僕と精霊

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暗躍する狂気編 5月2日〜5月10日

パッ〜といきましょうよ

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 ジャン達もお風呂を上がり、みんなでご馳走を囲む。

「それじゃあみんな、沢山食べてね」
「「「いっただきまーす!」」」

 パンプは慣れた動きでフォークを操り、卵焼きを取る。
「ハハハ、器用だなパンプ」
シュンは笑う

「むぐっ..どうだ...オレのむぐっ..」
ほっぺを膨らませながら話すパンプ
「パンプ、口に物入れながら喋らない!」
ジャンが注意する

「それにしても美味しいですね、このシチュー」
ウリエラのスプーンは止まらない
「うふふ、そのシチューの具はね、セバスが今日狩ったばっかの魔獣の肉を使っているからね」

「えー!魔獣の肉って食べられるんですか~!」
「アレ?マツリちゃん知らなかったのかい」
「まぁ、無理もないわ、魔獣なんてこの国ぐらいでしか出ないもの」

 食事を終え、ジャンの部屋で話し合いが始まる。

「ジャンさんの幼い頃ってどんな感じだったんですか?」
ウリエラが聞く
「ジャンは昔はすっごい泣き虫だったんだぜ」
シュンが笑いながら言う

「な、なんだよ全然泣き虫なんかじゃないよ、アレは幼かっただけだよ」
ジャンは必死に弁解する

「「ヘェ~」」
ウリエラとガブリラは少しにやけながら、ジャンを見る
「本当だって、じゃ、じゃあ証拠を見せるよ」
ジャンは部屋を出て行った

しばらくして
「これを見てよ」
ジャンはみんなにアルバムを見せる

「何ですかコレは?」
ウリエラはガブリラとパンプと一緒にアルバムを覗き込む

「コレ、昔の写真かよく見つけたな」
シュンは懐かしそうに写真を眺める。

「あ、あのー、この妙にリアルな絵は何ですか?」
ウリエラは不思議そうな顔で見る

「コレは科学軍の技術でその場の風景をそっくりそのまま保存する物なんです」
マツリは説明をする

「そんなことまで出来るのですかー!」
ウリエラとガブリラは羽を激しく動かし、パンプはおでこの宝石を光らせる。

「ほれみろ、お前泣いてるじゃないか」
シュンは一枚の写真を指差す

「ああ!コレは」
ジャンは驚く
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