37 / 747
悪魔の産声
第13話 仕方ないと思うしかない
しおりを挟む
魔獣の襲撃が始まって1時間が経った
「ツイスター、まだいける?」
「ハァハァ...まだまだ!これからです!」
大型の魔獣は全て退治できたが問題は小型の魔獣だ。素早く常に群れで連携を行う、下手な大型よりも普通に強いかなり厄介な部類だ
「そういえば学園長は居ないの?」
「はい!今日は大事な会議があると龍神様に乗って科学軍の国へ行ってしまいました。また天井に穴を開けてウィリム先生の頭を悩ませていました」
「なんて都合が悪い時に...」
「ホントですね」
2人は愚痴を漏らしながら1匹ずつ小型の魔獣を殺していく
「ウィリム先生は非番ですし、ケンナリ先生はおそらく負傷者の救助を行っています」
「先生達も結構やられてるっぽいしコレはキツいな、龍神様が居ないせいで護衛精霊達も完全に動いてないだろうし」
「ブラッディーキャノン‼️」
「「うわっ!」」
真っ赤なエネルギー弾が2人の間をすり抜けて魔獣を一掃する
「な、なんだぁ?」
「この技は確か...」
ツイスターが振り向いた方向にはルシェとレイラが居た
「やっぱり!お二人共ご無事でしたか!」
「なんだ味方か..」
「失礼しました、この状態のレイラは少し気性が荒くて」
「グルルルル‼️」
レイラは殺した魔獣から血を吸い尽くしてカラカラにしてしまう
「コレも精霊なの?というか君は確か副会長の...」
「ルシェ・ルフェです。このようにお話しするのは初めてですね、よろしくお願いしますジャン・バーンさん」
「ジャンで良いよ。よろしくねルシェさん」
2人は握手をする
「ガァ?ふんふんふん...」
レイラはジャンの臭いを嗅ぎ漁る
「あぁ、この子が君の精霊?凄い共鳴だね」
「いえ、共鳴ではありません。というより私達は共鳴がまだできません」
「じゃあコレは」
「レイラは私の血を吸うとこの姿になるんです。元は小さなコウモリ型の精霊です。こらレイラ」
「ギャウ...」
ルシェはジャンから吸血をしようとしたレイラを叩く
「共鳴無しでこのパワーか、凄いな」
「レイラは生徒会でも1番力が強いんですよ」
ツイスターはレイラの頭を撫でる
「ふん❗️」
少し休憩していると窓からセバスが飛び込んできた
「ジャン様、生存した生徒達の避難が完了いたしました。スンスン...どうやら周囲の魔獣は残り10いや、8匹ですね。直ちに狩って参ります」
そのままセバスは魔獣の臭いを頼りに突っ走る
「あの精霊は?」
「僕の母さんの精霊なんだ、僕とパンプが本気でかかっても勝てるかどうか分かんないぐらい強いんだよ」
「ジャンさん達が!?それは頼りになる助っ人ですね」
「でしょ?」
ジャン達は学園から脱出する
「ふぅ...やっと終わった」
「お疲れ白夜」
「ローズもお疲れ様。パンプさんはどう?」
「まだ寝てるみたい、全くよく寝てられるわね」
ローズのポケットからパンプが目を擦りながら顔を出す
「ジャン...」
パンプはローズの腕に抱きつく
「ちょっと寝ボケないでよ!私はローズよ」
「ふふ、私も少し疲れたわ。少し座ってても良いかしら?」
「ちょっ!」
2人の共鳴が解ける。白夜はたまたま残っていた椅子に腰をかける
「白夜、今解いたらわぁ!」
元の身長に戻り小さくなったローズは寝ボケるパンプを支える
「たくっ!アンタまた大きくなってんじゃないの、コレだから赤ん坊は...」
「んあ?ローズ?あー!今オレのこと赤ん坊って言ったな!」
目を覚ますや否やローズをポカポカ叩くパンプ
「えぇ?赤ん坊でしょ~!22才なんて正真正銘赤ん坊よ!悔しかったら私に勝ってみなさいよ~」
ローズはパンプの首を絞める
