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悪魔の産声
第15話 最初の目覚め
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バーン家では大勢の来客によりどんちゃん騒ぎだ
「さぁみんな今日は疲れたでしょ好きなだけ食べてちょうだい!」
アミィはテーブルいっぱいにご馳走を並べる
「うおぉ‼️卵焼き‼️」
パンプは勢い良くフォークで卵焼きを貫き頬張る
「ほらパンプ急ぐと喉詰まらせるぞ」
「うーん!やっぱり美味しい」
「最近どうですかローズ?」
「ん?任務ばっかりでつまんない、もっとみんなと一緒に居たいのに、ねぇツイスターはどうなの?生徒会って楽しい?」
「ほらレイラとキャルルも食えよ」
「私食事しない」
「疲れた寝るZzzz」
「あらら」
スカルドはレイラをソファに運ぶ
「こんなに美味しいなんて!」
「コレは何のお肉ですか?とても美味しいですね」
「その肉は先程の魔獣の肉でございます。鮮度が良い部位を持って帰って参りました。魔獣とて命を無駄にするわけにはいきませんからね」
セバスは食材の説明を始める
「アレ?ねぇ母さん、父さんは?」
「さぁまだ来てないわね、何でも今回作ってる物は今までとは比べ物にならないって言ってたから」
「いつものね」
「そうそう、ユウスケさんの分は残してあるからどんどん食べちゃって」
「うん」
「お前の父さんって色んな物作れて凄いな、俺の親父なんて勉強勉強っていつもうるさいんだぜ」
「お父様はザル様を思って言っているのですよ」
「いーや!あの親父に限ってそんなことは無いね!どうせ俺に良い学校に行ってもらってどっかの社長令嬢と結婚させようとか考えてるに決まってる、兄貴だってそうだったんだ」
「へぇ、ザル君って兄弟いたんだ。ずっと1人っ子だと思ってたよ」
「まぁな、でも俺が物心つく前に居なかったけどな。本当に居たのやら」
「そういう形もあるのか...ん?ちょっとごめん」
ジャンは奥の部屋に行くとすぐにルナを抱いて戻って来る
「どうしたルナ~兄ちゃんと遊びたいのか~?」
「あう!にぃ!にぃ!あー!」
「母さん、ルナもご飯食べたいって」
「今持ってくるわ」
「ほらルナ、ザルおじちゃんだよ~」
「誰がおじちゃんだ、ルナちゃーんまた大きくなったね~」
ザルはルナのぷにぶにほっぺをくすぐる
「うわぁ可愛い!ジャン先輩の妹さんですか?」
「うん抱いてみる?」
「良いんですか!」
ジャンはランパにルナを受けわたす
「可愛い~赤ちゃんってぷにぷにしてるんですね」
「ランパさん、赤ちゃんは初めて?」
「はい!良く母から話は聞いていましたが実際に触って抱っこするのは初めてです」
「ルナちゃんまた大きくなったわね、アンタも立派なお兄ちゃんね」
ローズはルナに小さく手を振る
「へへ!照れるな」
「クシュ!」
「へ?」
ルナはくしゃみと同時に物凄い炎を吐き出してジャンの顔を燃やす
「「「...!?」」」
「ははは、ルナは少し魔力が多くてね。たまにくしゃみと一緒に火を吐くんだ」
ジャンは呑気に話を続ける
「だ、大丈夫なんですか?」
白夜はジャンを心配する
「うん、慣れると反射的に防御できるからね」
「赤ちゃん相手に防御魔法を使うとは...」
ルシェはルナの顔をまじまじと覗き込む
「あう?」
「可愛い...」
「副会長も抱いてみて下さいよ」
「え、え!私ですか!」
ルシェもルナを抱っこしてみる
「ルシェさん、抱き方はこうでここはあまり締めすぎずに」
白夜は的確に指示をする
「おお白夜は慣れてるな」
「妹が赤ちゃんだった頃に良くママから抱っこの仕方を教えてもらっていたので...力を入れすぎるとビックリさせてしまいますよ」
