僕と精霊

一般人

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大乱戦編 5月11日

第40話 ジャンの怒り

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ブゥゥーン‼️
キキィー❗️
スンッ

 ジャン達はボロボロになった会場に到着する
「遅かったじゃないですかジャン・バーン君」
台の上でマイクごしに話すダンの周りにはタロウ、ユウト、リオがいた。

「なっ!?ダン先生それにみんな、何やってるんだよ」
シュンは動揺しながら言う

「そうですよ、みんなどうしちゃったんですか!」
マツリも続けて言う

「黙れ❗️あんたらに私達の何が分かるってのよ❗️」
リオが声を荒げる

「まぁリオさん落ち着いて、そんなことよりわたくし達ばかりに気を取られてないで下の様子を気にしたらどうですか」
ダンは指で下を差す

「何?...ッ❗️」
シュンとマツリが辺りを見ると学園長やケンナリ、生徒達が血だらけになって倒れていた

「何をしたお前ら❗️」
シュンは怒鳴る

「ジャンさん、しっかりして下さい」
ウリエラがショックで倒れそうになってジャンを支える
「ま...ダ..」
死んだ目をしたジャンはボソボソと何かを呟いている。

「安心して下さい、まだ全員生きていますよ、でもこのボタン一つで観客席ごとドカンですよ」
ダンは小さなリモコンをポケットから出す

「おい、やめろ❗️」
シュンは焦る


「うわーん!お姉ちゃんがー!」
カナメは泣き叫ぶ
「うちの娘と友達になんて事を!」
キャミーはカナメを抱きながら体を震わせる

「もうやめて!」
アミィは涙を流している
「ガルルル‼️」
セバスは体中の血管が浮き出ている


「これでお終いです!」
ダンはボタンを押そうとするがリモコンが宙に浮く

「何!?どうなっているだ!」
ダンはリモコンを掴もうとするがリモコンは不規則な動きで宙を舞う

「へへーん!バーカ、バーカ!お前らオレのことを忘れてるぞ!」
聞き覚えのある声にジャンは顔を上げる

「パンプ!」
リモコンを持っていたのはパンプであった

「まぁパンプちゃん!」
アミィが驚く

「ジャンこれを!」
パンプはリモコンをジャンに投げる
「やめろ!」
「ファイアボール❗️」
ジャンが放った火球がリモコンを壊す

「クソォ❗️」
ダンはマイクを投げ捨てる

 パンプはジャンの元に向かう
「パンプさん凄いじゃないですか!何をなさったんですか」
ウリエラが聞く

「へへっ、ウィリム先生の魔法を真似してみたんだぜ、そんなことよりみんなの治療をしなきゃ」
パンプがケンナリの治療に向かう

「そうはさせませんよ!」
ダンが銃を構え、パンプに弾丸を放つ

パンプは腹を撃ち抜かれその場に倒れる

「あ、ああ、あ」
ジャンはあまりのショックで言葉が出なくなる

「今です!」
何者かがジャンの首元に何かを打ち込む

「パンプちゃん❗️」
「アミィ様もう我慢できません、わたくし参ります」
セバスは勢いよく飛び出し、目にも止まらぬスピードでダンを殴り飛ばす

「ぐわぁ❗️」
ダンは壁に打ち付けられる

「何をする!この獣物が!」
セバスは一斉に銃と魔法陣を構える集団に囲まれる
「撃て!」
弾丸と魔法がセバスをを襲う

「遅い...」
次の瞬間、セバスを囲んでいた者は全て気を失っていた

「な、何者だ貴様!」
リオがセバスに指を差しながら声を荒げる

「何、ただの執事ですよ..」
セバスは背筋を伸ばし答える

「セバスさん!大変です❗️ジャンさんが」
ウリエラがジャン支えながら叫ぶ

「しまった!」
セバスはジャンの元へ向かう

「あ、あ、パンプ...みんな...」
ジャンは涙を流しながらウリエラを振り払う

「お前ら、全員俺が殺してやる❗️」
ジャンの精霊石が禍々しく輝き出す

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