「ぐおぉぉ!ギブ..ギブ...」
「聞こえないわね~?ごめんなさいはどうしたの~!」
「言わない!」
「ローズその辺にしておきなさい。可哀想よ」
「はーい」
「あ~ん!白夜!ローズがいじめる!」
解放され泣き喚くパンプ
「あーやっと終わった!おつかれキャルル戻って良いよ」
「うん!」
ランパの銃火器が小さな妖精に変わる
「おいアドロン、そんなにガッカリするな。コレは仕方ないぜ」
スカルドはボロボロの教室の隅で落ち込むアドロンの背中をさする
「ハァ...私達守れなかった、友達も後輩も先生達もいっぱい死んじゃった...ハァ...」
アドロンの中の2人の人格がコロコロ変わりながらお互いに落ち込み合う
「そうですよ会長!いくら生徒会長だからってそこまで責任を感じなくても良いんですよ!ねっ!ほらだから元気出してくださいよ」
ランパは必死にアドロンを励まそうと頑張る
「でも学園長がいない今責任を果たすべきは私達、なのに1番強い魔獣を倒しきれず、多くの犠牲を出してしまいました、もっとできたはず..っ!」
ランパは左手をアドロンの頬に激しくぶつける
「え?」
「会長はいつもそうなんですよ!そうやって何でもかんでも自分だけの責任だって!いつもいつもそうやって!...私だって悔しいんですよ!ズルいですよ会長ばっかり責任を感じて!私達も会長と同じ生徒会の一員なんですよ!私達にだって責任があるんですよ、だからだから、そうやって2人で抱え込まないでください..会長には私達が、うう..うう」
ランパも涙を流し始める
「ランパ...会長」
「そうだぜアドロン、辛い時は俺らにもっと愚痴っても良いんだぜ」
3人の顔を見てアドロンは目を覚ます
「すまない、お前らちょっと取り乱しちまったな。さ、出るぞ」
「うう..は、はい」
悲しみ背負ってこれからも生徒会は活動を続ける
「ツイスター、まだいける?」
「ハァハァ...まだまだ!これからです!」
大型の魔獣は全て退治できたが問題は小型の魔獣だ。素早く常に群れで連携を行う、下手な大型よりも普通に強いかなり厄介な部類だ
「そういえば学園長は居ないの?」
「はい!今日は大事な会議があると龍神様に乗って科学軍の国へ行ってしまいました。また天井に穴を開けてウィリム先生の頭を悩ませていました」
「なんて都合が悪い時に...」
「ホントですね」
2人は愚痴を漏らしながら1匹ずつ小型の魔獣を殺していく
「ウィリム先生は非番ですし、ケンナリ先生はおそらく負傷者の救助を行っています」
「先生達も結構やられてるっぽいしコレはキツいな、龍神様が居ないせいで護衛精霊達も完全に動いてないだろうし」
「ブラッディーキャノン‼️」
「「うわっ!」」
真っ赤なエネルギー弾が2人の間をすり抜けて魔獣を一掃する
「な、なんだぁ?」
「この技は確か...」
ツイスターが振り向いた方向にはルシェとレイラが居た
「やっぱり!お二人共ご無事でしたか!」
「なんだ味方か..」
「失礼しました、この状態のレイラは少し気性が荒くて」
「グルルルル‼️」
レイラは殺した魔獣から血を吸い尽くしてカラカラにしてしまう
「コレも精霊なの?というか君は確か副会長の...」
「ルシェ・ルフェです。このようにお話しするのは初めてですね、よろしくお願いしますジャン・バーンさん」
「ジャンで良いよ。よろしくねルシェさん」
2人は握手をする
「ガァ?ふんふんふん...」
レイラはジャンの臭いを嗅ぎ漁る
「あぁ、この子が君の精霊?凄い共鳴だね」
「いえ、共鳴ではありません。というより私達は共鳴がまだできません」
「じゃあコレは」
「レイラは私の血を吸うとこの姿になるんです。元は小さなコウモリ型の精霊です。こらレイラ」