「あ、ありがとうございます」
「おいジャン、ルナちゃんのご飯だぞ」
アドロンが細かく潰した果物を持ってきた
「お、元に戻ったみたいだな」
アドロンの取れた腕が元に戻っていた
「食えば大体戻るんだよ...はいルナちゃんあーん」
「あー」
甘い果物を小さな口に頬張りニッコリ笑う
「あおうぉん、にぃ、ねぇ」
「ほらルナちゃん、ヨダレがいっぱい。可愛いお顔がもったいないよ」
アドロンは布巾でルナの口元を拭く
「なんだルナちゃんってアドロンにスゲェ懐いてんな」
「そうなんだよ、ルナはアドロン兄姉ちゃんが大好きだもんね」
「あーう..Zzz」
「あらら寝ちゃった」
「食べるとすぐに寝ちゃうんだよ」
「寝顔も可愛いですね」
「どんな夢見てるんだか、本当幸せそうな顔してるな」
ジャンはルナのおでこを優しく撫でる
「守らなきゃな」
「うん」
「「「「お邪魔しました」」」」
「じゃあね」
「じゃあな...さようなら」
「夜道は気をつけるのよ」
ジャン達はザル達を見送り今に戻る
「みんなぐっすり寝ちゃったわね、この子達は私が運んどくから2人はゆっくりしてて」
「うん」
「はい」
アミィはソファで眠るパンプ達を寝室に運ぶ
「ほらセバス、そんな所で寝たら風邪引くぞ」
ジャンは床で寝ているセバスに布団をかける
居間はアドロンとジャンの2人いや3人だけ空間になる
「すまないジャン」
「なんでアドロンが謝るんだよ」
「俺がもっとしっかりしてれば被害をもっと小さくできた...私達の責任です」
「もう終わった事だ、そんなに引きずらない」
「それと大事な話が...」
「とにかく気にするな!僕も疲れたから寝るよ、おやすみ」
アドロンは何かを言おうとしたがジャンには届かなかった
(お兄ちゃん、そろそろ言わないとマズイよ)
(そうだな、いつか必ず言わなきゃならないよなこれは)
「どうすりゃ良いんだ俺は...」
アドロンは1人居間に取り残さる
『クソ!クソ!此処から出る事さえできれば!』
「さぁみんな今日は疲れたでしょ好きなだけ食べてちょうだい!」
アミィはテーブルいっぱいにご馳走を並べる
「うおぉ‼️卵焼き‼️」
パンプは勢い良くフォークで卵焼きを貫き頬張る
「ほらパンプ急ぐと喉詰まらせるぞ」
「うーん!やっぱり美味しい」
「最近どうですかローズ?」
「ん?任務ばっかりでつまんない、もっとみんなと一緒に居たいのに、ねぇツイスターはどうなの?生徒会って楽しい?」
「ほらレイラとキャルルも食えよ」
「私食事しない」
「疲れた寝るZzzz」
「あらら」
スカルドはレイラをソファに運ぶ
「こんなに美味しいなんて!」
「コレは何のお肉ですか?とても美味しいですね」
「その肉は先程の魔獣の肉でございます。鮮度が良い部位を持って帰って参りました。魔獣とて命を無駄にするわけにはいきませんからね」
セバスは食材の説明を始める
「アレ?ねぇ母さん、父さんは?」
「さぁまだ来てないわね、何でも今回作ってる物は今までとは比べ物にならないって言ってたから」
「いつものね」
「そうそう、ユウスケさんの分は残してあるからどんどん食べちゃって」
「うん」
「お前の父さんって色んな物作れて凄いな、俺の親父なんて勉強勉強っていつもうるさいんだぜ」
「お父様はザル様を思って言っているのですよ」
「いーや!あの親父に限ってそんなことは無いね!どうせ俺に良い学校に行ってもらってどっかの社長令嬢と結婚させようとか考えてるに決まってる、兄貴だってそうだったんだ」
「へぇ、ザル君って兄弟いたんだ。ずっと1人っ子だと思ってたよ」
「まぁな、でも俺が物心つく前に居なかったけどな。本当に居たのやら」
「そういう形もあるのか...ん?ちょっとごめん」
ジャンは奥の部屋に行くとすぐにルナを抱いて戻って来る
