僕と精霊

一般人

文字の大きさ
上 下
71 / 193
大乱戦編 5月11日

第37話 計画開始

しおりを挟む
 生徒達はグループに分かれてそれぞれ作品の調整を行っている。

「ジャン、ちょっとそこにあるドライバーを取ってくれ」
シュンは発射台の部品を確認している
「はい、これかな」

「ジャン、それはマイナスドライバーだ、ここを見ろ、先端が十字になっているのを取ってくれ」
シュンはジャンにドライバーの先端を見せながら言う

「ご、ごめん」
「ジャンさん、リラックスですよ~」
ウリエラが指から光を出し、ジャンに見せる

「ありがとうウリエラさん、落ち着いてきたよ」
「お互い様ですよ」
ウリエラは微笑む

「そろそろ時間です、グループAから準備をお願いします」
係員が報告に来る

ジャン達は発射台5台と大量の花火玉を係員達と運び、会場に設置し、いつでも入場できるように準備をする。

「レディースアンドゥジェントルメーン❗️只今より第100回魔法科学合同製作発表会を開始したしまーす、わたくし、マイクマンでーす!」

「「「「うぉぉぉぉぉぉ‼️」」」」
観客席から大歓声が上がる

「それでは早速、グループAの発表だー❗️入場して下さーい!」

 グループAは腕と足の動きを揃えて行進をする

「代表生徒は一言お願いしまーす!」
シュンがマイクマンからマイクを受け取り、前に出る

「私達、グループAは終戦100周年を祝い、これからは魔法と科学が手を取り合う世界を願い、花火を打ち上げます❗️」

「「「「うぉぉぉぉぉ‼️」」」」
観客席の歓声は止まらない

シュンが合図するとウリエラが前に出る

吸光玉きゅうこうだま
ウリエラは両手を構え、小さな玉を空に打ち上げる

 玉は日の光を吸い込み、空はどんどん暗くなっていく。完全に日の光を吸い切ると明るかった空は星々が輝く夜空に変わっていた。

「「「「おぉーー!」」」」

「なんということでしょう❗️一瞬にして夜空に変わってしまったー❗️わたくしこの様な魔法初めて見ます❗️」
マイクマンも仰天している

 花火が打ち上げられる

どーーん❗️ ばーーん❗️

 次々と夜空に花火が打ち上げられる

「ほう、これはなかなかの業物じゃないか」
花火職人が観客席で感心している。

「綺麗ね、セバス...」
「はい、あの頃を思い出しますね」
アミィはパンプを抱きながらセバスと花火を見ている

「ママ、あれ作ったのお姉ちゃんのお友達なんだよ!」
「そうなの~カナメちゃんは物知りね~」

「よし、いい感じだ」
ジャン達はどんどん花火玉を発射台に詰める

 最後の花火が打ち上げられる
「よし、今だ❗️」
シュンがウリエラに合図を送る

 ウリエラが指を鳴らすと吸光玉が最後の花火玉と同時に破裂する。

 ドデカい花が空に咲くと日の光が再び入り込んだ。

「なんということだ~❗️再び朝の空に戻ったー!?凄すぎまーす❗️」
「「「「「うぉぉぉぉぉーーー‼️」」」」」
大歓声と拍手の嵐


 準備室

『よし、これより我々の計画を開始する!全員配置につけ!』
「ハッ!直ちに...」

「リオさ~ん、次行きますよー」
リベラがザルと一緒にリオを呼ぶ

「は、はーい、今行きまーす!」
リオは準備室を出る

「いやー、しかしジャン達の花火は凄かったな」
「リベラ達も負けていられませんね」
「は、はいそうですよ私達も全力を尽くしましょう」
グループBが入場の準備をする

『失敗は許されないぞ』
「ハッ」
「何か言いましたか?リオさん」
リベラがリオの顔を覗き込む

「い、いえ少し緊張して...」
「そうですか」
リベラはリオの肩をポンと叩く








しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

僕と精霊〜The last magic〜

一般人
ファンタジー
 ジャン・バーン(17)と相棒の精霊カーバンクルのパンプ。2人の最後の戦いが今始まろうとしている。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。 しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。 探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。 だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。 ――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。 Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。 Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。 それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。 失意の内に意識を失った一馬の脳裏に ――チュートリアルが完了しました。 と、いうシステムメッセージが流れる。 それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉

まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。 貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

処理中です...