僕と精霊

大乱戦編 5月11日

第41話 ドーム崩壊❗️暴走は止まらない❗️

　ジャンの精霊石と共にパンプの精霊石もまか禍々しい光を放つ

「コ"ロ"シ"テ"ヤ"ル"」
ジャンの体は黒い炎で燃え上がる

　精霊石の力でパンプの傷口が塞がる
「う"あ"あ"あ"あ"‼️」
パンプは悲鳴を上げる

「おい、ジャン！」
シュンは燃え上がるジャンに近づこうとする
「ダメですよ！先輩！」
マツリがシュンを引き止める

「パンプ❗️」
観客席にいた、メイデン達が駆けつける

「みんな！離れ...ろ..オレが...オレじゃなくなる！」
パンプは大きな黒い宝石に飲み込まれる

「パンプさん❗️」
ガブリラが宝石に触れようとすると電撃が走る
「キャア！」

「どうなっているのよ！パンプ！あんた返事しなさいよ！」
ローズは叫ぶが返事は帰ってこない

　黒い炎と黒い宝石が共鳴するかのよう輝く
その光景を見たメイデン達は体を震わせることしかできなかった。

　黒い炎は竜巻と共に消え去る、黒い宝石にはヒビが入り崩れ去る。

　炎の中からは血のような髪色のジャン、宝石の中からは魔獣よりも恐ろしい姿をしたパンプが現れる

　二人の瞳は真っ黒に染め上がり、歯は背筋が凍えそうな程に鋭くなる。

「あ、アレがパンプなの！どうなってんのよメイデン！」
ローズは体を震わせながら聞く
「わ、分かりません、しかしこのままではかなりまずいですよ、皆さんパートナーを回収して直ちに避難を！」
メイデンの号令で動き出す精霊達それと同時に観客席から客達が避難を始める

「俺達も手伝うぜ！」
シュンは学園長をマツリはケンナリを担いで避難をする

「私とウリエラは残ります」
ガブリラが言う

「了解した！」
メイデンもザルを回収して移動する

「う"お"お"お"お"‼️」
「ギュガア"ァ"ァ"ー‼️」
二人の獣のような雄叫びを上げる

「くっくく、なんとか上手く軌道修正出来ましたね」
ダンがボロボロの体でジャンの方へ歩いてくる

「貴様ジャン様とパンプさんに何をした❗️」
セバスが声を荒げる

「何、ちょっと感情を爆発させただけで...」
ダンが何か言い終える前にジャンがダンの首を掴む

「ぐわっ！な、何を..するので..！」
ジャンの拳はダンの腹を貫く

「ジャン様何を！」
「ジャン！やめなさい！」
アミィが観客席から叫ぶ

　ジャンはダンを黒い炎で焼き尽くす、燃え尽きたダンから黒いモヤが出る

「アレは！？」
ウリエラが何かに気づく

「ジャン❗️」
アミィは観客席から飛び降り、ジャンの元へ走る
「アミィ様！危険です下がって下さい！」
セバスはアミィを止める
「離してセバス！私はあの子の母親なのよ、私が何もしてあげられなくてどうするのよ！」

「グオォォォォォ‼️」
パンプの口から黒い光線が放たれる

「キャア"ア"ア"ア"ア"❗️」
光線をまともに喰らったリオ、タロウ、ユウトは消し飛び、建物にポッカリ穴が開く
「パンプさん！」
ウリエラとガブリラはパンプに語りかけるがパンプには届かない

　ドームが崩れ始める
「このままでは、皆さん我々も避難しましょう！」
「「はい！」」
セバスはアミィを担ぐ
「ちょっとセバス離して！ジャンとパンプちゃんがまだいるじゃない！」
アミィが泣き叫ぶ
「アミィ様！今は自分の命を先決して下さい！」
セバスは走り出す

　セバス達が避難し終えるとドームは崩れ去った
「ジャン❗️パンプちゃん❗️嫌ぁぁ❗️」
アミィが泣き崩れる