「どうしたルナ~兄ちゃんと遊びたいのか~?」
「あう!にぃ!にぃ!あー!」
「母さん、ルナもご飯食べたいって」
「今持ってくるわ」
「ほらルナ、ザルおじちゃんだよ~」
「誰がおじちゃんだ、ルナちゃーんまた大きくなったね~」
ザルはルナのぷにぶにほっぺをくすぐる
「うわぁ可愛い!ジャン先輩の妹さんですか?」
「うん抱いてみる?」
「良いんですか!」
ジャンはランパにルナを受けわたす
「可愛い~赤ちゃんってぷにぷにしてるんですね」
「ランパさん、赤ちゃんは初めて?」
「はい!良く母から話は聞いていましたが実際に触って抱っこするのは初めてです」
「ルナちゃんまた大きくなったわね、アンタも立派なお兄ちゃんね」
ローズはルナに小さく手を振る
「へへ!照れるな」
「クシュ!」
「へ?」
ルナはくしゃみと同時に物凄い炎を吐き出してジャンの顔を燃やす
「「「...!?」」」
「ははは、ルナは少し魔力が多くてね。たまにくしゃみと一緒に火を吐くんだ」
ジャンは呑気に話を続ける
「だ、大丈夫なんですか?」
白夜はジャンを心配する
「うん、慣れると反射的に防御できるからね」
「赤ちゃん相手に防御魔法を使うとは...」
ルシェはルナの顔をまじまじと覗き込む
「あう?」
「可愛い...」
「副会長も抱いてみて下さいよ」
「え、え!私ですか!」
ルシェもルナを抱っこしてみる
「ルシェさん、抱き方はこうでここはあまり締めすぎずに」
白夜は的確に指示をする
「おお白夜は慣れてるな」
「妹が赤ちゃんだった頃に良くママから抱っこの仕方を教えてもらっていたので...力を入れすぎるとビックリさせてしまいますよ」
「あ、ありがとうございます」
「おいジャン、ルナちゃんのご飯だぞ」
アドロンが細かく潰した果物を持ってきた
「お、元に戻ったみたいだな」
アドロンの取れた腕が元に戻っていた
「食えば大体戻るんだよ...はいルナちゃんあーん」
「あー」
甘い果物を小さな口に頬張りニッコリ笑う
「あおうぉん、にぃ、ねぇ」
「ほらルナちゃん、ヨダレがいっぱい。可愛いお顔がもったいないよ」
アドロンは布巾でルナの口元を拭く
「なんだルナちゃんってアドロンにスゲェ懐いてんな」
「そうなんだよ、ルナはアドロン兄姉ちゃんが大好きだもんね」
「あーう..Zzz」
「あらら寝ちゃった」
「食べるとすぐに寝ちゃうんだよ」
「寝顔も可愛いですね」
「どんな夢見てるんだか、本当幸せそうな顔してるな」
ジャンはルナのおでこを優しく撫でる
「守らなきゃな」
「うん」
「「「「お邪魔しました」」」」
「じゃあね」
「じゃあな...さようなら」
「夜道は気をつけるのよ」
ジャン達はザル達を見送り今に戻る
「みんなぐっすり寝ちゃったわね、この子達は私が運んどくから2人はゆっくりしてて」
「うん」
「はい」
アミィはソファで眠るパンプ達を寝室に運ぶ
「ほらセバス、そんな所で寝たら風邪引くぞ」
ジャンは床で寝ているセバスに布団をかける
居間はアドロンとジャンの2人いや3人だけ空間になる
「すまないジャン」
「なんでアドロンが謝るんだよ」
「俺がもっとしっかりしてれば被害をもっと小さくできた...私達の責任です」
「もう終わった事だ、そんなに引きずらない」
「それと大事な話が...」
「とにかく気にするな!僕も疲れたから寝るよ、おやすみ」
アドロンは何かを言おうとしたがジャンには届かなかった
(お兄ちゃん、そろそろ言わないとマズイよ)
(そうだな、いつか必ず言わなきゃならないよなこれは)
「どうすりゃ良いんだ俺は...」
アドロンは1人居間に取り残さる
『クソ!クソ!此処から出る事さえできれば!』
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