担当。しかし、生徒への度重なる体罰を行ない、今でも学校に来れない生徒や入院をしている生徒が居るとか。そんな行動が目立ち、教育者として再教育をする為に龍神学園に異動...このくらいですかね?」
ルシェはメモ帳を取り出し、ゲルドの経歴を話す

「ぐっ、余計な事ばかり頭に入れやがって」 
「なーんだ!結構だらしないんだな」
「こらスカルド、あなたが言えた立場ではありませんよ」

「と!に!か!く!これは決まった事です!さぁ!あなた方には出て行ってもらいます!」
「そう言う事だ、荷物をまとめてくれ」
ランパ達が居なくなった生徒会室には2人だけが残った


「なんなんですかアイツら!超ムカつきます!」
「ランパさん、お気持ちは分かりますが怒ってどうにかなる問題ではありません」
「でも副会長!」

「ねぇランパ、あんなヤツら蜂の巣にしちゃおうよ」
「ルシェが血をくれたら全部倒す..ZZzzz」
キャルルとレイラはそれぞれパートナーの頭の上で意気込む

「2人とも乱暴はいけませんよ」
「そうだよ!それじゃあ余計生徒会の顔に泥を塗っちゃうよ!」

「なぁ姉ちゃん、俺らはもう生徒会じゃないのか?」
「どうしましょう..アドロンさんに何と説明をしたら」
「もうバレてるぞ」
「「え?」」
2人は声がする方向を見るとそこには家で寝ているはずのアドロンが立っていた

「アドロンさん!もう大丈夫なんですか!?」
「すまない心配させたな」
アドロンはふらつく足を無理矢理動かしながらやって来たのだ

「会長!まだ完璧に治ってないじゃないですか!」
倒れかけたアドロンをランパはすかさず背負う
「ツイスター、スカルド、しばらく俺の中に入っててくれ」

「は、はい!」
「おう」
アドロンに言われるままに2人は体に入り込む

「ロアはまだ寝てる、状況は大体分かった取り返すぞ」
「「はい!」」
ここから生徒会の反撃が始まる






















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