「ギャウ...」
ルシェはジャンから吸血をしようとしたレイラを叩く
「共鳴無しでこのパワーか、凄いな」
「レイラは生徒会でも1番力が強いんですよ」
ツイスターはレイラの頭を撫でる
「ふん❗️」
少し休憩していると窓からセバスが飛び込んできた
「ジャン様、生存した生徒達の避難が完了いたしました。スンスン...どうやら周囲の魔獣は残り10いや、8匹ですね。直ちに狩って参ります」
そのままセバスは魔獣の臭いを頼りに突っ走る
「あの精霊は?」
「僕の母さんの精霊なんだ、僕とパンプが本気でかかっても勝てるかどうか分かんないぐらい強いんだよ」
「ジャンさん達が!?それは頼りになる助っ人ですね」
「でしょ?」
ジャン達は学園から脱出する
「ふぅ...やっと終わった」
「お疲れ白夜」
「ローズもお疲れ様。パンプさんはどう?」
「まだ寝てるみたい、全くよく寝てられるわね」
ローズのポケットからパンプが目を擦りながら顔を出す
「ジャン...」
パンプはローズの腕に抱きつく
「ちょっと寝ボケないでよ!私はローズよ」
「ふふ、私も少し疲れたわ。少し座ってても良いかしら?」
「ちょっ!」
2人の共鳴が解ける。白夜はたまたま残っていた椅子に腰をかける
「白夜、今解いたらわぁ!」
元の身長に戻り小さくなったローズは寝ボケるパンプを支える
「たくっ!アンタまた大きくなってんじゃないの、コレだから赤ん坊は...」
「んあ?ローズ?あー!今オレのこと赤ん坊って言ったな!」
目を覚ますや否やローズをポカポカ叩くパンプ
「えぇ?赤ん坊でしょ~!22才なんて正真正銘赤ん坊よ!悔しかったら私に勝ってみなさいよ~」
ローズはパンプの首を絞める
「ぐおぉぉ!ギブ..ギブ...」
「聞こえないわね~?ごめんなさいはどうしたの~!」
「言わない!」
「ローズその辺にしておきなさい。可哀想よ」
「はーい」
「あ~ん!白夜!ローズがいじめる!」
解放され泣き喚くパンプ
「あーやっと終わった!おつかれキャルル戻って良いよ」
「うん!」
ランパの銃火器が小さな妖精に変わる
「おいアドロン、そんなにガッカリするな。コレは仕方ないぜ」
スカルドはボロボロの教室の隅で落ち込むアドロンの背中をさする
「ハァ...私達守れなかった、友達も後輩も先生達もいっぱい死んじゃった...ハァ...」
アドロンの中の2人の人格がコロコロ変わりながらお互いに落ち込み合う
「そうですよ会長!いくら生徒会長だからってそこまで責任を感じなくても良いんですよ!ねっ!ほらだから元気出してくださいよ」
ランパは必死にアドロンを励まそうと頑張る
「でも学園長がいない今責任を果たすべきは私達、なのに1番強い魔獣を倒しきれず、多くの犠牲を出してしまいました、もっとできたはず..っ!」
ランパは左手をアドロンの頬に激しくぶつける
「え?」
「会長はいつもそうなんですよ!そうやって何でもかんでも自分だけの責任だって!いつもいつもそうやって!...私だって悔しいんですよ!ズルいですよ会長ばっかり責任を感じて!私達も会長と同じ生徒会の一員なんですよ!私達にだって責任があるんですよ、だからだから、そうやって2人で抱え込まないでください..会長には私達が、うう..うう」
ランパも涙を流し始める
「ランパ...会長」
「そうだぜアドロン、辛い時は俺らにもっと愚痴っても良いんだぜ」
3人の顔を見てアドロンは目を覚ます
「すまない、お前らちょっと取り乱しちまったな。さ、出るぞ」
「うう..は、はい」
悲しみ背負ってこれからも生徒会は活動を続ける
7
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる